2009年10月22日木曜日

IPAフォントのUbuntu 9.04へのインストール

もともとUbuntu 9.04をインストールしていたHDD(40GB)が手狭に感じていたのですが、ちょっとした不具合が発生し、Ubuntuが起動しなくなってしまいました。どうしても必要なデータはバックアップしてありましたし、いろいろいじくりまくっていて「1からやり直すのは面倒だけどどうしようかなぁ…」と思っていたところだったので、思い切って別のHDD(その辺にあった80GB)に載せ換えることにしました。
#在庫を確認したら、80GBはあと2台ありました。(^_^;;;

CDからUbuntuを起動し、HDDへインストールした後、バックアップしてあったファイルをコピーして使える状態に戻す作業を始めました。JavaやWineの設定も簡単に完了(導入時よりもスムーズな気が…こっちのスキルアップが原因か?)し、プリンタもあっけないくらいに簡単にドライバがインストールされました。

そんな中、「フォントのインストールってどうするんだっけ?」というところでストップしてしまいました。フォントの設定ができるようなものが見当たらず、さてはどこかのフォルダに突っ込むんだろうと当たりをつけて、探して回りました。すると、「/usr/share/fonts/」というフォルダを見つけました。さっそくここへIPAフォントVer.3を解凍して入れました。

Ubuntuの日本語フォーラムでは、フォントキャッシュの初期化も必要であるようなことが書いてあったので、書かれていた通り「sudo fc-cache -f -v」してフォントキャッシュを初期化しました。すると、無事にIPAフォントが使えるようになりました。近々9.10が出るような噂を耳にしましたが、それまで9.04でがんばってみたいと思います。

2009年10月17日土曜日

コンピュータ制御の学習環境について(ちょっと整理)

これまでの研究の中で、コンピュータ制御の学習環境として使用を検討し、利用可能だったソフトウエア&ハードウエアをプラットフォームごとに整理してみます。 #ソフトウエアの下に何も書かれていないものは、ソフトウエアは動いたものの動作確認できたハードウエアがないということを表しています。

一見してわかる通り、ソフトウエアの動作確認ができたからと言って、接続したハードウエアがうまく動くとは限りません。比較的Windowsで動作がスムーズなのは、圧倒的なシェアによって、ほとんどのソフトウエア&ハードウエアが「Win対応」を標準としているからだと思います。となると、LinuxやMacはかなり分が悪いことになります。orz 自分でソースをいじったり、ハードを改造したりできるような技術があればよいのですが、そう簡単にはうまくいきませんね。

【追記】Linux版scratch_1.4.0.debian.12_i386.debでは、録音にも対応して頂いたようです。(2009.11.2)

2009年10月12日月曜日

博物館・史跡めぐり:難波田城・滝の城…他

夏休みに、子どもたちに出した宿題を採点していて、自分の方がやりたくなってしまった「博物館・史跡調べ」ですが、先日やっと(二学期制の)1学期が終わったのでやってきました。
#イヤ、まぁ「趣味だろう?」と言われればそれまでなんですけどね…。(^_^;;;

今回は、「近すぎて行けなかったところ」をテーマにして、1日で3カ所を回りました。

始めに行ったのは、埼玉県富士見市の「難波田城公園」です。
http://www.city.fujimi.saitama.jp/gakushuu73/bunka88.html

中世に作られた難波田(南畑とも)氏の城館で、堀や曲輪、橋などが復元されていました。あまりにもきれいに整備されているため、本物の遺構なのかどうか、ちょっと疑問がわいてしまいます。(本丸のあった場所は住宅地ですし)むしろ、古民家ゾーンの移築された民家の方が、見応えがありました。資料館で難波田城の資料を買ってきました。

次に、我が所沢市の「滝の城」へ行きました。
http://www.asahi-net.or.jp/~ju8t-hnm/Shiro/Kantou/Saitama/Takino/index.htm

以前ちらっと行ったことがあるのですが、その時は別の行程の途中で立ち寄っただけだったので、じっくりと見られませんでした。なので、今回はじっくりと見てきました。北条氏照ゆかりの城だけあって、堀のつくりがとても巧みです。格子堀も発見されているそうで、高低差の激しい地形を利用した、天然の要害であったことがよくわかりました。そもそも、この地からは別の時代(城として使われた時代よりも古い時代)のものが出土したらしく、横穴墓のようなものだったのではないかと思われます。墓の上に城っていうのも驚きの組み合わせですね。

最後に、東京都小金井市の「江戸東京たてもの園」へ行きました。
http://tatemonoen.jp/index.html

ここは、江戸時代から昭和初期までのさまざまな建物が移築・復元されている屋外博物館です。中に入ることができる建物もあります。行った日に「お茶会」を催していたため、入場無料ということで、ちょっと得した気分で見ることができました。私の目的は、建築家・前川國男邸を見ること。建築を学ぶ学生さんらしき人たちも見に来ていました。狭いながらも機能的で、シンプルなのにどこか落ち着く雰囲気の建物でした。その他の建物も回ってきましたが、やはり一番印象に残ったのは前川邸でした。
#なぜか「鬼太郎の家」なんていうのもありましたが…。

こういう休日のすごし方というのも良いなぁと思いながら、買ってきた資料を見ながら余韻に浸っています。特に「江戸東京たてもの園」は、見逃していたところもあり、もう一度行ってみたくなりました。

