2021年4月18日日曜日

Koolertronの9キーマクロキーボードで使えるUSBケーブルを探す(USB-Cの変換問題)

先日、MacKoolertronの9キーマクロキーボードをを使うことについて書きましたが、このマクロキーボードに付属していたUSBケーブルは、USB-C⇔USB-Aのケーブルで、USB-C側をマクロキーボードに接続することになっています。常用しているMacBook ProにはUSB-C端子しかなく、これに直接つなぐことはできないものかと思案していました。MacBook Proに繋ぐ場合は、このUSB-AをUSB-Cに変換するアダプタやケーブルを使う必要があります。実際に変換して挿すと問題なく使えます。付属のUSB-C⇔USB-Aケーブルにつないで使用できた変換アダプタ&ケーブルは以下のとおりです。

〈変換アダプタ〉

  • USB-C to USB変換アダプタ:ダイソー(No.85)
    ※特に謳ってはいないが、USB3.0規格準拠でUSB OTG規格に対応しているらしい。
  • USB C to USB 3.0変換アダプタ:Lmpyf(Amazon
    USB 3.1 Gen1、OTG対応、10Gbit/s超高速データ転送

〈変換ケーブル〉

以前に買ってあったUSB-C⇔USB-Cケーブルを探し、さらにいくつか買い足して使えるかどうか試してみました。試したケーブルは次のとおりです。

  • USB-C⇔USB-C:Mauknci(Amazon)
    ケーブル長:50cm、USB3.1 Gen2 PD対応、最大5A/100W
  • USB-C⇔USB-C:SUNGUY(Amazon)
    ケーブル長:30cm、USB-C PD3.0対応、最大5A/100W(QC3.0)、480Mbpsデータ転送
  • USB-C⇔USB-C:ダイソー(No.5)
    ケーブル長:1m、USB2.0規格準拠、最大3.0A対応、480Mbpsデータ転送、USB PD非対応
  • USB-C⇔USB-C:ダイソー(No.86)
    ケーブル長:1m、高速充電・通信対応、最大2.4A対応、USB PD非対応

全滅でした。ケーブルの質(値段)の問題もあるかもしれないと思って、税込110円のダイソーからAmazonで購入した1500円程度のものまでやってみたのですが、どちらの向きにしてもダメでした。これでUSB-C⇔USB-Cケーブルは、使えないことがわかりました。

それならば、付属のケーブルが長すぎるので、せめてUSB-C⇔USB-Aケーブルをもっと短いものに変更できないか試してみることにしました。試したものは以下のとおりです。いずれもはじめに紹介した変換アダプタを使用して確認しました。

  • USB-C⇔USB-A:ダイソー
    ケーブル長:1m、USB2.0規格準拠、最大3.0A対応
  • USB-C⇔USB-A:ダイソー(No.93)
    ケーブル長:50cm、USB2.0規格準拠、最大3.0A対応
  • USB-C・micro USB-B⇔USB-A:ダイソー(No.7)
    ケーブル長:50cm、USB2.0規格準拠、最大2.4A対応
  • USB-C⇔USB-A:ダイソー(No.2)
    ケーブル長:1m、USB2.0規格準拠、最大3.0A対応

いずれも問題なくつながりました。つまり、C⇔CはダメでC⇔Aはつながるという結果でした。

これは、USBの規格上の問題と関係がありそうです。USB-C⇔USB-Aのケーブルに、USB-Cへの変換アダプタを挿した状態は、見た目として両方ともUSB-Cになっています。そこで、向きを変えても使えるかどうか試してみました。すると、USB-A側をMacBook Pro(おそらく他のPCでも同様)にしなければ動作しないことがわかりました。(規格上ダメな方向があるということは、それで接続した機器が壊れる可能性もありそうなので、試す場合は自己責任でお願いします)

今回使ったKoolertronのマクロキーボードに限らず、USB-Cを使った機器をケーブルで接続する場合には、気をつけなければならないことがあるということがわかりました。これは、学校現場にChromebookなどのUSB-Cポートのある機器が導入されているときの留意点になりそうです。

#今回参考にさせていただいたのは、以下のサイトです。
あのねライフ:「100均ショップで買えるType-Cケーブル&アダプタ8選
8vivid:「危険!USB-C→USB-A変換アダプターは“規格外”だぞ!!
HanpenBlog:「仕様違反のUSB Type-C変換アダプターが売られている話

2021年4月11日日曜日

iMacのキーボードをメカニカルキーボードにしてみた

このところ、キーボードがマイブームとなっています。前回、プログラム可能なキーボードのことを書きましたが、これがとても便利で重宝しています。これからもいろいろとやってみたいと思って、ネタを仕入れているところです。

これまでにも何度かキーボードのことを話題にしましたが、最近のMacBook Proを含むノート(ラップトップ)PCに搭載されている、キーストロークの浅いキーボードはあまり好みではないので、iMacを含むデスクトップマシーンには、打鍵感のしっかりとしたキーボードを使っています。自宅のiMacでは、昔eMac(過去に存在した教育市場向けのMac)に付属していたUSキーボードを使用していました。(もともとiMacについていたBluetoothキーボードは、ファイルサーバで時々使っている)

eMac(情報が殆どない…)のキーボードは、しっかりとした作りなのにおしゃれな感じなので長年愛用していたのですが、いつだったか、飲み物をこぼしてしまったことをきっかけに、いくつかのキーの動きが悪くなっていました。キーキャップを抜いて掃除をしたものの、汚れが取り切れていないのか、キーキャップの戻し方が悪かったのか、経年劣化か、…いずれにしても気持ちの悪い状態になっていました。

