2022年11月7日月曜日

JamToastを使ってIchigoJamのファームウェアのアップデートをやってみた

以前IchigoJam系のマイコンボード(NXP LPC1114搭載)のファームウェアを更新するためにJamToastを使おうと思って挫折したままになっていました。JamToastはMMC(MultiMediaCard)を使うということでいろいろと調べてみたのですが、MMC規格はSDカード規格ができる前にできた規格であり、形状がSDカードに似ていてカードリーダー等の中にはSDカードスロットでMMCに対応しているものもあるとか。そもそも規格的な互換性は微妙なので、別物と考えた方が良いことがわかりました。ただ、SDカードの中にはMMC規格と互換性があるものもあるとか。少なくとも以前の動作確認では、手元にあるSDカード(2GB以上のものしか在庫がない)ではダメでした。
#Wikipedia「マルチメディアカード

日本ではあまり普及していないMMCですが、JamToastがあるのに使えないというのもどうかと思うので、思い切ってMMCを準備することにしました。とは言え、ネットで探しても思ったより情報が少なく、秋葉原あたりに行けば見つかるかもしれませんが、電車賃をかけて収穫なしということになったら洒落にならないし…と逡巡していたところ、Amazonで中古のMMC 16MB(1MB100円超!)があったのでポチッとしてしまいました。

数日後、届いたカードには「SDC-16M」の文字が。完全にSDカードなのでした。写真にはMMC-16Mとあったのに、商品説明にはSDC-16Mと確かに書かれています。「やっちまった!」と思ったのですが、過去にこんな小容量のSDカードを使ったことがなく、写真のMMCと同じメーカーの「Canon」のロゴがあったためダメ元で使ってみることにしました。
#16MB程度のメモリーカード類を必要としていた時期は、オリンパスのデジカメを使っていたのでSDカードではなくスマートメディアを使っていたのでした。

SDカードならカードリーダーを選ぶ必要もなく、いつも使っているMacBook Proに挿しているカードリーダーでこのSDカードをマウントしてから、IchigoJam 1.4.3(ダウンロードサイト)の「ichigojam-jp-ntsc-uskbd.bin」(zipファイルを解凍した中にある)を16MBのSDカードにコピーしました。ここでファイル名を「jam.bin」に変更します。(大文字or小文字はどちらでも良いらしい)この状態でSDカードをJamToastに差し込んでIchigoJamに載せて電源を入れたところ、Cardへのアクセスを示すLEDがしばらく点灯し、LEDが消えたところで画面にアップデートされたJamBasicのバージョンが表示されました。無事にファームウェアのアップデートができました。

当初予定していたMMCとは違うSDカードが届いてしまいましたが、そもそもの目的は達成することができました。JamToastを使うと、ファームウェアのアップデートだけでなく、IchigoJamで作ったデータを保存することも可能なようなので、今回のように使えるSDカードを探しつつデータの保存にも挑戦したいと思います。

〈参考Webサイト〉

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