2026年4月1日水曜日

エフェクター(DELAY)の自作に挑戦してみる

購入したときには、何かに使いたいと思って購入したものの、忙しさを理由に放置しているうちに、いつの間にか購入したことすら忘れてしまうということがよくあります。やることが溜まりすぎてしまうとやってくる「片付け衝動」の中で、急に気になりだして作り始めてみるものの、途中でつまずいてまた放置してしまうということを繰り返す。結局、片付けも中途半端になってしまう情けない有り様。

そんなものの1つとして、共立エレショップで販売していた「DELAY2399」というエフェクター(DELAY)キットがあります。今回は、これを使ってエフェクター(DELAY)を作ってみたという話をします。
#この記事自体も、やりながら記事にまとめているうちに放置してしまい、またやりはじめて書き直して…を繰り返しているので、まとまりがないかもしれません。m(_ _)m

この「DELAY2399」を購入したあと、公開されているキットの説明書(PDFファイル)を見ながら組み立てはじめたものの、楽器のエフェクターとして使えるようにするためには、ボリュームやコネクタなどを追加で接続しなければならず、部品を揃えようと思っているうちに別のものにも興味が湧いてしまって放置してしまったんだと思われます。(当初のことは、すっかり記憶にないですorz)再びこの「DELAY2399」の存在に気づいて、部品を買い揃えて組み立て作業を進めてみたのですが、どうにも思い通りに動いてくれなくてまたまた放置してしまっていました。

そんな中、Amazonで小さなエフェクターを見つけて衝動買いをしてしまいました。FLAMMAとか、DONNERとか、ISET(iSET←公式サイトは見つからず=ISET Audio社のブランドらしい)とか、Rowin(一般向けの公式サイトは見つけられず=深圳の楽器周辺機器のメーカー(Rowin Music)で、日本ではサウンドハウス正規輸入代理店のようです)といった、中華メーカーが開発している小さなエフェクターです。これがあまりにも可愛らしいので、並べて愛でてみたくなりました。もちろん、買ったからには試してみたくなるもので、自分のエレキベースとギター&ベースアンプの間につないでいろいろいじって楽しんでいるうちに、やはり自分で作り始めた「DELAY2399」を完成させようと三度目の挑戦をはじめたのでした。

まずは、もう一度原点に立ち返って、キットの説明書を読み込んで回路や部品の見直しからはじめることにしました。エレキベースを弾くことはあっても、エフェクターは使ってこなかったので、使用する部品の目的がよくわかっていませんでした。そのため、自分の解釈で勝手に変更してしまっていたところがありました。(自分の生活圏では、入手しにくい部品があったということもあります)これを見直して、指定されている部品を買い揃えることにしました。当初は、楽器からのIN側とアンプへのOUT側の両方にモノラルジャック(TSコネクタ)を使ってしまっていましたが、IN側をステレオジャック(TRSコネクタ)に交換しました。このことで、(楽器につないだ)シールド線(TSケーブル)のモノラルプラグ(TSプラグ)をステレオジャック(IN側)に差し込むことで電源が入る回路になります。これだけではまだうまく動かなかったので、はんだ付けをもう一度やり直して、配線が外れやすそうなところをホットボンドで固めたり、熱収縮チューブで保護したりして断線を防ぐようにしました。

ここまで組み上げることができたので、自分の楽器(エレキベース)とアンプの間に入れて動作確認をしてみたところ、無事にDELAYとして動作してくれました。現在は、基板むき出しで配線がごちゃごちゃに見える状態なのですが、時間を見つけてケースに収める作業をしていきたいと思います。実は、「DELAY2399」を収める筐体(エンクロージャ)として、アルミケースを購入してあります。HAMMOND 1590Bというタイプ(筐体内側に「BT-B」と刻印されていた)のようです。これまで、あまり精密な金属加工をやってこなかった(単に穴を開けるとか切断する程度ならやったことはありますが)ので、もう少し作業環境を整えなければならないと思っています。(続きは、いつになることやら…)

2026年3月23日月曜日

NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜真空管ハイブリッドプリメインアンプで聴き比べる

前回の続きです。North Flat Japan(NFJ)製のスピーカーエンクロージャーキット「MODEL-PLS(←Amazonの販売ページ=以下「PLS」)と「MODEL-CUBE(←Amazonの販売ページ=以下「CUBE」)の2種類を購入して、スピーカーとして完成させるところまでの話を書きました。今回は、同じくNFJの真空管ハイブリッドプリメインアンプ「FX-AUDIO TUBE-04J」を使って2つのスピーカーを聴き比べてみたいと思います。

今回の聴き比べに選んだ「FX-AUDIO TUBE-04J」は、真空管とデジタルのハイブリッドプリメインアンプで、デジタルパワーアンプ部には、YAMAHAの「YDA138(←Datasheet)」というデジタルアンプICが使われています。同じYDA138を載せたデジタルパワーアンプは、以前にもこのBlogで紹介した、デジタルアンプ自作キットを組み立てたものがあります。プリアンプだけの真空管アンプも販売されているので、真空管プリ/ラインアンプを追加で購入して組み合わせて使うという方法も考えられます。自作したデジタルパワーアンプの方は、電子楽器たちのモニタアンプとして使っているので、こうした動作確認をするたびに付け外しを繰り返したくなかった(「ものぐさ」とも言う)のでデジタルパワーアンプ内蔵のものを買いました。

もともと真空管アンプには、漠然としたあこがれがありました。FX-AUDIOのTUBEシリーズには、もう少し高価なものもありますが比較的安価で入手しやすいラインナップになっていて、「真空管アンプ=高価」というイメージから考えると、「こんな値段で大丈夫なの?」と思えるくらいの値段で入手することができます。FX-AUDIO TUBE-04Jは、TUBEシリーズの中でもコンパクトでありながらパワーアンプが組み込まれている真空管アンプです。YDA138を内蔵していること以外の仕様は以下のとおりです。

