2014年9月14日日曜日

Raspi-config設定と日本語設定

前回、「2014-06-20-wheezy-raspbian.img」を使ってRaspbianの起動SDカードを作りましたが、Raspberry Piにこれを挿して起動すると、はじめに「Raspi-config」が起動します。これは、RPiの各種設定をするものなのですが、はじめて起動した時に設定をしてしまうと、2回目以降の起動時には見ることができなくなります。(コンソール画面から「sudo raspi-config」コマンドでいつでも設定を変更できます)

今回は備忘の意味も込めて、英語のメニューの意味と最低限設定をしておきたいところについてまとめておきます。

  1. Expand Filesystem … SDカードを容量いっぱいまで活用するために使用します。特に設定をする必要はなく、このメニューを選んで「enter」キーを押して少し待てば作業完了です。
  2. Change User Password … ユーザーのパスワードを変更するときに使用します。常用したり持ち出したりする場合には、変更しておくとよいでしょう。
  3. Enable Boot to Desktop/Scratch … 起動画面をコンソールにするかGUIにするかScratchにするかを選択する必要がある時に使用します。
  4. Internationalisation Options … ロケール(Locale)、タイムゾーン(Timezone)、キーボードレイアウト(Keyboard Layout)を変更するときに使用します。ロケールでは、「ja_JP.EUC-JP」と「ja_JP.UTF-8」を追加で選択しておきましょう。日本語設定が終わるまでは、デフォルトの「en_GB.UTF-8」は変更しないほうが無難です。
    タイムゾーンでは、「Asia」→「Tokyo」と設定し、キーボードレイアウトでは、お使いのキーボードに合わせて設定しましょう。
  5. Enable Camera … RPi用のカメラを接続して使う場合に使用します。
  6. Add to Rastrack … Rastrack Mapへの参加を設定するときに使用します。(たぶん)
  7. Overclock … CPUのOverclockを設定するときに使用します。
  8. Advanced Options … その他のオプション設定をするときに使用します。「Hostname」や「SSH」の設定もここにあります。「raspi-config」の「Update」もここからできます。
  9. About raspi-config … 「raspi-config」の説明を見るときに使用します。

というところで設定を終えたら再起動してください。よくわからないところは触らない方が良いです。

次に、日本語環境を設定します。日本語入力を可能にするだけなら過去にもやったことがありますが、今回はもう少し本格的にやってみようと思います。

今回はmijyuさんのブログにあった「Raspberry Piの日本語表示と日本語入力」を参考にしながら作業を進めました。

はじめにフォントのインストールをして、

$ sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname

次に日本語入力のインストールと設定をします。

$ sudo apt-get install jfbterm uim uim-anthy
※今回は、jfbtermとuim-anthyをインストールしました。

その後、「generic-key-custom.scm」を開いて「"<Shift>"」を「"<Control>"」に変更します。

$ sudo vim /usr/share/uim/generic-key-custom.scm
※(define-custom 'generic-on-key '("zenkaku-hankaku" "<Shift>")→"<Control>"
※(define-custom 'generic-off-key '("zenkaku-hankaku" "<Shift>")→"<Control>"
→ vimがインストールされていなければ「sudo apt-get install vim」で。

これで、日本語入力が使えるようになりました。またCUI環境でもjfbtermを使うと日本語表示ができるようになりました。ここで再び「sudo raspi-config」を使ってロケールを「ja_JP.UTF-8」にすると、GUI環境のメニューが文字化けなく日本語になりました。

MacでRaspbianの起動SDカードを作る

Raspberry Pi B+の起動実験をしました。

Raspberry Pi B+は、これまでのRaspberry Pi Bと比べると、USBポートが2つから4つになったり、GPIOが増えたり、レイアウトが全く違うものと思えるくらいに変わっています。これだけ変わったのだから、Raspbianも専用のものを使うのだろうと思いましたが、どこを探してもそれらしきものがありません。ならば最新のものを使えば良いんだろうと考えて、最新のRaspbianのイメージをダウンロードしてSDカードへインストールすることにしました。

Macを使ったRPiの起動SDカードの作り方は、「RPi Easy SD Card Setup」のようなツールを使うと良いようです。しかし、今回はあえて「dd」コマンドでやってみました。(結果、あまりオススメできない気がしています)

まず、SDカードを用意します。今回は、8GBのものを用意しました。これを、Macに挿して、以前SDカードをコピーした時にやったのと同じようにダウンロードしておいたRaspbianのイメージを入れます。ポイントは、SDカードを「アンマウント(マウント解除)」すること。「diskutil umountDisk /dev/r(dfコマンドで確認したSDカードの場所)」でもできますが、今回は、「ディスクユーティリティ」を使ってやりました。マウントされているボリューム上(上がディスクドライブ、下がボリューム)で「control + クリック(右クリック)」すると、「…マウント解除」が選択できます。その後、ターミナルを開いて以下のコマンドでSDカードにRaspbianのイメージを書き込みます。
#dfコマンドではなく、ディスクユーティリティでディスクドライブを選択してから「ファイル」メニュー→「情報を見る」でも確認できます。

$ sudo dd bs=1m if=2014-06-20-wheezy-raspbian.img of=/dev/r(dfコマンドで確認したSDカードの場所)
→ SDカードの場所は、"disk2"のようにボリューム名付き”disk2s1”でないもの

