2018年2月19日月曜日

micro:bitを:MOVE miniと組み合わせてミニバギーを作る

前回の続きです。micro:bitを使って、ミニバギーを作ります。出かけたついでに秋月電子で買ってきた、イギリスのKitronikが製造販売している「:MOVE mini」というミニバギーキットを使いました。(micro:bitは付属していないので、別途用意する必要があります)説明書は、すべて英語なのですが、Webサイトの情報と合わせて取り組めば、難しいことはないと思います。

SERVO:LITE基板にmicro:bitをビス止めしたら、プログラミングのためにUSBケーブルでパソコンとつなぎます。はじめのつまずきは、マイクロUSBケーブルのつまむところが厚すぎて、基板に干渉することでした。Webサイトによると、厚さ5.5mm以下のものであれば大丈夫のようですが、手元になかったので近所の家電量販店で購入してきました。

次に、「JavaScript Blocks editor」を使ってプログラムを組みます。「高度なブロック」メニューから「パッケージを追加する」を選択します。出てきた検索窓に「neopixel」と打ち込むと、パッケージリストの中に「neopixel」が表示されますのでクリックします。これでパッケージの追加が終了しました。

ここまででプログラミングの環境が整いました。説明書に従って、プログラムを組んでSERVO:LITE基板のテストを行いましたが、特に問題はありませんでした。後は一気に組み立てて、サーボモータの動作確認までしてしまいたいと思います。私が作ったプログラムを画像として書き出したので貼っておきます。

Aボタンを押して前進、Bボタンを押して後進、AボタンとBボタンを同時に押して停止するプログラムになっています。今後は、これを左右の方向転換もできるプログラムに変えていきたいと思っています。そして、BluetoothでiPhoneからコントロールできるようにすることも目標としています。ちょっと久しぶりにワクワクしています。

2018年2月18日日曜日

micro:bitはじめました

身近なところでScratchを使った授業づくりをはじめた教員がいるので、私も自分なりに教材研究を始めようと思いたちました。とは言え、既に自分で思い通りの授業ができる立場ではないので、今後の展開を見通して、いつでもサポートができるようにしておこうということです。

今回のターゲットはmicro:bitです。はじめは、スイッチサイエンスさんのchibi:bitを購入してちょっと動かしてみていたのですが、その後、日本国内でもmicro:bitが購入できるようになったので、3枚ほど購入しました。micro:bitは、イギリスのBBCが開発し、イギリス国内では子どもたちに配布されているもので、mbed日本語での案内)ベースのマイコン基板です。

micro:bitを動かすためには、いくつかの方法があるのですが、一番簡単なのは「JavaScript Blocks editor」を使う方法だと思います。Scratchライクなビジュアルプログラミングが可能で、JavaScriptベースの言語でも記述することができます。「最初だけ」と「ずっと」のブロックが置かれた状態からスタートするので、考え方はArduino IDE(「setup()」と「loop()」)に似ていると思いました。これだけで、結構いろいろなことができるように工夫されているのは、後発の強みだと思います。

プログラムを作った後は、自分のパソコンにダウンロードして、micro:bitにコピーします。micro:bitをUSBケーブルでパソコンにつなげると、USBメモリのように接続されますので、そこにダウンロードしたhexファイルをコピーするだけです。これから、以下のサイトも参考にしながら、時間を見つけていじってみたいと思っています。

ちなみに、はじめに入っているプログラムは、「first-experience demo program」にありますので、初期状態に戻したい場合は、こちらからhexファイルをダウンロードしてmicro:bitにコピーしてください。

2018年2月10日土曜日

Raspberry Pi(Raspbian)のアップデートをしながら思ったこと

私の手元には、6台のRaspberry Piがあります。内訳は、初代Raspberry Pi(もともと2台買ったのだけど、そのうちの1台は、早々に壊れたので残り1台)、B+(2台)、2B(1台)、3B(2台)です。いずれも、Raspbianで動かしています。事情により、しばらく放置していたのですが、活躍のチャンスが巡ってきそうなので、久しぶりにアップデートをすることにしました。

