2013年6月2日日曜日

運動会での金管バンド演奏

先日、無事に運動会が終わりましたが、久しぶりに金管バンド(音楽クラブ)の演奏での行進に取り組みました。これまでの学校では、9月に運動会を行なっていたため、十分に練習期間があったのですが、現任校では5月に行われるため、今までの4年間は断念しておりました。

昨年度、音楽クラブに入ってくれたのは、20人足らずの子どもたちだったのですが、4,5年生を中心に、まじめに練習する子どもたちが多く、欲張って2曲(内1曲はメドレーのような形なので実質短い3曲)をみっちり練習しました。この内、行進曲アレンジの「ヘビーローテーション」を運動会の行進曲として演奏したのでした。

熱心な学校からすると、「えっ?たったそれだけ?」と思われることでしょう。私自身もこれまでの学校では、短いものを合わせて5〜6曲はやっていましたから。夏休み中までに校歌、運動会の歌、得賞歌の3曲と、行進用の曲(「となりのトトロ」か「鉄腕アトム」+α)をやって、後半に発表会用の曲を1〜2曲やる感じでした。すると、1年間で人前で演奏できる曲が3〜4曲になるため、ちょっとした演奏会ができるわけです。そのため、赴任校の教職員の協力や理解、保護者の皆さんのご協力や子どもたちの熱心さもあって、年に数回発表する機会を頂いておりました。

ところが、現任校では発表の機会が限られているだけでなく、朝練習はできないし、放課後練習も簡単にはできません。月3回のクラブ活動と業間休みや昼休みを使った練習だけですので、無駄にできる時間は一切ありません。また、私自身が担任を持っているために、音楽クラブに没頭しているわけにもいきません。条件的にはかなり厳しい。この悪条件を子どもたちがカバーしてくれたのでした。

昨年度とほぼ同じメンバー+新しいメンバーを含めて30名弱に増えたため、運動会までは今までと同じ楽器&こちらが任意で指定した楽器という約束で練習開始。今までのメンバーが新しいメンバーに教える姿も微笑ましく、日に日に音が厚くなり、当日を迎える頃にはかなり安定した演奏ができるようになってくれました。

入場行進の「ヘビーローテーション」も閉会式の「得賞歌」も、出だしの音で会場の「お〜っ」というざわめきが聞こえて来ました。1音1音丁寧に音を作り、細かくタイミングを合わせる練習をして来ました。それが実を結んだ瞬間でした。何より、子どもたちの誇らしげな顔つきは、練習ではじめて校庭で吹いたときとは雲泥の差でした。短期間でしたが、子どもたちはこんなにも成長するものなのだということを改めて思い知らされました。

運動会終了後、正式に楽器を決めて新たに練習をはじめました。今年できたからといって、来年も同様にできるとは限りませんが、このサイクルを定着させていきたいと思っています。昨年度ともに指導してくれた音楽の先生や、今年度本校に赴任して一緒に指導してくれている音楽の先生、貴重な時間を音楽クラブに使わせてもらうことを承諾してくれた本校教職員の皆さんや温かい目で影で支えてくださった保護者の皆さん、そして、厳しい練習に耐えてがんばってくれた子どもたちに深く感謝しております。