これでRaspbianの起動ディスクが出来上がりました。これをRPi B+に挿して起動してみましたが、問題なく起動してくれました。「$ sudo update」を3〜4回やってUpdate作業をしました。起動テストはこれで終了。今まで使っていたRaspberry Pi Bも今回作ったSDカードから起動することができました。しかしこの過程で、メモリー256MBのものと512MBのもののうち、後から買った512MBのRPiが動かなくなっていることが判明しました。ちょっと残念な気分ですが、これからはB+をメインに使っていこうと思います。

2014年8月25日月曜日

自作PCのMint 16を17にアップグレードする

Mint 16で動かしていた自作PCのメンテナンスの続きです。

17が長期サポートバージョンとなるため、16からの早期のUpgradeが推奨されています。そうとわかれば急いでUpgrade作業をしてしまおうということで、一気にやってしまうことにしました。

まずは、MintのサイトからISOイメージをダウンロードします。今回は、Linux Mint 17 Qianaの64bitバージョン(linuxmint-17-mate-64bit-v2.iso)を選択しました。選択の規準としては、単に16から17に上げるだけのつもりで選びました。

ISOイメージをダウンロード(時間がかかります)しながら、Upgradeの準備を進めます。14から15にした時と同様に、「バックアップツール」を利用してバックアップを取ります。PCI接続のIDEカードのせいで起動が不安定になってからまともに使っていなかったため、ファイルの中身は空っぽ。「ソフトウェアセレクションをバックアップ」だけ行って(USBメモリに保存)準備完了です。

ダウンロードしたISOイメージ(linuxmint-17-mate-64bit-v2.iso)をDVDに焼いてそのまま再起動すると、DVDからMint 17が起動しました。デスクトップに表示されている「Install Linux Mint」をダブルクリックで起動し、HDDへのインストール作業開始です。「日本語」を選択した後、クリーンインストールをするために「ディスクを削除してLinux Mintをインストールする」を選択してインストール作業を進めます。居住地域やユーザーの設定の後、ひたすらインストールが終わるのを待ちます。

インストール作業が無事終了すると、再起動を促されるのでHDDから再起動します。HDDから起動した後はUpdate作業を続けます。後は「バックアップツール」で「ソフトウェアセレクションを復元」すればUpgrade作業は完了です。これから17で何ができるかいろいろとやってみたいと思います。

2014年8月24日日曜日

自作PCのメンテナンス

オカヤドカリたちの砂掃除が終わって元の状態に戻した後、懸案だった自作PCのメンテナンスを行うことにしました。

Mint 14から15へのUpgradeは以前に書いた通りですが、既に16へUpgradeを済ませていた(今確認したら、もう17がリリースされていた)ものの、起動がとても不安定でした。理由は簡単。このPCには、PCI接続のIDE拡張カードを挿していて、これにIDE接続のHDDをつないでいたのですが、このカードがBIOSの機能を一部奪うようになっていて、これが不安定さの要因になっていました。
#自宅にたくさんあるIDE接続のHDDをつなぎたいと思ったのがいけませんでした。

手順も簡単。ケースを開けてIDE拡張カードを取り外すだけ。ものの数分でおしまいです。ついでに中のホコリを掃除して、無事に完了しました。
#「だったらもっと早くやれよ」というツッコミはなしで

さて、ここから正常に起動するにはBIOS設定をやり直さなければなりません。これを忘れると動かない状態のままになってしまいます。起動ディスクの順番などの設定が終わって起動すると、無事にMint 16が起動してくれました。

しばらく使っていなかったので、アップデートマネージャでUpdateの確認&インストール作業を行いましたが、何回かの作業の後、無事に最新の状態になりました。とは言え、既に17がリリースされていることを思うと、いつまでも16のままというのもどうかということで、時間を見つけて17にUpgradeする予定です。

2014年8月17日日曜日

カブトムシとオカヤドカリの世話(2014夏)

思わぬところから頂いたカブトムシの幼虫4頭は、セオリーに従って5月中にマットの世話をしたまま放置モード。成虫が出てくるのを待っていたところ、7月も終わり近くになってやっとオスの成虫が3頭出てきました。急いで餌を用意したり、止まり木を用意したりしましたが、幸いにして元気に動きまわっている様子。残り1頭がオスだったかメスだったか確認しておけばよかったと後悔しつつ、取りあえず飼育を続けることにしました。メスが羽化していて、卵を産んでくれていれば嬉しいなぁと思いつつ。
#残念ながら、3頭のうち1頭はケンカのため足を折られ、早々に死んでしまいました。

オカヤドカリの方は、やらなければと思いながら前回の砂掃除から2年間も砂掃除を怠ってたところでしたが、 何だか急に少なくなった気がして(空の貝殻がゴロゴロ出てきていた)確認がてら掃除をすることにしました。前回までに7匹のオカヤドカリの存在が確認できていましたが、驚くほど大きくなったのが2匹と多少大きくなったと思われるものが2匹の計4匹が確認できました。残念なことに3匹はこの2年間で共食いの犠牲になったらしく、爪だけがいくつか見つかりました。一番大きくなった1匹がとにかく獰猛で、私が移動させようと持ち上げても、貝の中に引っ込むどころか身を乗り出して私の手を挟もうとします。他のオカヤドカリたちも犠牲にならないように注意しないといけないと思います。

