2018年3月3日土曜日

最後のオカヤドカリの世話(2018春)

2010年の冬になろうとする頃から(今は、何故?って思いますが、当時はそんな知識もなかった)飼い始めたオカヤドカリたちでしたが、何度か挫折しかけながらも、2017年の春頃まで約6年間飼育観察を行うことができました。このBlogに初めて登場したのは、2011年の春。そして、最後に記事を書いたのは、2016年の夏でした。この間に起きた出来事をまとめておきます。

2016年の冬前頃、最後に生き残っていた2匹のオカヤドカリのうち、1匹が急に亡くなりました。頻繁に宿貝を替えていた方のオカヤドカリでした。死体は、完全に宿貝から出ていました。 10種類を超えるくらいの貝を入れていたのですが、どれも合わなかったようでした。残り1匹となり、ヒーターを点けて越冬させました。この時点では、元気よく動き回っていたオカヤドカリでしたが、2017年の春頃になると、突然動きが止まりました。

この個体は、2016年に脱皮した直後に目撃した個体で、再び脱皮が始まるのかもしれないと思い、しばらく様子を見ることにしました。

毎日そっと覗き込みましたが、貝殻と砂の間の隙間から少し脚が見える状態で、動いているのかいないのかよくわからない感じでした。そうこうしている間に、春の繁忙期が訪れ、見る機会がぐんと減ってしまいました。湿度を保つために、淡水を切らさないようにしましたが、やはり動いているのかいないのかわからず、同じ場所にいました。

もうダメかもしれないという気持ちと、奇蹟を期待する気持ちが入り交じった複雑な状態で夏を超え、秋から冬になりました。オカヤドカリは、ずっと動かず同じ場所にいました。もうダメなことはわかっていましたが、気持ちの整理がつきませんでした。

そして、2018年の春になって、もう片付けをしようと思いたちました。生きていたときと同じ姿で、動かなくなっていたオカヤドカリ。すっかり水分がなくなっていました。きっと、1年前に亡くなっていたのだと思います。

片付けをしながら、うちに来たときに背負っていた小さな宿貝を見つけました。人差し指の上に乗せられるくらい小さい状態から、宿貝を含めると片手で覆えないくらいの大きさにまで成長していました。 オカヤドカリは、人に懐かないということも知っていましたが、私が世話をしていても、のそのそと動いていたり、貝殻を持ち上げると中から出てきてハサミで威嚇したりする個体でした。本当に、いろいろなことを教えてくれたオカヤドカリたちに感謝し、もう二度と飼わないと心に決めて、オカヤドカリ以外には使えないものをすべて捨てました。

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