  • 対応真空管:6K4/6J1(6K4真空管2本付属)
    (別途6J1は購入済み)
  • ゲイン設定:18/24/30/36dB(底面DIPスイッチ)
  • 最大出力:12W+12W
  • 対応スピーカー:4Ω〜16Ω
  • 入力端子:ステレオRCA端子
  • 電源:定格電圧DC12V(電源容量2A以上推奨)
    (ACアダプター別売)

「PLS」で作った方は、音の輪郭ははっきりしている感じですが、音の数が多くない感じに聴こえるので、以前にも書いた通り、ラジオや有線を流すような放送用のスピーカーのように感じました。とは言え、バスレフポートからもしっかり低音が出てくれているので、チープな感じには聴こえませんでした。店舗や工場、オフィスなどでBGMを流しつつ連絡などを放送するような用途に向いていると思います。(となると、自宅での出番はあまりなさそうですが…リビングで喫茶店ごっこでもやりますか(^^;;;)

「CUBE」で作った方は、2 Wayにしたこともあって、音の表現が豊かになった感じがしました。音の再現性ということで言うと、以前に自作した2 Wayスピーカーと似ていると感じました。(クロスオーバーフィルターも同じですので)その意味では、良いスピーカーを作れたと思いましたが、欲を言えば低音がもう少しあった方がよいように感じました。サブウーファーを入れてスピーカーをシステムを組んだらもっと良くなる気がしました。

「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる」

2026年3月16日月曜日

NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-CUBE」の完成まで

前回の続きです。North Flat Japan(NFJ)製のスピーカーエンクロージャーキット「MODEL-PLS(←Amazonの販売ページ=以下「PLS」)と「MODEL-CUBE(←Amazonの販売ページ=以下「CUBE」)の2種類を購入して、スピーカーを作ろうという話です。前回は、「PLS」を使ってスピーカーを完成させたところまで書きましたが、今回は、「CUBE」を完成させるところまでやってみたいと思います。

「CUBE」の方は、2 Wayスピーカーにする計画なので、ツイーターにはACROPIXで取り扱われている(らしい)車載用と謳われた高周波ツイータースピーカーユニット(型番等詳細不明←Amazonで購入)を使うことにして、中低音域を、「JZ4-725-1H(100mm 8Ω 10W)」というNFJ製のファイバーコーン&ウレタンエッジのフルレンジスピーカーユニットを使うことにしました。クロスオーバーフィルターは、以前にも使ったことがある「WEAH D224」(詳細不明←これもAmazonで購入)というクロスオーバーフィルタ基板を使用することにします。

「PLS」に比べて「CUBE」は容積が大きいので、作業そのものはスムーズに進めることができました。エンクロージャーづくりの手順は、「PLS」のときとほとんど同じです。大きな違いは、「WEAH D224」をどこに固定して、配線をどのように取り回すかということを考えて組み立てなければならないことです。今回は、背面に取り付けたプッシュ式のスピーカーターミナルの近くに「WEAH D224」を固定することにしました。背面板には、吸音材を貼ることにしたので、背面板←吸音材←クロスオーバーフィルター基板の順になるように取り付けていきます。この基板の固定には、スペーサーを挟んで少し隙間を作って固定することにしました。クロスオーバーフィルター基板は、表面に並んだ電子部品などが裏面ではんだ付けされているので、裏面側が凸凹になっています。平面の基板に固定することが難しいため、スペーサーで高さをそろえて固定しました。

2 Wayにするためには、エンクロージャーキットに付属していたケーブルだけでは足りないので、在庫していたケーブルなども使って配線用のケーブルを用意して、平型端子を付けたりはんだ付けをしたりして、組み立てやすく作業効率をよくすることを考えて回路を組んでいきました。

あとはスピーカーとして組み立てていきます。あらかじめ組み立てて接着しておいた筐体(両側面と天面・底面)部分に、背面とバッフル面の板を取り付けていきます。背面には、バスレフポートとブッシュ式のスピーカーターミナルも付けてあります。筐体の背面板を接着するところに木工用ボンドを塗ってから、位置合わせをしながら背面板を接着します。マスキングテープで仮止めしてから、バッフル面の板を同じ手順で接着します。今回は、エンクロージャーが完成したあとにスピーカーユニットの配線ができるように、接続は平型端子でできるようにケーブルを加工しておきました。
#一部配線を間違えて、一度最後まで組み上げたものを途中まで分解して、配線をやり直すという無駄な作業をしました。あまりの凡ミスに、頭が真っ白になりましたが…。orz

今回使用したスピーカーユニットは、ツイーターもフルレンジもビス止めをするところがないものだったので、屋外でも使える細くて強力な両面テープを使って固定しています。テープが定着するのに少し時間が必要だろうと考えて、配線に問題がないことを確認してから、1日程度放置しました。しっかりと固定されたところで、アンプにつないでエイジング作業をしてみると、音の鳴り具合は好みな感じ。DTMだけでなく、音を楽しみながら演奏に没頭するのもよい使い方かもしれないと思いました。これで2種類のスピーカーが完成したので、本格的に聴き比べをやっていきたいと思います。

「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる」

2026年3月9日月曜日

NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-PLS」の完成まで

これまでにも、このBlogで紹介してきた「自作スピーカー」の話です。これまでは、100円ショップとか、リサイクルショップなどで材料を入手して、安価にスピーカーのエンクロージャーを自作してきました。それはそれで、心置きなく実験的なことにチャレンジできて、意外と良い音になって驚いたり失敗から様々なことを学んだりすることができて、「スピーカーを自作する」ことの楽しさを味わっています。今回は、これまでのノウハウを活かして、North Flat Japan(NFJ)製のスピーカーエンクロージャー自作キットを使ってスピーカーを自作してみることにしました。

