2010年7月30日金曜日

MacでJapaninoの水晶発振子を使えるようにするには…

先日、MacとLinuxで動作確認をした、学研の「大人の科学」マガジン付録のJapaninoですが、水晶発振子が動作していないという話があり、正確な時間の計測ができないことがわかりました。このままでも使えないことはないのですが、いろいろと調べていくとWinを使ったこの問題の解決方法はたくさん出てくるのに、Macを使ったものは皆無だったのでちょっとがんばってみることにしました。

【追記】この他にCrossPack-AVRもインストールしていました。(2011.1.9)
  • 使用したハードウエア
    ATMEL AVRISPmkII
    #ちょっとした修正に¥4,000.-(秋月)は高いかなと思いましたが、持っていて損はないだろうと思ったので思い切って買ってしまいました。

基本的には、これだけあれば修正作業は可能みたいです。あとは動作確認などに必要なものもあるのですが、それは別の話ということで。参考にしたのは、以下のWebページです。

〈修正手順〉

  1. JapaninoのサイトからダウンロードしたArduino-IDEの中に入り(control+クリックで「パッケージの内容を表示」を選択)、「contents」→「Resources」→「Java」→「hardware」→「arduino」内の「boards.txt」を適当なテキストエディタ(今回はmiを使った)で開き、9行目の「japanino.bootloader.low_fuses=0xe2」を「japanino.bootloader.low_fuses=0xe6」に修正する。
  2. JapaninoのICSPにピンヘッダをハンダ付けし、Macに接続したAVRISPmkIIとJapaninoをつなぐ。ICSPの配列は、Arduino Duemilanoveと同じ(らしい)。
    #Japaninoにも電源が必要なので、Japanino付属の電池ボックスを接続しておく。
  3. Arduino-IDEを起動し、「ファイル」→「スケッチ例」→「Firmata」内の「StandardFirmata」を開く。
    #なぜかはわからないが、これでうまくいった。本当は、必要ないのかもしれない…。(^_^;;;
  4. Arduino-IDEの「ツール」→「マイコンボード」で「Gakken Japanino」が選択されているか確認し、同じく「ツール」メニューから「ブートローダを書き込む」→「w/ AVRISP mkII」でブートローダを書き込むとフューズビットの設定が修正(水晶発振子が使えるように)される(らしい)。
【追記】詳しく調べたところ、やはり3.は必要ありませんでした。(2011.1.9)

以上で、主な作業は終了です。動作確認をするには、一般的には「avrdude-GUI.exe」などのソフトウエアを利用するようですが、Macに対応したものを見つけることができず、ネットで見つけた時計のスケッチをJapaninoに送り込んで、ほぼ正確な時間が計測できていることを確認しました。
#このスケッチを動かすために「MsTimer2.h」が必要です。

試行錯誤した割に、簡単な手順でできてしまったような気がします。でも、これで本当に正しいのか、正直あまり自信がありません。いずれにしても、同じことをしてうまくいくとは限りませんので、自己責任でお願いをいたします。

2010年7月17日土曜日

カブトムシの羽化

昨年から飼い始めたカブトムシですが、春を過ぎて蛹化し、現在確認できただけで5匹のカブトムシが羽化しました。そのうち1匹がメスで、後はオスでした。

子どもの頃に一度だけカブトムシの幼虫を飼ったことがありましたが、蛹化した後、体を触ると頭を振る動作をするので、おもしろがって遊んでいるうちに死んでしまったという痛い経験があります。orz

その経験を踏まえて、飼育用のプラスチックケースの中にクヌギベースのマットを敷き、それをしっかりとつき固めて幼虫を入れ、蛹化しても十分に隠れた状態になれるようにしました。(そのため、蛹化した姿を見ていません…それもまぁ何ですが…)そのせいか、順調に育ってしっかり成虫になってくれました。以前に数えたときには7匹の幼虫がいたので、後2匹どこかに埋もれているのではないかと思います。(まだ羽化していないのかなぁ?)

