2020年8月12日水曜日

Linux MintでLAN専用Webサーバ(Apache2・php・MySQL)の実験環境を構築する

 過去に似たようなことに取り組んでいたのですが、思うところあって再度の挑戦をすることにしました。一瞬、ファイルサーバとして使っているCeleron J1800マシーンに実験環境をと思ったのですが、非力な上に不具合が生じた場合ファイルサーバとして使えなくなるリスクを考え、取りあえず先日メンテナンスをしたメインで使っている自作PCLinux Mintで実験的な環境を作ってみることにしました。

以前は、apt-get(今は「apt」のみ)コマンドを使って必要なものをインストールしましたが、今回は(ダメ元で)「ソフトウエアマネージャ」を使ってみました。インストールしたのは、以下の通りです。(順番も大事なので上から順に入れました)

  1. Apache2(2.4.x)
  2. php(php 7.2.x)
  3. mysql(MySQL 5.7.x)※ServerとClient

ここまで入れて再起動してから、「phpMyAdmin」も同じく「ソフトウエアマネージャ」で入れました。インストールの最中に、Webサーバは何を使っているか(Apache2)、dbconfig-commonで設定するか(チェックして「next」ボタン)、ユーザーはどうするか(MySQLの設定はしていないのでroot)というようなことを聞かれますが、Apache2とphp、MySQLが動作していて設定が正しくないとインストールに失敗をします。(再起動したのは、この3つを動かすため)

次に動作確認をします。「端末(ターミナルエミュレータ)」を開いて次のようにコマンドを打ち込むと、それぞれレスポンスが返ってきます。

$ apache2 -v
$ php -v
$ sudo mysql -V
※mysqlだけは、sudo(管理者権限)でないとうまく動きません。(そういう設定にしてあるからですが)mysqlのオプションの「-V」は、大文字です。

#ついでに「perl -v」でPerlの動作確認もしましたが、Perl 5が問題なく動いていました。

次に、ブラウザでの確認をします。はじめに、「http://localhost/」でWebサーバが動いているか確認します。何らかのデフォルトページ「It works!」が表示されたらWebサーバとして動いています。Linux Mintでは、「Apache2 Ubuntu Default Page」というページが表示され、その中に各種ファイルの置き場所まで丁寧に書かれていました。これに従って、次の動作確認をします。先程のページから、Webサーバのデフォルトのページがどこにあるか(今回は、「/var/www/html/」でした)を確認して、その中にphpinfo.phpという名前(任意でわかりやすければ「phpinfo」のところは何でも良い)のファイルをつくり、以下のように記述します。

<?php
phpinfo();
?>

これを、Webサーバのデフォルトのページがあったフォルダに入れておきます。管理者権限が必要なので、sudoで作業をすると良いと思います。このままでは動作しないので、今度は「パッケージマネージャ」から「libapache2-mod-php7.2」というモジュールを探してインストールします。このモジュールは、先程の「ソフトウエアマネージャ」では出てきません。面倒でなければ「端末(ターミナルエミュレータ)」から以下のコマンドでもインストールすることができます。
(今回の作業は、The modern stone age.さんの【Ubuntu 18.04 LTS Server】Apache2とPHP7.2を動かすを参考にしました)

$ sudo apt install libapache2-mod-php7.2

ここまでできたら、Webブラウザで「http://localhost/phpinfo.php」を開いてphpの設定を確認します。phpが動いていることを示すインフォメーションページが表示されたら、Apache2とphp7.2がつながっていることを表しています。最後は、MySQLとの連携ができているかを確認します。先程インストールしておいた「phpMyAdmin」を起動します。Webブラウザで「http://localhost/phpmyadmin/」を開いても良いし、Mintメニューから「プログラミング」→「phpMyAdmin」とたどっても開くことができます。「phpMyAdminへようこそ」のページが表示されたら成功です。
(同【Ubuntu 18.04/16.04 LTS Server】phpMyAdminをインストールを参考にしました)

これで、それぞれのシステムを動かして連携させるところまで確認できました。この後は、実際の運用を考慮した細かな設定をして、より使いやすい環境にしていきたいと思います。余談ですが、この作業の過程でXAMPPという道具(ソフト)を見つけました。LinuxでもmacOSでも動くようなので、こちらもちょっと試してみようかと思っています。

2020年8月9日日曜日

メインで使っていた自作PCのメンテナンスとアップグレード(Celeron G540→Core i3-3240)

前回の続きです。新しいPCを自作して、メインで使ってた自作PCと交代したので、メンテナンスをはじめました。

まずは異音がしていたファンを特定します。どうやら、ケース前面についていた12cmの吸気ファンがヘタっていて、ときどき異音がすることがわかりました。これを自宅に在庫していたScytheの12cmファンに換装することにしました。それにしても、ケース内はホコリだらけ。SSDへの換装のときも掃除をしたのですが、ホコリが溜まりやすくなっているようです。そこで、これも自宅に在庫があった8cmファン(X-FANブランド)を排気の向きで背面に付けました。マザーボード(GIGABYTEGA-B75M-D3H)のFANコネクタは1つしかないので、2本に分岐するケーブルを使いました。

それ以外の構成はそのままにしようと思ったのですが、2.5inch750GBのHDD(WDの青)の装着がケース底面(何故かそんなところに装着用のビス穴がある)なのが気に入らず、余っている5.25inchベイ用のマウントキット(2.5inch*2、3.5inch*1)を購入して装着しました。電源は、玄人志向500W 80+ BRONZEが載っていたので、これはそのまま使うことにしました。