購入したのは「MODEL-PLS(←Amazonの販売ページ=以下「PLS」)と「MODEL-CUBE(←Amazonの販売ページ=以下「CUBE」)の2種類です。「PLS(完成サイズ:高122*幅104*奥140)」の方は、122*104のMDF板が12枚入っていて、「CUBE(完成サイズ:高168*幅150*奥186)」の方は、168*150のMDF板が12枚入っています。一見すると、「同じサイズの板しか入っていないから、どの板をどの部分に使えばいいの?」とか、「そもそも、同じサイズの板だけで直方体が作れるの?」という疑問が湧いてしまいそうですが、MDF板の厚みが9mmとわかると「なるほど!」となると思います。補足をすると、「PLS」の方で言えば、「104+9*2=122」「122+9*2=140」(直方体にするためには、1枚の板に対して平行にもう1枚板があることになります。つまり「9*2」です)となるので、どの板をどの部分にしても直方体になるのです。
#スピーカー自作の沼にハマると、究極的にはエンクロージャーの形状や容積、筐体の材質などなど、事細かのことまで考慮する必要が出てくるようですが、「同じサイズの板で作る」という考え方は、タイパ的にもコスパ的にも良いアイデアだと思います。

今回のスピーカー自作の計画としては、「PLS」の方をフルレンジスピーカーユニットに背面バスレフポートを付けたものにすることにして、「CUBE」の方をフルレンジ+ツイーターと背面バスレフポート付きのものにすることにして2種類のスピーカー作りを始めました。

暑い時季や寒い時季を避けたいと思っていたので、なかなか作業が進みませんでしたが、休みを取った最終日(立春)の昼下がりに、大小8個の穴あけ作業をすることにしました。工作作業台を出して、板を固定しながら穴を開けていきます。電動ドリルドライバーにホールソーや自在錐を付けて穴を開けました。本当は、3mmくらいのドリルで下穴を開けてからの方が良いのですが、大きさの違う8個の穴を開けるとなると作業手順が多くなるので、手を抜いてしまいました。スピーカーターミナルの取り付け位置には、2.5mmの下穴を開けてから、4.5mmの穴をを2つずつ開けておきました。MDF板は、密度が高いので切りくずが飛び散りにくいのがありがたいところですが、掃除機は必須だと思います。切ってみると「ちょっと穴位置が縁に近いな…」などと心配なところも出て来たのですが、外側からはめれば良いと考えていたので、穴あけ作業自体は準備・片付けを含めて1時間半程度で終了しました。(掃除機の掃除が一番大変でした…orz)

ここからは、組立作業に入ります。はじめに、小さい「PLS」を組み立てます。筐体(両側面と天面・底面)部分を作るために、4枚の板を組み立てて接着し、クランプを使って強く接着させます。背面の板には、バスレフポートとプッシュ式のスピーカーターミナルを取り付けます。併せて付属していた吸音材を適当な大きさに切って貼り付けました。吸音材は、バスレフポートやスピーカーターミナルとスピーカーユニットの配線に干渉するので、バスレフポートの部分は十字に切込みを入れておき、スピーカーターミナルの配線は、穴を開けて対応することにしました。

筐体部分が十分に乾いたところで、先程の吸音材のあまりと在庫していたフェルトを内側に貼り付けました。「PLS」には、北日本音響(NJS)製の「F02408H0(←秋月電子通商のページ:77mm 8Ω 10W)」という広帯域スピーカーユニットを使うことにして、筐体に背面とバッフル面を取り付ける前に配線を済ませておきます。スピーカーユニットとスピーカーターミナルとの接続は、平型端子を使うことにしました。スピーカーユニットに付いていたケーブルの先端に平型端子を圧着して、さらに圧着した部分をはんだ付けして抜けないようにしておきました。この状態から、筐体を背面とバッフル面の板ではさむように接着してクランプでしっかりと固定し、十分に乾いたところでスピーカーユニットを取り付けました。
#仮止めには、マスキングテープを使いました。

スピーカーユニットの各部分のサイズは、データシートでも確認できたのですが、実物の径を測った方がより正確な穴を開けられるだろうと考えて、デジタルノギスで測った数値で自在錐を調整して穴を開けています。思ったよりもシンデレラフィットで、自分でも驚いてしまいました。気が向いたらニスを塗ってみるのもよいかと思っていますが、音の方が気になっているので、アンプにつないでエイジング作業をしてみました。実は、片方のスピーカーから音が出ないという問題が発生していました。スピーカーユニットとスピーカーターミナルを外してみたところ、スピーカーユニットからの平型端子がスピーカーターミナルから外れていました。orz

つなぎ直しは一苦労でしたが、どうにかつなげることができたのでラジオペンチでかしめて外れないようにして、組み立て直すと無事に音が出るようになりました。エイジングを兼ねて試聴してみましたが、特に問題はないようでした。音のイメージとしては、放送用のスピーカーのような感じでした。…続く。

「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる」

2026年3月1日日曜日

M5Stamp PICOを使ってみる

これまで、このBlogでもたびたびM5Stack関係のことを話題にしてきましたが、今回は、「M5Stamp PICO」を入手したので、その使用感などについてまとめておきたいと思います。今回試用するM5Stamp PICOは、自分で購入したのではなく、CQ出版さんからいただいたものです。(案件ではありません。念の為)こんな活動をしていると、お世話になることの多いCQ出版さんが刊行している「トラ技Jr.」の懸賞付きアンケートに答えていたのですが、当選の報とともにSwitch Scienceさんご提供の「M5Stamp PICO DIY kit」が送られてきたのでした。
#CQ出版さんからは、以前にもTHERMOSのマグカップ(「トランジスタ技術」のロゴ入り)もいただいているし、別の懸賞にも当たったことがあったように記憶しているので、大変お世話になっております。m(_ _)m

「M5Stamp PICO DIY Kit」は、はじめに組み立て作業をする必要があります。このKitには、ピンヘッダとピンソケットが付属していましたが、ピンソケットの方をはんだ付けすることにしました。付属していた六角レンチを使ってカバーを取り外し、ピンソケットをはんだ付けをしてからカバーをもとに戻しました。やることはこれだけ。M5Stamp PICOは、USBシリアル変換が内蔵されていないので、外付けする必要があります。付属していた小さなUSBシリアル変換ボードを接続して、プログラムを書き込むという使い方が一般的だと思います。