2009年10月11日日曜日

プログラミングができるWebアプリケーション

Web2.0とか、Webアプリケーションとか、ASP(Application Service Provider)という言葉が目新しさを失いつつありますが、MSもGoogleも目指すところは「OS=Webブラウザ」であり、ユーザにその垣根を意識させないようなOS開発することなのだそうです。

で、Webブラウザの可能性を広げるという意味で、Webブラウザ上でプログラミングができちゃうものがあるので紹介します。

eBasic
Webブラウザ上でBASICプログラミング(ちょっと懐かしいかも)ができるWebサイトです。イーテキスト研究所という、この業界では結構メジャー(かなり主観的評価)な出版社のサイトで、このeBasicに関わる本も出版されています。私自身は、何年前だか忘れるくらい前に、PC-8801でBASICプログラミングを学びました。(その前に、MSXマシーンでやった気も…)このプログラム自体は、Flashでつくられているようなので、プラグインをインストールしていないと動かせないのですが、この辺りも「OS」に対する「機能拡張」と「Webブラウザ」に対する「プラグイン」が似た関係であると考えれば、Webブラウザにはまだまだ様々な可能性がある気がしてきます。

オンライン版ドリトル
これも懐かしい(?)タートルグラフィックのソフト(LOGO)に似ているドリトルのオンライン版です。このプログラムはJavaアプレットになっているため、やはりJavaのプラグインが必要です。こちらは、日本語でのプログラミングができますので、それだけでも敷居が低く、小学生でも十分に活用できると思います。ドリトルのサイトは資料が充実していますので、誰でも手軽に始められると思います。

私自身が、「プログラミングと制御」について少しだけ勉強している最中なので、これからはこうしたWebアプリケーションでロボットを動かす(自分の手元にあるものだけでなく、遠くのものを遠隔操作することも)ことができると面白いのではないかと思っています。
#でも、小学校のPC&ネットワーク環境では、Webアプリケーションの使用を厳しく制限していることがあるので、活用されにくいかもしれません。

本当は、MacやLinuxでいろいろなロボットを動かせると面白いのですが、Win対応のものばかりで、MacやLinuxに対応した「ロボットを制御できるソフト」や「ロボット製品」が少ないのが難点なのです。本当のところは、RS-232Cポートを開けさえすればあとは命令を流すだけというようなロボット製品なら、MacやLinuxでも簡単に対応できるのではないかということを教えて頂いたのですが、私自身がそういうことをちょちょいとやれるほどの技術がないというのが最大の難点なのです。(^_^;;;

Webブラウザで動くこうした環境が、ハードやOSの違いを埋めてネットを通じてロボットを制御できるようになったらおもしろいと思っているわけです。

2009年10月3日土曜日

MacでScratchMyuRoboからミュウロボを動かす

これまで、Linux(Ubuntu 9.04、KNOPPIX 6.0.1)で動かしてきたScratchMyuRoboですが、Macでも動かないものかなぁと思い、ちょっとやってみました。毎度のことながら、阿部さんにもお世話になってどうにか動かすことができるようになりました。というわけで、その方法をまとめておきます。

【手順】

  1. Scratchのダウンロードサイトから、Mac版のScratchをダウンロードしてインストールする。
  2. ScratchMyuRobo.zipをダウンロードして、インストールしたScratchフォルダ内に展開する。
    #このとき、インストールしたScratchも同時に使いたい場合は、フォルダごと別名でコピーする。(今回はScratchMyuRoboとした)
  3. 展開したScratchMyuRobo.zip内の「locale」「Projects」フォルダの中身を、インストールしたScratchフォルダ内のそれぞれのフォルダに移動する。
  4. 実行ファイルである「Scratch」を右クリック(Control+クリック)して「パッケージの内容を表示」を選択し、「Contents」フォルダ内にある「Info.plist」を、Property List Editerで開く。
    #ダブルクリックして開けるはず。ダメならテキストエディタで開いてもよい。
  5. 「Root」をクリックすると、リストが表示されるので「SqueakImageName」という項目が「Scratch.image」となっているところを「ScratchMyuRobo.image」に直す。
    #「Dump」ボタンを押して、テキストエディタ風の編集画面で編集することもできる。
  6. 上書き保存してProperty List Editerを終了する。

これでミュウロボを接続して、Scratch(ScratchMyuRobo)から動かせるはずです。USBシリアル変換ケーブルを使うと、ポートの指定は「/dev/cu.usbserial」となります。2つ以上接続した場合は、始めに挿したものが「/dev/cu.usbserial」となり、それ以外には「/dev/cu.usbserial*(←数字)」となります。とにかく、1つだけ「/dev/cu.usbserial」となり、それ以外はどんな数字がふられるか、USBポートの使い方(何回も挿し直すとどんどん数字が上がっていく)によって変わるようです。

正確に知りたい場合は、「(スライダーセンサー)の値」ブロックを右クリック(Control+クリック)して表示されたメニューから、「ScratchBoard監視版を表示」を選んだ後、開いた監視版の窓を右クリック(Control+クリック)すると、またメニューが表示されるので、その中から「シリアルかUSBのポートを選択」をクリックすると確認できます。

私の手元には、最近私費で購入した「3軸ミュウロボ基本セット688タイプ」+「赤外線センサー」があるので、これで動作確認してみましたが、問題なく動かすことができました。
#はじめの動作がちょっと鈍いので、ポートを開いた後、一呼吸おいてからテストした方が良いようです。また、ポートを閉じないでケーブルを抜くと、警戒音がなることがあります。

いずれにしても自己責任で行って頂くような内容ですので、よく確認して落ち着いて作業をすることをお薦めします。(^_^;;;