後は、CPUファンを外してグリスを塗り直してもとに戻し、動作確認をしたらメイン自作PCとして使おうと思ったのですが、Amazonさんから悪魔の囁き(大げさ)が聞こえてきました。この自作PCには、IntelCeleron G540(2コア2スレッド2.5GHz Sandy Bridge)というCPUを載せているのですが、次世代のCore i3-3240(2コア4スレッド3.4GHz Ivy Bridge)が3,000円を下回るお値段で手に入るというではありませんか。 しかも、Celeron G540の方がお値段が高い。どうしてこんなことになっているんだろうか、何かの間違いか罠なのか、俺は試されているのか騙されているのか…。「ポチッ」

ということで、Celeron G540からCore i3-3240へ換装し、動作確認をします。Celeron G540は、グリスがすっかり乾いて固くなっていました。CPUファンは両方ともそっくりでしたが、電流(A)が違ったのでi3-3240付属のものを使いました。一応電池を抜いて設定をクリアしてからもう一度電池を入れて電源を入れました。この自作PCのSSDにはLinux Mint 19.3が入っていますが、全く問題なく動いてくれました。CPUファン、ケースファン(2つ)、電源ファンのいずれも静音で、全く音がしないと言っても過言ではないくらい静かになりました。(激安CPUの中には、偽装品もあるらしいので購入する際は信頼できるところからの方が良いようです)

システムモニタで確認すると、CPUは無事にCore i3-3240と認識されていて、CPU数は4つ(2コア4スレッド)と認識されていました。メモリは、2GB2本と4GB2本の4本が挿さっていて、合計12GB(一部グラフィックと共有)ですが特に問題を感じていません。気持ちの問題かもしれませんが、速くなった印象です。やりたいことが増えてきているので、いろいろテストする際にも活用していきたいと思います。

ついでに、自室に何本も取り回しているLANケーブルでラッチが壊れているものが数本あったので、修理することにしました。久しぶりにカテゴリー5のケーブルを修理しましたが、細かい作業は見にくくて苦労しました。後で調べたら、ラッチだけ復活させるものが出回っている(例えばこんなの)んですね。orz

2020年8月6日木曜日

久しぶりにPCを自作(Core i3-9100とB365マザーで)してLinux Mint 20で動かしてみた

思えば、このところ自分でパーツを集めてPCを作るという作業をしていないことに気づきました。今メインで使っている自作PC(Linux Mint 19.3で動作中)は、2012年末に作ったもので、その後パーツを追加したりケースを新しくしたりSSDに換装したりして、現在でも快適に動いています。このPCを作った翌年に購入したMacBook Proは、既に次の代への移行を済ませましたし、少し時期をずらして買い替えているiMacも2017年モデル(ブログの記事がないのは、未だに微妙な不具合が解決しておらず、ほぼサーバ用途としてしか使っていないことが原因です。弄り倒している時間もない。orz)なので、メイン自作PCがかなり古いことを気にしていました。

とは言え、この自作PCは不安定でもなければ不満もない(ときどき起動時にファンあたりから異音がするけど…)ため、しばらくはこのまま使っていくつもりではあります。しかし、突然の故障に備えて新しいPCを組んでおくことにしました。

今回選んだパーツは以下の通り。

電源は、以前に自作したパソコンで使っていた(KEIANKT-520RSという520W電源)もので、比較的新しいものだったため、そのままを使うことにしました。マザーボードの電源は24ピンで、CPU電源が8ピン。すべてこの電源ユニットで対応できました。ゲームをやることもないので、グラボは載せません。これを、自宅にあったケースに詰め込みました。(マウスコンピュータLindowsマシーンで使われていたもの)

5.25inchベイにDVDドライブを載せようかと思いましたが、自宅在庫がSlim ODD対応のDVD-RWドライブしかなかった(IDE接続の古いやつは見つけたけど)ので、これを5.25inchベイに載せるマウントキットを購入しました。聖仁商事で取り扱われているICY DOCKというブランド(CREMAX社)のMB343SPOというものです。これに、Slim ODD対応のDVD-RWドライブと250GBのHDDを装着し、5.25inchベイに取り付けました。起動用のSSDは、在庫していたものから探し出して3.5inchに変換するマウントアダプタに取り付けて、3.5inchベイに取り付けました。FAN系は、CPUファンと背面ケースファン(古いやつがヘタっていたので交換した)1つ着けました。4cmの小型2連ファンも前面に着けてありました。

もう1つの5.25inchベイには、USB 3.0&各種カードリーダー(KKmoonというメーカーのもの)を装着しました。これで、フロントでUSB 3.0が使えるようになりました。

この構成で電源を入れてBIOSの設定をしました。ASRockのマザボは超久しぶりにいじりましたが、マウスで快適に操作できて使いやすくなっていました。日本語化にも対応していて使いやすい。(浦島太郎的発言?)OSは、Linux Mint 20(64bit)にしました。動作は快適だし申し分ありません。ときどき、高周波のノイズ(コイル鳴き?)が聞こえたり、マイクジャックとヘッドホンジャックの調子が悪かったりするので調整が必要なのですが、メイン自作PCのメンテナンスの間だけ仮メイン自作PCとして活用しようと考えています。