まずは、RPiを起動して「startx」でGUIの環境にします。次に、LXTerminalを起動して以下のコマンドを打ち込みます。

$ sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade

これで、更新されているパッケージの情報を取得することが出来ます。あとは、更新するだけですので、「y」をタイプしてEnterです。結構時間がかかると思いますが、気長に待ちます。更新が終わったところで、以下のコマンドを打ち込んで余分なパッケージを削除します。

$ sudo apt-get clean && sudo apt-get autoremove

今回の作業では、余分なパッケージは検出されなかったので、大きな変更は行われていないのかもしれません。ここまでの作業を、6台分やりました。

今後の対応として、 SDカードなどのフラッシュメモリは書き込み回数に制限があるため、アップデートを繰り返してきたものは、新しいSDカードにコピーして使った方が良いと思います。
Gigazineの記事に解説がありました。古い記事ですが。

RaspbianのSDカードのコピーについては、以前にやったことがあるので(すっかり忘れていましたが)思い出しながらやってみたいと思います。こうしたメンテナンスを含めると、学校に導入する際には、様々なサポートが必要になると思います。ボランティアベースでやってもらうのにも限界があるでしょう。1人1台配布できたとして、家庭に持ち帰らせてメンテナンスまでさせるのは難しいと思われます。人も金も時間も足りない日本の学校教育に、大きな風穴を開けるのは本当に難しいと思います。私にとっても大きな課題だと思っています。

2018年2月6日火曜日

プログラミング教育をはじめます

いろいろな構想を思い描きながらも、立場的にできないことが多くなっていたこの数年間。ここに来て、新しい学習指導要領に「プログラミング教育」が明記されるなど、私がやりたかったことが、しやすくなってきたかなと思える状況になってきました。
#「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」あたりから読まれることをおすすめします。

そんな折、教員向けのプログラミング教育に関する研修の案内が立て続けにやってきて、私だけでなく、校内の先生方にも参加してもらいました。希望制の研修ですから、希望が通るかどうか少し心配をしていたのですが、杞憂に終わりました。

その先生方から、「パソコンクラブの児童にScratchを使わせたい」との要望がありました。ここは全力で支援するところだと思い、動作チェックに付き合うことにしました。職員室のパソコンなら問題なく動くのに、コンピュータ室のパソコンではFlashが動かないようにしてあって、Web版のScratchが動きませんでした。いろいろ試しても結局動かず、最終的にインストール版のScratch 1.4を使うことにしました。
#オフライン版のScratch 2.0は、インストールの段階でつまずきました。

とは言え、Scratch 1.4も素直にはインストール出来ませんでした。「Program Files」の変更に制限がかけられているためです。そこで、インストール先を無難なところに設定し、そこに出来上がった「Scratch」フォルダを共有することにしたのでした。この方法なら、複数のパソコンでScratchを使うことができました。先生方も動かすことができたと大喜び。「これはハマる」と興奮気味でした。

こうした活動は、その面白さに教員が気づき、それが伝搬していくことで広がっていくのだと思います。教材研究は、かくあるべしと思います。私も一緒に教材研究をしながら、授業づくり、教材づくり、…何でもやってみたいと思っています。「秋(とき)は来たれり」

【追記】Scratch 1.4には、日本語にのみ修正が必要なところがあったのを忘れていましたので、追記しておきます。(2018.2.7) 

修正されている日本語ロケールファイルhttp://t.co/pSIKMIk3gC)をダウンロードして解凍し、「Scratch」フォルダ内の「locale」フォルダに「ja.po」ファイルと「ja_HIRA.po」ファイルをコピー(置き換え)します。詳しくは、「Scratch1.4のダウンロードと日本語翻訳ファイルの差し替え」の説明がわかりやすいと思います。