2022年12月27日火曜日

IchigoJamからの電気信号は簡易なシンセサイザー(SX-150)のOscillatorになるのか検証する

前回の続きです。IchigoJamのピンソケット(「SOUND」と「GND」)からパルス(矩形波)を出して、それを簡易なシンセサイザーに入れて音を変化させてみたいと思います。まずはGAKKENの「大人の科学」の別冊マガジン「シンセサイザー・クロニクル」に付録していた「SX-150」とその後継のSX-150 mark IIを使ってやってみます。回路図を見ると、外部入力(「EXT.SOURCE」か「LINE IN」)からVCF(Voltage Controlled Filter)につながっているようなので、IchigoJamからのパルスを変化させることができそうです。

ちょっとつまずいたのは、電池の問題でした。しばらく電池を使うものをいじっていなかったので、電池の在庫を切らしていました。普段は充電池や電源アダプタで事が足りるため、普通の電池を使っていません。SX-150も電源アダプタ駆動に改造しようかとも思っていたのですが、まだ手を付けていなかったので電池が必要です。試しに充電池で動くかどうかやってみたのですが、思うように音が出ません。普通の電池が1本当たり1.5 Vで、充電池は1.2 Vです。SX-150は4本の電池が必要なので、普通の電池では6 Vとなりますが、充電池では4.8 Vしかありません。アナログ・シンセサイザーは、電圧の違いが問題になることがあるので、電圧が足りないと音が不安定になります。(簡易なシンセサイザーなので、電源からの昇圧回路は含まれてないのだろうと推察します)取り急ぎ、近所の家電量販店で電池を調達してきました。これで無事に思った通りの音が出るようになりました。

ここまでで準備が整ったので、IchigoJamとSX-150をつないで音を出してみます。前回作ったケーブルをIchigoJamの「SOUND」と「GND」に挿して、ミニジャック側にTSケーブル(モノラルミニプラグ)を挿してSX-150につないだのですが、微妙に音が安定しません。しかも、音が聴こえてもかなり音量が低い状態です。このことから、IchigoJam側の出力が小さすぎて圧電スピーカーでは音が聴こえるけれど、SX-150のOscillatorとしては使えないことがわかりました。

次にできることとすれば、IchigoJamとSX-150の間に増幅(アンプ)回路を入れること。つまり、IchigoJamの出力信号を増幅させてSX-150に入力するということです。たまたま、「PAM8403(データシートのPDF)」というD級アンプICを積んだアンプモジュール(別の需要があってAmazonで購入していた)があったので、これを使ってみることにしました。IchigoJamからの電気信号をアンプに通してSX-150に入れるための道具を作りました。

気合を入れてがんばってみましたが、結論から言うとうまくいきませんでした。IchigoJamから「PLAY”C1”」で音を出しているときは、「ド」の音の電気信号が出ている感じなのですが、何の音も出していないときには別の電気が流れてしまうようで、ハウリングのような音がします。また、出ている音自体も、とぎれとぎれで何かが足りない感じです。これは、SX-150の「OUTPUT」にアンプ付きコンパクトスピーカー(YAZAWATVR35WH)をつないでも同じです。PAM8403のアンプモジュールの電源をIchigoJamの「VCC」と「GND」にしても同じでした。増幅が大きすぎるのかもしれません。となるとトランジスタで1石アンプでも作ってやった方が良いのかもしれません。もう少し時間がかかりそうです。

2022年12月17日土曜日

IchigoJamの音を増幅させる

以前の続きです。圧電スピーカーで音を鳴らすところまではできたものの、この音を増幅させるにはアンプにつながなければなりません。そこで、IchigoJamのピンソケット(「SOUND」と「GND」)にジャンプワイヤーのオスを挿してステレオミニピンジャックに変換するケーブルを自作しました。SOUNDがステレオになっていないので、LとRの両方をSOUNDにつなぐようにハンダ付けをしました。

これを使って電池駆動の簡易なアンプ付きコンパクトスピーカー(YAZAWATVR35WH)につないだところ、問題なくIchigoJamの音を増幅させることができました。また、ダイソーのUSB給電300円スピーカーにもつないでみましたが、こちらの方が大きな音量で鳴らすことができました。簡易なチューナー(MORRISというギターメーカーのクリップチューナー=CT-3)で測定すると、「PLAY”C”」は間違いなくCの音で、Dは少し高め、Eは少し低めに測定されました。これは、以前オシロスコープ(DSO 062)で測定した値と見比べると、納得できる結果です。
#「12平均律と周波数」を参考にしました。

ここまで来たら、次に考えるのは音色を変えることです。IchigoJamのパルス(矩形波)をOscillatorとして使えば、単に音楽の演奏だけでなく音そのもののを変えて表現のバリエーションを増やすことができると思います。IchigoJamをつなぐ楽器の候補がいくつかあるので、試してみたいと思います。

GAKKEN

KORG

2022年12月12日月曜日

IchigoJamの楽器としてのポテンシャルを確かめる〜IchigoJamから出せる電気信号

以前の続きです。DSO 062というオシロスコープを直したので、IchigoJamから音を出したときにどのような電気信号が出ているのかを調べてみることにします。今回使ったIchigoJamは、基板に圧電スピーカーが組み込まれたIchigoJam Sですが、別に用意した圧電スピーカーを「SOUND」と「GND」につないで、オシロスコープにつないだプローブの赤(+)を「SOUND」側に、黒(-)を「GND」側につないで測定しました。

まずは、Google先生に翻訳してもらったDSO 062の取扱説明書を見ながらオシロスコープの使い方を学びました。正直なところ何となくわかったようなわからないような状況で、とりあえず使ってみてどうなるのか確かめながらやってみることにしました。いろいろと設定をいじりながらやってみて、わかったことをまとめておきます。

〈DSO 062の設定〉

  • 「x1」(電圧値の倍率)…x5、x2、x1 から選択
  • 「1V」(測定する電圧値)…GND、1V、0.1V から選択 ※上の電圧値の倍率と組み合わせて使う
  • 「DC」(測定する電圧)…AC、DC、Freq から選択
  • 「1ms」(測定する時間)…0.5ns〜50ms から選択 ※選べる時間はいくつかの値に決められている

この設定でIchigoJamから「PLAY “C1”」でC(ド)の音を出すと、1v弱の電圧でパルスが出ているのがわかりました。(DSO 062の反応がイマイチなので、ちょっと長めに鳴らしてやらないとうまく表示されませんでした)正確な数値を測るのは難しいのですが、大体100Hzよりも大きいくらいかなといった感じでした。そこで、DSO 062の「DC」を「Freq」にして周波数を測定すると、”C”が131Hz、”D”が148Hz、”E”が164Hzあたりでパルスが出ていることがわかりました。
(より長く音を出して比べるために、「PLAY “C1C1C1 D1D1D1 E1E1E1”」として測定しました)

BEEPとPLAYで同じ音を探してみると、60と”C”、53と”D”、48と”E”が同じ周波数になる感じでした。ついでに楽器用のチューナーで調べてみようと思ったのですが、音が小さすぎて反応してくれませんでした。音を増幅する何かが必要なようです。

131Hzというのは、音楽的には「A(ラ)=440Hz」とした平均律の「C3」の音です。1オクターブ上の「C4」は、262Hzです。「PLAY “<C1>”」として1オクターブ上のC の音を出すと、オシロスコープでも262Hzになっていました。これはちょっと感動的です。本当は、小数のあるもう少し細かな数値のはずですが、DSO 062では測定できないので整数の範囲で良しとします。D(レ)の148Hzはちょっと高いかなといった感じでしたが、その1オクターブ上のDは、293Hz程度とそれほど高くないので、単純に整数倍しているわけではないのかなと思いました。このあたりの実装は、音によって調整されているのかもしれません。

ここまで来たら、次回は音を増幅させてスピーカーで鳴らしてみたいと思います。(道具を作らないとね)

 〈参考サイト〉

2022年11月23日水曜日

DSO 062オシロスコープの不具合を調整しました

前回の続きです。2015年8月に秋月電子通商で購入したDSO 062JYE Tech)というオシロスコープの組立キット(秋月では既に取り扱っていない)を時間を見つけて組み立てたものの、うまく動かなくて残念な気分のまま長いこと放置しておりました。問題点は2つ。1つ目は、LCDには通電するもののコントラストを調整するPOT1を回しても何も映らないこと。2つ目は、LCDと本体基板をつなぐピンヘッダが表面のパネル(これも基板で作られている)と干渉すること。

1つ目については、ハンダがしっかりと付いていないのではないかと考えました。そこで、Amazonで買った顕微鏡カメラ(UVC)を使って確認することにしました。Linux Mintで動かしているPCに、カメラアプリ(WebcamoidKamoso)をインストールして顕微鏡カメラをつなぎました。(UVCカメラで映像を見るだけならKamosoは簡単で良いと思いました)拡大してよく見ると、ブリッジしかけて見えるところやランドにハンダがうまく乗っていないように見えるところが見つかりました。普段使っている2.54mmピッチのものよりも狭い2mmピッチのピンヘッダを使っているため、うまくできなかったのだろうと思います。改めて、フラックス(サンハヤトHB-20F=販売終了)を塗布してハンダの付け直しをしました。作業後、顕微鏡カメラで問題が解消されたことを確認して通電してみたところ、LCDが使えるようになりました。

2つ目については、スペーサーの長さが合っていないのですが、LCD側のピンヘッダと基板側のピンソケットをつないだ状態で、スイッチ類の高さと合わない事がわかりました。おそらく、LCD側のピンヘッダの根本の黒いプラスチック部分を外すとうまく調整できるのではないかと思いました。しかし、これはかなり面倒な作業になります。もしかすると、ピンヘッダ自体をLCDの表側から挿して裏側からハンダ付けしてからニッパーか何かで黒いプラスチック部分を切り取ってしまえばよいのかもしれません。しかし、既に裏側から挿して表側でハンダ付けが終わっているので、これを外すのはもっと面倒です。そこで、スペーサーを少し長いものに換えて干渉しないようにしてみました。この状態で、スライドスイッチは少し動かしにくくなったものの動かすことは可能で、タクティルスイッチも押すことが可能なので良いことにしました。(むしろ出っ張りが少なくて誤作動のリスクが減ったと思えば…)

これで、オシロスコープが使える状態になりました。さらなる問題は、取扱説明書(PDF)が英語であるということです。これをGoogle先生にお願いして翻訳してもらったので、しっかり読み込んで「IchigoJamで楽器づくり」に挑戦していきたいと思います。

2022年11月13日日曜日

IchigoJamを楽器として使うことはできるのか

ScratchPicoBoardで楽器を作る活動(平成20年度21年度←PDFがダウンロードされます)からプログラミング(フィジカル・コンピューティング)の授業を本格的に始めた私としては、Scratchを活用して楽器を作って演奏したり、シーケンサーのように音楽を自動で奏でたりすることを学習活動に取り入れたいし、欲を言えばMIDIなどのインターフェイスを介して外部入出力にも対応させて、様々な楽器をコントロールするところまでやらせてみたいところです。(Extensionを作っている人はいるらしい)

