2026年10月20日火曜日

Behringer CZ-1 MINIを使ってみる

散財がすぎるというのは自覚するところですが、またまたBehringerの小さなシンセサイザーシリーズ(勝手に命名)である「CZ-1 MINI」を購入してしまいました。「CZ-1」というのは、CASIOが製造販売していたPD(Phase Distortion)音源のデジタルシンセサイザーで、現在は、iPad用のソフトウェアシンセとして「CZ」があるものの、実機としては生産終了となっています。発売当時のDigitalシンセサイザーと言えば、YAMAHAのDX/TXシリーズがFM(Frequency Modulation)音源で、「TX81Z」を持っています。RolandのDシリーズがLA(Linear Arithmetic)音源で、「D-5」を持っています。PD音源には発表当時から興味をもっていて、いつかは使ってみたいと思っていたものの入手できていませんでした。最近になって、Behringerが「CZ-1 MINI」を製造販売していることを知り、もう我慢ができずに購入してしまったのでした。
#CZシリーズのことについては、「Casio CZ-1」(Vintage Synth Explorer)に取り上げられていました。

CZシリーズと言えば、その開発から関わっていたと言われている冨田勲さんの名を思い出します。(CMにも出ていたようです)デジタルシンセサイザーでありながら、音作りのわかりやすさや特徴的な音にファンも多かったシンセサイザーだと思います。遠い過去のことなので時期までは覚えていないのですが、「PD音源」の原理を知ったときに「数学的に音を創る」ということに感動を覚えた記憶があります。
#冨田氏とCASIOのシンセサイザーについては、「キーボード・マガジンとカシオ電子楽器」に、PD音源については、「PD音源」にそれぞれ記事がありました。
#CASIO CZのCMは、高橋幸宏さんが出ていたCMもありました。

能書きはこのくらいにして、音の確認をしていきたいと思います。JT MINIのときと同じように、自作の左右2 Wayスピーカー(「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-CUBE」の完成まで」)とサブウーファー(「サブウーファー用のエンクロージャーを作ってみた〜ウーファー用のスピーカーユニットを使って」)の構成でスピーカーシステム(「LP-838(Lepy)2.1 chのD級アンプを試してみる」)を組んで音を出してみました。デジタルでありながら、太くて印象的な音が出ます。プリセットされている音だけでも個性的で楽しくなってきます。そこから、音色のエディットを始めていくと、まさに時間泥棒です。DCO(Digitaliy Controlled Oscillator)、DCW(Digitally Controlled Wave)、DCA(Digitally Controlled Amplifier)がそれぞれ2系統あり、それを組み合わせて1つの音として鳴らすことができます。(もちろん片方ずつ鳴らすことも可能です)アナログフィルタ(CUTOFFとRESO(Resonance))やエフェクターのChorus(RATEとAMT(=AMOUNT))も付いているので、音づくりの楽しさも十分に味わえる楽器になっていると思いました。
#PD音源の音づくりについては、DTM STATiONの「カシオのシンセサイザの原点はCZ-101にあり。PD音源とは何なのか」に記事がありました。

これだけ音づくりが楽しいと、つくった音を保存しておきたいと思うのですが、CZ-1 MINIを古いiMacにつないで「SYNTHTRIBE(Ver.2.9.9)」が使えるか試してみることにしました。結論から先に言うと、残念ながらPro VS MINIのときとまったく同じで、電源を入れるとSYNTHTRIBEが落ちるという現象が発生してしました。やり方も同様にいろいろと試してみましたが、うまくいくことはありませんでした。SYNTHTRIBEがまともに動いてくれた場合は、もしかするとつくった音のデータをMacに保存できるのではないかと思うのですが、どうなんでしょうね?JT MINIは、SYNTHTRIBEでシーケンスデータの読み書きができそうな雰囲気はあるものの、つくった音の保存はどこにもできない感じがするのですが、Pro VS MINIとCZ-1 MINIは、そもそもつくった音を本体に保存しておく機能があるので、これらの違いがSYNTHTRIBEと接続したときの不具合の違いと関係しているのかもしれません。いずれにしても、やはりAppleシリコンのMacを買うべきなんでしょうね…。

2026年10月12日月曜日

Behringer JT MINIを使ってみる

このところ、いささかハマり過ぎている感じがしているBehringer製の楽器たちですが、「Pro VS MINI」に続いて「JT MINI」も購入してしまいました。JTというネーミングは、Rolandが製造していたアナログ・シンセサイザーの「Jupiter」シリーズに由来するものです。YAMAHAの「DX」シリーズ(デジタル・シンセサイザー)も人気がありましたが、Jupiterを使うミュージシャンも多く、様々な楽曲でその音を聴くことができました。懐かしい音を自分で再現できるのではないかと期待して、我慢ができずに購入してしまったというわけです。

USB電源を使って電源を入れてみようと、USB-Cのケーブルを何種類か用意して試してみました。すると、USB 3.0対応以上のものでなければ電源が入らないことがわかりました。このことは、仕様にも書かれておらず、Pro VS MINIはUSB 2.0のケーブルでも電源が入るので、「初期不良では?」とも思いましたが、次に購入したCZ-1 MINI(詳細は後日)でも、USB 3.0対応のケーブルでないと電源が入らないので、同じ仕様と思われます。それでも、JT MINIの方がケーブルにシビアな感じがするので、個体差なのか仕様なのか初期不良なのかわからない状況です。
#電源が落ちる原因が、電圧不足かもしれないと思ってUSB PD対応電源を用意して試してみました。症状としては変化はなかったので、5V給電自体は問題ないようです。(仕様でも「5V」となっているので)

しばらく使っていると、電源が入っている状態で動かしたり、振動を与えたりすると電源が落ちやすいことがわかってきました。こうなると、初期不良の可能性が高いのではと思われるのですが、USB-Cコネクタ周りのはんだ不良のような簡単なことなら直してしまえるかもしれないので、自力で直してしまうことも考えています。

電源の謎が解けてきたところで、改めて電源を入れて、音を確かめながらいろいろといじってみました。はじめのうちは、なかなか思ったようには音を作ることができませんでしたが、言うことを聞かないシンセサイザーと格闘するのもまた楽しいもので、しばらくいじっているうちに何となく音の作り方がわかってきました。作った音を記録しておく機能がないのが残念ですが、気に入った音ができたときには写真でも撮っておくことにして、より効率の良い記録方法を考えていきたいと思います。
#本当は、「SYNTHTRIBE」あたりでエディットした音を保存したり読み込んだりできるとよいと思うのですが。

Jupiterの音と言えば、土橋さんを思い出すのは世代の問題かもしれませんが、シンセサイザーの存在感を意識させるような印象的な音作りをされていたという記憶があります。そんな記憶を頼りに、音作りをしながら懐かしい曲のイメージを思い出してみました。せっかくなので、自作の左右2 Wayスピーカー(NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-CUBE」の完成まで)とサブウーファー(サブウーファー用のエンクロージャーを作ってみた〜ウーファー用のスピーカーユニットを使って)の構成でスピーカーシステム(LP-838(Lepy)2.1 chのD級アンプを試してみる)を組んで音を出してみました。

サブウーファーを入れない状態でも十分にアナログシンセ的な音を出すことができて、懐かしい楽曲のフレーズを思い出しながら、しばらくJT MINIの音と戯れてみました。エフェクター(Reverb)を入れると自室の狭さでも広がりのある音になるのかもしれませんが、できるだけ楽器からの音をそのまま聴いて確認することにしました。若かりし頃から様々なシンセサイザーをいじってきましたが、中でも一番世話になったのがJUNO-106(←「VINTAGE SYNTHESIZER GALLERY」の記事)でした。その感覚で音作りをしていくと、JUNO-106の方が音作りはやりやすかったように思います。また、JT MINIには「POLY」モードと「UNI」モードがあり、どちらを選ぶかによって音作りが大きく違って楽しめます。メインの音源として使うのならPOLYモードで演奏したいし、バックで装飾音を鳴らすのならUNIモードでシーケンサーに任せるというような使い方もありではないかと思います。この他に、「ARP(Arpeggiator)」モードが4種類用意されていて、自動的にアルペジオを鳴らすことができます。

さて次は、Pro VS MINIで試みた「SYNTHTRIBE(Ver.2.9.9)」でJT MINIをコントロールできるかやってみます。古いiMacにつないで「SYNTHTRIBE」を起動しました。すると、JT MINIが認識されて、アップデートを促す画面が表示されました。ならばと、アップデートを試みました。しかし、エラーが発生してアップデートは正常に終了しません。アップデートを諦めて、何か使えないかといろいろといじっていると、やはりうまくデータのやりとりができていないことがわかってきました。
#ケーブルを換えたりMacBook Proでもやってみたりと試行錯誤してみましたが、結果は同じでした。

こちらも、強制的にDFU(Device Firmware Update)モードに入る方法があったので、ダメ元で試してみました。電源ボタンを押しながら、iMacにつながったUSB-Cケーブルを挿し込むだけです。この状態で、「SYNTHTRIBE」を起動してみました。これまでと同じようにJT MINIが認識されてUpdateタブ内に「UP to date」ボタンが表示されたので、クリックしてそのまま放置。しばらく放置しても動く気配はありませんでした。やはりAppleシリコンのMacを買わないといけないのではないかと。orz

【追記】試行錯誤を続けているうちに、ふとファームウェアの最新バージョンの番号を確認したところ、いつの間にか最新バージョンになっていました。(驚)データのやり取りもできる感じになっていてさらに驚きましたが、うまく行った原因はわかりません。(2026.10.19)

2026年10月5日月曜日

Behringer Pro VS MINIに対応しているはずのSYNTHTRIBEを試してみる

7月頃のことです。BehringerのWebサイトの構成が変更され、今まで使えていたURLがことごとく使えないことに気づきました。そもそもこのBlogは、個人的に興味をもったことを中心に、自分なりにやってみたことなどをまとめて公開しているものですが、私自身にとっては、備忘録のような意味もあります。そのため、できるだけこのBlogに載せている情報は使える状態にしておきたいと考えているので、リンク切れのURLを修正する作業を行いました。その過程で、エレクトリ(Behringerの日本輸入代理店)の「リソースセンター」に新しいSYNTHTRIBE(3.0.2)が公開されていることに気づきました。これまでのSYNTHTRIBEでは、「Pro VS MINI」をコントロールすることができなかったのですが、新しいバージョンのものならコントロールできるかもしれないと考えて、早速ダウンロードして試してみることにしました。
#作業時点での最新版のバージョンは「3.2.0」となっていましたが、こちらは「Appleシリコン」専用のようです。

ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックで開いて、格納されていた「SYNTHTRIBE」をiMac(macOS 13.x)の「アプリケーション」フォルダにコピーします。古いバージョンのものもアプリケーションフォルダに入っていたので、今回は上書きしました。コピーが終わったところでSYNTHTRIBEを起動してみると、問題なく起動しました。何も接続しないでSYNTHTRIBEを起動すると、Behringer社製のSynthesizerでSYNTHTRIBEが対応しているSynthesizerの画像がスライドショーのように表示されます。その中に、「Pro VS MINI」が表示されたので、ますます期待が高まります。

一度SYNTHTRIBEを終了させてからPro VS MINIをiMacにつないで、再びSYNTHTRIBEを起動します。すると、すぐにSYNTHTRIBEが落ちてしまいました。SYNTHTRIBEの起動とPro VS MINI本体との接続の順番を替えても症状は変わらず。セルフ電源のUSBハブを使ってもダメ。できるだけUSB接続のものを外してPro VS MINIだけでつないでもダメでした。ソフトが落ちたときに、その症状をAppleに通報するアラートが出るので、わからないなりに読んでみましたが、やはり理由はわかりませんでした。(^_^;;;

仕方がないので、MacBook Pro(macOS 15.x)の方でもやってみましたが、USB-Cケーブルで直でつなげると確認すらされず、USB-CハブをはさむとiMacのときと同じ症状が再現して、結局使うことができませんでした。症状をまとめると以下のようになりました。(以下、「Pro VS MINI」=「PVM」と略記します)

