2021年9月20日月曜日

iBook G4を廃棄するためにHDDを取り出してみた

事情により、家の中の片付けをしています。(今もこんなことをしている場合ではないのだけれど疲れたので休憩中)家人が「古いノートパソコンが出てきた」というので確認してみると、MacBook Pro(MD313J/A)でした。かなり使い込んだ末に液晶がおかしくなって買い換えることにしたのではなかったかな(うろ覚え)と思うのですが、既により新しいMacBook Proに買い替えて久しいのに何で今頃と思いながら、引き取りの手続きを行いました。
Appleもパソコン回収はリネットジャパンを使うんですね。

引き取ってもらう前にHDDとかRAMとかはどうなっているかなと筐体を開けて確認したところ、HDDもRAMも既に外してありました。壊れてからHDDを抜き取って、SATA→USB変換ケーブルで接続し、新しいMacBook Proにデータを移行したのではないかと思います。片付けの最中だったので、確認してすぐに閉じました。

家人にパソコンの引き取り手続きが完了し、引取日について話したところ「実はもう1台」と言われてさすがの私もどっと疲れが。聞くとiBook G4(M9623J/A)というかなり古いやつ。発売は2004年らしいのですが、おそらく2005年になってから買ったような記憶があります。壊れたのもHDDの不具合だった気がするので、それこそ取っておく理由がありません。

というわけで廃棄することにしたのですが、HDDが壊れているとは言えそのまま回収してもらうのもどうかと思ったのでHDDを取り出すことにしました。ネットで調べると同型の情報がなくM9426J/AのHDDの取り出し方法が見つかりました。しかし、「難易度:かなり難しい」となっています。若干心が折れそうになりながら分解作業を行いました。

型番が違うのでいくつか違う(バッテリーをはめるところのビスが筐体を止めていた)ところはありましたが、概ね手順通りにビスを外していくことでHDDの取り外しに成功しました。(分解には精密ドライバーとトルクスドライバーがあると良いです)

HDDを取り出した後は、バラした逆の手順でビスを締めていき、無事に元の形に戻すことができました。HDDは、2.5inch IDE接続の30GBでした。Linux Mint動かしているPCにIDE→USB変換ケーブルで接続すると、読み込めるものの何だか挙動がおかしい感じ。一応上書きフォーマットをして処分することにします。(フォーマットも何もできない領域があるので、物理的に壊したほうが良いのかも…)

2021年9月11日土曜日

Linux Mintで増設したHDD/SSDを起動時にマウントする

普段Macを使い慣れていると、増設したHDDやSSDなどが自動的にマウントされるのが当たり前ですが、Linuxではそれほど簡単ではありません(後にこれがフラグと判明)。USBで外付けHDD/SSDをつないだり、カードリーダーでSDカードを挿入したり、DVDドライブにディスクを入れたりと、自動的にマウントされるようになったものはありますが、増設した内蔵HDD/SSDのマウントは、少し面倒な手順が必要です。というわけで、だいぶ時間が空いてしまいましたが、自作PCCore i3-9100)の使いやすさを向上させようという話です。

これだけ時間が空いてしまった理由は、256GBのM.2 SSD(Amazonで安く購入したLEVENのJM-600)を取り付けたとき、用意していたヒートシンクがうまくつかずにすぐに落ちてしまい、どうしたものかと思案しているうちに面倒で放置してしまっていたのでした。(言い訳)256GBという中途半端な容量のものを買ってしまったために、基板上に4つのメモリチップを載せられるところが1つしか載っておらず、ヒートシンクがガタついてすぐに落ちてしまうということがわかりました。そこで今回、1mm厚と0.5mm厚のM.2 SSD用のサーマルパッドを用意し、0.5mm厚のものをヒートシンクにつけて、基板上のメモリーチップがないところへ1mm厚のものをつけることで段差をなくして両方を貼り付けてみたところ、しっかりとくっついてくれました。(念のためにポリイミドテープでも止めておきました)これで問題は解決したので、作業の続きを始めたというわけです。