 自宅で現役で使っているキーボードは、Linuxで使っている(これも16年近く愛用している)A4TECH(今の会社がその昔のものと同じかどうかはわかりません)のAntiRSI KB-6というキーボードと主にRaspberry Piで使っているPFUHHKB Lite 2です。KB-6はPS/2接続で、HHKB Lite 2はUSB接続です。両方ともメンブレン方式のUSキーボードですが、その割に打鍵感がよくキーのブレも少なくて愛用しています。HHKB Lite 2の方はそれなりの値段がしましたが、KB-6の方は$27(グアム旅行中にセール品をGet)だったのでHHKB Lite 2の半額くらいで買ったものです。しかも丈夫で長持ち。

いろいろと品定めをした結果、iMac用にはメカニカルキーボードを購入することにしました。とは言え、あまり予算もないので、Amazonで見つけたHavitという中国メーカーの赤軸89キーのUSキーボード(KB487L)を選びました。メカニカルキースイッチには、JIXIANと刻印されていました。Cherry MX互換赤軸キースイッチというやつです。前回紹介した、プログラム可能な9キーのキーボードも赤軸キースイッチ(OUTEMUというメーカーのCherry MX互換)だったので、クリック感のないリニアストロークタイプのものです。キースイッチの形はそっくりですが、打鍵感を決めるのはキースイッチだけではないので手触りや押し心地、押したときの音などに違いがあります。

iMacにつないで今のところ問題なく使えています。感動したのは、音楽再生がこのキーボードからコントロールできること。昔のiMacについていたリモコンが使えなくなって、しばらく音楽を聴いていなかったのですが、これでキーボードを手前においておけば音楽が聴けるようになりました。(常用しているMacBook Proの3歩先に置いているだけだからそのくらい動けと…)とは言え、まだ使い始めて間がないので、じっくりと使い込んでみたいと思います。そのうち、いろいろカスタマイズを初めてしまうかも知れませんが…。

2021年4月2日金曜日

MacでKoolertronのマクロキーボードをプログラムする(AMAGを使う)

仕事の効率化のために、キーボードのスイッチを使って思い通りの文字列を入力したり、それぞれのキーにいろいろな機能を持たせたりすることが長年の夢でした。Arduino LEONARDO系(ATmega32u4)の技術を使えばできそうだということはわかったのですが、本格的に取組むことができず時間だけが過ぎていました。

そんな折、Amazonでプログラム可能なマクロキーボードを見つけました。キーの数はそれほどいらないので、3*3の9キーのものを選んで購入しました。1つ目に買ったものは、付属していたユーザーガイドを頼りに、その中に示されていたURLから専用の設定変更ソフトをダウンロードしてやってみましたが、うまく設定変更ソフトと接続できず返品しました。ちょっと高かった2つ目(これがKoolertronというメーカーのもので、OUTEMUというメーカーのCherry MX互換赤軸キースイッチが使われていた)は、Amazonのレビューが豊富だったので行けるかなと思ったのですが、ユーザーガイドに書かれたURLから設定変更ソフト(これがAMAGというものだった)をダウンロードして使ってみてもうまく接続できませんでした。(AMAGの方が他のものでも使えるようで、汎用性が高い印象でした)

Amazonの商品ページのレビューを眺めていると「AMAGキーボードクライアント」なる文字列を発見。これをキーワードとして検索すると、ユーザーガイドらしきPDFファイルを見つけました。これは、マクロキーボードに付属していたユーザーガイドとそっくりで、設定変更ソフト(AMAG)のURLや説明動画のURLがリンクになっていたので、これを利用しました。再びダウンロードしたAMAGは、「amag.app.zip」という名前の全く同じものでした。このzipファイルを解凍したときに、「amag」と英文のPDFファイルが現れます。これをよく読む必要がありそうだということに気づき、苦手な英語にチャレンジすることにしました。(初見は拒否反応があるので読む気にもならない)

解凍されたPDFファイルには以下のようなことをする必要があると書かれていました。

  1. ターミナル(Terminal)を起動する
  2. 「gcc --version」と打って「return」キーを押す
  3. 「ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)”」と打って「return」キーを押す(ここでパスワードの入力と、再び「return」キーを押すことを求められるので指示に従う)←インストール作業が行われるのでしばらく待つ
  4. 「brew install libusb」と打って「return」キーを押す←少し待つ
  5. 「brew install libusb-compat」と打って「return」キーを押す←少し待つ

ここまでで、基本的な設定は終了のようです。もしうまく接続ができなかった場合は、さらに英語の説明に従って作業をする必要があるようですが、今回はうまくいったようです。念の為、再起動もしました。1つ目に購入したものには、付属していた紙のユーザーガイドとは違うGUIの専用ソフトらしきユーザーガイドのPDFファイルが入っていたのですが、使い方が書かれていただけで、このような作業が必要なことが書かれていませんでした。残念。

おもむろに、マクロキーボードをUSBで接続し、AMAGを起動して「Connect」を押すと、マクロキーボードのデフォルトの設定が吸い出されて表示されました。これで設定変更ソフトからプログラムすることができるようになりました。AMAGを起動すると、アプリケーションの名前は「Bootmapper」となるのはどうしてなんだろうと素朴な疑問はあるのですが、使い込んでいくうちにさらに便利な使い方を見つけられるかもしれません。ちょっと楽しくなってきました。