ここまで準備ができたので、M5Stamp PICOのプログラム方法について確認します。M5Stackシリーズの公式Webサイトでは、UiFlow 1UiFlow 2Arduino IDEの3つのプログラミングツールが紹介されています。UiFlow 1/UiFlow 2の使用感についても興味があるので、やってみたい気持ちは多々あるのですが、今回も環境が整っていて使い慣れているArduino IDEで試用するところからはじめてみたいと思います。
#動作確認には、今回もMacBook Proを使います。

公式Webサイトの「クイックスタート」で紹介されている「Arduino IDE」→「Stamp-Pico Arduino プログラムのコンパイルとアップロード」を参考にしながら動作確認作業を進めます。Arduino IDEのバージョンは、2.3.7を使います。ボードマネージャには、「esp32」(2.0.18)がインストール済みなので、「ツール」メニューから、「ボード:」→「esp32」→「M5Stamp-Pico」を選択します。次に、M5Stamp PICO+USBシリアル変換ボードをMacBook ProにUSB-Cケーブルで接続すると、「ポート:」から「/dev/cu.usbserial-***********」が選択できるようになるので、これを選択すれば準備完了です。
#ボードマネージャに「esp32」をインストールしていない場合は、先にインストールしておく必要があります。

先程の「クイックスタート」→「Arduino IDE」のページで紹介されているサンプルプログラムを使って動作確認をしてみます。説明を読んでいくと、このプログラムを動かすためには「FastLED」ライブラリーが必要と書かれていたので、Arduino IDEの「ライブラリーマネージャー」から「FastLED」(3.10.3)ライブラリーをインストールしました。その上で、サンプルプログラムをコピー(「コピー(マーク)」をクリックすると簡単にコピーが可能)してArduino IDEに貼り付けて、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしてコンパイルと書き込み作業をします。しばらく待つと、書き込みが終了してM5Stamp PICOのRGB LEDが点灯して、プログラムどおりに色が変わっていくことが確認できました。

M5Stamp PICOにはバッテリーが付属していないので、USBシリアル変換ボードを使わないで動作させたい場合には、Groveポート(白)から給電する方法が現実的ではないかと思います。Google先生で検索してもあまりフィットする情報が得られないので、Groveポートに対応したコネクタを使って、5Vを供給するバッテリーをつないで自作してしまうのがよいのかもしれません。バッテリー絡みの自作は、発火などのリスクもあるので、ちょっと勉強してからの方が良いかもしれません。

2026年2月21日土曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜Arduino UNO互換機を改造してみる

前回の続きです。株式会社アクエストが開発している「音声合成LSI(「ATP3011(←データシートPDF)」と「ATP3012」(←データシートPDF)」)」を、秋月電子通商で購入して試用しています。簡単な使い方は、公式Webサイトの「音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」」で確認することができますが、いろいろと試用しているうちに一筋縄ではいかないことが判明してきて、試行錯誤と悪戦苦闘の真っ最中です。

前回は、音声合成LSIの抜き挿しが簡単にできるように、セロプレッシャーICソケットを利用した「Arduino互換機」を自作したところまで書きました。このArduino互換機は、「Diavolino」を参考にして作っていて、設計としてはArduino ProDuemilanoveなどに近いものとなっています。このArduino互換自作マイコンボードは、USB-TTLシリアル変換ケーブルをつないでMacやPCと接続しています。ATP3012系の音声合成LSIでは問題なく使えたのですが、ATP3011系ではうまく動いてくれませんでした。そこで、かなり力技ではありますが、Arduino UNO R3の互換機を購入して、基板上のICソケットを取り外して、ゼロプレッシャーICソケットに載せ替えてしまおうと考えました。

幸い、UNO R3の互換機ならかなりお安く出回っているので、実験に使っても心(懐?)の痛みが少なくて済みます。ATmega328P-PU(28ピンDIP形状)を載せたものであれば、ATP3011やATP3012を載せ替えて使うことができるはずです。Amazonでお安く手に入れたUNO R3互換マイコンボードからATmega328Pを外して、ICソケットもハンダ吸取り機で外します。そこに、ゼロプレッシャーICソケットを載せられればよいのですが、他の部品と干渉するため、ピンソケットを取り付けて高くしてからゼロプレッシャーICソケットを挿し込んでみます。実際には、この方法にたどり着くまでいろいろと試行錯誤の末ではありましたが、どうにか使えそうな状態にすることができました。

この状態で、もとのUNO R3互換機に載っていたATmega328を取り付けてArduinoとして動くかどうかやってみました。Arduino IDEで「ボード:」を「Arduino UNO」に、「ポート:」を「/dev/cu.usbmodem…」に設定をしてから、Lチカプログラムを「コンパイル&書き込み」で流し込んだところ、無事に動いてくれました。これで、ICソケットの代わりにゼロプレッシャーICソケットを換装しても、Arduino UNOとして問題なく動くということが確認ができました。次に、ATP3012系の音声合成LSIを載せて動作確認をすると、問題なく動くことがわかりました。満を持して、ATP3011系の音声合成LSIが動くかどうかやってみましたが、こちらはどうやってもコントロールすることができませんでした。

若干ヤケ○ソ気味になって、もう一つ買っておいたUNO R3互換機のICソケットに直接ATP3011を挿してコントロールできるかやってみましたが、それでもうまく動かないことが判明しました。結局、ATP3011系は、どうしてもコントロールすることができませんでした。以前にやったときは、ATP3012系の「ロボットのような音声」が出たのですっかり満足してしまい、他のものも同じ方法で音声が出るとばかり思い込んでいたのが甘かったようです。

いろいろと調べているうちに、うまく行かない原因を紹介するページもみつけたのですが、私が遭遇しているバターンとはちょっと違う気がしていて、どうしたものかと頭を悩ませているところです。ATP3012系のときとATP3011系のときの大きな違いは、Arduino IDEで「ボード:」と「ポート:」を設定したあと、「シリアルモニタ」を使える状態にして、ATP3011に何かメッセージを送ろうとすると、意味不明な(文字化けした)文字列が返ってくることです。macOS付属の「ターミナル」を使って「screen」コマンドでの接続も試みてみましたが、これもうまくいきませんでした。根本的に、別のアプローチを考えないといけないのかもしれません。orz