  • iMac…USB-C→USB-C…PVM=ソフトが落ちる
  • iMac…USB-A→USB-C…PVM=ソフトが落ちる

ケーブルは、USB2.0対応ケーブルでもUSB3.0対応ケーブルでもダメでした。続いて、MacBook Pro(「MBP」と略記)での結果は以下のとおりです。

  • MBP…USB-C→USB-C…PVM=ソフトが落ちる
  • MBP…USB-Cハブ→USB-A→USB-C…PVM=ソフトが落ちる
  • MBP…USB-Cハブ→USB-C→USB-C…PVM=そもそも電源が入らない

こちらも、ケーブルの種類を変えてもダメなのは同じでした。

念のために、強制的にDFU(Device Firmware Update)モードに入る手順も試みてみました。iMacとUSB-Cケーブルで接続した状態で「+」と「ー」ボタンを押しながら電源を入れます。すると、本体はDFUモードになっている感じなのですが、やっぱりSYNTHTRIBEは落ちてしまいます。こうなると、Mac版で使えている人が本当にいるのだろうかと疑いたくなりますね。AppleシリコンのMacを購入しないとダメなのかもしれません。もちろん欲しいことに違いはないのですが、そう簡単には購入できませんので…。orz
#エレクトリの記事に「macOSにてSYNTHTRIBEアプリケーションをご利用のお客様へ」というニュースがありました。Ver.3以上は、Appleシリコンのみ対応とのこと。残念…。

2026年9月28日月曜日

古いサブノート(acer)で軽量Linux(Linux LiteとZorin OS)の起動確認をする

過去の研究の中で購入していただいた超古いPCたちをLinuxなどを使って延命する連載(?)の3回目です。acerのASPIRE one D250(PC Watchの記事)という、IntelのAtom N280(32bit) (←TECH POWER UPの記事)を載せたサブノートの延命に取り組んでいます。
#「Atom N280の実力を検証」(日経XTECHの記事)に詳しい情報があります。

軽量で古い32bitのPCをサポートするLinuxディストリビューションを探して起動確認をしている中で、これまで触れることがなかったディストリビューションをいくつか試してみることにしました。今回試用したのは、「Linux Lite」と「Zorin OS」です。いずれも軽量Linuxとして、古いPCの再生や延命のために選ばれているようです。基本的な情報をまとめておきます。

〈Linux Lite〉※公式サイトは広告だらけで見にくいです

  • 現在のバージョン…Linux Lite 8.0(2026.6.1)→8.2(2026.11.1)
  • ベースのLinux…Ubuntu
  • デスクトップ環境…Xfce

※「Linux Lite WiKi」より

〈Zorin OS〉

  • 現在のバージョン…Zorin OS 18.1(2026.4.15)、
  • ベースのLinux…Ubuntu
  • デスクトップ環境…GNOME Shell、Xfce

※「Technical details about Zorin OS.」より

それぞれの最新バージョンは、64bitサポートになっていて、32bitには対応していません。そこで、少し古いバージョンではありますが、32bitに対応しているLinux Lite-3.8-32bit(←SOURCEFORGE)とZorin OS Lite 15.3(←SOURCEFORGE)を使うことにしました。それぞれダウンロードサイトから.isoファイルをダウンロードして、.isoファイルの上で右クリックして出てきたプルダウンメニューから、「起動可能なUSBメモリの作成」という項目を選択して「USBイメージライター」を起動して、ブータブルUSBメモリをつくってみました。それぞれ、別のUSBメモリを使ってブータブルUSBメモリを作りました。

できあがったブータブルUSBメモリをASPIRE oneに挿して、電源を入れて起動確認をしてみました。まず、Linux Liteの方は、起動するとPC本体へのインストールを含めた設定ウィザード「Welcom to Linux Lite」が表示されます。また、デスクトップ上には、PC本体に内蔵しているVolume(ドライブ)とインストールアプリ、「Help Manual」のアイコンが並んでいました。

左下の「Menu」から起動するソフトを選べるところやタスクバーに並んだアイコンを見ると、Linux Mintにも似ていて操作性はよい感じです。LibreOfficeやVLCなどもインストールされているので、ちょっとした作業でも使うことができると思いました。Bluetoothも動作させることができるので、フィジカル・コンピューティングにも活用可能だと思いました。次に、使用感を確認するためにWebブラウザー(Firefox)を使ってみました。日本語サイトは日本語フォントが入っていないため文字化けだらけでしたが、閲覧することは可能だということはわかりました。(このBlogと阿部寛のサイトで確認しました)一方で、残念ながらYouTubeを開こうとすると、セッティングの変更(ブラウザーの更新)を促されてしまいました。

Zorin OSの方は、Linux Liteよりも起動が少し速かったように思います。起動時には、Linux Liteのような設定ウィザードは表示されず、デスクトップ上には、起動USBメモリとPC本体に内蔵しているVolume(ドライブ)、インストールアプリが並んでいました。デスクトップ環境は、Linux Liteとは操作感が異なりますが、使いにくいとは感じませんでした。左下の「Zorin」メニューからは、LibreOfficeや動画再生ソフト、動画作成ソフトなども使うことができて、教育用途向けなのではないかという雰囲気を感じました。現在では非力となったPCで、どれだけのことができるのかは未知数(期待は薄い?)ですが…。Bluetoothにも対応しているというのもポイントが高いです。Webブラウザーは、Firefoxがインストールされていますが、日本語表示にも対応していて問題なく閲覧することができました。予想外で嬉しい誤算でした。YouTubeは、こちらもダメでしたが…。

いずれにしても、デスクトップの見た目は大きく違いますが、両方とも特に問題なく動くことがわかりました。共通の大きな課題としては、32bit版のサポートが終了していること。これから長く使えるものではないので、PC本体へのインストールは現実的ではないと思います。両方ともUbuntuベースなので、本家が32bitをサポートしないとなれば、致し方がないと思います。その上で、どちらを使い続けたいかと問われたら、どちらかというとZorin OSを選びたいと思いました。

2026年9月21日月曜日

古いサブノート(acer)で軽量Linux(Puppy)の起動確認をする

過去の研究の中で購入していただいた、超古いPCたちの延命を図る話の続きです。今回もacerのASPIRE one D250(PC Watchの記事)という、IntelのAtom N280(32bit) (←TECH POWER UPの記事)を載せたサブノートの延命に取り組みます。
#「Atom N280の実力を検証」(日経XTECHの記事)に詳しい情報があります。

私が愛用しているLinux Mintも、その本家であるUbuntu(Debianベース)が32bit CPUのサポートを終了してしまったため、32bit CPUで動く新しいものは存在しません。これまで、32bitのLinux Mintで動かしていたサブノートたちも、軒並み「サポート切れ」の警告が出るようになってしまいました。ネットにつないで動かしたいこともあるので、無視して使い続けるわけにも行きません。そこで、32bit CPUに対応したLinuxディストリビューションを探すことにしました。
#これまで、Linux Mint(LMDE 5)を使っていた話は、「32bit CPUの古いサブノートPCにLinux Mint(LMDE 5)をインストールして延命を図る」をご覧ください。既にLMDEにも32bit版がなくなっています。

前回は、Slaxを使って起動確認をしてみました、今回は、これまでにもたびたびお世話になっている、Puppy Linuxを使って起動確認をしてみたいと思います。ちょっと調べてみると、bitWalk’sさんの「Puppy Linux」を紹介する記事でも、Puppy Linuxですら64bitがメインになっている状況。そもそも、Puppy Linuxは他のディストリビューションとの違いが大きくて、独立独歩のイメージだったのだけれど、他のディストリビューションを取り入れることになってから、「Puppyでなければならない」と思えることが少なくなってしまったり、これまでの使用感が大きく変わってしまってやりにくさを感じてしまったりで、ちょっと遠ざかっていました。しばらくぶりにPuppy Linuxの現状を確認しながら、サブノートの延命に取り組んでみたいと思います。

Puppy Linuxのフォーラムでは、現行の「Puppy Linux Distro Collection」のページがありました。この中で候補になるものは、Debianベースの「TrixiePup32_Retro(32-bit)」、Ubuntuベースの「NoblePup32(32 bit) +Debian」、Slackwareベースの「S15Pup32(32 bit)」の3つに絞ってみました。
#寿命という意味では、DebianとUbuntuは両方とも32bitのサポートを終了しているので、最終的にはSlackwareベース一択になるのかなと思われます。

「Puppy Linux Distro Collection」から、それぞれのディストリビューションの.isoファイルをダウンロード(各ファイルは、SOURCEFORGEにあります)したら、ブータブルUSBメモリを準備していきます。今回は、自宅に在庫があった1GBと2GBのUSBメモリを使うことにしました。作業は、いつものLinux Mintで動かしている自作PCで行います。Linux Mintのメニューから「アクセサリ」→「USBメモリフォーマッター」を起動して、USBメモリを「exFAT」でフォーマットしておきました。

手始めに、「S15Pup32」の.isoファイルを使ってブータブルUSBメモリを作ります。.isoファイルの上で右クリックして出てきたプルダウンメニューから、「起動可能なUSBメモリの作成」という項目を選択して「USBイメージライター」を起動ブータブルUSBメモリをつくってみましたが、サブノートに挿して起動すると、起動プロセスが表示された後、「grub >」と表示されて操作を促される状態になりました。grubのコマンドはあまり使ったことがなかったので、「help」コマンドで確認をしてみたのですが、あまりにも手がかりがなさすぎて手詰まりな状態になってしまいました。ブータブルUSBメモリを自作PCに挿して中身を確認してみると、ドライブ直下に「README.txt」がありました。Google翻訳にもお世話になりながら読んでみましたが、システムの構成について記述されているだけで解決のヒントになるような情報がありませんでした。残り2つのディストリビューションでも試してみましたが、結果は同じでした。

LinuxでもブータブルUSBメモリは当たり前のように使われているので、これでうまく行かないということが頭の中で受け入れられず、起動には成功したのでしばらくいろいろと調べて試行錯誤してみましたが、「grub >」より先に進むことができませんでした。ならばと、Slaxのときと同じようにブータブルCDを作ればうまくいくのではないかと考えて、やってみることにしました。Linux MintにインストールしているK3bを使って「S15Pup32」のブータブルCDを作りました。ASPIRE one D250には光学ドライブが付いてないので、USB接続の外付CD/DVD/Blu-rayドライブを使って起動確認をしてみます。すると、問題なく起動してくれました。ブータブルUSBメモリでのGrubのつまずきは、menu.lstなどが見つからずに起動が止まってしまっていたようで、ブータブルCDからならすんなり起動したので、ここにも乗り越えられない壁があったのかもしれないと思いました。(時間があれば、もう少し追究してみたい気もしますが)

起動したS15Pupは、RAMに保存された状態で動いてくれるので快適そのものでした。起動時に、設定を日本語にすると再起動を促されるので指示に従いました。諸々足りないためか、表示される日本語に文字化けがあったり、日本語化できていないところが多かったりしましたが、取りあえず使えることがわかりました。USBメモリから起動することができれば、改造が容易なPuppyをより便利なものに変更することができて、そのままPC本体にもインストールできてしまう気がしますが…。Puppy Linuxの日本語フォーラムには、日本語化に関する記事(「日本語で使えるパピーの一覧」など)があったので、これらを参考にしながら日本語が使えるように挑戦していきたいと思います。

2026年9月13日日曜日

古いサブノート(acer)で軽量Linux(Slax)の起動確認をする

過去の研究の中で購入していただいた超古いPCたちをLinuxなどを使って延命しています。今回は、acerのASPIRE one D250(←PC Watchの記事)という、IntelのAtom N280(←TECH POWER UPの記事)(32bit)を載せたサブノートの延命に取り組んでみます。
#より詳しくは「Atom N280の実力を検証」(日経XTECHの記事)に紹介記事がありました。