しかし、多くの人が経験している(?)ように、Scratchで曲を演奏させるというのはそう単純なことではなく、遅延やズレなどがなくうまく演奏させるためにはかなり工夫しないといけません。小学校の学習活動として子どもたちに取り組ませるとなると、子どもたちにとってもハードルが高く、かなりの下準備が必要です。

そんな折、そう言えばと思い出したのがIchigoJamでした。その安さと電子工作好きが講じて、手元にはIchigoJam系のものが10個以上(そんなにあって何に使うの?というツッコミはなしで)があります。そこで、このIchigoJamを楽器として使うことはできないかやってみることにしました。(以前、ファームウェアのアップデートをしていたのは、こうした需要があったためでした)

今回使ったIchigoJamは、圧電スピーカーが組み込まれているIchigoJam SSkyBerryJam栃木県立栃木工業高等学校の生徒さんが作ったもの=自宅には赤との2種類ともあります)です。参考にしたのは、「IchigoJamで音を鳴らしてみよう」です。

言うまでもありませんが、BEEPやPLAYコマンドで音を鳴らす方法では、簡単に音が出ました。SNDとGNDに別の圧電スピーカーをつないでみると、基盤に組み込まれている圧電スピーカーと同時に音が出ました。

〈音を出したコマンド例〉

  • BEEP 1 〜 255
    ※1〜255までのいずれかの数値を入力すると音が出る。1が一番高く、数値が大きくなるにつれて低い音になる。
  • PLAY “C” 〜 ”B”
    ※MML(Music Macro Language)によりプログラムできる。C(ド)〜B(シ)までの12音のいずれかを入力するとその音が出る。半音上は「+」、音符の長さは「数値」(2=二分音符、4=四分音符…)、「T数値」はテンポ、「O数値」は音域(オクターブ)の設定ができる。連続した音をプログラムすることができるので、楽曲の演奏も可能。

耳で確かめた感じだと、「BEEP 60,30」と「PLAY “C”」が同じ音かなというところ。単音なので、この程度ならScratchでやっても同じかなと思いました。曲の演奏にも挑戦してみましたが、IchigoJamの方がテンポやリズムに安定感があるように思いました。(音程は?)音を出す仕組みがScratchとは全く違うから、楽器のベースにするのはIchigoJamの方が向いているのかもしれません。(電子工作好きの個人的な感想かもしれませんが)

さて、圧電スピーカーから音が出るということは、何らかの電気が流れているということなので、その正体がわかれば楽器への応用が可能かどうかもわかりそうです。テスターとかオシロスコープとかで調べてみたいと思います。(テスターはすぐに使える状態だけど、組み立てキットで購入したオシロスコープが不調で調整が必要なため、すぐにはできませんorz)

DTMへの道として和音が鳴らせると良いなと思って調べてみると、PanCakeを使った「4和音ミニDTM」というやり方や「PWM機能による2和音」というやり方もあるようで、だんだん沼にハマっていく予感がしています。一方で、MIDIインターフェイスへの出力が可能という情報もあり、IchigoJamから他の楽器をコントロールすることもできそうです。

2022年11月7日月曜日

JamToastを使ってIchigoJamのファームウェアのアップデートをやってみた

以前IchigoJam系のマイコンボード(NXP LPC1114搭載)のファームウェアを更新するためにJamToastを使おうと思って挫折したままになっていました。JamToastはMMC(MultiMediaCard)を使うということでいろいろと調べてみたのですが、MMC規格はSDカード規格ができる前にできた規格であり、形状がSDカードに似ていてカードリーダー等の中にはSDカードスロットでMMCに対応しているものもあるとか。そもそも規格的な互換性は微妙なので、別物と考えた方が良いことがわかりました。ただ、SDカードの中にはMMC規格と互換性があるものもあるとか。少なくとも以前の動作確認では、手元にあるSDカード(2GB以上のものしか在庫がない)ではダメでした。
#Wikipedia「マルチメディアカード

日本ではあまり普及していないMMCですが、JamToastがあるのに使えないというのもどうかと思うので、思い切ってMMCを準備することにしました。とは言え、ネットで探しても思ったより情報が少なく、秋葉原あたりに行けば見つかるかもしれませんが、電車賃をかけて収穫なしということになったら洒落にならないし…と逡巡していたところ、Amazonで中古のMMC 16MB(1MB100円超!)があったのでポチッとしてしまいました。

数日後、届いたカードには「SDC-16M」の文字が。完全にSDカードなのでした。写真にはMMC-16Mとあったのに、商品説明にはSDC-16Mと確かに書かれています。「やっちまった!」と思ったのですが、過去にこんな小容量のSDカードを使ったことがなく、写真のMMCと同じメーカーの「Canon」のロゴがあったためダメ元で使ってみることにしました。
#16MB程度のメモリーカード類を必要としていた時期は、オリンパスのデジカメを使っていたのでSDカードではなくスマートメディアを使っていたのでした。

SDカードならカードリーダーを選ぶ必要もなく、いつも使っているMacBook Proに挿しているカードリーダーでこのSDカードをマウントしてから、IchigoJam 1.4.3(ダウンロードサイト)の「ichigojam-jp-ntsc-uskbd.bin」(zipファイルを解凍した中にある)を16MBのSDカードにコピーしました。ここでファイル名を「jam.bin」に変更します。(大文字or小文字はどちらでも良いらしい)この状態でSDカードをJamToastに差し込んでIchigoJamに載せて電源を入れたところ、Cardへのアクセスを示すLEDがしばらく点灯し、LEDが消えたところで画面にアップデートされたJamBasicのバージョンが表示されました。無事にファームウェアのアップデートができました。

当初予定していたMMCとは違うSDカードが届いてしまいましたが、そもそもの目的は達成することができました。JamToastを使うと、ファームウェアのアップデートだけでなく、IchigoJamで作ったデータを保存することも可能なようなので、今回のように使えるSDカードを探しつつデータの保存にも挑戦したいと思います。

〈参考Webサイト〉

2022年11月6日日曜日

カブトムシの世話(2022秋)〜ベランダ飼育でこれまでとの違いはあるのか

前回の世話から2ヶ月あまりが経ちました。この間も、折に触れてコンテナのフタを開けて中を覗いて様子を見ていましたが、このところ腐葉土のかさが減ってきて、そろそろ冬眠の時期にもなることから、餌となるマットを足してあげなければと思い作業をはじめました。(使っている腐葉土は、無添加の落葉広葉樹の葉のみを使ったものです)

カブトムシ用の飼育マットと違い、腐葉土は保水力が弱いので表面から5cm程はすっかり乾いています。カブトムシたちもこの当たりまで食べに来ることはありません。前回の世話の直後に、表面に出てきて亡くなっている個体が1頭ありましたが、何らかの原因で環境が合わなかったものと考えています。

乾いた腐葉土を取り除くと、フンが大量にある層が現れました。これらをどんどん取り除いていくと、くぬぎマットの塊が数箇所見つかりました。くぬぎマットにはきのこの菌糸が絡んでいて、その近くにカブトムシの幼虫(3令虫)が集まっていました。もともとは、くぬぎマットをまんべんなく敷いていたのですが、食べ進んでいるうちにきのこの菌糸が繁殖してしまったのか、きのこの菌糸があったため食べ残したのか真相はわかりません。いずれにしても、くぬぎマットもしっかりと食べていて、まるまると太った幼虫になっていました。全部で18頭(前回20頭)でした。

底の方は再び腐葉土の層で、こちらはかなり湿り気がありました。新しくくぬぎマット10Lを加えてよく混ぜ合わせ、その上にフンを取り除いた腐葉土&くぬぎマット(加水した朽木も一緒)を入れて、幼虫たちを放しました。さらにその上から腐葉土を20L程度入れてコンテナを満タンにしました。(朽木や腐葉土の中に農作業等で使うプラスチックと思われるものが混じっていることがあるので、取り除きながら作業をしました)

新居になってカブトムシ飼育をベランダで行っていますが、風があまり通らない構造になっているためか、コンテナ内があまり乾燥せず、きのこの菌糸がかなり広がっていました。カブトムシにとってどれだけの影響があるのかわかりませんが、大きなものは取り除いたので今後の経過を見ていきたいと思います。(取り除いたフンは、いつものように植栽に使います)

2022年11月3日木曜日

KORGのSQ-1(ステップシーケンサー)でlittleBits Synth Kitを鳴らせるかやってみた

少し前の続きです。KORGSQ-1(ステップシーケンサー )にはlittleBits Synth Kitをつなぐコネクタ(TSミニジャック)があります。これを試してみない手はありません。SQ-1のFAQを参考にして、鳴らせるか試してみることにしました。期待とは裏腹に、残念ながら簡単につなぐ道具はないようで、ちょっとだけ自分で工夫しないといけないようです。

まず、littleBitsのw9 Protoモジュールを用意します。私はAmazonで購入しましたが、いいお値段だなと思いました。これに、TSミニプラグの配線をする必要があるのですが、別の用事でたまたま寄ったHARD OFFで偶然にもTSミニプラグに導線がついていて被覆まで剥いてあるというおあつらえ向きのものが2本110円で売っていたので、迷わず購入してきました。これを、先程のFAQを参考にしてw9(proto)につなぐことにしました(私が買ったものは、片側に白い線が入っているものでした。白い線の方が+極です)

TSミニプラグの方はそのままにして、反対側の被覆が剥いてある方は銅線をていねいによじってハンダメッキを施してから、接点として長過ぎる部分を収縮チューブで覆って熱風で収縮させて他の部品などに触れないようにしました。更に上から収縮チューブで2重に覆って固く固定し断線を防ぐようにしました。こうして専用のTSケーブルが出来上がったので、protoモジュールに接続します。out側の中央が+でその左側がGNDです。中央のジャンパーを外してピンを露出させます。(導通しないようにするということ)

ここまで準備ができたのでSynth Kitを組んでつないでみます。電源(DC9V=006P電池)→proto→oscillator→synth speakerの順でつなぎ、SQ-1の「littleBits OUT」にprotoモジュールからのTSケーブルのミニプラグを挿しました。この状態でSQ-1の電源を入れてスタートボタンを押してみました。はじめは音が出ていないと思っていたのですが、よくよく聴いてみるとブツブツと音がしています。どうも低い音が出ていないということと、鳴らしている音の長さが短すぎてブツブツ切れてしまっているのだということがわかりました。そこで、SQ-1のCV OUT電圧を8V(Hz/V)に設定し、「DUTY」を長めにしてみました。すると、安定して音が出るようになりました。

oscillatorを直列につないでみたり、protoから先を分岐(split)してoscillatorを並列にしてまとめて(mixして)speakerで鳴らしたり、envelopeやfilterを入れてみたり、oscillatorをノイズに変えてみたりといろいろとやってみましたが、音が出るということでは問題ありませんでした。ただし、音程を安定させたり、自分好みの音で鳴らしたい場合はかなりシビアなチューニング作業を求められます。(それはそれで面白いからハマるのだけれど…)

もともとSynth Kitについていた4ステップのステップシーケンサーと比べると、表現力がすごく高まります。しばらくはこれでじっくり遊べそうです。まだ他にもモジュールがあるので、いろいろな組み合わせてみて音作りや音楽づくりを楽しみたいと思います。

