2008年12月31日水曜日

エニグマ暗合機とZuse Zシリーズ

以前、あるコンピュータ雑誌に、「Zuse(ツーゼ) Z1」という機械式のコンピュータが紹介されているのを見て、「これはおもしろい」と興味を持ちました。現在のコンピュータは、電子的な回路によってできあがっていますが、それを機械的に作るというわけです。ちょうどシンセサイザーに対するパイプオルガンのように。

しかし、その仕組みを解説した資料になかなか巡り会えず、そのままになっていたのですが、ナチスドイツ軍が第二次世界大戦中に使っていた「Enigma(エニグマ)暗合機」について数学的な興味を持ったのをきっかけに、Zuseについてももう一度調べてみました。

Konrad Zuseは、Wikipediaにも紹介されていました。Z3と呼ばれるプログラム制御式コンピュータを開発したことで有名な方で、ドイツの技術者と紹介されています。英語のWebサイトも見つけました。Z1Z2Z3…なども紹介されています

Enigma暗合機は、第二次世界大戦中は解読不可能といわれた暗号機です。結果的には、イギリスのアラン・チューリングらによって解読されてしまいます。その仕組みは非常に複雑だったようですが、運用面でのミスから解読されてしまったというのは、現代に続く「人間が最大のセキュリティーホール」であるということを物語っていると思います。

Enigma暗合機をFlashで再現しているWebサイトがありました。手っ取り早くどんなものか知りたい方は、試してみてください。

2008年12月27日土曜日

TBS「あの戦争は何だったのか」を観て

先日、TBSテレビでやっていた「あの戦争は何だったのか」という番組を録画して観ました。戦争ほど悲惨なものはないはずなのに、それを望んだ日本国民。政治は「統帥」権によって軍部に翻弄され、国民は戦争を求めて「陶酔」していた。今は故人となった筑紫さんの代わりに鳥越さんが出演されて、戦後60年以上が過ぎた今だからこそ、あの太平洋戦争を総括するという趣旨で番組が製作されていました。

当事者の様々な思いがある中で、意図的であるなしに関わらず「真実」がはっきりと見えてこない太平洋戦争を、できるだけ事実に基づいて総括しようという試みは、とても重要だと思います。また、視聴者を飽きさせないための配慮からか、ドキュメンタリー部分とドラマ部分に分けられていて、4時間半という長時間番組にもかかわらず、十分に意図を読み取ることができるものになっていたと思います。
#ドラマの配役については少々異議がありますが、本質的でないので割愛します。(^_^;;;

全体を通して感じたことは、「知らないことの恐ろしさ」です。知らないこと、おろかであることは、一面幸せかもしれません。しかし、それこそが恐ろしい戦争へと人々を駆り立ててしまったのだと思います。自分が無知であることを自覚し、知らなければならないことがたくさんあることを自覚して、真摯な態度で学び、冷静かつ論理的に熟慮することができる人が多ければ、もしかするとあの戦争は起きなかったのかもしれません。その意味では、未だに「戦争をしない人類」になれていない現状を打開する方法は、(広義の)教育にあると言っても過言ではないのかもしれません。

そんなことを考えながら、ふと本当にこれを観るべき(観せたい)次代を担う子どもたちのどのくらいが、この番組を観ていたのだろうかと思うと、悲観的な思いを抱かざるを得ません。心ある大人を自負するならば、「何を知るべきなのか」ということと合わせて「知らないことの恐ろしさ」を子どもたちに伝え、平和への思いを(自分が戦争世代じゃないからと)臆することなく語ることが重要であると思っています。

何よりも、同じ道をたどることだけは絶対に避けなければならないと思います。

2008年12月26日金曜日

MacBookでいろいろなアプリをインストールしました

先日購入したMacBookですが、使える環境にするためいろいろなアプリを入れてみました。そもそも、プリインストールされているiLifeというソフトウエア群が非常に秀逸なので、私の趣味的な需要については十分満足な状態です。そのため、別途買ったのはMS-Office(2008)だけでした。Office 2008の操作性については、これまで使っていたv.Xと大差なく、Win版の2007がそれまでのインターフェイスを大きく変更したのに比べて、ユーザに負担をかけないバージョンアップになっていたのが印象的でした。

これ以外のソフトは、オープンソースやフリーウエアで固めました。主なものだけピックアップすると、OpenOffice.org 3.0、FireFoxmi 2.1、FreeMindGoogleSketchUpBlendervlc 0.9.6…etcです。ついでに、TeXの環境も整えて実用的で快適な状態になっています。

すべてにおいて言えることは、見違えるほど早くなっていることです。フリーウエアのファイル同期ソフトを使っているのですが、eMacだと1分近くかかる作業が、このMacBookだと10秒程度で終了します。

困ったのは、今まで使っていたAppleWorksファイルが使えなくなっていることです。以前のMac版のMS-Officeでは普通に開けていたものも、今回はサポートされていませんでした。やはりiWorkが必要なようです。今は、eMacにインストールされているAppleWorksとiWork(かなり古い)で何とかしのいでいますが、このままAppleWorksを使い続けるのは無理そうなので、早々に別の形式のファイルに変換していきたいと思っています。
#便利だったんだけどな…