軽量で古い32bitのPCをサポートするLinuxディストリビューションを調べていくと、「Slax」がヒットしました。遠い過去に少し触れたことがあるかなくらいの認知でしかありませんでしたが、これを機会にちょっと使ってみようと考えて、早速.isoファイルをダウンロードしてみました。1つ目は、Slackwareベースのもので、現在でも32bit CPUのサポートを継続中とのことでした。2つ目は、Debianをベースにしたもので、既に本家では32bit CPUのサポートを終了しているため、これからも継続して32bit CPUがサポートされるかどうかわからない感じです。使用感の確認もしたかったので、一応2つともダウンロードして動作確認をすることにしました。

はじめに、ブータブルUSBメモリを作成することにしました。作業は、いつものLinux Mintで動かしている自作PCで行います。ダウンロードした.isoファイルを右クリックすると「起動可能なUSBメモリの作成」という項目が表示されるので、これを選択すると「USBイメージライター」が起動します。「USBメモリ:」を選択するところで、ブータブルUSBメモリにするために用意したUSBメモリを選択します。今回は、2GBのUSBメモリを用意しました。「書き込み」ボタンをクリックしてしばらく待つと、書き込みが完了した旨のメッセージが出ます。これをASPIRE oneに挿して起動すればよいはずです。

BIOSの設定を確認して、USBメモリからの起動を優先にして起動を試みました。しかし、どちらの.isoファイルで作ったブータブルUSBメモリでも、USBメモリから起動しませんでした。Linux Mintで「ディスク(GNOME Disk Utility)」アプリを起動してUSBメモリの状態を確認しましたが、ブータブルになっていないし変更することもできません。つまり、ブータブルUSBメモリになっておらず、単に.isoファイルの中身がコピーされたUSBメモリになっていただけだったということです。理由がわからないまま試行錯誤して、「Raspberry Pi Imager」などの他の道具を使ってみたり、Macでもやってみたりしてみましたが結果は同じでした。

わかったこととしては、「ディスク」アプリを使ってUSBメモリのフォーマットを「FAT 32」や「exFAT」でフォーマットしたあと、「設定」マークから「パーティションを編集」を選択して「ブータブル」にチェックを入れても、.isoファイルでブータブルUSBメモリを作ろうとすると、ブータブルに変更できないフォーマットになってしまうということです。
#USBメモリのフォーマットを確認すると、「ISO 9660」になっていて、本来はCDやDVDなどに用いられるフォーマットになっていました。

USBメモリの中身を確認すると、ドライブの直下にreadme.txtファイルがあったので、Google翻訳にもお世話になりながら読んでみました。すると、USBメモリから起動させたい場合は、「boot」フォルダ内の「bootinst.bat」をWindowsで実行するようにというようなことが書かれていました。「boot」フォルダ内には、確かに「bootinst.bat」がありました。(Windowsがなければダメというのも如何なものかと…)これをテキストエディタで開いて読んでみましたが、「BOOTFLAG」を追加するためのbatプログラムが書かれていて、うまく動けばブータブルUSBメモリに変更ができるのだろうということくらいしかわかりませんでした。
#後に、そもそもブータブルUSBメモリの作り方が違うのだということがわかりましたが、詳述すると長くなるので、また後日。

仕方がないので、.isoファイルをCD-Rに焼くことにして、Linux MintにインストールしているK3bを使ってブータブルCDを作りました。ASPIRE one D250には光学ドライブが付いてないので、USB接続の外付CD/DVD/Blu-rayドライブを使って起動確認をしてみます。すると、Slackwareベースの方もDebianベースの方も問題なく起動することがわかりました。久しぶりにブータブルCDを作る作業をしたので、K3bの使い方も忘れかけていてうまくできているか心配でしたが、SlaxのGUI画面が起動してホッとしました。しかし、メニューの中にPC本体へのインストールを行うツールが見当たらないので、ここからさらに試行錯誤が続く模様。Slaxは、簡便なインストーラーがないことでも有名だったような…と古い記憶が蘇ってきました。このところしばらくは、親切設計なディストリビューションばかりを使ってしまっていたため、面倒な作業が必要なSlaxを使うとなると甘いことは言っていられません。orz

2026年9月6日日曜日

今と昔の吹奏楽器を試奏してみた〜「昔」編

前回の続きです。前回は、NUVOのRecorder+とDooD 2.0について紹介しました。今回は、歴史的に古くから今日に至るまで長く親しまれてきた楽器や民族楽器に分類されるような楽器を紹介していきたいと思います。

(1) ソプラノリコーダー(YAMAHA)

ソプラノリコーダーは、多くの人が「学校で学んだ」思い出の楽器ではないかと思います。「縦笛」を代表する楽器とも言えます。もともとは、中世ヨーロッパが起源のようですが、安価で音が出しやすい吹奏楽器として、日本では音楽教育に用いられる楽器として定着していると思います。「リコーダー誕生ストーリー」には、その歴史や構造などについての解説があります。海外でも使われている事例(取組)があるようですが、日本ほど普及をしている事例を見つけることができませんでした。「小鳥のさえずり(to record)」をイメージさせる音から「リコーダー」と名付けられたという説があり、楽曲の中でもそのイメージで使われる曲もあります。現在、普及しているリコーダーはABS樹脂で作られているものが多いですが、昔ながらの木製のものも作られているようです。指で抑える穴は、表側に7箇所(その内下から2箇所は穴が2つずつ)と裏に1箇所あります。

(2) ケーナ(A.Pintosアルノルド・ピントス=アルゼンチン)

ソプラノリコーダーよりも原始的な楽器で、フォルクローレでよく使われる楽器です。音を出す仕組みは、日本の尺八と同じなので日本人には馴染みのある音に感じるかもしれません。もともとは、南米ペルーのあたりで使われていた楽器だったようですが、民音音楽博物館の「ケーナ」のページには、「葦笛」と紹介されています。私が持っているものは竹製のもので、コンサートで音を聴いて欲しくなってしまって、物販コーナーでCDや教則本と一緒に購入したものです。(学生の頃だったか…)ケースを手作りして保管していたためか、年代物の割にきれいな状態で使えています。時々音を聴きたくなって、取り出して吹いては手入れをしてまたしまうというような程度の使い方なので、それほど使い込んではいません。吹き方が尺八と似ていると言われていますが、尺八を吹いたことがないのでどこまで似ているのかはわかりません。ケーナは、物悲しい雰囲気(主観です)の高い音が気に入っていますが、同じくらいの大きさの尺八もあるようなので、吹き比べる機会があったらやってみたいと思っています。(吹き口の形が違いますね)指で抑える穴は、表に6箇所と裏に1箇所あります。

(3) スリン(=バリ)

インドネシアの民族楽器です。民音音楽博物館の「スリン」のページには、ガムランの演奏などで使われている竹製の笛であることが紹介されています。私が持っているものは、バリ島へ旅行に行った際、お土産店で楽器として使えるものがないか探して購入したものです。現地でガムランの演奏も聴きましたが、そこではスリンを使っておらず、実際に吹き方もわからない状態で購入しました。(「簡単に音が出る」ことだけ教えてもらいました)実際に吹こうとすると、リコーダーやケーナとは吹き口の位置が大きく違うことに違和感を覚えると思います。リコーダーと同じようにラビューム(エッジ)があるのですが、下側に付いているので吹いた息は下から出てきます。とは言え、吹きにくいとか音が出しにくいということはなく、むしろ簡単に音を出すことができるというのがまた意外です。指で抑える穴は、表だけに6箇所で裏にはありません。楽器としては、とてもシンプルな楽器と言えると思います。
#余談ですが、購入時にケースが付属していなかったので、30cmものさし用の袋を購入して使ったところ、シンデレラフィットで我ながらGoodアイデアだと思いました。

(4) 篠笛(SUZUKI)

和楽器の一つでフルートと同じ横笛の仲間です。民音音楽博物館の「篠笛」のページでは、「篠竹」で作られたことから「篠笛」と呼ばれるようになったのではないかと書かれています。「篠笛文化研究社」に詳しくまとめられていて、日本の伝統的な楽器の一つで、さまざまな芸能に使われていることがわかります。私が持っているものは、SUZUKIの「篠笛」で「六本調子(SNO-04)」と「八本調子(SNO-02)」の2本です。六本調子は、B♭調なのでトランペットなどと同じです。八本調子は、C調なので学校でもリコーダーなどと一緒に使うことが楽にできると思います。ABS樹脂製なので手入れも楽です。反面、「音を出す」ということについては、なかなか安定させることが難しく、修練が必要です。指で抑える穴は、表に7箇所で裏にはありません。

(5) ティンホイッスル(アイリッシュ・ホイッスル)

リコーダーの歴史について調べていたときに、たまたま見つけてしまったのが「ティンホイッスル」という楽器です。現在は、アイルランドの民族音楽(ケルト音楽)で使われる楽器として、耳に馴染んでいると思いますが、リコーダーに比べて意外と歴史は浅く、19世紀にイングランドのロバート・クラークが、ブリキ(Tin)で安く作って売り出した笛が始まり(ケルトの笛屋さんの「ティン・ホイッスルの歴史」参照)とのこと。それがアイルランドで定着したというのも面白い話です。リコーダーに比べて演奏が簡単なため、踊りの曲など軽快な楽曲に向いている楽器とも言えます。私が持っているものは、SONDERYという中国の楽器メーカーのものです。吹き口はABS樹脂製で本体はアルミ製です。よく使われるC管とD管がセットになっているものを購入しました。作りとしてはしっかりとした感じで、雑味のない澄んだ音が出る楽器だなと思いました。指で抑える穴は、表に6箇所で裏にはありません。オクターブの調整は、吹く息の強さでコントロールします。

「笛」と呼ばれるものはまだまだ多くありますが、音を出すだけでもなかなか難しいものもあって、持っているものだけでも攻略しきれていません。今回のBlogをまとめるにあたって、全部引っ張り出して音を確かめようとしましたが、なかなか良い音が出ないものもあって、久々に練習をしたくなりました。ご近所迷惑にならない程度にやってみたいと思います。

2026年8月29日土曜日

今と昔の吹奏楽器を試奏してみた〜「今」編

自宅には、私が金管バンドの指導をしていた頃に購入した金管楽器があるのですが、もともと「吹奏」する楽器に興味があって、金管楽器以外にも面白そうなものを見つけるたびに可能な限り(懐と相談しながら)買い集めてきました。いわゆる「笛」の形状をした楽器です。リコーダーはもちろんのこと、民族楽器のようなものから電子楽器(以前このBlogでも紹介した)まで、数は多くありませんが購入して試奏してみています。中でも、最近のものでちょっと面白いなと思って購入したものを、紹介がてら音を出してみた感想などをまとめてみたいと思います。

(1) Recorder+(NUVO)

英語表記だとかっこよく見えるかもしれませんが、何のことはない、定番の「リコーダー」です。小学生の頃から慣れ親しんでいるリコーダーですが、私が現在所有しているリコーダーは、YAMAHAのソプラノリコーダー(YRS-20GB)です。透明青緑色のリコーダーですが、音は普通のソプラノリコーダーです。カラーバリエーションとしては、透明ピンク色と透明緑色もあります。でもこのRecorder+には「+」が付いていて、よく知られているリコーダーとはちょっと違います。

リコーダーの本体に穴をしっかりふさぐために、ゴムのキーパッドのようなものが付いています。NUVOという、おもちゃのように楽しげな楽器を製造しているメーカーの製品です。Recorder+にキーパッドが付いているおかげで、指で押さえる力が弱くても目的の音が得られるだけでなく、速い運指が必要な曲も演奏が可能になります。難点としては、キーパッドに指を強く打ち付けるように演奏すると、息を入れていないくても小さく音が出てしまうことです。勢いよくキーパッドを押さえるのではなく、弱い力で軽く押さえたり、押さえるタイミングと吹くタイミングをぴったり合わせるように演奏するのがよいかもしれません。

キーパットを外せば普通のリコーダーとしても使えるようですが、「+」の意味がない気がしてやっていません。本体は、白と黒があって、白は、ワンポイントとキーパッドの色を、ピンク、緑、青から選ぶことができます。黒は、キーパッドを、ピンク、緑、青、黒から選ぶことができましたが、私は全部「黒」を選びました。