「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」

2026年2月11日水曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜USBシリアル変換モジュール+自作マイコンボードで動かす

以前にこのBlogで紹介した音声合成LSIを使った動作実験の続きです。株式会社アクエストが開発している音声合成LSIの「AquesTalk pico LSI」(「ATP3011(←データシートPDF)」と「ATP3012(←データシートPDF)」)を使ってみる実験をしています。前回までの動作実験から得られた知見をもとに、この音声合成LSI用のマイコンボードを自作してみようと試行錯誤していましたが、なかなかうまく行かずに時間がかかってしまっていました。

当初は、ユニバーサル基板に電子部品を配置して、回路を設計して自作マイコンボードを組み上げてみようと思って取り組み始めたのですが、どうにもうまくいきません。回路に誤りがあるのか、ハンダ付けに不良があるのか、ゼロプレッシャーICソケットを使ったのがいけなかったのか、いろいろと試行錯誤したもののうまくいく見通しが立ちませんでした。そこで、秋月電子通商の「AE-ATmega基板」を使ってみようと思い立ちました。そもそも、ユニバーサル基板で自作マイコンボードを作ろうと思ったのは、ゼロプレッシャーICソケット(28Pで600mil)を使おうと思っていたので、これがAE-ATmega基板には載らないことが1番の理由でした。ゼロプレッシャーICソケットには、28Pで300milのスリムなものもあるので、これを買い直して使ってみることにしたのでした。AE-ATmega基板と28PゼロプレッシャーICソケット(300mil)以外に用意したパーツのリストは以下の通りです。

〈パーツリスト〉

  • DF06M(ブリッジダイオード)
  • L7805CV(三端子レギュレータ)
  • 電解コンデンサ(100μF25V)*2
  • 積層セラミックコンデンサ(0.1μF)*4
  • セラミックコンデンサ(22pF)*2
  • 水晶振動子(16MHz)
  • タクトスイッチ
  • 抵抗(1kΩ)茶黒赤金
  • 抵抗(10kΩ)茶黒橙金*2
  • LED(何かの基板から外してストックしていたありあわせ)*2
  • スライドスイッチ
  • DCジャック

幸い、ゼロプレッシャーICソケット以外は、すべて自宅に在庫があったのでさくっと組み上げることができました。AE-ATmega基板を使った電子工作は久しぶりでしたが、出来上がりのイメージとしては、以前に紹介した「Diavolino」の回路設計を参考にして、部分的に模倣しながら作っていきました。USB-TTL変換ケーブルを使うArduinoだと、「LilyPad Arduino Main Board」や「LilyPad Arduino Simple」、SparkFunで製造販売されている「Arduino Pro」もありますが、作りやすさ、わかりやすさという意味から、Diavolinoが一番だと思っています。
#AE-ATmega基盤を使った電子工作については、拙Blogの過去記事を御覧ください。

部品への干渉を防ぐために、ICソケットを取り付けるところに、ピンソケットを取り付けてゼロプレッシャーICソケットを載せています。はじめは、普通のICソケットを取り付けた上からクランプを使って力ずくでゼロプレッシャーICソケットを押し込んでみたのですが、ピンが曲がってしまったり本体が歪んでしまったりして実用には適さないと判断しました。これを使って、以前の動作実験の手順を参考にしながら動作確認をしてみましたが、ATP3012系では載せるLSIを交換しても全く問題なく動いてくれました。ATP3011系は、シリアル通信がうまく通っていない感じでエラーを吐いている感じでした。

いろいろと設定を変えて試してみましたがATP3011系ではうまくいきません。そもそもATP3011系は、水晶発振子を必要としないので、回路上で切り替えられたらうまくいくのかもしれません。今回作った自作マイコンボードは、ATP3012系専用ということになってしまいそうです。水晶発振子を付けないでマイコンボードを自作するという手もあるかもしれませんが、今回作った自作マイコンボードは、Arduinoのブートローダを書き込んだATmega168328を載せたらそのままArduino互換機としても使えるというメリットがあります。水晶発振子を使わないでArduino互換機を作ることも可能ですが、それだと精度に問題が生じることがあるようです。何かよい方法がないか考えてみたいと思います。

余談ではありますが、今回使用したUSB-TTLシリアル変換ケーブルが、Amazonで購入したもので、手頃なお値段だったためかピン配列が全くデタラメで、自力で確認しながら並べ直して使いました。そのため、一般的(?)なUSB-TTLシリアル変換ケーブルのカラー(配色・配列ともに)とは違う感じになっていると思います。
#自力でピンアサインを確認するのは、かなり骨の折れる作業でした。orz

「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」

2026年2月4日水曜日

macOSで「ESP32」を使ってみる〜ESP32 DevKitV1にWi-Fiからアクセスしてみる

前回の続きです。Wi-FiやBluetoothに対応したESPRESSIF Systems社のマイコン「ESP32」シリーズを使ってみるという話です。前回は、「ESP32 DevKitV1(以下「DevKitV1」と略記)」を使って、Lチカ動作確認を行いました。今回は、無線でのコントロールをやってみたいと思います。プログラミング環境としては、これまでと同じくMacBook ProArduino IDE 2.3.7を動かして使うことにします。

Wi-FiとBluetoothのどちらを先にやるかを考えながらネットで情報を集めていたところ、carterさんの工作室というサイトに「ESP32で『LチカWebサーバ』を作る」というページを見つけました。Wi-Fi経由でのLチカができるWebサーバをDevKitV1にプログラムしておいて、これをWi-Fiを使ってLAN接続して、別の端末からWebブラウザでアクセスするようなイメージです。これならば簡単にできるのではないかと考えて、これを参考にしてWi-Fiでの動作実験をやっていくことにしました。
#他に「ESP32で『LED点滅サーバ』を作る」や「ESP32で『なんちゃってWebサーバ』を作る」というページもありました。手順を追ってやってみたい場合は、参考にされるとよいと思います。

