シンセサイザーのように音を作ることができるICや音を増幅させるアンプICなど、音楽や楽器に関わることを電子的にやってみることが楽しくてアレやコレやと手を出している中で、「音声合成LSI」という物があることを知りました。きっと自分がいろいろやっている周辺にはちらほら見えていたのだろうけれど、これまでは無意識にスルーしていて見えなかっただけかもしれませんが、ふと急に気になりだして調べてみることにしました。一度興味をもってしまうと実験してみたくなるのはいつものことですが、値段が手頃だったこともあって早速購入して試用してみることにしました。
今回購入した「音声合成LSI」は、株式会社アクエストが開発しているもので、秋月電子通商で販売されているものを購入しました。簡単な使い方は、公式Webサイトの「音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」」で確認することができます。音声合成LSIの「ATP3011」と「ATP3012」のデータシートも公開されているので、以下にリンクを貼っておきます。
- 音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」ATP3011データシート
- 音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」ATP3012データシート
簡単に説明すると、アクエスト社で開発された「AquesTalk」という「日本語音声合成エンジン」をMICROCHIP(AtmelがMICROCHIPに買収された)のAtmega328に実装したのが「AquesTalk pico LSI」で、同じATmega328を搭載するArduino(動作解説動画ではUNOを使用)のICチップと載せ替えることで簡単に使うことができるようです。
自宅にはArduino Duemilanoveあたりから、その互換ボードを含めて複数のArduinoがあるのですが、実験的に使うことを考えて、だいぶ昔にAE-AtmegaというArduinoの互換ボードを作るための基板(これも秋月電子通商で購入)で組み立てた自作Arduino互換ボードを使って、この互換ボードのATmega328をAquesTalk pico LSIに換装して音を鳴らすことができるかやってみることにしました。
このArduino互換ボードは、秋月電子通商で購入したAE-Atmegaを使って作りましたが、マイコンボードや電子工作を学ぶために、パーツセットではなく基板と必要な部品を購入して、様々なパターンで試作しながらマイコンボードの構造や作り方、それによってできることを学んでいたものの1つです。ベースとなっているのは、アメリカのEvil Mad Scientist(現在はBantam Toolsに買収されています)で開発・販売されていた「Diavolino」というArduino互換機です。2011年に基板だけを購入して、部品を揃えて何枚か作っていました。
#AE-Atmega基板は、Picotec International Co.,Ltdという台湾と中国にある会社で作られているようで、自宅にはまだ数枚在庫がありました。
UNOとDiavolinoでは、世代から考えてもだいぶ違う気がしますが、Arduinoの設計コンセプトとしては同系統だろうと思ったので、多分大丈夫だろうと考えました。ということで、Diavolinoベースの自作Arduino互換ボードのATmega328と音声合成LSIを載せ替えて実験を進めていきたいと思います。ここまでやって、だいぶ長くなってしまいました。しばらくArduinoをいじっていなかったので、自分で作った互換機も使う予定がないくらいにしまい込んでいました。あっちこっち探し回って実験する環境を引っ張り出してきて、どうにかスタート地点に立ったという感じです。近日中に続きを書きますので、しばしお待ちください。
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