音はまごうことなきリコーダーの音ですし、音程が安定していることもよいと思います。半音を出すためには、キーパッドを外してしまうか親指のキーパッドを引っ張ってずらすかといったやり方が紹介されていますが、そもそもゴムのキーパッド自体があまり強そうには見えなくて、ちぎれたら取り替えなければならないと思います。消耗品が入手できる間はよいのですが、入手できなくなるときがやってくることを考えると、あまり雑な使い方はできないと思ってしまいます。

(2) DooD 2.0(NUVO)

こちらも同じくNUVO製のサックスのようなリード楽器で、すべてがプラスチックでできています。音のイメージは、クラリネットの方に近いかもしれませんが、クラリネットよりかなり小さくて、リコーダーサイズです。リコーダーをリード楽器にしたと言った方がイメージができるかもしれません。もともと、いつかはリード楽器にも挑戦してみたいと思っていたので、入門のつもりで購入しました。厚みの違うリードもラインナップされているので、自分に合った厚みのリードを探してみるというのも楽しみ方の一つになっています。
#教育プログラムとしては、WindStarsというものもあるようです。また、教材ダウンロードサイトにも無料の教材がありました。

キーの部分には、Recorder+と同じようなゴムのキーパッドがついていて、音程が安定するように工夫されています。同じようにカラーバリエーションもあって、白ベースのものを選ぶと、楽器というよりはおもちゃに近い印象になります。私は、Recorder+のときと同じように、すべて「黒」のものを選びましたので、パッと見のおもちゃ感は薄らいでいますが、簡易なものであることは間違いなく、本格的な音を求めるのは野暮な感じです。

とは言え、リード楽器には違いないので、安定した音を出せるようになるにはそれなりに練習する必要があります。私自身は、リード楽器は完全に初心者なので、「リード楽器が吹けるようになりたい」と思って購入しました。音は出るようになりましたが、確実で安定した音にするためには、まだまだ練習が必要です。

NUVO社では、この他にもプラスチック製の様々な楽器を製造販売しています。興味をそそられるところはありますし、本物の金管楽器との違いを確かめてみたいという気持ちも湧いてきます。しかし、プラスチック製でも本物に近づけて作られたものは、お値段もそれなりにするので、もう少しお金を出してしまえば本物の金属製のものに手が届くことを考えると、どちらを購入するか悩むところです。

2026年8月22日土曜日

エフェクターの中身を見てみよう〜Analog Chorus

エフェクターシリーズの続きです。これまで、Analog PhaserとAuto Wahの中身を見てきましたが、今回はRowin(Rowin Music社)のAnalog Chorusの中身を見ていきます。Chorusと言えば、1人の歌声が複数人の歌声(Chorus)のように聴こえるような効果を生むエフェクターです。DELAYでも似たような効果は得られるのですが、ずらし方(遅らせ方)やタイミングなどに違いがあって、どんな音(響きやメロディも含む)を作りたいかを考えて使い方を変えるとよいようです。私は、エレキベースとつないで使っているので、音数を増やして強調的に使うのもよいのではないかと思っています。
#今回参考にしたのは、可燃ごみ箱さんの「Reincarnation Chorus」、M.I.の趣味の部屋さんの「Chorus/Flanger」、OTO×NOMAさんの「コーラス&フランジャーの基礎を理解しよう!」の3つのWebサイトです。

この「Analog Chorus」の中身を見てみると、メインの大きな基板に対して、フットスイッチを載せた基板と「MN3102」「MN3207」を載せた小さな基板ではさむ3層構造になっています。そのため、メイン基板上に配置されている部品が「MN3102」「MN3207」を載せた基板の下に隠れて目視することができませんでした。

〈「LEF-304 Analog Chorus」の主な部品構成〉

  • 可変抵抗(ボリューム)(小)…刻印が見当たらず抵抗値不明
    ※「LEVEL」の変更
  • 可変抵抗(ボリューム)(小)…刻印が見当たらず抵抗値不明
    ※「DEPTH」の変更
  • 可変抵抗(ボリューム)(大)…刻印が見当たらず抵抗値不明
    ※「RATE」の変更
  • フットスイッチ…ON/OFF=オルタネート
    ※型番・メーカー等詳細不明
  • MN3102(DIP-8)…低電圧動作BBD用 CMOS Clock Generator/Driver
    ↑LittleDiodeの商品ページ(Datasheetを参照しました)
  • MN3207(DIP-8)…1024段 低電圧動作 Analog Signal Delay用 ローノイズBBD
    ↑PDFファイル
  • タンタルコンデンサ(面実装)…336C(33μF)・10(10μF16V)・107C(100μF)*2・476A(47μF)*2
    ※2つあったタンタルコンデンサの1つについては、メイン基板側にあるため刻印が見ず、形状や見えた刻印の一部から推察した
  • 半固定抵抗(3362)…103(10kΩ)
  • CR(SOT-23)*2…2SC2411?・2SC945?(Galaxy Electrical?)NPN トランジスタ
    ※刻印からs-manuals.comで調べると、候補となるものが複数見つかった
    ※データシート以外の情報を追うことができず、公式サイトも見つからなかった
  • 不明な面実装8ピンICチップ(SSOP-8?)*2
    ※メイン基板上にあって、目視で刻印を確認することができなかった
  • 不明な三端子部品(SOT-323?)
    ※メイン基板上にあって、目視で刻印を確認することができなかった
  • その他…チップ抵抗・チップコンデンサ・面実装ダイオード(小信号)*3・LEDなど

Chorusの効果を実現するために中心となって働いているのが、MN3102とMN3207です。MN3207(BBD(Bucket Brigade Device)素子)がバケツリレーのように音を遅延させていく機能をもったICで、それをコントロールしているのがMN3102(BBD用クロックジェネレータ)です。それ以外のICチップや三端子部品で詳細が不明なものがいくつかありましたが、MN3207のデータシートを見ると、回路設計例として、複数回路のオペアンプが接続されています。回路を追っていないのではっきりとしたことは言えませんが、詳細不明なICチップがオペアンプなのかもしれません。

最後に、エレキベースとつないで音を確認してみます。Chorusという名前が示す通り、1つの音を複数で出しているような効果が得られます。反響音のような聴こえ方(元の音が繰り返されながら減衰していく)ではなく、音のタイミングを少しだけずらすことによって、複数の音に聴こえるという効果を生み出しています。耳(脳)がだまされているような感覚になりますが、それも含めて面白い効果だなと思います。

「エフェクターの中身を見てみよう」

2026年8月16日日曜日

エフェクターの中身を見てみよう〜Auto Wah

前回の続きです。前回は、「Analog Phaser(FC13 Analog Phaser=FLAMMA(Shenzhen Flamma Innovation社))」の中身を見てみましたが、今回は、Auto Wahエフェクターの「Dynamic Wah=DONNER(Donnermusic社)」の中身を見てみたいと思います。

前に紹介した2冊の自作エフェクター解説本には、Auto Wahの作例はありませんでした。そこで、Googleで検索すると、Geek IN Boxさんの「ファンクサウンドにマスト! ベース用オートワウの概要や使い方、おすすめモデル3選」や萩原悠.comさんの「ギター,ベースにオススメのエンベロープフィルター(タッチワウ)まとめ」というページが見つかりました。また、以前にも紹介したM.I.の趣味の部屋さんの「Auto Wah/Wah」の回路図も参考になりそうだと思いました。

Auto Wahはフィルターの一種で、入力された音を人の声のように「ワウワウ」言うような音にするエフェクターというとイメージしやすいかもしれません。様々な回路図を見比べてみると、一番シンプルな構成は、オペアンプ、電解コンデンサ、抵抗(可変抵抗も)で回路が組まれていることが多く、他に2SK30(FET=電界効果トランジスタ)を使っているものもありました。オペアンプに電解コンデンサと抵抗(可変抵抗も)が接続されているだけのものもあったので、FETが必須というわけではないと思われます。
#回路については、松美庵さんの「Funky Wah 製作記「製作」」やアナログ電子楽器の回路を読む2の「Auto Wah(Guitar Magazine, Jul. 2005)」も参考にしました。

それでは、Dynamic Wahを開けて見てみます。用意した道具は、前回と同じなので省略します。

〈「Dynamic Wah」の主な部品構成)

  • 可変抵抗(ボリューム)(小)…B100K(Bカーブ100kΩ)
    ※「SENS(Sensitivity)」の変更
  • 可変抵抗(ボリューム)(小)…B50K(Bカーブ50kΩ)
    ※「RES(Resonance)」の変更
  • 可変抵抗(ボリューム)(小)…B1M(Bカーブ1MΩ)
    ※「DECAY」の変更
  • 可変抵抗(ボリューム)(大)…B50K(Bカーブ50kΩ)
    ※「RANGE」の変更
  • フットスイッチ…ON/OFF=オルタネート
    ※型番・メーカー等詳細不明
  • LM13700M(SOIC-16)…Dual Operational Transconductance Amps(←ナショセミ(2011年Ti社に買収)の刻印あり)
  • RS8454P(SOP-14)…Operational Amplifier CHIP IC(RUNIC社)
  • 電解コンデンサ(面実装)…CK2.2(2.2μF50V)・CK220(220μF16V)・CK47(47μF16V)・CK1(1μF50V)*2
  • SS14(面実装)…ショットキーダイオード(onsemi社)
  • D4 sM(SOT-23)*2…MMBD4148SE(MCC社・DIODES社など)ツインダイオード(高速スイッチングダイオード)
  • 1AM(SOT-23)*2…MMBT3904(MCC社・onsemi社など)NPN型汎用トランジスタ(汎用小信号増幅およびスイッチング)
  • XY(SOT-23)…2SK209(TOSHIBA社)NチャネルJFET (高周波増幅用)トランジスタ(FMチューナRF、ローカル発振、汎用高周波増幅)
  • AMS1117(SOT-223)KF-5.0V…三端子リニア電圧レギュレータ
  • その他…チップ抵抗・チップコンデンサ・ダイオード(小信号)・LEDなど

オペアンプやトランジスタに電解コンデンサや抵抗(可変抵抗も)をつないで基本的なWahの機能(フィルタ)を実現しているようです。音に与える効果は、レスリー・スピーカー(ロータリー・スピーカー)にも似ていると言えるかもしれませんが、物理的にスピーカーを回すことでドップラー効果によって音を変化させるレスリー・スピーカーとは仕組みが大きく違うので、同じような音にするのは難しいように思いました。

実際に、エレキベースで使ってみると、いい感じのワチャワチャした音になります。「イミテーション・ゴールド」のイントロで流れるリフとか、天知茂主演の江戸川乱歩(←青空文庫)のドラマシリーズで事件を予感させるBGMのイメージ(伝わるか?)がして、しばらく音を楽しんでみました。
#ちなみにではありますが、レスリースピーカーについては、「ハモンドオルガンとは?レスリースピーカーとは?」で詳しく解説されています。(…作ってみたいかも)

「エフェクターの中身を見てみよう」

2026年8月10日月曜日

エフェクターの中身を見てみよう〜Analog Phaser

以前にも紹介している「小さなエフェクター」について、並べて眺めて愛でているだけでなく、エレキベースにつないで音を出しているうちに、過去の自分がエフェクターに興味をもって資料を探していたことを思い出しました。今回は、過去に購入していた「ド素人のためのオリジナル・エフェクター製作」(シンコー・ミュージック)と「サウンド・クリエーターのためのエフェクタ製作講座(←絶版のためCiNiiのリンク)」(洋泉社←2020年に宝島社へ吸収合併)を片手(両手?)に、実物の「小さなエフェクタ」を教材にしながら、エフェクターについて深堀りしてみたいと思います。

とは言え、先の2冊の本で紹介されているエフェクターやその仕組みや回路などの資料も限られていますし、ネットで拾える情報があればそちらも参考にしつつまとめていきたいと思います。今回は、「Analog Phaser(FC13 Analog Phaser=FLAMMA(Shenzhen Flamma Innovation社))」の中身を見ていきます。参考にしたWebサイトは以下のとおりです。