2022年10月24日月曜日

IJUtilitiesを使ってMacからIchigoJamのファームウェアを更新する

事情(詳細は後日)により、IchigoJamを使ってみようと思いたち、いろいろ試すために買っておいたIchigoJamたちを引っ張り出してきました。電源をつないでキーボードをつないでモニタをつないで電源スイッチを入れたところ、どうもキーボードの動きがおかしいのです。そもそも自宅にはUS配列のキーボードしかありありません。つまり、ファームウェアを更新してUS配列のキーボードに対応したものにする作業をしていなかったのです。 

以前、IchigoJamのファームウェア更新は経験したことがあります。このときは、Maclsp21isp.appを使ったのですが、その後IJUtilitiesというソフトを使った書き込みを試そうとして、途中で放置してしまったのではないかと思います。そこで今回は、改めてMac上のIJUtilitiesでIchigoJamのファームウェアを更新する作業をしてみたいと思います。

今回更新に使うIchigoJamファームウェアは、1.4.3にしました。1.5はRISC-Vチップ対応ということで、互換性はあるように作られているのでしょうけれど、余計なものが入って動作が不安定になることや新しいものにはバグが存在することを疑って1つ前のものにしました。

まずは、IJUtilitiesをダウンロードしてアプリケーションフォルダに移動(コピー)します。(以前に使っていたものは、フォルダごと削除しました)次に、IJUtilitiesを起動するとFontのインストールを促されます。必要なFont自体は、ダウンロードしたIJUtilitiesの「Font」フォルダに入っているので、.ttfファイルをダブルクリックするとFont Bookが起動して簡単にインストールすることができます。IJUtilitiesが起動したら「環境設定」→「Utilities」と進み、「lpc21isp File」としてIJUtilitiesの「lpc21isp」フォルダ内の「lpc21isp」ファイルを選択します。
#はじめてIJUtilitiesとlpc21ispを起動する際、アプリケーションの開発元が確認できない旨のメッセージが出ることがあります。「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」の設定で起動することができるようになりますが、自己責任ということで。

ここでUSBシリアル変換モジュール(遠い昔Amazonで購入したFTDIFT232RL搭載のもの=設定は3.3Vでやってみました)を使います。USBシリアル変換モジュールのRXD、TXD、GNDをIchigioJam(NXP LPC1114ARM Cortex-M0)のTXD、RXD、GNDにつなぎます。(RXDとTXDはクロスしてつなげる)IchigoJamのISPとGND(2箇所ある)もつないでおきます。この状態で、MacとUSB接続して準備完了です。(最近のMacBookを使っている場合は、USB-C→USB-A変換ケーブルが必須です。カードリーダーなどがついた多機能なものを使っている場合は、USBシリアル変換モジュール以外のものをつながないで使うと良いようです)

IJUtilitiesに戻って「スキャン」ボタンを押して、「usbserial-xxx…」を選択して「接続」ボタンを押します。ツールの「Firm 書換え」ボタンを押してFirm:にあらかじめダウンロードして展開しておいたフォルダの中から「IchigoJam-jp-ntsc-uskbd.bin」を選択しました。ここでIchigoJamの電源を入れて、IJUtilitiesの「実行」ボタンを押してしばらく待ちます。うまく行かないときは、IJUtilitiesを終了して起動し直すと成功率が高くなるように感じました。(どうしても1つだけうまく行かないものがありました) 

SkyBerryJam取説)とIchigoLatteもそれぞれファームウェアの更新に挑戦しました。感動的だったのはSkyBerryの方。USBシリアル変換モジュールを介さずに、直接Macにつないでファームウェアの更新ができてしまったことでした。これで、それぞれの環境でUSキーボードが使えるようになりました。

2022年10月23日日曜日

N680GTX Twin Frozr III OCを使ってみる

グラボの動作確認に続きができてしまいました。特に何かを探していたわけではなかったのですが、ふらっと寄ったHARD OFFで偶然MSIN680GTX Twin Frozr III OCというグラフィックボードがジャンクのショーケースにあったので衝動買い(税込3,300円の動作未確認ジャンク)してしまいました。自宅には、以前にジャンク品として購入したZOTACGTX 670(税込2,750円)があり、動作確認もできているのですが、80番台は持っていないので10年前のグラボだけれどどのくらい使えるものか試してみたくなってしまったのです。

見た目は比較的きれいな感じでしたが、まずは外側から薄っすらとついていたホコリをエアダスターで取り除きました。次にファンと一体になっているヒートシンクを外してエレクトロニッククリーナーで全体的に掃除をしたあと、グリス(TF8)を塗り直しました。ヒートシンクは掃除機やエアダスターでホコリを取り除き、無水エタノールでグリスを完全に拭き取りました。(表面実装部品を削り取らないよう注意が必要)両方の準備ができたところで元の状態に戻し、各ポートは接点復活剤(KURE CRC 2-26)を塗布しておきました。

一通りメンテナンスが終わったのでLinux Mintで動かしているベンチ台PCにこのN680GTXをセットして電源を入れたところ、何の問題もなく起動してくれました。FANもとても静かで動作も問題ありませんでした。YouTubeで動画を視聴してみましたが、GPU温度が30→33度くらいまで上がることはあるもののFANの回転数も上がらないし、ほとんど変化がないと言って良いくらいです。試しにBlenderで3Dレンダリングをやってみましたが、これも問題なくできました。(他のグラボでやってみてどのくらい違うか試してみるのと、Blenderの日本語対応もやってみようと思いました) 

GPUZooで、手元にあるだいたい同程度の3つのグラボ(GTX 670、N680GTX、GTX 1050Ti)のスペックを確認すると以下のような感じでした。

〈GTX 670〉

  • Architecture : Kepler
  • Process : 28 nm
  • Transistors : 3.54 billion
  • Base clock : 915 MHz
  • Boost clock : 980 MHz
  • Memory : GDDR5 2048 MB
  • Memory clock : 1502 MHz(256 bit)
  • CUDA cores : 1344
  • Maximum power draw : 170 w

〈N680GTX〉

  • Architecture : Kepler
  • Process : 28 nm
  • Transistors : 3.54 billion
  • Base clock : 1058 MHz
  • Boost clock : 1124 MHz
  • Memory : GDDR5 2048 MB
  • Memory clock : 1502 MHz(256 bit)
  • CUDA cores : 1536
  • Maximum power draw : 195 w

〈GTX 1050Ti〉

  • Architecture : Pascal
  • Process : 14 nm
  • Transistors : 3.3 billion
  • Base clock : 1290 MHz
  • Boost clock : 1392 MHz
  • Memory : GDDR5 4 GB
  • Memory clock : 1752 MHz(128 bit)
  • CUDA cores : 768
  • Maximum power draw : 75 w

2022年10月21日金曜日

KORGのSQ-1(ステップシーケンサー)で古いMIDI音源を鳴らしてみた

前回の続きです。KORGSQ-1(ステップシーケンサー )と同X5DR(←取説のPDF)をつないで音が出るか試してみました。付属のTRS/MIDIケーブル(メス)とMIDIケーブルでX5DRにつなぎます。後は両方の電源を入れてSQ-1の再生ボタンを押すだけです。音を鳴らすパターンや音域、調を変えてみましたが、いずれも問題なく動作しました。

もう1つ、RolandSC-55mkII(←取説のPDF)もつなげてやってみましたが、こちらも動作に問題はありませんでした。続けてSQ-1(MIDI OUT)→X5DR(MIDI IN)・(MIDI THRU)→SC-55mkII(MIDI IN 1)でも問題なく動作しましたし、さらにSC-55mkII(MIDI THRU)→volca fm(MIDI IN)をつないでも問題なく音が出ました。 

ちょっと気になったのは、さまざまな楽器や音楽機材(ミキサーやアンプ内蔵スピーカーなど)の電源を入れて、MIDI接続ができる楽器のMIDIケーブルの抜き差しなどをして、SQ-1の音程のセッティングいじったりしていると、音が安定しないと感じたことでした。複数の楽器や音楽機材の電源を入れると消費電力が大きくなるので、電源電圧の降下が懸念されます。自室でPCやゲーム機などの他の機器を動かしながら楽器や音楽機材の電源を全部入れたら、ブレーカーが落ちる可能性はありそうです。今回はそこまですべての電源を入れたわけではないのですが、本気でやるなら他の機器の電源を落としてからやらないと安定しないかもしれないと思いました。(それはそれで面倒ですが…)楽器用のパワーサプライがあるので、そこから電源をとったらもう少し安定するのかもしれません。今後検証してみたいと思います。

さて、とりあえずの最小構成でSQ-1とMIDI音源にバックを任せてMIDI入力が2系統あるSC-55mkIIにPC-300(←取説のPDF=MIDIキーボード)をつないで即興演奏を楽しんでみました。エフェクターを噛ませていないので素朴な音でしか鳴りませんでしたが、十分使える環境を構築することができそうです。ただ、SQ-1との相性からすると、X5DRやSC-55mkIIのようなマルチティンバー音源が相手ではちょっともったいない気がしてきました。自室には、マルチティンバーに対応していない音源モジュールもあるので、今後試してみたいと思っています。また、volcaシリーズには他にも様々な楽器があるので、アナログシンセやリズムマシーンあたりを揃えると、さらに表現の幅が広がる気がしています。

2022年10月15日土曜日

KORGのSQ-1(ステップシーケンサー)でvolca fmを鳴らしてみた

前回の続きです。KORGSQ-1(ステップシーケンサー )とvolca fm(ver.2)をBOSSのTRS/MIDI(オス)ケーブル(BMIDI-1-35)でつないで(SQ-1側は、付属のTRS/MIDI(メス)ケーブルを使用)音を出してみました。結論から言うと、当たり前のように普通に音が出ました。一緒に購入し先に届いていたパッチケーブル(TSケーブル)で、SQ-1のSYNC-OUTをfmのSYNC-INとつなぐと、fm側で記録されている楽曲がSQ-1で設定したテンポで演奏されます。

これまでいろいろやってみた中で、一番の驚きはMIDIがTRS規格でコントロールできるようになったこと。MIDIが便利な規格であることは、だいぶ昔から愛用しているので知っていたのですが、コネクタの形状がどうにも不格好で大きすぎやしないかと思っていました。ところがTRS/MIDIという規格では普通の3.5mmステレオミニプラグが使われており、こんな方法もあったのかと目からウロコ状態でした。

〈参考〉

まぁ3.5mmステレオミニプラグだとヘッドホン端子などの別のものが挿せてしまうため、誤用の危険はあるかもしれません。BOSSのMIDIケーブル(そもそもエフェクター周りで使用するらしい)でTRS/TRSケーブル(BCC-1-3535)を購入してSQ-1とfmをつないでみましたが、これでも普通に音が出ましたし、自宅にあった両端がオーディオミニプラグのケーブルでつないでも問題なく音が出ました。(MMA的には推奨されていないようなので同じことをする場合は自己責任でお願いします)

〈参考〉

TRS/MIDI規格は、MMAで規定されるまでは様々な規格があったようで、形状や見た目が似ていても全くの別ものという場合もあるようです。Amazonなどで安い同種のケーブルを購入して、使えなかったということもあるようなので注意してください。

