2011年5月28日土曜日

mbedを使い始めました

これまで、ScratchPicoBoardWeDoの他にArduino系のものやGainer系のものでフィジカル・コンピューティングを小学校教育に持ち込む研究をしてきましたが、PicoBoardは、HelloBoard新しくなったPicoBoardでArduino系に仲間入りした感があり、Arduino系のものを使うことが多くなっていました。
#Gainer系のものは、Scratchとなじまない感じなので、この研究では「使えない」と評価せざるを得ませんでした。

一方で、ちょっと違った発想で作られたMARY基板にも以前から注目し、MacやLinuxで開発環境を整えていたのですが、これに載っているARMマイコンが秀逸(かなり広く使われていたことを知りませんでした)らしく、本命のmbedを小学校教育に持ち込みたいと思っていました。しかし、ArduinoやGainerなどに比べてちょっと高い。(Arduinoだと2つ分の値段)そこで、とりあえず同じNXPLPCシリーズを使ってみようと考えました。LPCXpressoは、IDEと評価ボードの組み合わせで開発・研究を進められるパッケージで、価格もお手頃な製品です。mbedのようにWebアプリで開発できないのは残念ですが、mbedは値段を考えると簡単には手が出せない。しばらく逡巡した結果、先にLPCXpressoに手を出そうと考えてLPC1114(MARY基板と同じCortex-M0)を載せたものをマルツパーツ館で注文しました。ところが、長らく入荷待ち状態。ちょっと肩すかしな気分で待っていたのですが、5月に入ってもまだ届かないので、意を決してmbedの方を購入してしまいました。

日本語のmbed解説サイト「mbedを始めましょう!」を参考にしながらLチカ実験に成功し、さて次は何をやろうかと考えているところです。とりあえず、このサイトの情報をもとに、一通り実験をして、使い方に慣れていきたいと思っています。それにしても、Webアプリでコンパイルして、USBストレージと同じように保存すれば動くなんて、ユニークで素敵なアイデアだと思います。こんなことまでできるようになったんだなぁと感心するばかりです。

【追記】結局、マルツからLPCXpresso LPC1114の入荷が再度延期されたという連絡をもらったので、これをキャンセルしてLPC1769にしました。まだピンヘッダをはんだづけしていませんが、これから試用していきたいと思っています。(2011.6.8)

2011年5月25日水曜日

市販の古いPCにLinuxをインストールする

ある研究に参加したことで手に入れたHPPen 4 2.8GHzを積んだマシーンを、日常的に使えるようにしようと考えていろいろ試してみました。

まず、自宅でも常用しているUbuntu 11.04のインストールを試みました。インストール作業自体はスムーズに終了しましたが、どうしてもXウィンドウシステムが動かないので、コンソールモードでの起動となってしまいます。何がいけないのだろうと思って設定を見てまわろうとしましたが、時間がかかる上に本職が忙しいので断念。自宅サーバのOSをopenSUSE 11.1から11.4にバージョンアップしようとしたときに似たような経験をしていた(このときは、ビデオボードを別のものに挿し替えた)ので、ビデオボードが未対応なのだろうと考えて本体を開けてみましたが、マザーボード上にはPCIスロットしかなく、しかもロープロファイルにしか対応していないので選択肢が狭く、ビデオボード増設も断念して別のディストリビューションを入れることにしました。

次に試したのは、これもよく使っているKNOPPIX 6.4.4でした。こちらもインストール作業は順調に終了し、HDDからの起動もできましたが、画面の動きが妙ですぐに固まってしまいます。どうやらcompiz-fusionが原因のようでしたが、ちょっと使うとすぐに画面が固まってしまうので設定の変更もままなりません。少々イラつきながら他のものも試そうかと、手持ちのInstall CD(Live CDを含む)を見回してみましたが、常用に耐えるものが思いつかず、作業が中断してしまいました。

自宅に帰って久しぶりに「ライブCDの部屋」を眺めていくつかのディストリビューションをダウンロードしてCDに焼いてみましたが、この中に「KNOPPIX 6.4.4/CD版(スモール版)」というのを見つけました。Webページの説明によると、無駄に重たいcompiz-fusionを削除してあるらしく、これなら行けるかもしれないと思いました。早速ISOファイルをダウンロードしてCDに焼いて自宅のPCで試してみました。起動はスムーズだし、使いやすくカスタマイズされているし申し分有りません。

祈るような気持ちでHPマシーンへのインストール作業をしました。すると、見事に使える状態になりました。(感謝感激)問題は、LibreOfficeも削除されているのでインストールし直さなければならないこと。職場に持ち込んだPCはネットにはつなげないので、自宅のUbuntuでインストールパッケージをダウンロードしておいてこのマシーンに持ち込み、コンソールから展開したフォルダ内に入って「sudo dpkg -i *.deb」でインストール作業を行いました。
#LXDEのメニューに登録されない問題は、Ubuntuから「.desktop」ファイルとicon(png)ファイルを持ち込んで対処しました。

【追記】メニューにアプリケーションのアイコンを登録する.debファイルも付属していて、簡単に設定ができることがわかりました。orz(2011.11.27)

これで無事に常用環境が整いました。次の課題はプリンタの設定ですが、本職が忙しいのでとりあえずここまでということで。

2011年5月22日日曜日

音楽(金管バンド)クラブの本格始動

昨日、学校の運動会が無事に終了し、すっかりご無沙汰していたクラブ活動にも力をいれることが出来る状態になりました。昨年度は、希望者が足りなかったため1年間休部状態だった音楽(金管バンド)クラブも、これで本格的なスタートをきることができそうです。

一昨年度、今の学校に着任してすぐに音楽クラブを任されましたが、そもそも学級担任や学年主任、分掌の仕事などが優先ですので、慣れない生活の中でなかなか思うように活動をすすめることができませんでした。今年度は心機一転、常時活動する場所を確保して頂いて、子どもたちもどんどん練習を進めることができるようになり、メキメキと力をつけてきています。

昨年度は、1年間だけ演劇クラブの担当をしました。何を隠そう(イヤ、隠すほどのことではありませんが…)私は中学校&高校の6年間を演劇部で過ごし、趣味的な活動の中でも一番力を入れてきたことでしたので、演劇クラブが発足したことをとても嬉しく思っていました。所属してくれた子どもたちも、とても積極的に良く動いてくれたし、校内での公演も度々行ってたくさんの子どもたちに観てもらっていたので、今年も演劇クラブができると思っていました。しかし、今度は演劇クラブの希望者が減ってしまい、再び音楽クラブの担当をすることになったのでした。(若干複雑な気持ちではありますが…)

ともあれ、「表現活動」という意味において、音楽も演劇もともに私の中でつながっているものですので、今年も大いに楽しみながら活動させてもらおうと思っています。そして何よりも、子どもたちのやる気一杯のキラキラした目を楽しみにしています。