Phaserというエフェクターは、「フェイズシフタ」とも呼ばれるもので、「位相をずらす」回路で作られたエフェクターです。「ド素人のための…」には、「RETRO PHASER」として紹介されています。NJM4558(2回路入汎用オベアンプ)を2つ使った作例が紹介されていて、4回路のオペアンプを使った回路になっていました。M.I.の趣味の部屋さんの回路にも、同じオペアンプが使われていました。可変抵抗で「SPEED」を変更する回路になっているところは、私が購入した「FC13 Analog Phaser」と構成が似ています。「エフェクタ製作講座」の方では、「FET Phaser」と「OPTICAL Phaser」が紹介されています。「FET Phaser」には、JRC324D(4回路入汎用オペアンプ=NJM324D(日清紡マイクロデバイス))が2つ使われていて、3つの可変抵抗がそれぞれ「SPEED」「FEEDBACK」「DEPTH」の変更に対応しています。先程の「RETRO PHASER」に比べると、オペアンプの数が2倍になっています。「OPTICAL Phaser」の方は、4つのフォトカプラが使われていて、「FET Phaser」のJRC324D(←JOTRIN)を1つだけJRC2060(4回路入汎用オペアンプ)とJRC4560(2回路入汎用オペアンプ)に置き換えた構成になっています。「FET Phaser」に比べて回路がシンプルになっているところが大きな違いのようです。

それでは、FC13 Analog Phaseを開けて見てみます。用意した道具は、以下のとおりです。

  • +ドライバー…PH2
  • スパナ…12mm(TS/TRSジャックのナット)と14mm(フットスイッチのナット)
  • IC引抜工具…可変抵抗のキャップ(つまみ)を外すために使用

〈「FC13 Analog Phase」の主な部品構成〉

  • 可変抵抗(ボリューム)…約470kΩか?(この可変抵抗だけ独立した基板に載っていて、メイン基板から分離してテスターで測定=約462kΩ)
    ※「SPEED」の変更
  • トグルスイッチ…(D)Q11(2極)←公式サイトなどの情報は見つからず
    ※「VINTAGE/MODERN」の切替
  • フットスイッチ…2723B(ON/OFF=オルタネート)←公式サイトなどの情報は見つからず
  • 741C(SOIC-8)*6…1回路汎用オペアンプ(ST社)
    ※1+4+1構成
  • BF256B(TO-92)*4…N-ch J-FET RF Amplifier(onsemi社)
    ※基板裏
  • 半固定抵抗(3362)…254(250kΩ)
    ※基板裏
  • タンタルコンデンサ…227C(面実装220μF)・156V(面実装15μF)・106C(面実装10μF)
  • C3(SOT-23)…1SS226(←MOUSER)スイッチングダイオード
  • SS14(面実装)…ショットキーバリアダイオード(onsemi社)
  • その他…チップ抵抗・チップコンデンサ・ダイオード(小信号)・LEDなど

小さな筐体に入れることを考えると、回路数の多いオペアンプを使っても良さそうなものですが、1回路のオペアンプが複数並んでいました。これは、回路設計を単純化するため(音の安定性にも関係する?)か、価格を安く抑えるためかと思いました。これまで見てきた回路例などと比べて考えると、複数のオペアンプを使って「位相をずらす」回路を作っているのだろうと思います。「VINTAGE/MODERN」によって信号が通る回路が変わるはずなのですが、基板上では経路を追うことができませんでした。予想としては、使うオペアンプの数や経路を変えているのではないかと思うのですが、はっきりとしたことはわかりません。

エレキベースをつないで弾いてみると、独特の揺れ感があってファンファン言う感じ。効果音のような使い方や演奏のバックで独立した音にエフェクトをかけるという使い方がすぐ思い浮かぶのですが、あえて揺れとテンポを合わせて楽曲そのものに活かすという使い方もありかもしれないと思いました。
#基板裏の半固定抵抗も気にはなりましたが、役割(使い方)がよくわからないうちはいじらないことにしました。

2026年8月4日火曜日

発掘したDigisparkを使ってみる 〜Linux MintにもCH34xドライバをインストールしてみる

前回の続きです。「Digispark(←GitHub)」という小さなArduino互換機(ATtiny85が載っている)を発掘してしまってLチカ実験をはじめたのですが、Linux Mintで動かしている自作PCで動作確認で、まだうまく動かすことができていません。古いiMacではCH341ドライバをインストールすることで使えるようになったので、Linux Mintでもインストール作業をやってみることにしました。

中国WCHのサイトからLinux用のドライバをダウンロードしてみました。zipファイルを展開して内容を確認すると、昔懐かしい(?)「Makefile」がありました。「コンパイルが必要なのか…。」とインストールをしようと思ったことに後悔を感じつつ、ここまで来たならやってしまおうと腹を括りました。

幸い(?)「README.md」ファイルが添付されていて、インストール手順が書かれていた(英語)のでこれを読みながら作業を進めます。もし、この記事を参考にしながら作業をされる場合は、ご自身がダウンロードしたドライバに添付されているREADMEファイルを参照してください。Linux Mintのメニューから「ターミナル(今回は、「GNOME端末」を使用)」を開いて以下の手順で作業します。
#ダウンロードしたドライバの.zipファイルは、あらかじめ任意の場所に展開をしておいてください。

  1. ターミナルを起動して、任意の場所に展開した「CH341SER_LINUX」フォルダに移動する(「cd」コマンド)
  2. 「CH341SER_LINUX」フォルダ内の「driver」フォルダに移動する(「cd」コマンド)
  3. 「sudo make」コマンドでmakeを実行する
  4. 「sudo make load」コマンドを実行して「insmod ch341.ko」と表示されるか確認する
  5. 「sudo make install」コマンドを実行してしばらく待つとインストールが完了する

念のため自作PC自体を再起動して、Arduino IDEを起動してからDigisparkをつないでみました。それでも、やはり「ポート:」には「/dev/ttyS0」しか表示されません。そのまま、Lチカプログラムを開いて、一度Digisparkを抜いてから「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックして、「…60 seconds)」と表示されたところで挿し直します。「書き込み完了」のメッセージが出ましたが、やはりプログラムの書き込みはできてません。

エラーメッセージが赤い文字で表示されているので、よく読んでみると、「library/micronucleus_lib.c:66: micronucleus_connect: Assertion `res >= 4’ failed.」となっていて、異常終了していることがわかりました。もっと根本的な問題があるようです。ボードマネージャでインストールできるバージョンが1.5.xまで使えるようになったら、この問題が解決する可能性があるのかもしれませんが、macOSでは使えるのにLinuxでは使えないということは、OSごとに違う設定にしなければならない何らかのプログラムが、うまくできていないのかもしれません。
#自分でできることがあれば、やってみたいとは思うのですが…。

そもそも、DigisparkのUSB接続関係をサポートしているのが「micronucleus」というシステムで、USBシリアル変換ICのような別のICなどを使わずにATtiny85のブートローダーとしてmicronucleusを使うことによってUSB接続とUSB経由でのプログラムに対応しているようです。だとすると、このブートローダーのバージョンアップや別のものへの変更で、うまく動かすことができるようになるのかもしれません。ブートローダーの書き込みは、「ATtiny85にブートローダーを書き込む」や「USB接続で書き込めないDigispark ATtiny85のブートローダをアップデートして復活させる方法」で紹介されていたので、今後は、これらを参考にして取り組んでみたいと思います。…思います。
#Digisparkにプログラムを書き込む際に、一度Digisparkを抜いてArduino IDEでプログラムを書き込める状態にしてから、再び挿し込まなければならないのは、USB接続用のICを使わずに「micronucleus」を使っているからという理由のようです。

※このBlogの「Digisparkに関する記事」

2026年7月26日日曜日

発掘したDigisparkを使ってみる〜古いiMacで使えるか試す

前回の続きです。自室のマイコンボードたちを整理していて、10年くらい前に思いつきで購入していた「Digispark(←GitHub)」という小さなArduino互換機(ATtiny85が載っている)を発掘してしまってLチカ実験をはじめました。これまでは、Linux Mintで動かしている自作PCで動作確認をしてきましたが、うまく動かすことができませんでした。今回は、古いiMacを使うことにします。
#ATtiny85は、旧Atmel(現在はmicrochip社が買収)が開発・製造していたマイコンです。

プログラムに使うArduino IDEは、v2.3.10を使います。以前と同様にdixhomさんの「Digispark(ATTiny85) Arduino開発環境にてLチカ [2024年版]」を参考にして、Arduino IDEの設定をしていきます。Arduino IDEを起動して、「ファイル」メニューから「基本設定…」を開きます。「設定」タグの「追加のボードマネージャのURL:」以下に、

http://drazzy.com/package_drazzy.com_index.json

と入力して、「OK」ボタンをクリックします。ボードマネージャ(窓の左に並んだアイコンをクリック)を開いて「ATTinyCore」を検索します。別のものも出てきますが、「ATTinyCore by Spence Konde」のバージョンを選ぶプルダウンメニューから「1.4.1」を選んでから「インストール」ボタンをクリックします。バージョンの新しいものは、(メンテナンス中なのか?)選んでもエラーが出てインストールができません。これで、無事にインストールが完了しました。

準備ができたら、Arduino IDEの「ツール」メニューから「ボード:」→「ATTinyCore」→「ATtiny85」(Micronucleus/Digispark)」を選択します。次に「ポート:」を選択しようと思ったときに違和感を覚えました。Digisparkをつないだ状態でポートを選択しようとしているのに、Digisparkが認識されていない(「…Bluetooth…」しか選択できない)感じがしました。仕方がないので、「ポート:」には何も選択しないまま、Lチカ実験を進めることにしました。Lチカプログラムは、先程紹介したdixhomさんのものを参考にしました。一度Digisparkを抜いて、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックして、「…60 seconds)」と表示されたところで再びDigisparkを挿し込みます。すると、Linux Mintのときと同じように「書き込み完了」のメッセージが出るのですが、やはり書き込まれている感じがしません。

更にネットで情報を探してみると、「CH34x」のドライバが必要というような情報をちらほら見つけたので、若干眉唾な感じはしたのですがやってみることにします。中国WCHのサイトから、macOS用のCH34xドライバをダウンロードしてインストールします。zipファイルを展開してから、フォルダ内のpkgファイルをダブルクリックしてインストール作業を行いました。

念のためにiMacを再起動して、Arduino IDEを起動してDigisparkを挿し込みます。同じ手順で「ボード:」の設定を「ATtiny85」(Micronucleus/Digispark)」にして、「ポート:」を選択しようとしましたが、USB接続のものは何も表示されません。やはりダメなのかと半分諦めながら、「ポート:」には何も設定せずにLチカプログラムを開きました。一度Digisparkを抜いて、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックして、「…60 seconds)」と表示されたところで再びDigisparkを挿し込みます。すると、これまでと違っていくつかのメッセージが並んだ最後に「Thank you!」まで表示されて、プログラムが書き込まれました。Lチカもタイミングをずらしたプログラムにして何度かやってみましたが、この方法で使えることがわかりました。

実のところ、なぜこれでできるようになるのかということについては、私自身もはっきりとしたことは言えません。そもそも、Digistumpが活動を停止していて公式Webサイトも閉鎖されています。情報が失われているため、今から使いはじめるのは全くおすすめできません。この記事を参考にする場合も、自己責任でお願いします。とは言え、これだけ小さなボードで用途は限られるにしても、コスパもよいので何に使えるか考えてみたいと思います。
#今でも流通しているDigisparkのクローンの中には、粗悪品もあるようなのでご注意を。

※このBlogの「Digisparkに関する記事」

2026年7月17日金曜日

発掘したDigisparkを使ってみる

このところArduinoやその互換機を使った動作実験を行うことが多くなっています。そんな中、実験中のものが散乱して来てしまったので、ちょっと整理しておこうと思い立って片付けをはじめました。すると、10年くらい前に思いつきで購入していた「Digispark(←GitHub)」という小さなArduino互換機(ATtiny85が載っている)を発掘してしまったので、片付けが一段落したところでちょっと使ってみることにします。
#ATtiny85は、旧Atmel(現在はmicrochip社が買収)が開発・製造していたマイコンです。