砂掃除の間は、引っ越し用に用意しておいた砂の入った水槽にオカヤドカリたちを移し、水槽ごと砂をガラガラと洗いました。これを天日に干して乾かします。ある程度水分が飛んだら、もとのように戻してやろうと思っています。(引っ越し水槽はちょっと小ぶりなので)急いでやらないと獰猛な1匹に他のがやられてしまう気がするので、晴天が続くことを祈っているところです。

2014年6月4日水曜日

動物園と図書館 ー公共の意味を考えるー

夜中に家事をするのが日課な私が何となく付けたテレビから「動物園」についての話が聞こえてきました。番組も最後という時間帯で、まとめのコメントのような内容でしたが、語られているのは「動物園の存在意義」のようなことでした。曰く「動物園には、種の保存や生態の調査など、学術的な役割がある」という趣旨のことが語られていました。私も動物園や水族館、植物園などに行ったとき、ていねいでわかりやすい解説や生態を生かした展示方法などを見て感心することが多々あります。私の意識としては「学びに行く」のですが、すべての人が同じ意識で見に来ているとは思っていません。見に来ている人の口から「動かないからつまらない」「かわいくない」というような言葉を聞くこともあるので、動物園などに求めるものが私とは違うのだろうと想像しています。(それが悪いことだとは全く思っていません)

動物園は、維持するのが大変だということは、そこで扱われているものが「生きている動物」であることからも容易に想像ができると思います。そのために、入園料(観覧料)を徴収するというのも正しいあり方のように思います。動物園のそもそもの成り立ちが、私的で趣味的なものであったことも料金徴収に違和感がないこととつながっている気がします。しかしそのことで、単に見世物としての動物園の楽しさばかりに目が行ってしまい、商業的に成功させることが目的にされて、学術的な役割がないがしろにされてしまうのだとすれば、動物園の存在意義は大きく減少することになってしまうと思います。(その意味でも旭川市旭山動物園の取り組みは、とても画期的だったと思います)特に公共施設としての動物園には、学術的な使命を忘れないで欲しいと思います。
博物館法

同じようなことが図書館にも言えると考えています。公立図書館は「無料の貸本屋」ではありません。動物園と同じように教育の一翼を担う学術的な役割を持つ施設です。
図書館法

大切なのは、利用者の意識ではないかと考えています。動物も本も、見て楽しむ・雰囲気を楽しむことを否定しません。それを利用する私たちが、公立の動物園や図書館には学術的な役割を持っているのだということに思いを巡らし、そこで日々動物や本の世話をし、学術的な研究に貢献するよう努力をしている人々の仕事に敬意をはらって利用できるようになれば、そして、少しでも何かを学んで「ちょっと成長した自分」を感じることができるようになれば良いのではないかと思っています。

公共にはお金がかかります。使うのは税金です。特に公立学校を含む公共の教育施設は、その存在意義は認められるものの成果が見えにくく、行政にとっては「お荷物」と捉えられがちであることも理解できます。できるだけお金(税金)をかけたくない。かけたからには成果(学力向上=学力調査等の順位UPなど)を出せ。と言いたくなる気持ちもわかります。しかし、それを言わずに教育に投資し続けることができるか。日本が本当の意味で「成熟」できるかが、ここにかかっている気がしています。そして、政治家が教育を好き勝手にすることを、絶対に許してはならないと思います。

2014年4月19日土曜日

小学生にVTRによる授業が難しい理由

最近話題の「反転授業」に絡んで、「優れた授業をVTRに撮って、それを予習として(タブレットPCで)視聴させておいて、学校では子どもたちに学び合いをさせて、教員はわからなかった子のケアをする」(趣旨)というようなことを小学校でやらせるという話が聞こえてきました。
#他にも問題がてんこ盛りなのですが、長くなるので今回は「反転授業」に絞ります。

個人的には、反転授業というやり方そのものを否定するつもりはありません。小学生向けにも、地に足の着いた良い実践を行っている事例があります。私はむしろ、先行研究に学んで、なぜこの方法がうまく行ったのかを丁寧に検証する必要があると思っています。しかし、先述の話題になった反転授業を行おうとしている人たちからは、丁寧な検証を行おうとする雰囲気は感じられませんでした。