プログラムのポイントとなるのは、Wi-FiでLANに入る設定の仕方とWebブラウザでレスポンスを受け取って、どのように処理するのかといったところではないかと思います。参考にしたプログラムでは、「wifisecret.h」という.hファイルを作っておいて、その中に「SSID(「_SSID」の行)」と「パスワード(「_PASS」の行)」の設定を書き込んでいます。実際には、自分が使っているLAN環境に合わせて設定を書き込む必要があります。その上で、LANに入るためには「IPアドレス」が必要になるのですが、それをメインプログラム内の「IPAddress …」以下の3行で設定しています。一般的には例として示されている設定のままでも大丈夫ではないかと思いますが、こちらも自分が使っているLAN環境に合わせて変更する必要があるかもしれません。
#「リスンポート」は、23番ではなく80番(listenPort=80)で正しいと思います。

次に、別の端末からWebブラウザでアクセスした際に、レスポンスがどのように処理されるのかということですが、Arduino IDEでのプログラムは、「C++」が使われているので、さまざまなWebブラウザで利用されているような「スクリプト言語」などを介さずに、直接「/on」や「/off」を返してLEDをコントロールするような仕組みになっているようです。ここまでで、プログラムの仕組みが読み取れたので、実際にコンパイル&書き込みをやってみます。「ボード:」を「ESP32 Dev Module」に、「ポート:」を「/dev/cu.SLAB_USBtoUART」に設定してから「→(コンパイル&書き込み)」をクリックしました。終わったところで、DevKitV1側には見た目上の変化はありません。MacBook ProでWebブラウザを開いて「http:」でIPアドレスを開くと、しばらく待たされたあと、無事にWebページが表示されてLEDのON/OFFができるようになりました。

※LEDは、何かから外してストックしていたありあわせのものです。(^^;;;

気持ちがよくなって、Wi-FiだけならESP8266(ESP12)系でも動くのではないかと考えて、自宅に在庫があったOSOYOOの「NodeMCU v1.0」でもやってみました。設定などの違いについては、「ArduinoIDEを使ったNodeMCUの入門編」に詳しく書かれていたので、簡単に置き換えることができました。変更したところは以下のとおりです。
#ボードマネージャで、「esp8266」をインストールしておく必要があります。

〈Arduino IDE設定〉

  • 「ボード:」…「esp8266」→「NodeMCU 1.0(ESP-12E Module)」
  • 「ポート:」…「/dev/cu.usbserial-xxxxx」

〈プログラム変更〉

  • 「#include "WiFi.h”」→「#include "ESP8266WiFi.h"」
  • 「#define LED_PIN 12」→「#define LED_PIN 8」

コンパイル中に若干エラーは出たものの、最後までコンパイルされて書き込みも終了しました。しかし、Webブラウザーでアクセスを試みると、「ページを開けません。」とメッセージが出てしまいました。Wi-Fi側のLEDが点滅しているので、つながっているかどうかは別にして、Wi-Fi自体は動いている雰囲気には見えます。今回は、ここまでで手詰まりな感じです。
Qiita@kudo453さんの「WIFI Lチカ ESP8266 NodeMCU1.0(ESP-12E)」というページを見つけました。時間をみつけてやってみたいと思います。

「macOSで「ESP32」を使ってみる」

2026年1月24日土曜日

macOSで「ESP32」を使ってみる〜ESP32 DevKitV1を使えるようにする

以前の続きです。Wi-FiやBluetoothに対応したマイコンとして有名なESPRESSIF Systems社の「ESP32」シリーズを使ってみるという話です。前回は、私が持っている「ESP32」シリーズが載っているのマイコンボードを整理してみましたが、今回は、実際に使えるように環境を整えていきたいと思います。プログラミング環境としては、MacBook ProArduino IDE 2.3.7を動かして使うことにします。

まず大前提として、ESP32を載せたマイコンボードを使うには、USBからシリアルへ変換するIC(「CP210x」や「CH340」が使われていることが多いようです)のドライバが必要です。普通に使っていれば(自動的に?)インストールされているようですが、もしうまく接続できない場合には、USBシリアル変換ICのドライバが上手くインストールされていないのかもしれません。「CP210x」は、Silicon Laboratories社の製品で、「CP210x USB to UART Bridge VCP Drivers」→「Download and Install VCP Drivers」から必要なドライバをダウンロードして使うことができます。また、「CH340」は、Nanjing Qinheng Microelectronics社の製品で、「CH341SER.ZIP」から必要なドライバをダウンロードして使ってください。
#マイコンボードに載っているUSBシリアル変換ICは、ボードごとに違うことがあるので、ご自身でのご確認をお願いします。

手始めに、前回紹介したESP32搭載のマイコンボードの中から、「ESP32 DevKitV1(以下「DevKitV1」と略記)」を使えるようにしていきます。いわゆる「Lチカ」まで動作確認して、うまく行ったらWi-FiやBluetoothを使った動作確認までやっていきたいと思います。Arduino IDEには、「esp32」ボードマネージャがインストール済みです。
#ボードマネージャのインストール方法は、拙Blogの過去記事を参照してください。

DevKitV1をmicroUSBケーブルでMacBook ProにつないでからArduino IDEを起動します。「ツール」メニューから「ボード:」→「esp32」→「ESP32 Dev Module」をクリックして選択します。USBシリアルポートの方は、同じく「ツール」メニューから「ポート:」を選択したいところなのですが、DevKitV1を接続すると「/dev/cu.usbserial-xxxx」と「/dev/cu.SLAB_USBtoUART」の2つのポートが出現するので、どちらを選択したらよいかわかりません。そこで、USBシリアル変換チップの刻印を確認しました。すると「CP210」と刻印されていたので、「/dev/cu.SLAB_USBtoUART」の方を選ぶことにしました。
Google先生に尋ねたところ、古い記事ですが、「ArduinoIDE インストールして ESP32 使って LED 光らせるまで」と「macOSでESP32-dev-moduleを実験する。」の2つのページを見つけたので、部分的に使えそうなところを参考にしながら動作確認をしていきました。