今回は、Linux Mintで動かしている自作PCで動作確認をすることにします。プログラミングには、Arduino IDE v2.3.10を使うことにします。

Arduino IDEでの設定は、Asai Toshiyaさんの「Digispark (ATtiny85) 事始め」を参考にしました。Arduino IDEを起動して、「ファイル」メニューから「基本設定…」を開きます。「設定」タグの「追加のボードマネージャのURL:」以下に、

http://digistump.com/package_digistump_index.json
※後に判明しますが、「404 not Found Error」になります。

と入力しました。既に入力されているURLがある場合には、URLを入力するテキストフィールドの右にあるボタン(複数のURLを入力する窓を開くためのボタン)をクリックすると、2つ以上のURLを入力する(複数のURLを入力する場合は、1つずつ改行して1行に1つ入力する)ことができます。入力が終わって「OK」ボタンをクリックすると、残念なことに「404 Not Found」エラーが出てしまいました。どうやら、Digisparkの開発製造元であるDigistumpが、活動を停止してしまっていて、Webサイトを含めた様々な情報が失われてしまっているようでした。

せっかく始めたのでこのまま諦めるのわけには行かないと考えて、更に新しい情報がないか探してみたところ、dixhomさんの「Digispark(ATTiny85) Arduino開発環境にてLチカ [2024年版]」という記事を見つけました。この中で、Arduino IDEの「基本設定…」に入力する「追加のボードマネージャのURL:」が紹介されていました。URLは、以下のとおりです。

http://drazzy.com/package_drazzy.com_index.json

これを入力し直して、「OK」ボタンをクリックしました。すると、エラーが出なくなったので、ボードマネージャ(窓の左に並んだアイコンをクリック)を開いて「ATTinyCore」を検索します。別のものも出てきますが、「ATTinyCore by Spence Konde」の「インストール」ボタンをクリックしてインストールを試みました。しかし、エラーが出てインストールが止まってしまします。古いバージョンのものならインストールできるかもしれないと考えて、バージョンを選ぶプルダウンメニューから「1.4.1」を選んで「インストール」ボタンをクリックしました。すると、無事にインストールが完了しました。

「ツール」メニューから「ボード:」→「ATTinyCore」→「ATtiny85」(Micronucleus/Digispark)」を選択します。「ポート:」は、唯一表示される「/dev/ttyS0」を選択しておきましたが、これでよいのかわかりません。とりあえず、このまま動作実験を進めることにして、Asai Toshiyaさんの「Digispark (ATtiny85) のオンボード LED を点滅させる」を参考にしてLチカ実験をしてみました。モデルによって、「1」ではなく「0」を使うようですが、はじめは「1」のままでやってみます。一度Digisparkを抜いて、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしたら、「…60 seconds)」と表示されたところで挿し直します。すると、「書き込み完了」のメッセージが表示されました。しかし、どうもうまく書き込めていない雰囲気だったので、Lチカのタイミングをわかりやすく変更したプログラムにして、もう一度コンパイルと書き込みをやってみました。Digisparkの抜き挿しもして、「書き込み完了」のメッセージも出るのですが、やはりプログラムの変更は反映されません。

Arduino IDEは、1.8.19でもやってみましたが、結果は同じでした。プログラミング環境の問題なのか、ボード自体の問題なのか、それ以外に別の問題があるのか結論を出すのが難しい状況になっています。やっぱりDigistumpからの情報がないのは、どうしても敷居が高くなるのだろうと思いながら、諦めきれないので別の方法も探してみたいと思います。試行錯誤は続きます。

※このBlogの「Digisparkに関する記事」

2026年7月9日木曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜自作シールドを本家版のArduino UNOで使ってみる

以前の続きです。これまで、株式会社アクエストが開発している「音声合成LSI(「ATP3011(←データシートPDF)」を使って音声を出すために、Arduino用自作シールドを作成してみたのですが、Arduino UNO R3(互換機)との通信には成功している感じはするのですが、音声が出せずにつまずいている状態です。Arduino互換機の「Seeeduino XIAO(Seeed Studio)を使ってATP3011で音声を出して、一つの基板にSeeeduino XIAOとATP3011を載せた音声ボードを作るところまではできているので、このやり方や考え方が通用しないということに苦しめられています。
#この音声合成LSIの詳細は、公式Webサイトの「音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」」をご覧ください。

今回の実験用に本家版のArduino UNO R3とArduino UNO R4 minima、その互換機のControl Board V5(Freenove)を使うことにします。Arduinoの互換機については、これまでにも様々なものを購入して使ってきました。多くの場合、本家のものと比べても遜色なく使えたので、あまり意識して使い分けていませんでした。本家版のArduino UNOでやってみて、結果が大きく変わるほどの違いがあるのかやってみないとわかりませんが、動かない原因を究明するためにやってみます。

自作シールドで使っているArduino用ユニバーサルシールド基板は、サンハヤトの「UB-ARD03」です。VccとGNDは、ユニバーサルシールド基板の左(GND)と右(Vcc)の各1列に接続されているので、電源の取り回しが楽にできるような設計になっています。また、misawa @ELIXIRさんの「1000円で作る日本語音声合成装置」を参考にして、回路を組んでArduino IDEのプログラムを作りました。もう一つ、小さなブレッドボードを載せた自作シールドも使ってみます。

音声出力は、YAZAWAのTVR35WH(アンプ内蔵スピーカー)と普段使いのXINYI Sini Audio(XY-C50L←YouTubeの動画)にDAISOの300円スピーカーを改造したスピーカーをつないだ環境でも確認しています。Arduino IDEは、macOS版v2.3.10を古いiMacで動かしてコンパイルと書き込み作業を行いました。動作確認の結果は以下のとおりです。

〈Arduino UNO R3〉

自作シールドでは、互換機でやったときの状況と同様に、数値を読み上げているはずのタイミングで定期的にノイズが発生している(通信はできている)のですが、肝心な「音声」としての出力ができませんでした。ブレッドボードシールドでも同じような結果になったので、公式のデータシートで示されている「基本回路」を参考にして回路を組み直してもやってみましたが、アンプ手前で音量が落ちますが、結果は全く同じでした。

〈Arduino UNO R4 minima〉

自作シールドでは、R3のときと同様に、数値を読み上げているはずのタイミングで定期的にノイズが発生している(通信はできている)のですが、肝心な「音声」としての出力ができませんでした。ブレッドボードシールドでもUNO R3のときと全く同じで、回路を組み直しても定期的なノイズしか聴こえませんでした。

〈Freenove control board V5 (Rev4) MINI〉

自作シールドでは、残念ながらこれまでの2つと同様に、数値を読み上げているはずのタイミングで定期的にノイズが発生している(通信はできている)のですが、肝心な「音声」としての出力ができませんでした。ブレッドボードシールドでもやってみましたが、やはりこれまでの2つと同じで、定期的なノイズしか聴こえませんでした。

困ったもので、お手上げ状態でした。ここまで来ると、もう一度基本に立ち戻って、1からやり直してみるのが良さそうな気がします。サンハヤトのユニバーサルシールド基板に原因があるのかもしれませんし、ブレッドボードでやってもうまくいかないのならもっと根本的な原因があるのかもしれません。状況を整理してから、再チャレンジしてみたいと思います。

※過去記事は、「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」(←リンク)からご覧ください。

2026年7月1日水曜日

UIAPduino Pro Microを使ってみる

私の活動範囲の中で、ちょっと話題になっている「UIAPduino Pro Micro」マイコンボードを購入したので、試用してみることにします。私が購入したのは、「CH32V003(中国WCH社製32bit/RISC-Vマイコン)」を載せたv1.4のボードで、Switch Scienceさんで販売されていたものを購入しました。Arduino互換マイコンボードである「Pro Micro(←有名なSparkFun社製)」をかなりリーズナブルにした製品で、UIAPさんが開発・製造している製品です。購入する前から、「macOSで動作させるには、煩雑な作業が必要である」ことを仄聞していたので、今回は、Linux Mintで動かしている自作PCで動作確認をすることにします。
#公式サイトでも、「Macでは、動作しますが煩雑です。」と書かれています。

今回購入したUIAPduino Pro Microにはピンヘッダが付いていなかったので、今後の活用を考えてピンヘッダのはんだ付けをしておきました。この状態で、先ずはLチカ実験を優先することにして、Arduino IDEでプログラムを書き込むための準備をしていきます。
#今回は、公式サイト以外に創造技術実習さんの「UIAPduino(Lチカ)」を参考にしました。

Arduino IDE(2.3.6)を起動して、「ファイル」メニューから「基本設定…」をクリックします。すると、基本設定の窓が開くので、「設定」タグの「追加のボードマネージャのURL:」以下に、

https://github.com/YuukiUmeta-UIAP/board_manager_files/raw/main/package_uiap.jp_index.json

と入力します。既に入力されているURLがある場合には、URLを入力するテキストフィールドの右にあるボタン(複数のURLを入力する窓を開くためのボタン)をクリックすると、2つ以上のURLを入力する(複数のURLを入力する場合は、1つずつ改行して1行に1つ入力する)ことができます。入力が終わって「OK」ボタンをクリックすると、ボードマネージャ(窓の左に並んだアイコンをクリック)で「UIAPduino by Yuuki」を検索してインストールすることができるようになります。インストールが終わったら、一度Arduino IDEを終了して、「ターミナル(今回は、「GNOME端末」を使用)」を開いて以下のコマンドを1行ずつ実行します。

sudo wget -O /etc/udev/rules.d/99-minichlink-uiap.rules https://raw.githubusercontent.com/YuukiUmeta-UIAP/ch32fun/3bfa603f11d493710f2a811b5a2dfad905d9425c/minichlink/99-minichlink-uiap.rules
sudo udevadm control --reload-rules && sudo udevadm trigger

これで準備が整ったので、UIAPduinoをUSBケーブルで自作PCにつなぎます。この時、ボード上の「RST(リセット)」ボタンを押しながらつないで、「PWR(パワー)」LEDが点灯したところでボタンを離します。次に、Arduino IDEを起動して、「ツール」メニューから「ボード:」→「UIAPduino」→「Pro Micro CH32V003」を選択します。再び「ツール」メニューから、今度は「ポート:」→「/dev/ttyS0」を選択(他の選択肢がなかった)しておきました。これで接続できているはずです。
#UIAPduinoには、USB接続のためのICなどは載っておらず、CH32V003でソフトウエア的にUSB接続を実現しているようです。

Arduino IDEでの「Lチカ」プログラム作成は、先程紹介した「UIAPduino(Lチカ)」を参考にして作業をしました。(「digitalWrite」の「W」は大文字です)プログラムを書き終えたら、一度保存しておきます。「✓(コンパイル)」ボタンをクリックして、プログラムに誤りがないことを確認してから「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックすると、無事に書き込みまで完了しました。「RST」ボタンを押さないと動き出さないところが少々面倒ですが、コンパイルと書き込みが終わったところで「RST」ボタンを押すと、ボード上のLEDが点滅しはじめてLチカ動作実験に成功しました。途中でいろいろとつまずくことはありましたが、udevルールの追加と再読み込みの作業が必須だということがポイントのようです。これでまた一つ使えるマイコンボードが増えたので、この安さと小ささを活かした活用方法を考えていきたいと思います。

2026年6月24日水曜日

“小さなエフェクター”を追加購入

以前の続きです。自宅にあるFERNANDES社(←アーカイブなので激重です)のエレキベースを使って、”小さなエフェクター”を試してみています。エフェクターと言っても、ギターでは定番となっているディストーションのような音を歪ませるエフェクターは、使う予定はありません。試用についてはエレキベースでやっていますが、モジュレーション系やフィルタ系のエフェクターなどのシンセサイザーでの音作りにも応用ができそうなものを中心に買い揃えて試用しているところです。前回までに紹介したエフェクターは、以下のとおりです。