ではなぜ、某市の反転授業がダメなのかを細かく考えていこうと思います。

  1. 優れた授業のVTR?
    小学校が教科担任制ではなく、担任が様々な教科を教えることになっていることをみなさんはどう感じているでしょうか。「専門的なことは教えられない」「教員の専門性によって学習に偏りが出る」など、批判的な声も聞きます。そのためもあって、高学年で部分的に教科担任制を採用(これには別の意図もありますが)している小学校もあります。でも、やはり低学年では担任がすべての教科を教える小学校が多いです。そこで、「低学年では学習内容のレベルが低いから、誰にでも教えられるから」と考えるのは間違いです。小学生たちが教員を通して学ぶとき、大切なのは「説明のうまさ」ではありません。子どもたちは、教員の言葉だけでなく一挙一動から学ぶのです。特に低学年ではその傾向が強い。理由は簡単、「言葉が通じないから」です。
    大人でも、説明して納得してもらったはずなのに、後から聞くとわかってなかったということがあります。それが、著しい状態と考えればわかりやすいでしょうか。高学年になると多少安定感はありますが、高校生や大学生とは大きく異なります。だから、高学年の部分教科担任制の授業でも、クラスによって、時間によって授業の仕方を変えていかなければなりません。言葉も順序も仕草も目配りも立ち位置も…etc。そういう子どもたちに「VTRで」授業を観せて理解させるというのは、担任だから、子どもたちが知っているからできることで、全くの別人が万人を相手に行った授業では、わからない子が続出します。さて、何を持って「優れた授業」と言うのでしょうか。
    #子ども向けのテレビ番組のノウハウを使う方がまだましです。
  2. そんなVTRで授業の予習?
    予習を前提とした授業展開そのものは、小学生にとって無理なものとは思えません。問題は、「優れた授業のVTR」と言われるものの中身です。はじめのうちは物珍しさから、(ある種の義務感も生じるとは思いますが)予習のためにVTRを観ることに抵抗は少ないと思われます。しかし先述の通り、わからない状態が生まれた後、学校で教員がケアをするとは言っても、「このVTRの先生の授業はわからない」と子どもに認知されてしまったものを、毎回見て来いというのが苦痛にならないとでも思いますか?モチベーショを維持できると思いますか?そんなVTRを観て学習効率を上げることができますか?答えは自明ではないでしょうか。それとも、「VTRを観るとポイントが貯まる」とかやりますか?
    #個人的には、宿題でさえ全員の分が揃うのが難しいのに、予習前提で授業が進むというのは、学習弱者の切り捨てに感じます。特別な支援・配慮を要する子たちは、切り捨てて良いのでしょうか?
  3. 子どもたちの学び合いを軽く考えていませんか?
    学び合いの授業を参観すると、教員が何もしていないのに子どもたちが勝手に学び合っているように見えるかもしれません(「先生は暇でいいなぁ」とか言われる)が、相応に緻密な準備と指導があってのその姿なのだということを理解してほしいと思います。学習効果を上げるように学び合えるクラスを築くためには、「学び合い」だけを研究してもなお難しいところがあります。なのに、あれもこれも一度に変えて、本当に一緒にして良いものかわからないようなものを混ぜこぜにして、「さあやれ!」と号令をかけられているのだから、成果の程は期待できないと思います。「子どもたち相互の自然な学び」を促すためには、学校というところが相当に不自然な場所である(むしろ世間から隔離して学びに集中させるための施設なのだし)ことを考慮し、できるだけ自然にコミュニケーションできるような雰囲気を醸成しなければならないのです。
  4. 教員はわからなかった子のケアをする?
    実は、この話が報道される前、F氏がこれについて話すのを聞く機会がありました。曰く「大量退職に伴う大量採用で、教員の質が低下する。優れた授業をVTRに撮り、それを反転授業で使って、教員はわからなかった子のケアにあたる。」という趣旨の発言をしていました。この時の違和感。授業のわからない者に、子どもたちの学びをファシリテートすることなどできません。「そんなVTR」を観てわからない子をケアするには、その授業内容を熟知し、それを凌駕する指導力がなければならないのです。小学校の授業というものは、子どもたちの理解に合わせてするものです。つまり、学習の目標に対して、子どもたちのつまずきどころはどこか、何がわからないと感じているのかを理解していなければ授業を組み立てることさえできません。逆に言えば、これがわかっているのなら立派な授業ができるのです。
    #きっと某市では、授業が出来る先生が指導に当たることでしょう。本当の意味でF氏の論理を検証することはできないと思われます。

F氏の発言の中に、「授業ができる教員を育てる」という視点がごっそりと抜け落ちていました。 彼の言うところの「優れた授業のVTR」を担う優れた授業が出来る人は、どうやって育てるつもりなのでしょう。

私はむしろ、学校こそ「学びの場」であり、教員はそれをコーディネートし、ファシリテートする授業者であるべきだと思っています。子どもたちと向き合い、人間関係を築きながら知的に高め合えるような学習場を作っていきたいと思っています。

CANONのプリンタを購入

備忘のために書いておきます。

長らく壊れたまま放置されていたCANONのプリンタ(iP4830)。職責が変わって事務仕事が増えた関係もあって、自室にプリンタがないと仕事に支障が出る状態になりました。このところ、本だけでなくコンピュータの周辺機器もAmazonに頼っていたため、迷いなくAmazonで探してみると、手頃な値段で良さそうなものを1つ見つけて早速購入しました。

新しく購入したのは、同じCANONのiP7230です。自宅にはもう1台、ブラザーの電話・FAX・スキャナー・コピーの複合機があるし、自室には同じCANONのA4スキャナーもあるので、単体のプリンタを選びました。動作音がうるさいとか、インクの消費が激しいとか、(インクが高いとか…etc)評判としては高評価とは言えなかったのですが、CANONのプリンタには「サイレントモード」というのがあって、設定をすれば少しは静かになる(私にとっては十分静かになりました)し、インクは少々安いものを使うという手もある(メーカー非推奨でしょうけど)し、ということで、機能重視で買うことにしました。