さて、まだ使い始めたばかりのSQ-1ではありますが、気づいたことをいくつかまとめておきます。

(1) 電池駆動とUSB電源駆動では音がずれることがある?
これは、私の環境が特別だったのかもしれませんが、はじめはSQ-1に付属していた電池を使って動かしていて、その後USB電源に切り替えたときに音にずれを感じました。電池を使って音の調整をしたままの状態で、USB電源を入れて使ったときに感じたので、電圧の違いによって音に違いが出てしまったのかなと思いました。この現象は、アナログっぽくて面白いと思ってしまいましたが、電源の違いで本当に音が変わるのか検証する必要があるかなと思いました。

(2) アナログシンセや簡易なミニシンセだけでなく様々なものにつなげられる
CV/GATEが電圧で制御されていることから、アナログシンセとつなぐことができるし、回路をいじれば簡易なミニシンセ(例えばmonotronシリーズ)ともつなぐことができそうな気がします。また、littleBitsSYNTH KITにつなぐためにはちょっと電子工作的なことが必要なようですが、そこからさらに発展させて、littleBitsのArduinoにつないだり、いろいろなものを動かしたりすることができるのではないかと思いました。

〈参考〉

(3) 機能的には必要十分だしいろいろなことに使えて楽しいのだけれど
アナログとデジタルを融合したようなステップシーケンサーで、できることが必要十分で使い勝手も良い。すごく可能性を感じる上に、コンパクトで安いと申し分ないところなのだけれど、作ったパターンをどのように保存するかが悩みどころ。おそらくMIDI出力をMacなどの音楽系ソフトで吸い込んで、ファイルで保存しておくというのが現実的なところかもしれません。ようするに、1度SQ-1で作ったものを再現するためには、SQ-1の各つまみ位置を何かに記録しておくか、吸い出したMIDIデータなどを使って(SQ-1を使わないで)再現するかということになると思いました。

次は何をつなごうか思案中です。いくつか候補はあるのですが、簡単につなげられるアナログシンセが手元にないところがつまずきどころです。単純にMIDI音源モジュールをつないだり、Macにつないだりするくらいなら簡単なはずなのですがどうなんでしょうかね。

2022年10月10日月曜日

KORGのステップシーケンサー(SQ-1)が届きました

しばらく楽器から離れた生活をしていましたが、家を新しくして自室に楽器を置くスペースを確保したことをきっかけに、再び挑戦してみたくなりました。とは言え、自宅にあるほとんどの機材が微妙に古く、ビンテージと言えるほど人気もなくて安価なものが多いため、どんな環境にしようか(できるのか)思案しておりました。楽器を演奏したりDTM(Desktop Music)環境を構築したりするためにはMacを含むPCたちとつながった方が良いと思うし、何ならLinux Mintで動かしている自作PCとつないでみたいとも思うところです。

そんなことを考えながらネットでいろいろと探していたところ、KORGVolcaシリーズというのを見つけて楽器熱が覚醒。そもそも、Nintendo DS用のKORGのシンセサイザーソフト(DS-10(参考)とM01(参考)=現在は3DS用Switch用のダウンロードコンテンツがあるらしい)やKORGの廉価なアナログシンセ(monotronシリーズ)、littleBitsSYNTH KITなど、KORG製品も愛用しています。

思い返せば、初めてシンセサイザーに触れたのは、中学生の頃。友達の家にあったYAMAHACS01というミニ鍵盤にスピーカーの付いたアナログシンセサイザーでした。その後、高校生になってバンド活動をする中でRolandJUNO-106(←取説のPDF。今はSoftware Synthにもなっていて、Web上で再現されているものもある)を購入。高校卒業までお世話になっていました。(今は既に他人の手に)初めてのKORG製品は、X5DR(←取説のPDF)ですが、これは某キーボード雑誌のプレゼントに応募して当たったものでした。

前置きが長くなりましたが、今回たまたまKORGのSQ-1というステップシーケンサーを見つけてVolcaシリーズやlittleBitsなどと同期させたら面白そうだと思い購入しました。夏休み前の7月7日に、夏休み中のお楽しみにと思ってAmazonで注文したところ、入荷日未定となってしまっていて3ヶ月あまりが経過してしまいました。(当然夏休みはとっくに終わっている)同時に注文したvolca fm(ver.2)は、先に届いていたので、BOSSのTRS/MIDIケーブル(BMIDI-1-35)でRoland EDのPC-300(←取説のPDF)というMIDIキーボードにつないでひとしきり遊んでいました。しかし、肝心なSQ-1がなかなか届かず長らく待っていたところ、ようやく届いたというわけです。(カラフルなケーブルもセットで購入したけれど、これも先に届いていた。キャンセルになったらどうしようかと思っていた)

これまで、シーケンサー専用機は、YAMAHAのQX21しか使ったことがなく、これの操作がかなり面倒だったためMacでシーケンサーソフト(たしかVisionとかだったと思う)を動かすようになってからは専用機は使わなくなっていました。今回はステップシーケンサーということで操作性はかなり違いますが、楽器をいじる楽しさを思い出させてくれるような気がしてワクワクしています。続きは順次ブログで公開していきます。

2022年9月13日火曜日

保護猫を里親さんにお願いすることにしました

8月26日に猫を保護してから2週間が経ちました。ケガも体調もだいぶ良くなり、治りかけではありますが命に関わる状態ではなくなったので、次のステップを考えていました。

あまりにも人馴れしている様子から、飼い猫に違いないと思っていましたが、今のところ飼い主が現れることもなく、有力な情報もありません。元気になってきて餌を食べる量も増え、活動的になってきました。このまま面倒を見続けるのは相応の覚悟が必要だし、元気になってきた猫をケージに閉じ込めておくのもかわいそうだしと悩む気持ちが日に日に強くなってきました。

というわけで、学校で保護した直後にこの保護猫を「飼いたい」と言った職員に里親になってもらうことにしました。当然のことながら、無理矢理に押し付けるようなことはしたくありませんし、これから長い飼育生活をしてもらうことにもなりますので、まずはトライアルをしていただいて十分に話し合って納得した上でお返事をいただこうと思っています。

トライアルの前に2回目の病院へ行きました。病院では、体調の最終確認と今後必要な対応について教えてもらい、猫エイズと猫白血病の検査も受けました。(いずれも陰性)傷はかなり大きいのですが経過は良好で、化膿もせずにきれいな状態でした。かさぶたがかゆいようで、毛ごとむしり取ってしまうためちょっと痛々しい姿になっています。体重は2.8kgにまで増えていて、確かに急に大きく成長した気がしました。これまでの病院でのやりとりやアドバイスいただいたことなどをメモにまとめて里親になってくれる職員に渡しました。(猫のために買ったものも、必要ならみんなあげてしまおうと思っています)

命を助け、18日間世話をしてきた私に対しては、とてもよく懐いてくれて言うことを聞いてくれました。最終日は、たくさん甘えてくれたし、お別れのときはなかなかケージから出てくれないし。どうしても引き取り手がいないのなら、ずっと面倒を見てもよいかと思いましたが、家族のことや仕事のことなど条件はあまり良いとは言えないと思っていました。里親さんに可愛がってもらっているうちに私のことは忘れてしまうんだろうなと少し寂しい気持ちはありますが、これからの彼のことを考えるとその方が良いのだろうと思っています。健康に幸せに育ってくれることを祈りつつ。

2022年9月4日日曜日

K16からBluetoothスピーカーにつないでみる

前回、「RYECHER K16株式会社日進商事)」というBluetooth経由でオーディオ信号を受け取ってスピーカーを鳴らす機器を使ってPCからの音を鳴らしてみましたが、このK16には、オーディオ信号をBluetoothで飛ばす機能もあるので、試してみることにしました。使うのは、AUX端子です。オーディオ信号をK16のAUX端子に接続します。この状態で、スピーカーを外しておくと、外部のBluetoothスピーカーにオーディオ信号を飛ばすことができるというので、以下のような機器をつないでみました。

〈K16からつないだBluetoothスピーカー〉

今回実験したBluetoothスピーカーは、全て簡単に接続することができました。K16をいじらずにBluetoothスピーカーを切り替える場合は、前につないでいた方の電源を切って、次につなぎたい方の電源を入れてしばらく待つだけで接続できました。Bluetoothスピーカーの電源を入れる際に、K16とを近づけておくとつながりやすいようです。(なかなかつながらない場合は、K16の電源を入れ直した方が早くつながります)

テレビからのHDMI出力を映像と音声を分けて、この音声をK16でBluetoothスピーカーに飛ばしてみました。気になったのは、音声の遅延が発生すること。E-91が一番遅延が少なかったですが、よく聴いていると遅れていることがわかります。DAISOの2つは、モノラルのSR1323の方が遅延が少なく、DAISO_WS001は遅延が酷くて映像と一緒に使うのは無理があると思いました。いずれにしても、音声(音楽)を聴くだけであれば問題はないです。音楽を創作したり他の楽器や機器と一緒に使ったりしたい場合には、問題があるかもしれません。PCなどの直接Bluetoothでオーディオ信号を飛ばせる機器で使えば問題はないのですが、複雑なことをしようとすると不都合が生じてしまうようです。

よく考えると、K16にAUXでオーディオ信号を入力して、USB給電の300円スピーカー(DAISO)をつないでしまえば、後はBluetooth接続か、AUX入力かをリモコンで選択するだけでどちらからのオーディオ信号をスピーカーで鳴らすことができます。AUXの手前でミキサーや切替器を使えば、1つにまとめてAUXへ入れることもできます。つまり、WISH SUNのサウンドバーと同じようなことができるのですが、唯一違うところは充電式ではないところです。K16は電源のないところでは使えません。その意味では、ニッチなところを狙った商品と言えると思いますが、同じ場所でしか使わないという場合や気に入ったスピーカーをBluetoothで使いたいという場合などには、K16がとても便利だと思いました。

2022年9月3日土曜日

保護猫を病院につれていきました

前回の続きです。保護した猫はとても臭くて不衛生な感じだったので、シャンプーシートを使って体中をふきました。ノミのフンも大量に出てきました。耳の中も汚かったので、ペット用のウェットシートでふいて、少しは匂いが落ち着いてきました。(隙間の細いコームを使ってノミとフンを取り除きました)

傷口を見ると、腹部と足、背中に傷があり、かさぶたができかけていたので様子を見ていくことにしました。それ以上に心配だったのは、目やにと鼻水が出ていること。一応、目は開いているし、目やにや鼻水を取り除けば餌を食べられる程度なので、命に関わるほどではないにしても、体力が落ちている状態では傷の治りも悪くなるだろうと思いました。加えて、腹も壊し始めて体力が落ちていく感じ。このままではまずい。病院へ連れていかなければならないだろうと思い、職員に相談したところ、カンパを募るということに。申し訳なく思いましたが、ようやく病院へ行く目処が立ちました。

病院へ行く前に、病院の看護師さんに事情や状況を説明していろいろと教えていただいて病院まで連れていきました。今後のことを考えて、自宅から歩いて行ける距離のところで探しました。診ていただくと、傷口は良い状態で安心しました。便の検査や体温・体重など基本的なことを確認し、微熱があるとのことと。6ヶ月を超えた程度で1.98kgとのことでちょっと痩せている状態。猫風邪をひいていることと、虫がいるだろうとのこと。いろいろとお薬を処方してもらって本格的に治療をしていくことになりました。