先述の通り、シンセサイザー的に音作りをすることを考えると、エレキベースの生音をOSCのイメージで使うことにして、モジュレーションやフィルタで音を変化させていくようなイメージで考えています。そうなると、音域がエレキベースで出せる音域に限られてしまうので、より幅広い音域の音を作り出すためには、「オクターバー」が必要だと思いました。それに、エレキベースだとどうしても低音が太く高音が細くなる傾向がある(ピアノでは、低音の弦よりも高音の弦の数を増やして補っている)ので、「イコライザー」で調節する必要も感じました。そこで、「小さなエフェクター」の中から良さそうなものを選んで、追加で購入してみました。今回購入したエフェクターは、以下のとおりです。

ついでに、エフェクターのフットスイッチにかぶせるキャップ(「フットスイッチハット」と言うらしい)を購入して取り付けてみました。スイッチむき出しな感じを抑えるとともに、踏む面を広くしてスイッチを押しやすく足裏への負担も軽減するようにしました。(どちらかと言うと、見た目重視な感じではありますが…)

短期間に散財してしまった感は拭えないところですが、実験したい気持ちには勝てませんでした。シンセサイザー用のエフェクターは、Alesisの「Microverb Ⅲ(←公式のページでは情報が見つからず)」を持っていて、古いシンセサイザーを使うときには一緒に使っています。正直なところ、そもそもシンセサイザー側にも様々なエフェクトが用意されていることが多く、外付けのエフェクターを使う需要はあまりありません。それでもエフェクターに興味をもったのは、「機材を組み合わせて音を作る」ことをやってみたいと思ったからです。
#「Microverb III」のマニュアル(←PDF)はみつけました。

最近は、シンセサイザーの世界にも「原点回帰」とも言えるような流れを感じていて、リッチな音楽機材で作られる音よりも、チープな楽器の音をチープな機材で加工して、面白い音を作り出すことに挑戦したいと考えています。音源としては、学研の「SX-150」やKORGの「monotron DUO」などのチープなシンセサイザーや明和電機の「オタマトーン」の音を加工していくようなことをイメージしています。Arduinoなどのマイコンボードで音を作って加工するというのもやってみたいです。できれば、鍵盤をつないで演奏ができるようにもしていきたいところですが…。やりたいことばかり増えてしまって、実践が追いつきません。orz

2026年6月15日月曜日

Raspberry Pi 5でSSDを使えるようにする

これまでにも記事にしている通り、歴代のRaspberry Piを使いながら、様々な活用方法を考えて実際に使ってみているところです。初代のRPiから使いはじめて、段々と高性能になっていくのを実感しながら、Raspberry Pi 5まで買い揃えています。一方、さまざまなスペックが向上し値段も上がっていく中で、SDカードから起動するという簡便さの反面、動作速度の遅さが足を引っ張ってしまうという問題から、高性能になったRPi 5の購入を躊躇する状況も実感しています。そもそも、RPi 5だと冷却や電源にも気(お金)を使わなければなりませんし、いろいろと買い揃えた結果として使えないのでは話になりません。
#まぁ今回の話は、さらに課金をするのですけどね。(^^;;;

初期の頃のRPiでは、そもそもマシンスペックが非力なため、SDカード起動でも速度的に釣り合っている気がしていましたが、RPi 5だとやはりSDカードレベルでは実力が発揮できない感じがするので、もっと速いストレージを使いたくなります。幸い、さまざまなメーカーがRPi 5にSSDを載せる拡張ボードを製造販売していて、値段的にもこなれた状況になってきたので、使用感を確認するためにも実際にやってみることにしました。
#歴代Raspberry piについては、「Raspberry Pi computer hardware」を参照してください。

今回使ったSSDは、Amazonで購入したfanxiangというメーカーのもので、128GB(PCIe Gen3.0×4 M.2 Type2280 NVMe)のSSDです。これを、GeekwormのRPi 5ケース(P579)と、セットで販売されていたSSDを載せる拡張ボード(X1001)に載せることにしました。公式ActiveCoolerも同梱されていたので、お得感があって衝動買いしてしまいました。最近は、PCパーツが高騰していて、特にメモリやSSDは購入するのを躊躇するレベルになっていますが、そんな中でも少々安価なものを選んで購入してみました。SATA接続のSSDならもう少し安いのですが、今回購入した拡張ボードはNVMeにしか対応していないので注意が必要です。
#使い方は、「NVMe SSD boot with the Raspberry Pi 5」で説明されています。この他に「Raspberry Pi 5をNVMe SSD起動でデスクトップPC化」や「Raspberry Pi 5をNVMe SSDで起動する」も参考にしました。

組み立てが完了したらRPi 5を起動して、「LXTerminal」を開きます。コマンドで「$ sudo vi /boot/firmware/config.txt」と入力して「Enter」キーを押すと、ストレージ関連の設定ファイルが開きます。空いているところにカーソルを移動してから、「i」コマンドで編集モードにして以下の設定を書き込みます。

dtparam=pciex1
dtparam=nvme

書き込みが完了したら、「esc」キーで編集モードから出て「:wq」で保存・終了します。この状態で、「reboot」コマンドでRPi 5を再起動します。起動したら、Raspbianメニューから「アクセサリ」→「SD Card Copier」を起動して、SSDにSDカードのbootイメージをコピーします。その際、「SD Card Copier」の「New Partition UUIDs」にチェックを入れておくことを忘れないようにします。

「Copy From Device:」にSDカードを選択し、「Copy To Device:」にSSDを選択して「Start」ボタンをクリックします。しばらく待つとコピーが完了するので、RPiをシャットダウンしてSDカードを抜き取ります。再び電源を入れると、無事にSSDから起動するようになりました。起動があまりにも速いので驚きましたが、その後の操作ももたつきがなく、PCとして申し分がないほどの快速さになりました。これを体験してしまうと、SDカードで起動する他のRPiを使うのが嫌になってしまう可能性も…。(^^;;;
#起動ストレージの優先順位は、変更していません。SSDに支障が出た場合には、SDカードからの起動を優先した方が良いと考えたためです。

調子に乗って、「GIMP」や「Rosegarden」などのアプリも追加でインストールしてしまいました。メインで使用している自作PC(Linux Mintで動かしている)に近い快適さになりそうで、しばらくは楽しめそうな予感がしています。
#少なくとも、職場で使っているPCよりは何倍も快…(以下自粛)

2026年6月7日日曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜Arduino(互換機を含む)用のシールドを試作する

前回の続きです。これまで、株式会社アクエストが開発している「音声合成LSI(「ATP3011(←データシートPDF)」と「ATP3012(←データシートPDF)」)」を試用してきました。前回は、ATP3011からも音声を出すことができて、仮称「ATP301x音声ボード」まで作ることができました。(ATP3012系で音声が出ない問題は解決していませんが…)この勢いの乗って、今回は「Arduino ATP301x音声シールド」を作っていきたいと思います。
#この音声合成LSIの詳細は、公式Webサイトの「音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」」をご覧ください。

前回までに、Arduino互換機の「Seeeduino XIAO(Seeed Studio)」を使ってATP3011で音声を出して、一つの基板にSeeeduino XIAOとATP3011を載せた音声ボードを作るところまでできました。この知見を活かして、せっかくなら各種Arduinoに載せられるようなシールドを作ってしまおうと考えました。

Arduinoのシールドについては、フィジカル・コンピューティングを始めた初期の頃からいろいろとやっていたのですが、このところすっかりご無沙汰状態でした。シールドを載せるArduinoは、Arduino UNO R3(互換機)を選びました。そもそも、前回から参考にしているmisawa @ELIXIRさんの「1000円で作る日本語音声合成装置」には、Arudino UNOでの使用例が示されています。この回路をシールドにするだけなので、それほど難しいことはないと思って作業を始めました。

自宅に在庫があったArduino用ユニバーサルシールド基板は、サンハヤトの「UB-ARD03」でした。Arduinoの独特なピン配置を一般的な2.54mmピッチに変換しながら、ユニバーサル基板部分には様々な電子部品を載せられるようになっています。ただし、ピンの変換をした内側の1列は、それぞれVCCとGNDになっているので、純粋にユニバーサル基板として使えるところは少し狭くなっています。しかも、ゼロプレッシャーICソケットを載せるので、使えるところは限られてしまいます。表裏を何度も確認しながら、狭いところに配線を取り回してどうにか回路を組むことができました。

できあがった自作シールドをArduino UNOに載せて動作確認をしてみましたが、うまく動いてくれません。はじめは、RX/TXの配線あたりに原因があるのではないかと考えて、被覆付きのケーブルを使って最短距離でつないでみましたが、出力されているはずの「音声」を聞き取れるようにはなりませんでした。テスターをあてて導通を確認したり、デジタル顕微鏡ではんだブリッジやハンダ不良がないか確認をしてみました。ところどころで導通が不安定に感じるところはありましたが、概ね導通に問題はなく、原因を特定することができませんでした。

半分ヤケ○ソになりながら、かつてブレッドボードを載せたArduinoシールドがあったことを思い出して、ユニバーサルシールド基板に小さなブレッドボードを載せてやってみることにしました。先に作った自作シールドのときと同じように、Arduino UNOとATP3011との間で通信が行われているであろう雰囲気(定期的にパルスのようなノイズが出る)は感じられるのですが、残念ながら音声を出すことができませんでした。

ATP3011のデータシートには、もう少し複雑な回路例が示されているので、こちらを参考にしてチャレンジしてみるのもよいかもしれません。そもそも今回の動作確認では、本家版のArduino UNO R3ではなくその互換機を使っていますが、本家版のArduino UNO R3だったらどうなるのか、Arduino UNO R4でやってみたら…と試行錯誤は続きそうです。

「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」

2026年6月1日月曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜Seeeduino XIAO(Arduino互換機)でコントロールしてみる

以前の続きです。株式会社アクエストが開発している「音声合成LSI(「ATP3011(←データシートPDF)」と「ATP3012」(←データシートPDF)」)」を試用しているのですが、ATP3011からは音声を出すことができていませんでした。今回は、「ATP3011を使って音声を出す」ことを目標にして、動作実験を進めていきたいと思います。
#この音声合成LSIの詳細は、公式Webサイトの「音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」」をご覧ください。

これまでは、Arduino IDEなどを使ったシリアル通信で音声を出す方法で動作実験をしてきましたが、Arduinoの互換機や自作互換マイコンボードなどにATP3011やATP3012を載せ替えて動作実験をすると、ATP3012系のLSIでは音声が出せるものの、ATP3011系のLSIでは音声が出せていませんでした。別の方法として、Arduino(互換機含む)にプログラムして、これらの音声合成LSIをつないでコントロールする方法があるので、今回はそちらで試してみることにします。
#Arduinoのプログラム方法は、misawa @ELIXIRさんの「1000円で作る日本語音声合成装置」を参考にしました。

今回選んだArudino互換機は、Seeed Studioの「Seeeduino XIAO」です。自宅に在庫があったのと、小さいので回路設計が簡単にできて動作実験環境が楽に構築できると思ったからでした。Seeeduino XIAOの設定等については、公式サイトにガイドがありましたので参考にしてください。

Arduino IDE(2.3.8)を起動して、「ファイル」メニューから「基本設定…」をクリックします。すると、基本設定の窓が開くので、「設定」タグの「追加のボードマネージャのURL:」以下に、

https://files.seeedstudio.com/arduino/package_seeeduino_boards_index.json

と入力します。既に入力されているURLがある場合には、URLを入力するテキストフィールドの右にあるボタン(複数のURLを入力する窓を開くためのボタン)をクリックすると、2つ以上のURL(1行に1つ)を入力することができるようになります。入力が終わって「OK」ボタンをクリックすると、ボードマネージャで「Seeed SAMD Boards」を検索してインストールすることができました。(作業時のバージョンは、1.8.5でした)インストールが終わったら、「ツール」メニューから「ボード:」→「Seeeduino SAMD Board」→「Seeeduino XIAO」を選択します。
#Arduino IDEの動作環境は、いつものMacBook Proを使用しています。

ここでSeeeduino XIAOをUSB-CケーブルでMacBook Proにつなぎます。すると、「ツール」メニューの「ポート:」から、「/dev.cu.usbmodem******(Seeeduino XIAO)」を選ぶことができるようになるので、これを選んで準備完了です。動作確認のため、「ファイル」メニューから「スケッチ例」→「01.Basics」→「Blink」を開いて「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックすると、問題なくコンパイルと書き込みが完了してLチカ動作確認ができました。