接続が終わったら、「Blink」ができるかやってみます。「ファイル」メニューから「スケッチ例」→「01.Basics」→「Blink」とたどってLチカプログラムを開きます。そのまま「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしても、コンパイルに失敗をしてしまってうまく動きません。そこで、先程紹介したWebサイトの情報から、プログラム内の「LED_BUILTIN」と記述されているところを、すべて「2」に変更してコンパイル&書き込みをやってみました。すると無事にコンパイルが通って書き込みが完了しました。プログラムの通りオンボードのLEDが点滅を繰り返して、Lチカ動作の確認をすることができました。

この勢い(?)で、ワイヤレスでコントロールするにはどうしたらよいか調べてみます。ESP32は、Wi-FiとBluetoothが使えます。どちらを使うかは、目的に応じて決めればよいだろうと思いますが、動作確認をするにあたって、それぞれの使い方を確認しておいた方がよいだろうと思って、できるだけわかりやすく簡単にできる方法がないか調べてみました。Wi-Fiの場合は、ESP32で簡易なWebサーバを作って、LANなどを介して別の端末からアクセスするという方法が簡単そうです。Bluetoothの場合は、ESP32にBluetoothの設定をプログラムして、Bluetoothに対応した別の端末からBLEアプリを使ってアクセスする方法がよさそうです。やり方を調べながら動作確認の参考になりそうなサイトもいくつか見つけたので、参考にしながら試してみようと思います。…続く。

「macOSで「ESP32」を使ってみる」

2026年1月17日土曜日

Behringerの電子楽器をiMacからコントロールしてみる(TD-3)〜ベースパターンのプログラム

前回の続きです。BehringerTD-3(Analog Bass Line Synthesizer)をiMacにつないで、Behringerの「Download Center(ダウンロードサイト)」から入手した「SYNTHTRIBE」を使ってコントロールができるのか試してみようということで、SYNTHTRIBEとTD-3との接続までやってみました。今回は、実際にベースパターンをプログラムしていきたいと思います。

ベースパターンのプログラム(エディット)の手順としては、以下のような手順で行うとよいと思います。
#各ボタンの機能については、このBlogの前回記事を参考にしてください。

  1. 本体に保存されているすべてのベースパターンを「Dump」ボタンをクリックしてPC等に保存する
    ※必須ではありませんが、やっておくと変更前の元の状態に戻すのが楽になります。
  2. 自分でベースパターンをプログラムする
    ※任意のベースパターンをグループ、セクション、パターンの番号を指定して「Recall」ボタンをクリックして読み込むか、Mac(PCでも同じ)に保存してある「.seq」ファイルを「Import」ボタンをクリックして読み込むかしたものを改造することもできる。
  3. できあがったベースパターンを、グループ、セクション、パターンの番号を指定してから「Store」ボタンをクリックしてTD-3に書き込む
  4. 本体のグループ、セクション、パタンの番号を設定して「START/STOP」ボタンを押してベースパターンを再生する

「Sequencer」の使い方は、RD-6のときとほぼ同じと言って良いと思います。ベースラインシンセの場合は、同時に音が出る設定にはならないようで、ベースパターンと音のエディットくらいしかできず、ニッチな電子楽器であることは間違いないように思いました。ただ、ソフトウエア上ではTD-3の方がより細かな設定を行うことができるようになっていて、ソフトウエアを使うよさが感じられました。これは、とても便利でありがたいと思いました。
#TD-3には「FILTER IN」端子や「CV OUT」「GATE OUT」端子もあって、他の電子楽器との接続が意識されているのかもしれないと思います。というようなことを考えていたら、「Use the Behringer TD-3 Filter in for some nice sounds! (featuring the Limited Yellow Edition)」という記事を見つけました。ここで紹介されているYouTube動画が楽しそうで、やってみたくなりました。(^^)

これまで、RD-6とTD-3を専用アプリの「SYNTHTRIBE」でコントロールしてみましたが、「Logic Pro」などのシーケンスソフトを使ってコントロールすることも考えてみたいところです。以前、DTMに取り組んでいたときのこともすっかり忘れているし、その間にもいろいろと進化をしているだろうし、使い方を思い出したり調べ直したりする必要はあるかもしれませんが、新しく購入した電子楽器も増えてきたのでちょっと本腰を入れてやってみるのもよいかと思っています。
#そうです。一番のネックは、時間的な余裕がないということです。(涙)

「Behringerの電子楽器をiMacからコントロールしてみる(TD-3)」

2026年1月10日土曜日

Behringerの電子楽器をiMacからコントロールしてみる(TD-3)〜SYNTHTRIBEとの接続から

以前の続きです。BehringerRD-6(Analog Drum Machine)をiMacにつないで、Behringerの「Download Center(ダウンロードサイト)」から入手した「SYNTHTRIBE」を使ってRD-6の設定などをいじってみました。実機だけ操作では分かりにくいことも、このソフトウェアで簡単に設定を確認・変更したりプログラムしたりすることができて、とても便利だと思いました。今回は、TD-3(Analog Bass Line Synthesizer)を使って、同じくiMacからコントロールしてみたいと思います。

TD-3とiMacをUSB-Bケーブルでつないでから、SYNTHTRIBEを起動すると、自動的にTD-3が検出されて「Get Started」ボタンが表示されます。これをクリックすると、「General」タグ内にTD-3の本体の情報が表示されます。RD-6と同じように、このタグ内で基本的な設定の確認・変更をすることができるようになっています。今回も、「Firmware update is available.」というアラートが表示されて、アップデートが自動的に検出されたので「OK」ボタンをクリックしてアラートの画面を閉じてから、SYNTHTRIBEのウィンドウ左側の「Update」タグをクリックして、ファームウェアを更新することにしました。「Update」タグ内の「Click to update」ボタンをクリックします。「In DFU mode」になったと表示され、再び「Click to update」ボタンをクリックします。しばらく待つと、アップデートが完了したことが表示されました。(今回は、1.2.6から1.3.7へのアップデートでした)指示の通り10秒程度待ったあと、電源を入れ直して再起動します。
#RD-6と同じように、「General」タグから工場出荷時の状態に戻すこともできるようになっています。その他、「PolyChain」タグと「Calibration」タグがあって、RD-6よりも多くの設定がこのソフトでできるようになっています。