〈処方していただいたもの〉※この他に試供品の消化器サポート餌をいただきました。

  • 抗生物質(飲み薬)
  • 整腸剤(飲み薬)
  • 駆虫剤(ブロードライン)
  • 点鼻点眼薬

動物病院の先生には事情を理解していただき、費用もぐんと抑えていただきました。涙が出るほどありがたい。 お腹を壊しているので餌を選ばないといけないらしく、指定された餌をネットで購入しました。子猫(キトン)用の餌がよいようで、より栄養価の高い餌が必要なようです。

病院へ行くために洗濯ネットに入れたのですが、予想以上にネットは嫌いなようで、キャリーバックの中で吐いてしまいました。ミニサッカーのゴールネットに絡まっていたことが思い出されたのか、帰宅してもしばらく落ち込んでいて餌も食べずに箱の中で寝ていました。夜になって少し元気になったところで処方された薬を使いました。抗生物質は小さくしてもらったのですが餌に混ぜてもうまく食べてくれず、抱っこして口に入れてシリンジで水を飲ませて流し込みました。この方法だと上手に飲んでくれました。

まだまだ心配は続きますし、もし里親に出すとしても最低限やっておかなければならない検査などもあるようなので、しばらくは保護猫活動をすることになりそうですが、できるだけのことはしてやろうと思っています。

学校で猫を保護しました

 約1週間ほど前になりますが、校庭の端にあったミニサッカーゴールのネットに猫が絡まっているとの連絡があり、急いで見に行ったところ、血だらけ尿だらけになった猫がもがいておりました。かなりもがいたと見えて、ネットがぐるぐるに巻き付いてどうにも解きほぐすことができません。本猫も、シャーシャーギャーギャーともがき苦しんでいます。

30分ほど格闘して、かなりのところまで解きほぐすことができたのですが、猫の体力が厳しくなってきて、動かなくなってしまいました。少し体を揺すると頭を持ち上げて口を開くのですが、もうダメという状態。急遽ネットを切って救出することにしました。

腹部や後ろ足を中心に絡みついたネットを切り取り、どうにか取り除くことができましたが、本猫の体に全く力が入らず、虫の息な感じで動こうとしません。頼むから死なないでおくれと思いながら抱いていると、少しずつ体を動かし始めてどうにか立って歩ける状態になりました。ホッと胸をなでおろし、これでどこへでも行けるだろうと思って帰ろうとしました。すると、ずっとついて来て何かを訴えています。水をやったらたくさん飲みましたが、それでもついて来ます。状況が酷いことはわかっていましたので、このまま保護しなければ死んでしまうかもしれないと思いながらも、自宅で飼うのはどうかとためらわれました。(もし翌日までいたら保護しようかという思いはありましたが…)

翌日、校庭で寝転んでいる姿を見つけて生きていたことにホッとしました。歩く姿も普通な感じだったので、大丈夫かなと思いました。しかし、昼頃に見に行くと、朝いたところの近くに倒れ込んでいて、私が近づいても逃げる様子がありません。むしろついて来て何かを訴えています。妙に人懐っこくて助けてもらう方法を知っているかのようでした。仕方がないので、保護することにしました。とは言え、いろいろと難のある猫ですから、簡単には行きません。自分の手持ちも少ない状態で、どこまで世話ができるか頭の痛いところですが、いろいろと工夫しながら猫が元気になるように努力したいと思います。

猫は穴を開けたダンボールに入れて、帰りがけに100円ショップでケージの材料やトイレ用品、エサ皿やペットシーツなどを買い込んで、保護猫活動をスタートしました。人馴れ具合から飼い猫であった可能性もあり、しばらくは猫と一緒に出退勤しながら飼い主探しもしていきたいと思っています。

追記】保護猫を病院に連れていきました。(2022.9.3)

2022年8月30日火曜日

Bluetooth対応でないオーディオ機器をBluetoothでつなぐには

様々な機器に囲まれて生活していると、機器の数だけ線(ケーブル)が増えるという状態になることがあります。しかも、電源ケーブルとオーディオケーブルが必要な機器だと、1つの機器から複数の線が出てしまって整頓がさらに難しくなります。そこで、できる限り無線にしていきたいのですが、LANやキーボード・マウスなど、比較的無線が当たり前のものはかなり無線化できたのですが、オーディオ系はまだまだ有線のことが多く線がごちゃごちゃになりがちです。

そんなことを考えながら、仕事帰りによく行くリサイクルショップに立ち寄ったところ、「RYECHER K16株式会社日進商事)」というオーディオ信号をBluetoothで飛ばす機器を見つけて衝動買してしまいました。早速自宅で使ってみたところ、DAISO300円スピーカーと相性がよく、電源(USB)とオーディオケーブルをつないでLinux Mint PCとペアリングして簡単に使うことができました。そもそも、DAISOのBluetoothスピーカーもいくつか持っているので、軽く使い勝手を比べてみることにしました。

〈比較に使ったDAISOのBluetoothスピーカー〉

K16以外は、全て内蔵バッテリー式であるため、接続が切られている状態では数分の待機時間後に自動的に電源が切れる仕様になっています。つまり、接続していた機器を起動してBluetoothで「接続」しようとしても、Bluetoothスピーカー側の電源を入れ直す作業をしないと再接続が簡単にはできないのです。K16はリモコン等で電源を落とさなければ勝手に電源が落ちることはなく、接続していた機器を起動してBluetoothで「接続」すればすぐに使えます。(電源スイッチについては、SR9910とBTS-032Aはスライドスイッチで、DAISO_WS001はタクティルスイッチ(長押し)となっています)

いずれのBluetoothスピーカーも、接続したり切断したりを頻繁に行うようなことはあまり想定されておらず、1度ペアリングしたら、それ以降も同じ相手とペアリングされることが想定されているようです。そのため、別の機器とつなぐために接続と切断を行う場合は、出力機器側で接続/切断の操作を行うだけでなく、スピーカー側の電源を切って再び電源を入れる作業をする方が結果的に早く繋げられるようでした。そこまで考えると、コンセント(outlet)に直接つないで使うことができるK16(バッテリーを備えていない)は、リモコンも付属しているので電源のON/OFFも簡単に行えるし、ボリュームコントロールなどもできることから、使い勝手が良いと思いました。

そもそも、Bluetoothスピーカー自体、接続が不安定なところがあって接続するだけでもちょっと苦労することがあります。そのため、様々なオーディオ出力を頻繁に接続し直して使うような使い方をしたい場合は、有線でミキサーとか切替器とかを使ってオーディオ信号を1つにまとめてからBluetoothで飛ばすような使い方が良いと思いました。(ケーブルの数はあまり減りませんが、試してみたいと思います)

もう一つ、K16からBluetooth機器に音声信号を送信できるので、Bluetoothスピーカーへ送信するというのも試してみたいと思います。

2022年8月27日土曜日

ベンチ台PC(Linux Mint)で廉価なグラフィックボードの動作確認をする

前回メインPCにインストールしたGreenwithEnvyベンチ台PCにもインストールしてグラフィックボードの動作確認環境にします。はじめに、電源を強化するため650W電源を用意しました。COUGARVTE X2シリーズから650Wのものを選びました。静音で価格が安かったのですが、80+ BRONZE認証ということで購入を決めました。これを、もともと使っていた玄人志向の500W(80+ BRONZE)電源から換装しました。これまで使ったことがないメーカー(中国製)なので、様子を見ながら使っていきたいと思います。

この状態で、GreenWithEnvyをインストールしてグラフィックボードの動作確認をしてみました。試した結果は以下のとおりです。(試したのは、全てNVIDIA GeForceシリーズのGPUを載せたグラフィックボードです)

  • GT 210(玄人志向(Point of View):動作未確認ジャンクでHARD OFFで購入)…メインPC及びベンチ台PCのLinux Mintでは、古すぎて適切なドライバが当たらない。(標準のドライバで使うことは可能)
  • GT 710MSIAmazonで購入)…Intel Core i3-3240組んだPC(現在はベンチ台PC)で使っていた。
  • GT 1030(MSI:Amazonで購入)…Intel Core i3-9100組んだPC(現在のメインPC)で使っていた。
  • GTX 1650(MSI:Amazonで購入)…現在のメインPCで稼働中
  • GTX 670ZOTAC:動作未確認ジャンクでHARD OFFで購入)…ベンチ台PCで動作確認した。
  • GTX 1050Ti(MSI:Amazonで購入)…低消費電力でGTX 670相当のグラフィックボードとして比較するために購入した。

酷かったのはAmazonアウトレットで買ったGTX 1050Tiの状態。箱がグニャっと曲がっているのは仕方がないとして、ヒートシンクのアルミの板が歪んで中央に寄っていたり、その周辺のプラスチックの筐体(ファンがついているところ)まで歪んでいるし、何ならボード自体も反り返っていました。ブラケットを取り付ける部品も足りず、安価になっているとは言えこれで「非常に良い」で売るのはダメだろうと思いました。(「可」レベルではないかと)

もしかしたら、CPU詐欺(正規のCPUを購入してダメなCPUと交換して返品するという手口があるらしい)と同じような手口でやられたやつかもと思いつつ、面倒なので自力で直すことにしました。

まず、ファンの部分を外して中の掃除(結構ホコリが溜まっていた)をしつつ、ヒートシンクを平たいベントノーズタイプのラジオペンチ(Pro‘sKit PK-27)を使って真っ直ぐに戻していきました。筐体のプラスチックは、ファンにかかっていないのでそのまま使うことにして、ブラケットを取り付ける部品(DVI出力端子を止めるネジ)が1つ足りなかったので、在庫してるものの中から適当なものを選んでつけました。

これをベンチ台PCに組み込んで動作確認してみましたが、問題なく動いてくれました。音も静かだし、快適そのもの。GreenWithEnvyでGTX 670と比べると以下のような違いがありました。(それぞれにデータが表示されないところがあって、比べられないところがありましたし、公式のデータシートのような値が見当たらないところもありました)

〈GTX 670〉

  • CUDA…1344
  • Memory…1998 MiB
  • Graphics Clocks(MAX)…1202 MHz
  • Memory Clocks(MAX)…3004 MHz

〈GTX 1050Ti〉

  • CUDA…768
  • Memory…4038 MiB
  • Graphics Clocks(MAX)…1911 MHz
  • Memory Clocks(MAX)…3504 MHz

体感的には、GTX 670の方が若干動きが良い感じがしました。TDP 170Wというのを気にするかどうかで、使い続けるか決まるような気がします。ちなみに、GPUの情報は、「GPUZoo」というサイトがよくまとまっているので、とても参考になりました。

2022年8月21日日曜日

Linux MintでNVIDIA系グラフィックボードのセッティングをする(GreenWithEnvyを使う)

このところ、Linux Mint運用しているPCNVIDIA系のグラフィックボードを載せて動作確認をしたりベンチ台で実験したりしています。グラフィックボードのセッティングを確認したり変更したりするソフトとして、WindowsだとMSIAfterburnerが有名なようですが、Windowsを使っていない私には何物なのかさっぱりわかりません。そこで、同じようなことができるLinuxのソフトがないか探していると、「GreenWithEnvy」というのがあることを知り、どのくらい使えるものか確かめてみることにしました。