私が重視したのは、CD/DVDなどのダイレクトプリントに対応していることと、ネットワークを使ってiOS機器からプリントができることでした。また、パソコンラックの上の段に置くことを想定していたため、iP4830の時は、用紙の差込口がプリンタの後ろ側にあって、別の用紙を使いたいときは一々立ち上がらなければならなったのですが、iP7230なら、手前側に2段の用紙トレイがついていて、用紙の入れ替えも楽にできると考えました。

購入の手続きが終わって2日後に無事に届いて、すぐにセッティングしました。まだ、iOSからのプリントをしていませんが、とりあえず自宅のネットワークにつないで順調に動作しています。 (CANONのサイトにペーパークラフトがあって、久しぶりに見ていたらやりたくなってしまいました。(^_^;;;

2014年3月22日土曜日

LinuxでexFATを使えるようにする

先日、諸般の事情でMacのバックアップに使える外付けHDDを探していたところ、近所のPCショップで1日だけ安くなっていた500GBの外付けHDDを見つけて早速購入しました。帰宅してMacにつないで使ってみたところ、使っているうちに不安定になり、フォーマットも出来ない、使えない状態になってしまいました。「交換をお願いするか?」とも考えましたが、試しにこれをLinux Mint 15やUbuntu 13.10に挿すと、問題なく使えるのです。ならばということで、Linuxでファイルを別のところへ保存し、fdiskコマンドでフォーマットからやり直すことにしました。

まず、MintでHDDの中身を消去しました。これを再びMacにつなぐと、「ディスクユーティリティ」でフォーマットできるようになりました。ここで、いつもならFATでフォーマットするところですが、その下に「exFAT」という文字列が見えます。「これは何だ?」ということでググってみると、@IT詳しい解説がありました。MacOS Xがこれに対応しているなら、こちらの方が良いかも知れないと思って、exFATでフォーマットしてみました。結論だけ言うと、快適に使えています。今のところ、FATのときの不安定さも感じません。

ところが、これをMintやUbuntuにつなぐと「使えない」と拒否されました。せっかく避難したファイルを戻すことができないのは困ります。一難去ってまた一難(まぁいつものことですが…)。そこで、LinuxでもexFATが使えないか調べてみると、簡単な作業でできそうなことがわかってきました。参考にしたのは「デスクトップでUbuntuを使っています」というサイトの「exFATをUbuntuで使う」という記事です。1年以上前の記事ですが、他の情報も似たり寄ったりだったのでシンプルなこちらを参考にしました。

ターミナルを開いて、以下のコマンドを使ってインストール作業をします。

$ sudo add-apt-repository ppa:relan/exfat
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fuse-exfat exfat-utils

updateのタイミングが早過ぎるとエラーが出ることがありますが、少し待って再チャレンジすれば大丈夫です。

これで、Mint 15でexFATフォーマットのHDDが使えるようになりました。オートマウントも大丈夫です。一方、Ubuntu 13.10では、インストールの途中で「fuse-utilsのインストールに問題がある」と言われてインストールが止まってしまいました。うまく依存関係が解決できていないようです。

仕方がないので「ubuntuソフトウェアセンター」で「fuse utils」を検索すると、「fuse-emulator-utils」というのが見つかり、これをインストールしてみました。それでも上手く行きませんでした。何か方法はあるのだろうと思いますが、本職が忙しいのでここまでで作業はストップ。もう少し時間ができてから続きをやろうと思います。

2014年3月19日水曜日

Mint 15とMacOS X 10.9でWineを使う

最近、お気に入りのLinux Mint 15(そろそろ16にしないとね)ですが、ひょんなことからWineをインストールしたまま全く使っていないことを思い出しました。

「ひょんなこと」とは、Win専用となっているWebサイトの動画配信を、MacやLinuxで見られたらと思って、あれやこれやと試行錯誤していたのです。考えられることはいろいろやってみたのですが、いずれもあえなく撃沈。ならばWineは使えないか?と試してみることを思い立ちました。

Mint 15の「ソフトウェアマネージャ」でWineが既にインストールされていることを確認し、さて次は、…と思ったところで、その下に「PlayOnLinux」というWineに関係するツールらしきものを発見。試しにインストールして起動してみたところ、Wineを、より簡単に使えるようにするツールらしく、Windows用のソフトのインストールが至極簡単にできることがわかりました。
#その後、Webサイトを探して詳しく調べました。(^^;;;

早速これを使って、Mint 15でIE 8(9はリストに表示されず)をインストールしてみましたが、起動はするものの、見たかったページはエラーが出て見られませんでした。ならばと、FirefoxMedia Playerもインストールして、「これなら行けるかも!」と再チャレンジ。しかし、先ほどのIE 8よりは少し良くなったものの、あと一歩のところで「プラグインが足りない」と言われて撃沈。ならばchromeでは、…と試してみましたが、こちらもダメでした。

それでも、この作業過程でWineが以前より格段に使いやすくなっていることに驚きました。で、「PlayOnLinux」という名前から推測して、「Mac用があるんじゃないか」と思いつき、そちらも試してみることにしました。

名前は、予想通り「PlayOnMac」でした。「某氏の猫空」というサイトの「MacでWindowのソフトを動かすために「PlayOnMac」を導入」を参考にして作業を進めました。