アップデートが終わったところで、SYNTHTRIBEからベースパターンをプログラムしてみることにします。「Sequencer」タグをクリックしてシーケンス画面に移動すると、ベースラインシンセのベースパターンをプログラムしたり、PC等に保存したり、TD-3本体に書き込んだりすることができるようになります。RD-6のときと同じように、すべてが英語表記なので分かりにくいところもありますが、使ってみてわかったことをまとめておきます。(今回も正しいかどうかは無保証ですので、参考にする場合はご自身の責任でお願いします)

Pattern Group 「Ⅰ」〜「Ⅳ」
…パターングループを選択します。
Pattern Section 「A」or「B」
…パターンセクションを選択します。
Pattern 「1」〜「8」
…パターンの番号を選択します。

※4グループ2セクション8パターンで64パターンのベースパターンを本体に保存できることになります。

「Store」ボタン 本体にベースパターンを書き込む
…本体から読み込んだもの、PC等に保存された「.seq」ファイルを開いたもの、自分でプログラムしたものなどをグループ、セクション、パターンの番号を指定して書き込みます。
「Recall」ボタン 本体のベースパターンを読み込む
…本体に保存されているベースパターンをグループ、セクション、パターンの番号を指定して読み込みます。
「Import」ボタン PC等に保存されているベースパターンを読み込む
…「.seq」ファイルとして保存されているデータを「Sequencer」に読み込みます。
「Export」ボタン 「Sequencer」で表示(プログラム)されているベースパターンをPC等に保存する
…「Sequencer」上に表示(プログラム)されているベースパターンを「.seq」ファイルとしてPC等に保存します。
「Dump」ボタン 本体内のすべてのベースパターンをPC等に保存する
…本体に保存されているすべてのベースパターンを「.sqs」ファイルとしてPC等に保存します。
「Merge」ボタン PC等に保存されている「.sqs」ファイルのデータで本体のベースパターンを上書きする
…「Dump」で保存した「.sqs」ファイルのデータを本体に上書きします。

長くなってきてしまったので、実際のベースパターンのプログラムは、次回ということにします。

「Behringerの電子楽器をiMacからコントロールしてみる(TD-3)」

2026年1月3日土曜日

macOSで「ESP32」を使ってみる〜まずは情報の整理から

よんどころない事情により、「ESP32」を使ってフィジカル・コンピューティングに取り組んでみることになりました。「そんなことは、今までもやっていただろう?」というのは、ごもっともな話。このBlogでも度々話題にしてきたM5StackシリーズのCore Basicにも、ArduinoUNO R4 WiFiにもESP32が載っています。

ESP32は、中国のESPRESSIF Systems社が開発製造している無線通信(Wi-FiやBluetooth)に対応したマイコンで、小型のマイコンボードやマイコンモジュールのようなデバイスで使われることが多いようです。安価であることとArduino IDEでもプログラミングができることで、フィジカル・コンピューティングデバイスとして手軽に使えるメリットがあります。

ちょっとだけ歴史(?)をたどると、ESP32を使うようになる以前に「ESP-WROOM-02(ESP8266←Wi-Fiのみ対応でBluetoothは非対応)」の頃から購入して、いろいろと試してきました。このBlogでもMKZ4ワイルドミニ四駆を動かしたときにも使いました。

ESP32のプログラミングをはじめるにあたって、自宅にある「ESP32シリーズ…データシート(←PDF)」のマイコンを載せたマイコンボードで、Arduino(互換機を含む)やM5Stack以外のものを整理してみました。以下、左側に「ボード名(シルク印刷などを頼りにした)」を示して、右側に調べてわかった情報についてまとめておきます。

ESP32-DevKitV1
(公式のDevKitsの中にはない)
Amazonで購入
Aideepen
ESP32 CP2102 Wireless WiFi Bluetooth Development Board Micro USB Power Module Dual Core ESP 32 ESP 32S ESP 32 Similar ESP8266
※サイト内の検索窓で「ESP32」を検索して見つけました。シルク印刷の「DEVKITV1」では出てきません。
【刻印】ESP-WROOM-32…データシートは見つけられませんでした。
ESP32-CAM
(同名のボードが複数販売されている)
※Amazonで購入
DM社(詳細不明)
Ai-Thinker社製品の模造品か。Ai社なら技適は取得済み(刻印なしなので使用注意)
【刻印】ESP32-S…データシート(←PDF)
→技適「ESP32-S
Maixduino
(マイコンボード+小型液晶パネル)
※Amazonで購入
Sipeed
MaixDuino Development Board
【刻印】ESP32-WROOM-32データシート(←PDF)
XIAO ESP32-S3
(切手サイズのマイコンボード)
マルツで購入
Seeed Studio
Seeed Studio XIAO ESP32S3 シリーズの入門ガイド
【刻印】ESP32-S3データシート(←PDF)
XIAO ESP32-C3
(切手サイズのマイコンボード)
※マルツで購入
Seeed Studio社
Seeed Studio XIAO ESP32C3の使用開始
【刻印】ESP32-C3データシート(←PDF)
XIAO ESP32-C6
(切手サイズのマイコンボード)
※マルツで購入
Seeed Studio社
Seeed Studio XIAO ESP32C6の使用開始
【刻印】ESP32-C6データシート(←PDF)

私が所有しているESP32系のマイコンボードを整理すると、こんな感じになりました。長くなってきたので続きは次回以降にしますが、今後は動作環境を整えて動作確認などをしていきたいと思います。

macOSで「ESP32」を使ってみる」