調べてみると、このGreenWithEnvyは「Flatpak」で簡単にインストールできることがわかりました。(Flatpakは、アプリケーションやランタイムを管理するツールです)自宅で使っているLinux Mintには、Flatpakがインストールされていました。はじめに、GreenWithEnvyのインストールイメージをダウンロードします。ダウンロードが終わったら、「ダウンロード」フォルダ内のGreenWithEnvyインストーラのアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択します。「パーミッション」タグを選択して、「プログラムとして実行可能」にチェックを入れます。(これをやっておかないと、インストール後にうまく起動しませんでした)プロパティウインドウを閉じて、再び右クリックして「別のプログラムで開く」→「Software Manager」を選択します。(右クリックで「Software Manager」がトップに表示されている状態は、パーミッションの「プログラムとして実行可能」がチェックされていないかもしれません)あとは、ソフトウェアマネージャーからインストールすることができるようになりますので、「インストール」ボタンをクリックして待つだけです。

軽く使ってみましたが、グラフィックボードの状態がわかるだけでなく、消費電力やGPU Fanの動作についてのセッティングが可能なようです。オーバークロックの設定ができそうなところもありますが、メインPCのGTX 1650では設定ができないようでした。何かの条件が合えば設定ができるようになるのかもしれません。また、画面表示はすべて英語で、部分的に文字化けしているところがあるので、部分的に日本語に対応しようとしてフォントがうまくあたっていない状況なのかなと推察しました。今後は、ベンチ台に載っているマザーボードのSSDにインストールして、いろいろなグラボの動作確認をする際に活用したいと思います。

2022年8月19日金曜日

カブトムシの世話(2022晩夏)〜冬と春の世話をサボったせいか…

立秋を過ぎたとは言え暑い日が続いております。前回にもお伝えしましたが、今年は今までとは違うことが多く、気になっていたカブトムシたち。これまでは、冬と春にマットの状態を確認して、状況に応じてフンの多くなった古いマットを捨てて新しいくぬぎマットや腐葉土に入れ替える作業を行うのですが、昨年度はそれができず、マットの状態に不安を感じていました。(腐葉土が土化しやすいことは、これまでの経験で承知しています) そこで、例年より早いのですが、成虫がいなくなったコンテナ内のマットを確認することにしました。

コンテナ内のマットを上(腐葉土の乾いた葉が多い)から順に取り除いていくと、中間層辺りから土に近い層が現れました。フンは少なく、予想通り餌となるものが少なかったことがわかりました。この中間層に、十数頭のカブトムシがいました。湿り気も十分に感じました。さらに取り除いていくと、底に近いところは完全に黒土になっていて、その中にも数頭見つけました。水分が多くかなり固まっている印象でした。合計で20頭程度の2令幼虫が見つかりました。マットの状態がこれだけ悪い中でも、生き残ってくれたことに驚くとともに懺悔の気持ちになりました。

今年は、6月下旬に羽化した個体が出てきて、その後の天候不順の時期に成虫が死滅してしまいました。その後、再び暑くなってから何度か成虫を見ましたが、餌の減りが悪く、羽化に成功したものがどの程度いたのかはっきりと確認することができませんでした。土化したマットの中には、成虫の遺骸が多く見つかったので、成虫になったものは私が見たよりは多かったと考えられます。成虫の遺骸の中に幼虫がいたというパターンもいくつかありましたので、もしかすると成虫の遺骸が幼虫の餌になった可能性もあります。(これは食糧不足を反省するところです)蛹のまま羽化しなかった個体の遺骸も7〜8頭分くらいあったので、うまく羽化できなかったものも多かったようです。

確認作業が終わったところでカブトムシたちを戻していきます。コンテナに腐葉土を25L程度敷き詰めて、その上にくぬぎマットを同じく25L敷いて加水します。そこへカブトムシの幼虫と朽木を入れました。さらにその上に腐葉土を20Lかぶせて軽く加水しました。しばらくは、この環境がカブトムシの幼虫に合っているかどうか毎日確認しながら飼育を続けていきたいと思います。この作業で出た土は、職場の花壇で活用する予定です。

2022年8月17日水曜日

32bit CPUの古いサブノートPCにLinux Mint(LMDE 5)をインストールして延命を図る

普段からLinuxを常用する私ですが、先日Chromebook化できなかったAcer古いサブノートPCが複数台あるので、そのうちの1台を最新のLinux Mintにしてやろうと思い、MintのWebサイトを覗きに行くと、もはや32bitのCPUは蚊帳の外の扱いになっていて、ほとんど対応していない状況になっていることがわかりました。(常用しているのは、64bit版なので気づかなかった)ウインドウシステムによるいくつかのバージョンがあるLinux Mintですが、いろいろと調べていると、それとは別にLMDE 5というのがあることを知り、今回はこれを使ってみることにしました。

LMDE 5のダウンロードサイトへ行くと64bitと32bitのバージョンがあることがわかりました。「32-bit」のタグを選び、インストールイメージ(.iso)をダウンロードします。次に、Linux Mint PCの「USB イメージライタ」を使って起動USBメモリを作りました。これを使ってサブノートPCを起動すると、(少々エラーが出るものの)何とか無事に起動してくれました。
#ついでに、このサブノートPCのHDDをSSD(120GB)に換装してからインストール作業をしました。

デスクトップに「Install Linux Mint」というアイコンが出ているので、これを起動してインストール作業をはじめます。問題は、画面が小さいためにインストーラのウインドウが切れてしまう(ウインドウの下の部分が見えない)ことでした。ウインドウサイズの変更を試みたり、画面の解像度を変更してみたりしたのですが、全く効果はなし。仕方がないのでTABキーを使って見えない「次へ」スイッチを探りながら(何度も間違えて戻ったり進んだりしながら)ようやくインストールが進むところまでたどり着くことができました。後はインストールが終わるのを待つだけです。 SSDにしたからか、かなりスムーズにできた気がしました。

インストールが終わって再起動すると、次は長いアップデート作業を行います。マルチメディア関係、使用言語関係の追加インストールを終えて、(リポジトリを近くのミラーサイトに変更して)アップデートマネージャーのアップデートを終えると、長いアップデート作業の時間になりました。(こちらは別の仕事をしながらですが)アップデートが終わると、取りあえず使える環境が整いました。使用感としては、メインPCで使っているCinnamon Editionとほぼ同じで、全く違和感はありませんでした。今後これをどう使おうか考え中です。

2022年8月11日木曜日

古いAcerのサブノートPCにChromeOS Flexをインストールできるのか?

数年前に古いAcerのサブノートPC(Aspire One)にCloudReadyをインストールしてChromebook化したことを書きましたが、日本全国の小中学校にChromebookが導入される事例が増えて来て、この古いサブノートPCを本格的に活用できないかと考えていました。

そんな折、CloudReadyを開発していたneverwareGoogleに買収され、Googleから公式にCloudReadyの後継であるChromeOS Flexが配布されることになりました。そもそもCloudReadyでChromebook化していたサブノートPCは、Intel Atom N280という32bitのCPUを載せているものなので、CloudReadyのサポートも終了しています。無理を承知で、このサブノートPCにChromeOS Flexをインストールできないのか確認してみることにしました。試した手順は以下の通りです。

〈Chrome OS Flex インストールガイド〉

今回できたのはここまででした。サブノートPCに載っているCPUが64bit対応のCPUでないため、起動できない旨のメッセージが表示されて先に進むことができませんでした。わかっていたこととは言え、残念でした。今後、開発側の気が変わって、あるいは、半導体不足で古いPCに注目が集まって、または、熱狂的な32bit CPUユーザーががんばって、などの理由から32bit CPUに対応したものが出てくることも考えられる(?)かなとも思うので、この古いサブノートPCは、CloudReadyでこのまま使っていくことにします。

2022年7月31日日曜日

SATA用Hard Drive Docking StationでRaspberry PiのSDカードを複製できるかやってみる

Raspberry Piは、microSDカードにOSを入れて動かす仕様になっていますが、ご存知の通りSDカードには寿命があります。これまで、SDカードのバックアップは、ddコマンドを使ってMacLinux Mintで動かしているPCにドライブのイメージファイル(.dmgとか.imgとか)を保存し、再びSDカードに戻すという作業を行っていました。

これをもう少し簡単にできないものかと思っていろいろと情報を探し回っているとき、ふと「Hard Drive Docking StationでHDDやSSDと同じようにコピーができないかな?」と思い立ち、やってみることにしました。
(Windowsでは、SDカードを簡単にコピーするソフトがあるというのは知っています)

Docking Stationは、AmazonWAVLINKWL-ST334Uを購入しました。当然ですが、これだけではSDカードのコピーはできません。そこで、SDカードをSATAに変換するカードを使います。これもAmazonで購入したのですが、基盤むき出しの変換カードで、シルク印刷で「SDSATAVHO」と書かれているものでした。

Raspberry Pi OSをインストールしたmicroSDカードをSDカードアダプタに入れて、このSD→SATA変換カードに挿し込みました。一方、コピーするmicroSDカードも同じように準備してDocking Stationに挿し、コピーボタンを押しました。(3秒押すことになっている)変換カードをDocking Stationに挿すとLEDが点灯するのでSATAのドライブとしては認識されているようなのですが、全く動きがありません。変換カードを抜き挿ししてみたり、電源を入れ直したり、いろいろとやってみましたがダメそうです。そこで、どのようなものならコピー可能なのか検証してみることにしました。

まず、microSDカードを入れたSATA変換基盤はまともに動いているのか検証します。SATA(2.5 inch)をUSBに変換するケーブル(ELUTENGというブランドのもので以前にAmazonで購入した)を使って検証しました。SDカードを挿したSD→SATA変換カードをSATA→USB変換ケーブルにつないでMacBook Proに挿したところ、USBドライブとして認識されました。ここにいくつかのファイルを入れて、Docking Stationでコピーすることも試してみましたが、これはダメでした。コピー元をSD→SATA変換カードにしてコピー先をSSDにしたり、コピー元をSSDにしてコピー先をSD→SATA変換カードにしてみたりとやってみましたが、いずれもダメでした。両方ともSSDの場合は問題なくコピーができたので、機械の問題というよりはSD→SATA変換カードがうまく認識されていないか、そもそもこういう使い方は想定されていないので対応していないという可能性があります。

次に、ベンチ台に載ったLinux MintのPCでもいくつか実験してみました。今回使ったものは、Linux対応を謳っているSD→SATA変換カードなのですが、SATA→USB変換ケーブルを介して認識されませんでした。SD→SATA変換カードをマザーボードのSATAに直接つなぐと認識されます。また、SDカードをUSBカードリーダーに入れればLinux Mintでも問題なく認識されました。

Docking Stationの方もSATA接続のドライブをUSB接続のドライブとして認識させることができるものなので、まともに動いているのかをチェックしてみました。MacBook ProでもLinux Mintでも2つのドライブベイにSSDを挿して同時に認識させることができました。しかし、SD→SATA変換カードをDocking Stationに挿したものをUSBでつないでみたところ、両方とも直接認識されませんでした。Macの「ディスクユーティリティ」やLinuxの「ディスク」で見ると一応認識しているようなのですが、フォーマット形式が不明でフォーマットのやり直しもできませんでした。

というわけで、当初の目的は達成できませんでしたし、SD→SATA変換カードも万能ではなかったということで、特殊なことをしようとするとこういうことになるという教訓になりました。(こういうの何度目だ?)