【追記】メスが2匹になっていたので、羽化が遅れているのがいるというのがわかりました。もう1匹ももう少し待ってみます。(2010.7.19)
待っていたもう1匹は、無惨な姿で見つかりました。多分、羽化後の待機中に、他のカブトムシたちが掘り散らかしてしまったのではないかと思われます。(2010.7.25)

羽化を楽しみにしていましたが、いざ羽化してみると夜中に羽根の音を立ててうるさく動き回るので、家人には不評です。飼育ケースもそれほど大きくないので、外へ逃がしてやるのも良いかなぁと思っています。

ちなみに、小型の飼育ケースでは、3年目のコクワのメスが一足早く冬眠からさめて動き回っています。こちらはそれほど羽音を立てませんが、クヌギの木を噛み散らかしていたのには驚きました。小さい体でもパワフルですね。昨年オスが全滅してしまったので、新しいパートナーを探してあげないといけないと思っています。

2010年7月11日日曜日

MacでpTeXを使う環境を再構築する

以前に大学院へ通っていたとき、論文を書くためにMacでpTeXを使っていました。あれから2年が経って、しばらく使っていなかったpTeXの環境を新しくしてみようと思い立ちました。
LaTeX2e 美文書作成入門の改訂第5版が出たというニュースもあったので。

Ball-RWの「LeopardでTeX」を参考(まだ雪豹にしていないので)に、MacTeX Users GroupのWebサイトから「MacTeX.mpkg.zip」(約1.3GB)をダウンロードしました。これを展開してインストールすると、TeXShopまで一緒にインストールされます。そのまま使えるんじゃないかと思いましたが、それが甘かった。今一意図した動きをしてくれません。やはり、LeopardでTeXに従って、「JIS X0212 for pTeX」のページの中程から、旧パッケージの「bigptex071105.dmg」(約190MB)をダウンロードしてインストールしました。
#ついでに、「otfc20070324.dmg」(約4MB)と「espgs071105.dmg」(約30MB)もダウンロードしました。

LeopardでTeXに従ってインストールと設定を済ませ、試しに以前に作った論文をタイプセットして、PDFにしてみようとしましたが、なぜか「jbook.cls」がないと言われてしまいます。もう一度同じ手順でインストール作業を繰り返し、TeXShopもアップデートして、otfc…やespgs…もインストールしてみました。時間がないのでやったことを整理する間もなくいろいろと試した結果、何とか今までに作った論文をPDFにすることができるようになりました。
#結局、ダメだった根本原因は解明せず。(^_^;;;

さて、これで論文を書く環境を再構築することができました。当然のことながら、論文の中身が一番大切なんですけどね。

「教育」って難しいなぁ。でも、みんなで考えよう

最近の報道の中で、様々な分野の方々がその分野の中で、あるいは、その分野を超えて「教育」を語っているのを見て、「そんなに単純なことでもないだろうに…」と思うことがしばしばあります。私は学校教育の関係者ですから、特に学校教育に偏った話をします。

理不尽な要求をする親の問題にしても、そもそもはその親が子どもだった頃の対応に問題があったはずです。さらに言えば、その親の親への対応に問題があったのではないかと思います。それは、その時点での有効な解だったのかもしれませんが、結果的に問題を先送りしただけだったのだと思います。そして、その問題は今に続き、どんどんと複雑化してしまっています。今、この絡んだ糸を解きほぐす作業こそが、本当に求められているのです。
#日本人の「先送り体質」が仇になったのではないかと。

にもかかわらず、当時の教育関係者はそのことに思いをいたすことも少なく、多くの人は今の現状だけを見て、「今の教員は…」と批判を強めるわけです。そもそも「教育」って何ですか?「教育」によって何ができるんですか?「教員」って何をする人ですか?「学校」って何をするところですか?というようなことを、色眼鏡や思い込みなしで、個人的なノスタルジックな思い出を抜きに、はっきりとさせて行く作業が必要な気がします。(事業仕分けのように)そして最も重要なのは、この国の「学校教育」(あえて「教育」としない)をどのようにして行くのかということを大所高所から筋の通ったビジョンを描き、それを軸にして学校教育のシステム(法律などを含めて)を作り直すことだと思います。

というようなことを昨年(2009年)の1月に自分のWebサイトに書きました。
教育論議は、なぜ不毛なのか

相撲協会の不甲斐なさを嘆いたり、政治家の人材不足を嘆いたりする前に、「教育」をどうするかということを考えなければならないと思います。そして、教育の中でも重要な位置を占めている「学校教育」について、現場の声に耳を傾けて現状をしっかりと捉え直し、今現場で起きている喫緊の課題に正対し、良識ある人たちの力を結集して新たな学校教育の枠組みを構築して行かなければならないのだと思います。