作業の手はじめに、増設した1TBのHDDを初期化します。左下のMintメニューから「設定」→「ディスク」とたどって「ディスク」を起動すると、各種ディスクドライブ(ボリューム)のフォーマットやパーティションの設定などができます。増設したHDDやSSDは、初期の状態ではフォーマットされていないので、「+」ボタンを押してボリュームの初期化を行います。今回はデフォルトのままにしたのでEXT4でフォーマットされました。

で、ここから先は、最終的には無駄な作業とわかります。結論だけを知りたい場合は、最後の数行まで読み飛ばしてください。それでは行きます。

HDDやSSDを起動時にマウントするためには「AutoFs」を使います。「ソフトウエアの管理」から「autofs」と検索するとすぐに見つかりました。これを「インストール」ボタンをクリックしてインストールします。「AutoFs」の設定をするためにはストレージの情報(UUIDなど)を知る必要があります。以下のコマンドで確認をします。

$ sudo blkid

※接続されているすべてのドライブのUUIDなどが表示されます。コマンドが通らない場合は、「e2fsprogs」パッケージをインストールする必要があります。「ソフトウエアの管理」で確認してください。

次に、viで「auto.master」を編集します。

$ sudo vi /etc/auto.master

変更するのは2箇所だけです。「#/misc /etc/auto.misc」のコメントアウト「#」を削除して「/misc /etc/auto.misc」に、「+ auto.master」の前にコメントアウト「#」を挿入して「#+ auto.master」にします。viのコマンドは以下の通りです。(備忘のため)

〈入力モード〉

  • i=文字の挿入
  • R(r + Shift)=文字の上書き
  • A(a + Shift)=行末に文字追加
  • ESC =入力モードからコマンドモードに戻る

〈コマンドモード〉

  • x =1文字削除
  • dd =1行削除
  • :w =上書き保存
  • :q =ファイルを閉じる(変更を保存していない場合は閉じることができない)
  • :q! =強制的にファイルを閉じる
  • :wq =上書き保存してファイルを閉じる

エンジニアの入口の「Linuxコマンド集 $ vi」を参考にしました。

今度は、viで「auto.misc」を編集します。

$ sudo vi /etc/auto.misc

末尾に、起動時にマウントしたいドライブの情報を書き込みます。

〈任意のドライブ名〉   -fstype=ext4,rw   :/dev/disk/by-uuid/〈blkidコマンドで確認したUUID〉

※マウントポイント、オプション、マウント対象の順で書き込みます。

作業を終えて:wqで保存&vi終了させたら、以下のコマンドで設定の変更を反映させます。

$ sudo /etc/init.d/autofs reload

#ここまで、以下のサイトを参考にして作業を行いました。
autofsを用いてHDD/SSD/USBメモリを起動時に自動マウントする方法(Debian)
automount(autofs)5分クッキング

これで出来上がりと思って再起動しましたが、全くダメ。何でだろうと思ってもう一度「ディスク」でドライブ(ボリューム)の状況を確認してみたところ、「歯車」ボタンから出てくるメニューの中に「マウントオプションを編集」という項目があることに気づきました。もしかして、これまでの苦労は全てこれで解決するのではないか…という不安をいだきつつ、「マウントオプションを編集」から出てきたウィンドウの「ユーザーセッションのデフォルト」スイッチにマウスを近づけると、どうやらこのスイッチをOFFにすると細かな設定ができるようなので、それに従ってOFFにしてみました。(「/etc/fstab」と関連付けられているらしい)中身はよくわからないけれど、マウントポイントとかUUIDとか問題なさそうなのでそのまま「OK」すると、管理者パスワードを求められた後、「ディスク」のボリュームの右下に★が表示されました。

この状態で再起動したところ、無事に起動時に(/mntの下に)マウントされました。設定の変更は、先程の「マウントオプションの編集」で簡単にできました。嫌な予感を確かめるために、別のLinux Mintで動かしているPCで「ディスク」から「マウントオプションを編集」で同じようにやってみたところ、あっさり起動時にマウントできてしまいました。「AutoFs」のインストールも、設定ファイルの変更や追記も全く必要ありませんでした。これまで難しいと思い込んでいたことが悔やまれてなりません。

#fstabの設定は、「11.2.3 fstabの設定」が参考になりました。