2009年1月14日水曜日

OSP基本パッケージv2でScratch学習環境を構築しました

制御やプログラミングの学習環境として、Scratchを使う研究をしています。これまでに行ってきた諸々の実験的な取り組みは、このために行っていたのでした。そろそろ、授業の準備も大詰めを迎えて、子どもたちに実際に使わせるための環境ができあがったのでまとめておきたいと思います。

今回使うKNOPPIXは、CECOSP基本パッケージv2(以下「OSPv2」と略記)というKNOPPIX5.1.1ベースのものです。うちの学校に導入されているPCでは、5.3.1ベースのものがまともに動かなかったためです。

このOSPv2で継続的なKNOPPIXイメージを作り、そのホームフォルダ内にScratchを動作させる環境を構築しようと考えました。多くのみなさんのご協力の下、最終的には以下の3つのファイルをダウンロードしてインストール作業を行えばよいようにして頂きました。

行った作業の手順は以下の通りです。

【手順】

  1. OSPv2を起動する際、ブートオプションを入力するところに「lang=ja.UTF-8」と入力してから起動して、継続的なKNOPPIXイメージを作る。(再起動)
  2. ホームフォルダに上記の3つのファイルを保存し、Scratch1.3.1Linux.tar.gzを展開してインストールする。(Scratch1.3.1Linuxフォルダ内のscratch_installer.plファイルをコンソールから起動する)
  3. SqueakVM3.7-7-JPatched.tgzを展開(3.7-7フォルダができる)して、Scratchフォルダ内のSqueakフォルダに入れる。合わせて、Scratchフォルダ内のPluginファイルをSqueak/3.7-7フォルダにコピーする。
  4. ScratchSourceCode1.3.1synth.zipを展開して、これらのファイルをScratchフォルダにコピーする。
  5. Scratchフォルダ内のrunscratch.shファイルを、構築した環境に合わせて書きかえる。変更点は、「3.9-8→3.7-7」「Scratch.image→ScratchSourceCode1.3.1synth.iamge」

以上でメニューなどの日本語化(始めに起動した際に、languageメニューから日本語を選ぶ)とファイル名などの日本語入力が可能になります。若干粗末な感じが否めませんが楽器音も出ます。Picoボードも使えます。(録音と音量の不具合は直っていませんが)

この環境を利用して、どのような授業を展開するか考えていきたいと思っています。

2009年1月7日水曜日

新テーマ「教育論議は、なぜ不毛なのか」

拙作「みんなで教育を考えよう!(←サービス終了につき閲覧不可)」Webサイトの更新を怠っていたため、1年以上も新テーマを設定せずにおりました。
#ご存知ない方のために。↑このWebサイトは、主催者(私)が立てたテーマとその主張をお読みいただき、皆さんからのご意見を頂いて掲載させていただく(もちろん、ご本人の了解を得て行います)サイトになっております。

新しいテーマは、「教育論議は、なぜ不毛なのか」です。

----------(Webサイトより)----------

多くの人たちにとって、学校教育はとても身近に接してきたものに違いありません。その意味では、誰でも教育について論じるネタを持っているし、それなりに語ることはできると思います。しかし、私たちは教育について、何を知り、何ができると思い、何を目指しているのか、明確なビジョンを持っているでしょうか。そして、それを共有しているでしょうか。テレビ番組などで教育について議論している姿が放映されていることがありますが、何だか話がちぐはぐで、同じ土俵に立って話し合われていないような気がしてなりません。

皆さんのご意見をお待ちしています。

----------(Webサイトより)----------

ふるってご参加ください。

2009年1月4日日曜日

部品を寄せ集めてPCを作りました

年末の大掃除を兼ねて部屋の中を整理していたところ、どうしてもPCの部品たちが片付かないので、ついでといっては何ですがPCを1台作ってみました。スペックは以下の通りです。

  • CPU:INTEL Celeron(Northwood)2.0GHz…1年半くらい前に近所の中古PCショップで買った
  • マザーボード:TYAN S3098AGN-S(845GVチップセット、Socket478)…近所のPCショップの中古品コーナーにあった新品(たぶん生産中止品)
  • メモリ:256MB×2枚…以前に使っていたPCに挿していたもの
  • CD-ROMドライブ…だいぶ前に買った中古PCについていた
  • DVD-ROMドライブ…CPUと同じ店で見つけたジャンク品
  • 電源:恵安 KT-500PE…近所のPCショップでバルク品のように売られていた500W電源
  • 5インチベイ用マルチカードリーダー:別の中古PCショップで2年くらい前に買った
  • USB2.0増設PCIカード:System Talks USB2-IF485C…いつ買ったのか忘れるくらい以前に買った
  • 筐体:これもだいぶ以前に近所のPCショップで安売りしていたATX/MicroATX対応のPCケース(若干大きすぎるのが難点)

#今のところHDDレスですが、HDDもいくつか転がっているので、それをつなぐのもまた一興と思っています。

【追記】後日、5インチベイ内蔵型アクティブスピーカー(KAMA BAY SPEAKER:SCBS-1000-BK)を載せました.KNOPPIX上のソフトウエアから音を出す実験をする必要があったためです.(2009.2.9)

電源を入れると、BIOSの設定をしろという催促があり、ハードウエア的に問題ないことが確認できました。BIOSの設定をしてすぐにKNOPPIXで起動させると、まったく問題なく動作してくれました。PCの世代としてはちょっと古いのですが、PCでLinuxを動かそうとする場合、この辺のものが一番こなれていて安心して使えると思っています。

マルチカードリーダーは、増設したUSB2.0カードに接続しています。CD/DVDから起動した各種KNOPPIXを、さまざまなカード&USBフラッシュメモリーにインストールできる環境ができあがったというわけです。これを書いているPCは、HDDを交換できるようにしてあって、LinuxをHDDにインストールしてテストするようにしています。(そんなのISOイメージをゲストOSとして起動させる環境を作ればよいとお思いでしょうが、実機での起動と微妙な違いがあって、役に立たないことがあるのです。)それに対して、今回作ったPCは、完全にCD/DVD起動を前提としていて、主にKNOPPIXのテスト、各種フラッシュメモリーへのインストール用というわけです。これで、動作可能なコンピュータが、自室に7台あることになります。(驚)