2022年7月17日日曜日

ベンチ台でGTX 670の動作実験(続き)

前回の続きです。旧メインPCのマザーボード(GIGABYTEGA-B75M-D3H)を取り出して、長尾製作所SMZ-2WBT-ATXという2WAY(縦置き横置き対応)ベンチテーブルに載せました。今回は、最小構成にしてからNVIDIA GeForce GTX 670ZOTAC)がまともに使えるのかチェックをします。そのため、DVDドライブ(SATA接続)や各種カードリーダー(内部USB接続)などは取り外し、Linux Mintが入っているSSD(SATA接続)だけを取り付けました。

電源は、このGTX 670を買ったところとは違うHard Offで500円で購入したOEC(岡谷エレクトロニクス株式会社)のMAGNIシリーズの560W電源(これも動作未確認ジャンク)を使ってみることにしました。しかし、組み終わっていざ電源をONにしたところ、ビープ音が鳴って全く起動せず。電池を抜いて入れ直したり各種コネクタを抜き差ししたりしてみましたが改善されず。仕方がないので、もともと使っていた玄人志向の500W 80+ BRONZEの電源につなぎ直しました。最小構成だからか、問題なく動きました。

Linux Mintで動かしているので、Linux版の測定ツール(CPU-X)で確認すると、「GTX 670」と正しく認識されていて、35度前後で動いていることがわかりました。TDP 170Wなので電源効率の良い電源ユニットを選ぶか、容量の大きな電源ユニットを選ぶか(500W以上推奨とか、650W以上じゃないと安心できないとか、いろいろ情報がありました)というところが重要かもしれません。とは言え、性能的にはGTX 1050 Tiと同等くらいなので、消費電力から考えると現役ではないかもしれないと思いました。少し落ち着いてきたとは言え、少々高値状態が続いているグラフィックボードなので、低消費電力の新しいものを買うまでのつなぎとしては使えるかもしれません。そもそもこのPCでゲームをしない私にとっては、あまり役に立つものではありませんでした。せっかくだから3Dレンダリングでもやってみましょうかね。

OECの電源の方を解体してみると、電解コンデンサが膨らんでいるのがいくつかあって、使えないことがわかりました。見た目がきれいだったのでかなり期待をしていたのですが、見た目に騙されてはいけないという教訓を得ることができました。500円なら授業料としても高くはないので諦めることにしました。

2022年7月4日月曜日

ジャンクのGeForce GTX 670を入手したので使えるかやってみる

YouTubeでジャンク系の動画を見ていて自分でも掘り出し物を探してみたくなっていたところ、近所の某リサイクルショップで、動作未確認ジャンクのNVIDIA GeForce GTX 670ZOTAC)という古いハイエンドグラフィックボードを見つけて衝動買してしまいました。値段は税抜2,500円。同じところにGTX 760が税抜6,000円で売っていたのですが、両方は手が出なかったので670の方だけ購入してきました。

とは言え、事情によりこれをすぐに試す環境が用意できず、かなりホコリが目立ったので、お掃除をするところからスタートすることにしました。まずは外側から全体を刷毛と掃除機を使って丁寧にホコリを取り除きました。シロッコファンの部分は無水エタノールと細い綿棒できれいになるまで掃除をしました。

次は、グリスの塗り直しに挑戦することにして解体作業を行いました。ネジを外して外側のプラスチックカバーを外すと、中にも結構なホコリがありました。それらを掃除機や刷毛、エアダスターなどで掃除して、一つ一つきれいにしました。GPUのヒートシンクは、少々歪みがある(もともと?)ものの使える状態であると判断しました。ヒートシンクをはすずと、グリスはやはり完全に乾いていました。これを、KUREエレクトロニッククリーナーで完全に除去して、ThermalrightTF8を塗布して元の状態に戻しました。

これを、現役引退をしていたIntel Core i3-3240を搭載した自作PCLinux Mintで運用)のGT 710から換装することにしました。

グラボ自体がかなり大きいため、配線の接続の仕方を変更したり取り回しを入れ替えたりして何とか収めることができました。電池を抜いて挿し直し、キーボードやマウス、LANケーブルやHDMIケーブルを繋いで最後に電源ケーブルをつなぎました。この状態で電源を入れると、エラー音が鳴って起動しません。しばらく経つと電源が落ちて再起動しているようでした。何度かやっていればそのうちイケるかもと思っていましたが、何度も繰り返されるため一度電源を落として電池を抜き、そのままで電源を入れてみました。すると、普通に起動をはじめましたが画面が映りません。再度電源を切って電池を挿れて電源を入れたところ、無事に起動することができました。音(サウンド)も問題なく快適な環境になりました。

しばらく使っていると、電源が落ちるという現象再び。どうやら、電源周りに問題がありそうです。そもそも、TDP 170Wのグラボなので、この自作PCに載っている電源(玄人志向の500W 80+ BRONZE)で容量が足りているのかというところから検証しないといけないかもしれません。いろいろと繋がっているものを一度取り外して、最小構成にしてから検証しなければならないかもしれないので、長尾製作所のベンチ台(SMZ-2WBT-ATX=購入済み)に載せていろいろいじっていこうかと思っています。

2022年7月2日土曜日

今夏のカブトムシ〜猛暑のせいか…

先週の土日に 、そろそろカブトムシの様子を確認せねばとコンテナの蓋を開けてびっくり。10頭程度のカブトムシたちが既に腐葉土&クヌギマットの上でゴソゴソしているではありませんか。前回の世話から半年以上経過しておりますが、年明けから例の感染症の影響で激務の日々が続き、気がついたら年度をまたいでいて、自宅の引っ越しもあってほとんど放置状態になっていたのでした。

急いで餌を用意してマットの上に並べて様子を見ていました。結構元気な個体が多く、まずは一安心と思っていました。

例年だと6月の下旬から羽化した個体がマットの上に出てくるのは当たり前なのですが、今年はその時期と梅雨明け(早すぎ)が重なり、気温上昇が気になっていました。案の定、このところの「猛暑日」のせいか、急に餌のヘリが悪くなりました。 洗濯物の日陰の下で飼育中とは言え、これだけの暑さなので心配していましたが、それが的中してしまいました。

オス・メス合わせて13頭のカブトムシが亡くなってしまい、せっかく子どもたちに見せようと思っていた立派な角の個体もダメになっていました。(累代飼育のためか角の小さいオスが結構な割合で存在します)仕方がないので、亡くなっていた個体を取り除き、加水した朽木を3本入れておきました。また、地面から少し浮かせて空気の通り道を作るために、板を並べてその上にコンテナを置き、コンテナ内の温度上昇を防ぐようにしました。子どもたちに見せるための個体は、少し掘り起こして見栄えのする個体を探してみたいと思います。

昨年秋の時点で57頭を確認していますので、幼虫のまま亡くなっていた2頭と今回の13頭で残りは42頭いることになります。(マットの中までは見ていないので希望的観測ではありますが)冬のマット掃除(フンを取り除いて腐葉土&クヌギマットを追加する)をしていないので、夏を終えて生まれた卵から孵化する幼虫の餌も心配です。昨年のうちに準備していて使わなかったものも残っていますが、今年は早めに秋冬飼育の準備をしていきたいと思います。

2022年6月27日月曜日

Linux Mint 20.3で動かしていたPCのグラボをGTX 1650に換装してみた

MSINVIDIA GeForce GTX 1650が安く手に入ったので、 もともとIntel Core i3-9100とMSIのNVIDIA GeForce GT 1030の組み合わせで、Linux Mint 20.3で動かしていたPC
グラボを換装してみることにしました。

載せ換えるのはとても簡単でしたが、Linux Mintに促されるままGeForceのドライバをアップデートして再起動すると、ログイン画面が無限ループする状態になってしまいました。電池を抜いてBIOS(UEFI)の設定を確認しても症状が改善しないので、Google先生に聞いてみることにしました。

セーフモードで起動して、余分なファイルの削除等を行っても改善せず、TKSOFTさんの「[mint]ログインループしてしまう」を参考にして/timeshift 以下のフォルダを削除してもまだダメでした。

cd /timeshift
sudo rm -rf *

「GTX 1650は、UEFIが必須条件」と聞いてはいたのですが、BIOSとUEFIの違いについてよくわかっていなかったため、素直にGoogle先生に聞いてみたところ、MBR(Master Boot Record)を使うBIOSとGPT(GUID Partition Table)を使うUEFIという違いがあることがわかり、以前の環境から使いまわしているSSDそのものに問題があるかもしれないと思い至りました。

そこで、現役を退いていた古いCore i3-3240GeForce GT 710の組み合わせで、同じくLinux Mintで動かしていたPCを現役復帰させて、Linux Mint 20.3のisoイメージをダウンロードしてUSBメモリに焼いて、ブート可能なUSBメモリを作成しました。これを使ってi3-9100のPCを起動すると、無事に起動するところまでは確認できました。

この状態でUSBメモリからLinux Mint 20.3を上書きインストールしようとすると、最後の最後でGRUB(GRand Unified Bootloader)のインストールに失敗してしまう状態になりました。(よく調べると2つのSSDが入っていて、両方ともダメでした)ドライブのパーティションもいじりまくっているし、自分でもおかしなことをしたかもしれないと反省して、ドライブのパーティションを全部取っ払ってフォーマットからやり直し、新規にインストールし直すことにしました。

思ったより長くかかってしまいましたが、ようやくインストールが最後まで問題なく完走し、Linux Mintに「nvidia-driver-470(ドライバ)」のインストールを促されたので、それに従ってインストールして問題なく動くことを確認しました。(「nvidia-driver-510」はダメみたい)消してしまったソフトウエアを元に戻すのに時間がかかりそうですが、時間を見つけてぼちぼち元の状態に作り直していきたいと思います。

2022年6月26日日曜日

複数のHDMI入力をまとめて切り替えながら1つのモニタに表示する

自室では、Mac以外のPCやゲームなどは、いくつかのモニタに分けて表示させています。ファイルサーバ用に7 inchの小型液晶モニタ(車載可)。Raspberry Piなどのテスト用にかなり古い14 inch液晶モニタ(SHARP製)。それ以外は、すべてHPの23 inch液晶モニタ(E232)につないで表示しています。(IchigoJam用に4.3 inch液晶モニタ(アナログ入力のみの車載用)も2台あります)

23 inchモニタにつないでいる機器は、Linux Mintで動かしているPC1台、ゲーム機1(PS4)+3(PS Oneクラシックミニファミコンクラシックミニスーパーファミコン)台、テレビチューナー1(こちらで紹介したもの)台です。当然のことですが、これだけのものをいちいち抜き差ししていたのではとても面倒です、そこで、5 in 1のHDMI切替器(MT-ViKIMT-HD0501)と3 in 1のHDMI切替器(Amazonで見つけたGLISTAとかいうブランド?のもの)を使って、合計7台分のHDMI機器を繋げられるようにしました。(この23 inchモニタには、スピーカーが付いていないので同じくAmazonで見つけたELEVIEWというストアのHDMI Audio Extractor(EHD-806N)を使って画像と音声を分離してスピーカーを繋いでいます)
#ケーブルはすべて4K対応レベルのものを使っています。モニタがフルHDまでなので、そこまでのスペックは必要ないですが、今後の買い替えも考えているので。

