2019年2月17日日曜日

Scratch 3.0でmicro:bitを使う(プログラミング教材づくりのために)

自分で教材を作り、先生方へ授業のアイデアを提供しながらプログラミング教育の実践をお願いしているところですが、すぐに理解してどんどんやれる子と、なかなか理解できずにつまずく子がいて、どのような支援をしていくべきなのかというところに課題を感じています。

例えば、図形をかくプログラムのコードを見て、「その図形をかくために最も重要な部分は何か」を探す場面で、図形の定義から、コードのどこにそれが表されているのかを探せない子がいます。そういうときに、教師が教えてしまうのは簡単です。しかし、それではコードを読む力が育ちませんし、自分が求める何かを自分で作る力が育ちません。

そこで、そうしたつまずきに対する支援をプログラムでできないかという考えに至りました。(これは自然な流れだと思います)辺の長さは、どこで決められているのか。角度の大きさは、どこか。辺や角の数は…。というように、コードの違いを見比べることで気づけるような教材を作りたい。(カードのような形でも良いけれども…)実際に触って動かせるものがあったらもっと良い。これは、フィジカル・コンピューティングの出番だ!ということで、手軽にScratch 3.0と連携できるmicro:bitを使ってみようと思い立ちました。

幸いなことに、Scratchのページに、micro:bitとの連携の仕方が丁寧に解説されています。この手順に従って、まずはScratch Linkをダウンロードして解凍し、出てきたパッケージファイルを使ってインストールします。次に、Scratch micro:bit hexファイルをダウンロードして解凍し、パソコンにmicro:bitを接続してそのドライブの中にコピーします。これで両方の準備が完了です。超簡単です。

Scratch Linkを起動して、ブラウザー(IE非対応につき要注意)を開いてScratch 3.0のエディタ画面にしてから画面左下の「機能拡張」から、micro:bit機能拡張を選びます。すると、接続されているmicro:bitを自動的に探してくれるので、接続されているmicro:bitが表示されたら、「接続」をクリックします。これで無事にScratch 3.0とmicro:bitが連携して動くようになりました。Offline版のScratch 3.0でも動きました。
#ちなみに、スイッチサイエンス製のmicro:bit互換機「chibi:bit」では、動作しませんでした。

プログラミング教材への応用はこれからやっていきますが、もともと教材開発をScratch 1.4をベースに行っているため、3.0への移行によってどのような影響があるのか吟味しながら進めていきたいと思っています。

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