2008年12月25日木曜日

TV録画ができるDVDレコーダー

TV録画ができるサーバを作っていますが、なかなか上手くいかずに苦労しています。先日、近所のドンキ(普段はあまり行くことがないのですが…)にTV録画ができるDVDレコーダーが安売りしているのを見つけました。既にNFLのシーズン真っ直中で、そろそろスーパーボールを録画する準備をしなくてはならないと思っていたところだったので、迷うところもありましたが買ってしまいました。
#昨年度は、スーパーボール直前にTV録画サーバが壊れてしまったので、録画できませんでした。(涙)

聞いたこともないメーカーだし、1万円を切る値段だったので本当に大丈夫かと思いましたが、思ったより操作性は良いし、大きさもちょうど良いし、機能的にも必要十分な感じです。以前に買った8インチモニタと組み合わせてTVやDVDを観ています。

今まで、Macを介してビデオ映像の編集や録画をしていたのですが、これがあれば今までVHSで保存していたものやDVカメラで撮った映像などDVD化できそうなので、新しい教材作りや教具としての活用もできそうな気がしています。

2008年12月23日火曜日

openSUSE 11.1を使ってみました

12月18日にopenSUSE 11.1がリリースされたという話を聞き、早速ダウンロードしてopenSUSE 11.0をインストールしていたHDDにインストールしてみました。今回は、KDEが4.1になったということなので、どの程度進化しているのかを評価する意味で、デスクトップをKDEにしてみました。以前にもopenSUSEでKDEを使っていたことがあったので、戸惑うことはありませんでしたが、使いやすいのかどうかはまだ判断がついていません。

これから、映像や音楽に関わるソフトウエアを試用し、評価していきたいと思っています。合わせて、Wineの実行環境としても評価していきたいと思っています。Wineについては、既にUbuntu 8.10にインストールして動作実績のあるWinソフトをインストールしてみました。これらの動作については少々気になるところはありましたが、足りないファイルがあるような感じがしていますので、もう少し原因を探ってできるだけ対応してみてから再度評価していきたいと思っています。

さて、こんなことにはまっていると本業に差し支えるので今日はこの辺で。

2008年12月14日日曜日

Wineでアプリケーションをアンインストール

Ubuntu 8.10上のWine 1.0でWin用のアプリケーションソフトを動かす実験をしています。それぞれのアプリに付属しているインストールプログラムの動作がちょっとずつ違っていることに気づきました。
#インストールできないものの中には、フォルダやファイル名の文字化けのせいでインストールできないものもある感じです。

一番気になるのは、インストール後の「Wine」メニューへの登録です。Ubuntuでは、「アプリケーション」メニュー下に「Wine」メニューがあり、さらに「Programs」フォルダへとつながっています。これは、そもそもインストーラでWinの「スタート」メニューに登録されるものが、ここに登録されるらしいことがわかりました。しかし、登録されるはずのものが登録されなかったり、アンインストールして実体がなくなったはずなのに登録されたままになっていたりと、一筋縄ではいかない感じがしました。わざわざ「レジストリ」的なところをいじらなければならないのなら、まさにWinの使いにくさまでエミュレートしていて「すばらしい!」とイヤミの1つも言わなければならないとおもったのですが、ネットで調べるとどうもそればかりではないことがわかってきました。

「Wine」メニューの「Programs」フォルダに登録されるものは、「$HOME/.local/share/applications/wine/Programs」にも登録されいていて、これの中身を調整しないとメニューに反映されないらしいのです。アンインストールしたものについて、この中身についても削除するとメニューに反映されて、きれいになくなりました。しかし、新たにインストールしたものの中に、「Programs」フォルダに登録されないものがあり、削除したのと逆の要領で登録してみることにしました。しかし、残念ながらこの方法では登録できませんでした。たぶん、他にも必要な設定があるのではないかと思います。しばらく試行錯誤が続きそうです。

2008年12月10日水曜日

WineでWindowsのソフトを動かしています

以前Ubuntu 8.10に入れたWineで、いろいろなWinのソフトを動かしてみました。必ずしも上手く動くわけではありませんが、最近実験したのは、某有名100円ショップの100円ゲームソフトです。もちろん、興味がないようなゲームソフトを買うのもバカバカしいので、私の趣味に合うものだけをチョイスして買いました。さすが100円ゲームソフトだけに、それぞれのソフトの見た目だけでなく、操作性やファイル構成に全く統一感がなく、安く仕入れられるところから片っ端から仕入れた感の強いソフトたちでしたが、予想通り動くものと動かないものがありました。

もう少し実験してみないと、一般的な傾向は見えてこないと思いますので詳細は書きませんが、3本中2勝1敗の成績でした。さて、他に私の趣味に合いそうなソフトがどれだけあって、そのうちどれだけのソフトがWineで動かせるのかわかりませんが、細々と実験を続けていきたいと思っています。

この他にも、Wineで何が動かせて何が動かせないのか、いろいろと試してみたいと思います。