PlayOnMacをアプリケーションフォルダにコピーし、ダブルクリックで起動すると、その起動プロセスの中で、インストールされていなかった「XQuartz」もインストールすることができました。Mintのときと同じように、IE 8をインストールすると、Linuxでは出てこなかった様々なものが追加でインストールされていくので、ちょっと期待をして見守りました。

インストール作業が完了して、ホッとしたのもつかの間、日本語表示がダメダメでした。そこで、Webサイトの情報を手がかりにIPAフォントを導入しました。(IPAフォントはダウンロードしてあったものを使いました)
#optionキーを押して「移動」メニューから「ライブラリ」に入ることができます。

  • ~/ライブラリ/PlayOnMac/fonts
  • ~/ライブラリ/PlayOnMac/wineprefix/_/drive_c/windows/Fonts
  • ~/ライブラリ/PlayOnMac/wine/darwin-x86/(Wineのバージョン番号)/share/wine/fonts/

それぞれのフォントフォルダにIPAフォントをコピーしました。(シンボリックリンクでも良いみたい)これで日本語表示はだいたい出来るようになりましたが、この環境で、IE 8とMedia Playerを組み合わせて試してみましたが、Mintのときと同じようなダメ。同じくFirefoxとの組み合わせでもダメでした。(徒労感…)

Winを使わないでWin専用のWebサイトを見るというのが、こんなにハードルの高いものとは思いませんでした。(このままでいいのか!?)

【追記】その後のWine関係の動作確認などは、このブログで「Wine」を検索していただければご覧いただけます。(2023.8.9)

2014年3月4日火曜日

Minecraft Piを使えるようにする(ついでにBeagleBone Blackも)

前回Minecraft Piのインストールまで何とか成功したものの、上手く動かせない状態でしたが、使うことができるようになったので、その方法をまとめておきます。

結論を先に言うと、問題の原因はHDMIをVGAを変換するケーブルでした。以前に紹介した、HDMI to VGAアダプターを使っていたのですが、いつもお世話になっている@abee2さんに(Facebookで)アドバイスを頂き、これがどうも上手く動いていないことがわかってきました。私がRaspberry PiをつないでいるモニタはSHARP製の古い液晶モニタ(LL-T15G4-H)なのですが、DVIでもつなぐことができるものなので、デジタル同士の変換の方が効率が良いというお話もあったのでDVIでつなぐことにしました。

安すぎてちょっと怪しげなHDMIをDVI化するアダプターAmazonで購入し、モニタに接続しました。(モニタを支える足の部分がHDMIケーブルと干渉する状態だったので取り外しましたが…)これをHDMIケーブルでRaspberry Piとつないで電源を入れると、デスクトップが表示するところまでスムーズに行きました。

次に、Minecraft Piを起動すると、あっさりマウスも使えて動きました!256MBのRPiでも512MBのRPiでも問題なく動作します。ちょっと感動!したのもつかの間、せっかくなら自宅の環境に組み込んでしまえと思って、SANWA SUPPLYPC自動切替器に接続してみました。 モニタは別に用意したのですが、キーボードとマウスは3セット以上並んでいるので、これ以上増やしたくなかったのです。USBケーブルをRaspberry Piに直接つなぐと上手く動かなかったのですが、間にBUFFALOのセルフパワー対応のUSBハブをつないだら、使えるようになりました。これはなかなかの快適さです。
#Minecraftの操作自体は、「Minecraft Wiki」にくわしく書かれています。

ちなみに電源は、これも以前に紹介した(iPadの充電にも使える)2A出力可能なUSB充電ACアダプタです。(iPhoneを充電しながらRPiを使うことが可能なのでとても重宝しています)同じ環境で、BeagleBone Blackも動かすことができました。しばらくは本職が忙しいので封印するつもりですが、時間ができたらいろいろ試してみたいと思います。

2014年3月2日日曜日

Minecraft Piのインストール

巷で話題のMinecraftですが、Raspberry Pi用に無料で使える「Minecraft Pi」というのがあると聞いて、時間を見つけてインストール作業をしてみることにしました。
#Minecraftそのものの日本語情報については、Minecraft Japan Wikiをご覧頂くのが良いと思います。

まず用意するのは、Raspberry Pi(以下「RPi」と略す)本体とRaspbian “wheezy”(ダウンロードサイト)を起動できるようにしたSDカードです。多くの人が、RPiをRaspbianで動かしていると思うので、この辺りは、それほど問題ないと思います。わかりやすい資料をお求めの場合は、「Raspberry Piではじめるどきどきプログラミング」を推薦します。Raspbianで起動したら「startx」でGUI環境にしてください。

次に、「ターミナル」を開いて「sudo apt-get update」と「sudo apt-get upgrade」をして、最新の状態にします。少々時間はかかりますが、下準備ということでしばらく我慢してください。

ここまで終わったら、いよいよインストール作業を始めます。まずは、Minecraft Piをダウンロードするところからです。ターミナルで以下を正確に打ちます。

$ wget https://s3.amazonaws.com/assets.minecraft.net/pi/minecraft-pi-0.1.1.tar.gz

