2016年11月14日月曜日

Linux Mintを17.3から18にしてプリンターで印刷ができるようにする

2回にわたってLinux Mint 18ネタを続けてきましたが、これまでLinux Mint 17.3で動かしていた自作PCを、使いやすくなった18にアップグレードしてみることにしました。

Linux Mint 17.3から18へのアップグレードは、「mintupgrade」という簡単なツール(作業は、それほど簡単ではないけど…)を使えば良いことがわかったので、これを使って作業をします。幸い、詳しいアップグレードの仕方を解説したWebページがあったので、参考にしながら作業を進めました。
#「リナックスミントを使おう」の「Linux Mintの更新」がとてもわかり易かったです。

まずは、Linux Mint 17.3の「アップデートマネージャ」でアップデートを済ませ、「端末」の設定(「編集」メニューから「プロファイルの設定」→「スクロール」タグ)で、スクロールを「無制限にする」にチェックを入れたら準備完了です。使うコマンドは、以下の通りです。

$ apt install mintupgrade
$ mintupgrade check
$ mintupgrade download
$ mintupgrade upgrade
$ sudo reboot

これで、Linux Mint 18で起動します。かなり時間がかかります。

次に、プリンターの設定をして、テストプリントをするところまでやってみます。うちの環境では、プリンターがAirMac Expressでネットワーク共有されているのですが、とても簡単にできました。
#「ビバ!Linux」の「コマンド不要!Linux Mintのモダンなプリンター設定方法」を参考にしました。更に詳しい情報は、「Ubuntu Japanese Team Wiki」の「UbuntuTips/Hardware/UsingPrinter」に書かれています。

プリンターの追加は、まずデスクトップ下のMintメニューから「システム」→「プリンター」と選択し、プリンターの設定画面を表示させます。「+追加」をクリックすると、つながっている(必ずしも使えるとは限らない)プリンターが一覧表示されます。今回は、AirMac Expressでネットワーク共有されたプリンターを使ったので、「ネットワークプリンター」から選択しました。

後は、プリンタードライバーを自動的に探してくれて、難なく設定が完了しました。テストページを印刷するかどうか聞かれるので、テストページを印刷してみると、無事にテストページが印刷されました。以前は、Linuxでプリンターを使うのが大変だったけど、こんなにも簡単になったのかと思うと感無量です。

2016年11月11日金曜日

Linux Mint 18でフィジカル・コンピューティング環境を整える

前回、acerの古いサブノートにLinux Mint 18を入れるところまで完了しました。インストールの段階で日本語を選択しておいたためか、日本語入力もデフォルトでできるようになっていました。(感激!)今回は、それ以外のことについて設定をしていきます。

例によって、Linux Mint 18のISOファイルの公開以降、アップデートされたパッケージをインストールする作業からはじめました。(これは、ちょっと時間がかかります)

$ sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade

次に、「ソフトウェアマネージャ」を使って「Scratch」と「Arduino」を検索して、インストールします。(ついでに「eToys」も)このあたりは、いつもの作業なので簡単に終了しました。

さらに、「Dolittle」と「Processing」をインストールするために、Firefoxを起動してネットで検索しました。ここでつまずきました。Firefoxの設定で、デフォルトの検索エンジンが「DuckDuckGo」とかいうのになっています。(関係者様ごめんなさい…)これを、使い慣れた「google」に変更することにしました。
#「狸おやじのLinux備忘録」さんの「Linux Mint 17 MateのFirefoxのデフォルト検索をGoogleに」を参考にしました。

これで、DolittleもProcessingもすぐに見つけ出すことができました。(Dolittleは、いつもお世話になっている「勝手にDebianパッケージ」から、debファイルをダウンロードして使わせていただきました)

Dolittleのdebファイルは、ファイル上で右クリックして出てくるメニューから「GDebiパッケージインストーラー」を選択して開いて、インストール作業をしました。(これは簡単で良い!)Processingのアーカイブファイル(.tgz)は、デスクトップに展開して(とりあえず)使えるようにしました。動作確認も問題なくできました。
#Dolittleは、Ver.3.xになっていくようで、今後の展開が楽しみです。

ちなみにこの作業は、acerの古いサブノート(ASPIRE one)のメモリモジュールを、2GBのものに換装する(Atomで32bitなので、これが最大)作業の中で行ったものです。こんな古いものに投資する意味とか、聞かないでくださいね。(^^;;;

2016年11月6日日曜日

acerの古いサブノートにLinux Mint 18をインストールする

これまで、フィジカル・コンピューティングを小学校の教育活動に持ち込む研究(←サービス終了につき閲覧不可)の中で入手したacerの古いASPIRE oneにLinux Mint 16を使ってフィジカル・コンピューティング環境を構築していたのですが、これを18にアップグレードするべく作業を開始しました。

当たり前のことですが、CD/DVDドライブのないサブノートのOSをアップグレードするのですから、DVD-ROMイメージ(.iso)を使ってインストールDVDを作っても意味がありません。これまで、imageファイル(.img)からブータブルUSBメモリを作った経験はあったのですが、ISOファイルでも同じようなことができるのか調べてみました。すると、同様の手順でブータブルUSBメモリを作っている記事を見つけました。
#「re:inventing the wheel」さんの「MacOSX上でISOファイルからインストールUSBディスクを作る」を参考にしました。

基本は、「diskutil」コマンドと「dd」コマンドを使う、時間はかかるけど単純な作業。ということで、まずはLinux Mintのサイトから現時点での最新版「Linux Mint 18 "Sarah" - MATE (32-bit)」のISOファイルをダウンロードして、手近にあった2GBのUSBメモリを使ってブータブルUSBメモリを作ることにしました。

備忘を兼ねて、手順と使用コマンドをまとめておきます。(はじめに、「ディスクユーティリティ」を使ってFATでフォーマットしました)

$ diskutil unmountDisk /dev/disk2
$ sudo dd if=linuxmint-18-mate-32bit.iso of=/dev/rdisk2 bs=4m
※「disk2」の前の「r」は、高速にするため。「bs=4m」は、1回毎の書き込みブロックサイズを指定して、「4MB」にしている。(前がそうだったから4mにしただけで、特に根拠はない)
$ diskutil eject /dev/disk2

これでLinux Mint 18のブータブルUSBメモリが完成しました。これをASPIRE oneに挿して起動すると、無事にLinux Mint 18が起動してくれました。16からのクリーンインストールを目指して、インストール作業開始。
#インストールは、「LinuxMint 18: LinuxMint 18をインストールする」を参考にしました。

とりあえず、ここまででLinux Mint 18で動かすことができるようになりました。フィジカル・コンピューティングができるようにするためには、もう少し時間がかかりそうですが、時間を見つけて作業をしたいと思います。