この環境でDVDを観るときはLinux機のDVDドライブを使っています。もちろんYouTubeも観られます。AuBeeの地デジチューナでテレビが観られるし、ゲームもすぐに使えるようにしています。(遊べる時間はあまりないのですが…orz)物が多い生活をしているので、どこに何を置くか(収納も含めて)、どのように配置すれば使い勝手が良いかということを考えている最中なので、現在はこうした電子機器の電源周りや諸々のケーブルがごちゃごちゃしているのが課題です。諸々の作業環境も整えていきたいと思っているので、どうすれば効率的な環境になるのか、試行錯誤していきたいと思います。

2022年6月16日木曜日

自宅のLAN環境を見直して再構築する

家を建て替える際に、自分として一番こだわったのは「家庭内LAN」でした。(それ以外は正直あまり興味がなかった)これまで住んできたところでは、長いLANケーブルを這わせて様々な機器をつないでいましたが、新居でそれはやりたくなかった。「オール無線化」ということも考えましたが、無線LANに対応していないものもあるので断念。各部屋にLANコネクタ(情報コンセント)を設置して家庭内LAN環境を整備してもらいました。

電話とインターネットは光回線を使っているので、終端装置(ONU)を介して接続しています。家庭内LAN側は、終端装置を設置する場所に各部屋のLANコネクタにつながる情報コンセントがあるので、Corega(アライドテレシスに吸収合併)の小さな8ポートスイッチングHUBで分けてLANケーブルをつなぎました。リビングと自室では、部屋のLANコネクタからHUB(こちらは両方アライドテレシスの製品)へつなぎ、リビングには無線LANのアクセスポイント(AP=約7年前に導入したAirMac Express)をつなぎました。(テレビやレコーダーも有線LANでつないでいます)このAPには、プリンター・スキャナーの複合機がつながっていて、どこからでもプリントアウトやスキャンができるように設定しました。

自室の方は無線LAN中継機も活用しつつ有線LANのHUBからさまざまな機器につなぎました。ファイルサーバ(Time Machineにも活用)として稼働している機器やWebブラウジング専用に使っている機器、ゲーム機も接続しました。

今回、家庭内LANとして敷設したLAN環境は、すべてCAT 6です。これまで使っていたLANケーブルはCAT 5eが中心で、CAT 6のものはあまり使っていませんでした。長年使っていてヨリがおかしくなっているものや爪が折れているものなどもあって、ほとんどのものをCAT 6に買い替えました。部屋を超えてケーブルを這わせる必要がないので、短いものばかりですが。使い始めて1ヶ月経っていませんが、今のところ安定して動いてくれています。
#LANケーブルの規格については、PC Watchの記事がわかりやすかったです。

LANケーブルは、EXHEARTの0.5mのものやELECOMの5mのものなどを購入して使っています。(1mくらいのものは、数本の在庫がありました)自宅で使うなら価格帯としても、使い勝手としてもこのあたりが便利です。いずれもAmazonで選んで購入しました。ところどころに古い機器が残っているのが気になっていますが、一度に替えられるほどの財力もないので、やりたいことを優先して不都合があったらその都度対応することにしました。(たくさんあるPCやマイコンなどのメンテナンスもしないといけないことを思い出しました…orz)

【追記】ここで使っていたスイッチングHUBは古いものだったため、1000BASE対応の新しいものに交換しました。他にもボトルネックがあるため劇的に速度が向上するという程ではありませんが、1.5倍くらい速くはなりました。(2023.8.12)

2022年6月11日土曜日

活動再開〜家を建て替えました

久しぶりの投稿となってしまいました。

実は、家を建て替えるために昨年9月末に元の家から退去し、しばらく仮住まいをしておりました。 あまり計画的な話ではなかったのですが、家人の強い希望によりとりあえず着手してもらったような状況からスタート。それなりの見通しがあるのかと思いきや、「後はよろしく」的な状況になり、こちらも半分パニックな状況でいろいろと進めていくことになったのでした。

経験者はご承知とは思いますが、更地に新築の家を建てる、あるいは、できている家を購入するのと比べて、住んでいる家を建て替えるというのはかなり手間がかかる作業で、正直なところ忙しい仕事をしている私が本当にできるのか不安に思う余裕もなく始まってしまったような状況でした。

当初の予定では、完成まで半年と言われていたので「年度末は超繁忙期に入るので厳しいなぁ」くらいの気持ちだったのですが、新型コロナの影響で諸々の部品や器具が届かず、工期が遅れまくって未完成のまま引っ越しをすることに。(現在も完成していません)引き渡されるまでの各種点検も滞り、ローンが始まっても住むことができない状況に陥りました。仕事はク○忙しいし、建て替えた家には住めないし、仮住まいの期限も近づいているし、…絶体絶命感満載ではありましたがとりあえず荷物だけでも入れさせてもらえることになり、約1ヶ月かけて休みの日を利用して移動作業をしました。

これが良かったのか悪かったのか、一気に移動したわけではなかったので冷静にゴミと思うものは捨てて、使用頻度の低いものから順に移動することができました。それでも最後は自室がダンボール箱で埋まるほどになりましたが、5月末に何とか引っ越し作業を完了し、自室も自分のいる場所だけは確保できるように整理して生活をはじめました。

使いやすくするための試行錯誤は続きそうですが、それを含めて楽しみながら、またこのBLOGでも紹介しながらやっていきたいと思います。(と、ここに書き込むきっかけは、久しぶりに世話をしようと思ったカブトムシの幼虫が2頭ほどお亡くなりになっていたので、BLOGを更新していないことに気づいたことでした)

2022年2月10日木曜日

外付けHDD録画対応の地デジチューナー(AUB-100)を使ってみた

テレビ番組を観る機会は少なくなっていますが、時々観たい番組があって録画して観ることがあります。最近では、見逃し配信があってネットでも観られるのですが、期限が1週間と短くて見逃し配信を見逃すことが多々あります。また、リビングのテレビで録画しておいてもゆっくり観ているほどの時間がなく、自室で仕事をしながら観ることができないだろうかと考えていました。

そんな折、Amazonで見つけたAuBeeAUB-100(第2世代)を購入してみました。この製品は、クラウドファンディングで資金を集めて開発・販売されているものらしく、ニッチなところを狙った製品ながら必要な機能が十分に揃っている上に価格も安い。手元に届く前から期待が高まっていました。

製品が届いて中を見たとき、こんなに小さくて大丈夫なのかなと思いました。そのくらい小さい。手のひらサイズとはよく言ったもので、これでチューナーとしてテレビが観られたり録画までできたりするとは想像ができません。セットアップについては、ネットライフとお家時間の友の「ディスプレーをテレビに変えるTVチューナーAUB-100 設定方法、感想」が詳しくてわかりやすかったです。(そもそも、初期設定はガイドに従ってやればいいだけですので簡単です)

つまずきどころは、郵便番頭を入力するところで「0」を入力する方法がわかりにくいことと、そもそもリモコンの反応が悪すぎることです。「0」は「10」で入力できますが、郵便番頭の上3桁と下4桁のそれぞれを設定するのに、3桁分と4桁分がそれぞれまとめて選択された状態に表示されて、その内のどの桁の入力をしているのかわかりにくいところがありました。特に、デフォルトが「000-0000」となっていて、「0」が入力されて「0」なのか、リモコンの反応が悪くて入力されていないのかがわかりませんでした。ともあれ、ちょっと時間はかかりましたが、何とか設定を終えることができました。

続けて、録画の設定もしてみました。リモコンで「番組表」ボタンを押して番組表を表示させてめあての番組を探します。次に「決定」ボタンを押して予約録画の設定をします。ここで、HDDの接続を忘れていたので、例のHDDをUSBポートに挿してみたところ、自動的にフォーマットが始まって使える状態になったようでした。

ここでのつまずきどころは、番組表の表示切り替えが遅いということ。番組表の続きを見たり戻ったり、日付を変えたりするのに動作がもっさりしていてだいぶ時間がかかりました。予約しておいた番組が録画されているか確認しましたが、リモコンで本体の電源をOFFにすると予約時間に自動的に起動して録画するといった機能はないようです。普段は電源ONの状態にしたままでモニタ側の電源を消すことで対応することにしました。

最後に、設定の画面からファームウェアを確認すると「Dec 17 2020」になっていたので特に更新の必要はなさそうです。(「ファームウェア更新手順」を参考にしました※初期ファームウェアもあり)これで自室にテレビを増やさずにPCで使っているモニタでテレビが観られる環境が整いました。

2022年1月8日土曜日

Raspberry Pi 2BとScratch 3のデジタルサイネージを最適化する

これまでRaspberry Pi 2BScratch 3(オフライン)で構築してきたデジタルサイネージのシステムですが、勤務校ではSHARPの32型液晶モニタに表示させています。デフォルトのままでも表示はするのですが、Scratchの最大化表示のあと全画面表示にしてもモニタいっぱいに表示されません。モニタ自体が古いので細かな仕様がわからないのですが、モニタのアスペクト比は16:9で、Scratchの画面が4:3であるという問題だけでなく、全画面表示されるはずのScratchの画面周りに余白が多い状態になっていました。
(Scratchの最大化表示のボタンを押して、ウィンドウの「^」←RPiの全画面表示を押している)

試行錯誤しながらいろいろいじっているうちに、上下の余白はほぼ無くすことができた(Scratchは4:3だから左右は仕方がない)のでその設定について備忘のためにまとめておきます。

  1. パネル(タスクバー)の設定
    • パネル上(アイコンがないところ)で右クリックをして「パネルの設定」を選択する。
    • 「高度な設定」タブを選んで、「自動的に隠す」の「使わないときはパネルを最小化する」のチェックボックスにチェックを入れる。
  2. 解像度の設定
    • RPiメニューから「設定」→「Raspberry Piの設定」→「ディスプレイ」タグを選択し、「解像度の設定」を選択する。
    • 「解像度」を「DMT mode 81 1366×768 60Hz 16:9」にする。(RPi OSの状態によっては、この選択肢がない可能性があります)
    • 再起動を求められるので「はい」をクリックする。
  3. デスクトップの設定
    • デスクトップ上で右クリックをして「デスクトップの設定」を選択する。
    • 「外観の設定」ウィンドウが開くので「デフォルト」タグを選択する。
    • 「大きな画面向け」の「デフォルト設定にする」をクリックする。

これでとりあえず満足できる表示になりました。環境が違うとあまり参考にならないかもしれませんが、2と3はそれぞれ設定をしなければならないところがポイントかなと思います。私自身も、どの組み合わせならどのような表示になるのかということを一つ一つ確認しながら設定をしていきましたので、地道な努力が必要かもしれません。

【追記】この設定で運用していたところ、データが重いせいもあってかフリーズするようになってしまいました。仕方がないのでデフォルトの設定に戻しました。ふりだしに戻りました。(泣)(2022.2.6)

【追記】この後、あまりにも動きが鈍くなってしまったため、ハードウエアの不具合を疑って3Bに変更しました。順調に動作しています。(2022.3.1)