すると、ユーザのフォルダに「minecraft-pi-0.1.1.tar.gz」が格納されます。そこで、tarコマンドで解凍します。

$ tar -zxvf minecraft-pi-0.1.1.tar.gz

すると、ユーザのフォルダに「mcpi」というフォルダが出来上がります。これで使える状態になります。ターミナルでmcpiフォルダに移動(cd mcpi)してから「./minecraft-pi」で起動します。LXDEメニューから「実行」を選んで、「./mcpi/minecraft-pi」と入力して起動させることもできました。

うちの環境では、HDMIをVGAに変換するケーブルが悪さをしているのか、メモリ256MBのRPiでは、起動するもののマウスが動かず、512MBのRPiでは、マウスを動かすたびに画面が数秒程度黒くなる(信号が途絶える)という現象が起きています。必要な動作環境として512MBが推奨されているので、256MBの方は諦めるとしても、信号が途絶えて使えないというのは困った状況です。本当に変換ケーブルのせいなのか、RPi自体に問題はないのか今後検証していきたいと思っています。

以下、参考にしたWebサイトのURLを貼っておきます。

2014年2月26日水曜日

音楽クラブ最後の発表

先週の金曜日(2/21)に、音楽クラブ(金管バンド)の本年度最後の発表を無事に終えました。

これまで、学校内で発表していなかった曲を含めて3曲の発表をしましたが、私が今の学校に赴任してから今までで一番多くの曲を演奏したことになりました。朝練習や放課後練習をたくさん行える環境にない中で、休み時間をやりくりし、短期集中で放課後練習にも取り組んで仕上げてきた曲を、校内の子どもたちに聴いてもらう機会として毎年行っています。

1曲目は、運動会の行進曲としても使った行進曲アレンジの「ヘビーローテーション」。これは長いこと練習をしてきた曲だけに、演奏のレベルがだいぶ上達し、つかみの曲として十分に観客を引きつけることができるまでになりました。

2曲目は、ディズニー映画「ピノキオ」で使われた「星に願いを」。音の重なりが複雑で不協和なところが多く、音が取りにくい上にスローテンポ。チャレンジするのに覚悟が必要な楽曲です。私自身も、この曲は力がついていると実感した時にしか取り組まない曲で、過去に2回程度しか演奏させたことがありません。そんな曲を、音取りに四苦八苦しながらも何とか吹きこなせた子どもたちには、心から拍手を送りたい気持ちになりました。

3局目は、本年度最後に取り組んだ、南国の雰囲気を強く感じさせてくれる「風になりたい」。歌唱力のある歌手が歌う歌を器楽で演奏するときは、その雰囲気を損なわないように演奏しないと観客にがっかり感を残してしまいます。難しい曲で耳を鍛えた子どもたちは、音取りもかなり早くできるようになり、演奏に迫力やノリが加えられるようになって、とても良い演奏が出来ました。

これで、無事に本年度の音楽クラブの発表は全て終了しました。最後の発表は、諸々の都合で音楽室で行ったのですが、入りきらないくらいたくさんの子どもたちが聴きに来てくれました。今週、最後のクラブの時に楽器のメンテナンスをしてすべての活動が終了となりますが、これまで大変な練習にもよく耐えてがんばってくれた子どもたちの「音楽を愛する心」に敬意を持ち、これからの成長と活躍に期待をし、微力ながらこれからもその支えになれればと思っているところです。

2014年1月17日金曜日

管楽演奏発表会終了

本市の小学校の管楽器を演奏するクラブが集まって毎年行っている「管楽演奏発表会」が、昨日(1/16)行われました。例年よりも1週間も早い(過去にもそんなことがありましたが…)ために、冬休前は個人面談期間中に、冬休み明けからは放課後毎日練習し、当日を迎えました。

今年は音楽クラブの出番が多く、5月末の運動会に始まり、10月のPTAバザー、12月の地元の子ども音楽祭とたびたび発表の機会を頂いてきました。今回の管楽演奏発表会は、市内で同じような活動を行っている小学生が演奏をし、お互いに聴き合う機会として毎年行われているもので、子どもたちにとっても、一年の活動の集大成という意味で大きなヤマ場となっています。

今年発表した曲は2曲。「風になりたい」と「星に願いを」でした。全く曲想の違う2曲ですが、子どもたちの上達具合を考えながら選んだ曲です。星に願いをの方は、音の重なりが複雑でゆったりとした曲ですし、知っている人も多い曲ですからごまかしがききません。毎度のことではありますが、特に音の重なりをていねいに練習しました。低音パートがメロディを取るところは、音を安定させることが難しいところなのですが、何とかやり切ることができました。

風になりたいの方は、南国風の伸びやかな雰囲気も大切にしながら、リズムやタイミングを合わせることをていねいに練習しました。難しい曲を先に練習していたためか、こちらは出来上がるのが早くなり、良い音で演奏できるようになりました。何よりも、これだけ練習時間がない中で、よくできたなと感心するばかりです。

最近の小学生は、学校以外にも忙しいことがあって、なかなか練習に参加できなかったり、自分の技術がなかなか伸びないことがイヤになって練習に参加したくない気持ちになってしまったりするのですが、よくここまでがんばってくれたと思いました。これを機会に、また一つ大きな成長を遂げることができたのではないかと思っています。お疲れ様でした。保護者のみなさんにも参観していただけてよかったと思っています。ご理解とご協力に感謝しております。

