2017年7月8日土曜日

帰り道に見つけた城:三ツ木城

出張の帰り道。たまたま「城山公園」という看板を見つけて「何!?」とあわてて立ち寄ってみました。場所は、桶川市川田谷という辺り。桶川駅方面から荒川に向かう途中にありました。そもそも城山公園とは、私が城跡の研究を始めたきっかけになった、朝霞市の「岡の城城山公園)」をイメージさせたので、これは見ておかねばと思ったのでした。

駐車場に車を停めて、カメラを持っていなかったのでiPhoneを片手に手がかり探しからはじめました。公園の管理事務所は、17時で終了(残念)。公園としては、遊具やテニスコート、魚釣りができる池や広場など、充実した感じでしたが、肝心の城跡がどこなのか全くわからずうろうろしていると、目の前にバーベキュー場の工事をしている縄張りを見つけました。そしてその先に、木が生い茂る丘のようなところが見えました。もしやと思い近づいていくと、そこに説明板がありました。
#帰宅してから調べたところ、城と古戦場のサイトに三ツ木城の資料が見つかりました。

説明板を見てもいつ頃造られた城か、誰が築いた城かということがはっきりわからず(鎌倉時代?室町時代?)、なかなかの手強さを感じました。小高い丘の部分は残っているものの、住宅地が隣接していることや既にバーベキュー場として切り崩している部分があるなど、今後の保存が危ぶまれる雰囲気を感じ、その場を後にしました。

帰り道、荒川と入間川を渡って川越方面に車を進めましたが、川越市街へのアクセスはよく、昔からの道を活かしているのなら、川越城とも関係があったのかもしれないと思いました。

帰宅してから調べてみると、三ツ木城にほど近いところに石戸城という城があって、北条氏と上杉氏が争っていた頃に三ツ木城を使っていたのではないかとか、三ツ木城跡に石戸藩の館があったとか、いろいろ見られたのですが確実なものが見当たらず、なかなか謎の多い城跡だと思いました。

全国各地には、このレベルの城跡がたくさんあると思うのですが、 全てを保存しろとまでは言わないまでも、古の人々の営みが見えるようにしておいてほしいし、できれば地元の人達で歴史をまとめたり語り継いだりしてほしいなと思いました。