2014年1月12日日曜日

Scratch Catに百人一首の読み札を読ませる

このところScratchプログラミングしたものを教材として利用することに挑戦をしているところなのですが、この時期の取り組みとして「百人一首」に挑戦してみようと考えました。実は、昨年の同じ時期に「百人一首を読み上げる」プログラムを作りたいと思っていたのですが、残念ながら途中で挫折。「音声が出るものを」と考えていたのが自分の能力に合わず、いつまでたってもできないまま年度を越えてしまいました。今年は、とりあえず読み札を表示するものだけでも作ってみようと考えて、作業に取りかかりました。

そもそもこのプログラムを作ろうとしたのは、昨年度、一緒に学年を組んでいた先生と「百人一首を子どもたちにやらせてみよう」ということになったのがきっかけでした。大切なのは百人一首を覚えることではなく、こうした活動に挑戦する中で自信をつけたり、みんなで遊んだり競い合ったりすることの楽しさを味わわせたりすることではないかと考えています。実際のゲームでは、子どもたちを3人のグループにして、グループごとに1組の取り札をわたします。がんばれば十分に良い成果が得られる程度の人数にすることで、根気よく取り組めるようになることも狙いました。

百人一首とは…などと書かなくてもご承知の通り、読み札には1枚につき一首の歌が書かれていて、一般的には漢字が使われています。これが子どもたちには読みにくく、グループごとに読み手を決めても、読み方によって差が出てきてしまうことが課題でした。また、子どもたちは読み手よりも取る方をやりたがり、読み手になれる子が少ないことも課題でした。そこで私が読み手をやり、それぞれのグループで取るという形を採っていたのですが、毎回私がいなければできないのでは困ると考えて、自動で読み上げるプログラムが出来ないかと考えたのです。
#プログラムが自動で読み上げれば、個人でも練習ができますからね。

「ならばCDでも良いのでは…」と考えられなくもないところですが、学校にあるCDラジカセにはシャッフル機能がなく、毎回同じ読み札を読んだのでは、ゲームにならないという問題が発生します。「iPodなどでシャッフルさせれば良いのでは…」ということも考えましたが、私物を教室においたままにするのはいささか勇気のいることです。という訳で、普段子どもたちに使わせているPCを活用することを考えてプログラミングにとりかかりました。

まずは、全ての読み札をひらがな(仮名遣いは古いまま)に直して、テキストファイルを作りました。これをUTF-8で保存しておいて、リストに読み込みました。つまずいたのはシャッフルをどうするかということ。実際のプログラムをご覧いただければわかると思いますが、読み札のリストからランダムに1つを選んで一番先頭にコピーし、その後コピー元(順番は選んだ時よりも1つ増えている)を削除することで入れ替える作業をしています。これをゲームのはじめに行い、後はスペースキーを押すごとに次々と読み札を表示する(Scratch Catがしゃべる)という仕組みになっています。

今後は、これに音声も付け加えられたらと考えていますが、作業の見通しは立っていません。もしかすると、このようなリストの使い方だと余計に複雑になるのかもしれないという予感はしています。良い方法が見つかったら、改良に取り組んでみたいと思います。

MacでArduBlockを使えるようにした

ArduBlockを活用した教育実践をやっている中学校の先生がいらっしゃるという話を聞いて、Macを新しくしてからArduBlockを入れ直していなかったことに気づいて作業を行いました。
情報コミュニケーション教育研究会(ICTE)って知らなかった。orz

Arduino IDEでのプログラミングを、Scratchのようにブロックを組み合わせて作業ができるようにするのがArduBlockなのですが、本家のサイトからダウンロードしたものは、日本語表記が何だかおかしくて実用的には微妙な感じ。カッコ書きで平仮名表記があるのも、親切なようでレイアウトが崩れる原因になっていて使い勝手が悪い。中国語が混じったようなところもあるし、日本語化が完全にできていない感じでした。

日本語表記を改める方法があるのではないかと思ってググってみたところ、そのものズバリ日本語プロジェクトが見つかりました。Javaなのにプラットフォーム依存があるというのは、理想と現実の問題(いつものこと)なので良いとして、早速Mac版をダウンロードして、先のArduBlockのサイトにあった方法で使えるようにしました。一応、日本語で手順を解説しておきます。

  1. ArduBlock日本語版をダウンロードする
  2. Arduinoのスケッチが保存されるフォルダ内に「tools」→「ArduBlockTool」→「tool」という順で階層的にフォルダ(ディレクトリ)を作る
    ※スケッチが保存されるフォルダを調べる方法は、本家のサイトを参照のこと
  3. でき上がった「tool」フォルダの中に、先ほどダウンロードした「ardublock-all-[日付].jar」を入れる
    ※Beta版があるので、そのうち更新されるものと思われる

これで作業は完了です。Arduino IDEを起動すると、「ツール」メニューから「ArduBlock」が使えるようになっているはずです。使い方は、手始めにIDEA★HACKの「Arduino初心者にオススメ!GUIで積み木のようにスケッチする『Ardublock』の使い方」を参考にしながらやってみて、足りない情報はググりながらということにしようと思っています。