次に、先程紹介した、「1000円で…」のWebページで紹介されていたサンプルスケッチを参考にして、Arduino IDEでプログラムをしていきます。変更したところは、RXとTXのピンを「2」と「3」に設定しました。そもそもSeeeduino XIAOのRX/TXの入出力ピンは、「6」と「7」に割り振られています。Arduino UNOの場合は、「0」と「1」に割り振られていて、サンプルスケッチでは、「12」と「13」にRXとTXを設定していました。サンプルスケッチでRX/TXの入出力ピンを避けていることを考慮して、Seeeduino XIAOで他の役割をあまり与えられていない「2」と「3」に設定しました。(「6」と「7」に設定しても、問題はありませんでした)プログラムを書き終えたら「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしてプログラムを書き込むと、アンプ内蔵スピーカーから音声が出ました。

今回は、一連の動作実験をブレッドボード上で行っていましたが、この環境を残しておきたいと考えて、ユニバーサル基板とピンソケット、ゼロプレッシャーICソケットなどを使って、仮称「ATP301x音声ボード」を作ってみました。

切り替えスイッチを付けてATP3011とATP3012の両方に対応できるようにしようと思いましたが、今度はATP3012の方が動いてくれませんでした。orz(しばらくは、試行錯誤が続くかも…)今回作った自作ボードは、スピーカーの中に組み込んでも使える大きさだし、教材としても使えてしまうのではないかと妄想がふくらみます。(PCB設計にも興味が向いてしまうところですが…)

「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」

2026年5月23日土曜日

エレキベースで”小さなエフェクター”を試してみる

DELAYの自作(「DELAY2399」を作ってみた)をやったときに少しだけ紹介しましたが、Amazonで”小さなエフェクター”を見つけて急に興味が湧いてしまい、勢いでいくつか購入しています。見た目も可愛いので飾っておくだけでもよいのですが、それだけではやはりもったいないので、愛用のエレキベースにつないで1つ1つ音を出して遊んでみました。音の変化を楽しみながらエフェクターをいじってみましたが、エフェクターを使う醍醐味は、並べてつなげたときの音の変化を楽しむことではないかと考えてやってみることにしました。自室にあるエレキベースとギター&ベースアンプを使って試聴してみることにして、必要なものを買い揃えてみました。

今回購入したのは、エフェクター同士をつないでいくパッチケーブルとエフェクターに電源を供給するための分岐ケーブル(デイジーチェーンケーブル)、ACアダプターのDC出力極性変換ケーブルです。DC9V出力のACアダプターは手元にあったのですが、センター+のものだったため、DC出力の極性を逆にする変換ケーブルを使ってセンター-にしてエフェクターにも使えるようにしました。
#エフェクターを含む楽器系のACアダプターは、センター-のものが多いですが、「エフェクター電源はなぜセンターマイナス仕様なのか」に詳しい解説がありました。根本的で決定的な理由があるわけではなさそうですが、最終的には「業界標準に従う」ということなのではないかと思います。

準備が整ったところでエフェクターをついでいきます。つないだエフェクターとつないだ順番は以下のとおりです。
#エレキベースは、2025年に破産したらしいFERNANDES社(←アーカイブのため重いです)のもので、中古で購入した詳細不明のものです。ギター&ベースアンプは、キョーリツの「Photogenic PG-10」を使っています。

  1. エレキベース=FERNANDES社
  2. Dynamic Wah=DONNER(Donnermusic社)
  3. FC13 Analog Phaser=FLAMMA(Shenzhen Flamma Innovation社)
  4. LEF-304 Analog Chorus=Rowin(Rowin Music社)
    ※ラベルには「LEF-300」と印刷されている
  5. Analog Delay(Echo)=iSET(ISET Audio社)←YouTubeのチャンネル
  6. LN-319 Noise Gate=Rowin(Rowin Music社)
  7. ギター&ベースアンプ「Photogenic PG-10]」=キョーリツコーポレーション

エフェクターをつなぐ順番については、SOUND HOUSEさんの「エフェクターのつなぎ方と順番 | 空間系~補正系まで」やFFECTORPRESSさんの「【エフェクター入門】エフェクターの繋ぎ方編」を参考にしました。つないだことで面白い音の変化も感じましたが、効果が実感できないつなぎ方や設定もあって、なかなか思ったように簡単には行かないものだということがわかりました。シンセサイザーも自作してみたいという気持ちはあるのですが、まだまだ知識や技能が足りなくて躊躇しています。しばらくは、エフェクターの仕組みを勉強しながら、応用範囲を広げていければと思っています。

2026年5月16日土曜日

Raspberry Piの古いOS(Raspbian)のアップデートを試みる〜Raspbian 10(buster)でのリポジトリ設定など

前回の続きです。初代Raspberry Piのアップデート作業が終わったので、残り12個の歴代Raspberry piのアップデート作業をしていきます。2年前のアップデート作業のときは、10個のRaspberry Piを紹介していましたが、数え忘れていたものと新たに買ったものとを併せて13個のRPiがあります。これを順番にアップデートしていくのですが、ちょっとずつ用途を変えているので微妙に使用環境やOSなどの状態が違うため、アップデート作業にはかなり時間がかかります。心が折れないように、気持ちを奮い立たせて作業を進めていきます。(^^;;;

アップデートを進めていくと、前回の作業でリポジトリの設定を変更した「Raspbian GNU/Linux 9.13 (stretch)」だけでなく、「Raspbian GNU/Linux 10(buster)」をインストールしていたRPiでも、「sources.list」の設定を変更しないとアップデートできないことがわかりました。早速心が折れそうになりましたが、”stretch”のときと同じように、「sources.list」と「raspi.list」内の設定を変更すればよいのではないかと考えて、作業を進めていくことにしました。「LXTerminal(←GitHubのページ)」を起動して、「/etc/apt/sources.list」を「sudo vi 」コマンドを使って開き、(「sudo vi /etc/apt/sources.list」)viの「i」コマンドで文字入力モードにしてから、「deb http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi」をコメントアウトします。(「#deb …」のようにする)viでの作業が終わったらESCキーを押してから「:wq」コマンドで保存&終了します。

次に「/etc/apt/sources.list.d/」ディレクトリ内の「raspi.list」を「sudo vi 」コマンドで開いて、(「sudo vi  /etc/apt/sources.list.d/raspi.list」)viの「i」コマンドで文字入力モードにしてから、「deb http://legacy.raspbian.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi」と追加します。viでの作業が終わったら、ESCキーを押してから「:wq」コマンドで保存&終了します。

リポジトリの設定変更を終えたところで「reboot」コマンドで再起動して、再び「LXTerminal」で「sudo apt update」コマンドを実行すると、エラーは出なくなりました。アップデートが確実に行われているか確認するために「アップデート」アプリも動かしてみましたが、タイミングの問題かもしれませんがアップデートが残っている感じがしました。少し時間をおいて「sudo apt update」をしてみたところ、アップデートが行われている感じになったので大丈夫ではないかと判断しました。(^^;;;

作業をした時点で、「Raspbian  GNU/Linux 11(bullseye)」や「Debian GNU/Linux 12(bookworm)」で動かしているRPiは、タスクバー内の「アップデート」アイコン(アップデートが可能なときだけ表示される)からのアップデートが可能でした。また、「パッケージアップデーター」からのアップデートも可能です。Raspbianメニューから「設定」→「Main Menu Editor」を開いて、「システムツール」内の「パッケージアップデーター」にチェックを入れておくと、Raspbianメニューからも「パッケージアップデーター」を起動することができます。「LXTerminal」を使って、ターミナル上で「$ sudo apt …」で作業した場合は、コマンドの履歴が残って2回目以降はターミナルでやる方が簡単かつ確実になるので、私はターミナルでやることが多いです。(^^;;;
#OSのバージョンは、ターミナルで「lsb_release -a」コマンドで確認します。RPiのモデル名は、同じく「pinout」コマンドでPRiのGPIOピンアサインとともに確認することができます。「$ cat /proc/cpuinfo(「 | grep Model」をつけるとリビジョンのところだけが表示される)」でもモデル名を確認することができます。

今回の作業をしていく中で、RPi B+に入れていたmicroSDカードが破損してしまったため、「Raspberry Pi Imager」を使って起動microSDカードを作り直しました。破損してしまったmicroSDカードは、フォーマットすらできないくらい壊れていました。非力なB+でも、最新の「Raspbian GNU/Linux 13 (trixie)」の32-bitバージョンが使えることがわかりました。

ついでに、「sudo rpi-update」コマンドですべてのRPiのファームウェアをアップデートしておきました。実用としては、反応速度なども考えるとRPi 3以上は必要かなと思うところですが、コンパクトさを活かした使い方を考えるのも楽しいので、面白い使い方を考えていきたいと思います。

「Raspberry Piの古いOS(Raspbian)のアップデートを試みる」

2026年5月8日金曜日

Raspberry Piの古いOS(Raspbian)のアップデートを試みる〜Raspbian 9.13(stretch)でのリポジトリ設定変更

このBlogでもたびたび紹介しているRaspberry Piの話です。久しぶりにRaspberry Piを使う用事ができてしまったため、しまい込んであった歴代のRaspberry Piたちを出して、ついでにOSのアップデートをしておこうと思い立ちました。中でも、初代Raspberry PiにインストールしていたRaspbianがアップデートできなかったことを思い出しました。古いRaspbianでも、リポジトリの設定を変更すればアップデートできるのではないかと考えて、やり方を調べてアップデートしてみることにしました。

作業を始めた時点での状況は、初代Raspberry PiにインストールされているRaspbianでは、「sudo apt update」コマンドが通りません。「404 Not Found」のエラーが出て、アップデートができませんでした。Google先生を頼ってネットで情報を探すと、ビューローみかみさんの「古いRaspbian Stretchでパッケージがインストールできない時の対処方法」 というページを見つけました。私がアップデートしようと思っている初代Raspberry Piで「LXTerminal(←GitHubのページ)」を起動して、「lsb_release -a」コマンドを使ってインストールされているOSを確認すると「Raspbian GNU/Linux 9.13 (stretch)」となっていたので、まさにこのページに書かれたとおりにやっていけばよいだろうと考えて、リポジトリの設定変更に取りかかりました。
#歴代のRPiについては、「Raspberry Pi computer hardware」に情報があります。

以下の作業は、「LXTerminal」でのコマンドを打ち込んで行う作業になります。難しくはないですが、コマンドでの作業に慣れていない場合は、手順などをよく確認して、それぞれのコマンドによって何が行われるのかを理解しながら作業を進めていただければと思います。

まず、「/etc/apt/」ディレクトリ内にある「sources.list」を「sudo vi」コマンドを使って開きます。(「sudo vi /etc/apt/sources.list」)viの「i」コマンドで文字入力モードにしてから、「deb http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ stretch main contrib non-free rpi」となっている行の先頭に「#」を入れて(「#deb …」のようにする)コメントアウトします。ESCキーを押して文字入力モードからコマンド入力モードに切り替えて、「:wq」コマンドで変更内容を保存すると同時にviを終了させます。

次に「/etc/apt/sources.list.d/」ディレクトリ内に「raspi.list」というファイルがあった(なければ作る)ので、これを「sudo vi」コマンドで開いて、(「sudo vi  /etc/apt/sources.list.d/raspi.list」)同様にviの「i」コマンドで文字入力モードにしてから、「deb http://legacy.raspbian.org/raspbian/ stretch main contrib non-free rpi」と書き加えます。最後に、ESCキーを押してから「:wq」コマンドで保存&終了しました。この状態で「reboot」コマンドで再起動してから、「sudo apt update」コマンドを試してみたところ、無事にアップデートができるようになりました。
#アップデート作業の詳細は、拙Blogの過去記事をご参照ください。

溜まっていたアップデートを一気に行ったので、ただでさえ非力な初代Raspberry PiのCPU使用率が100%にはり付いたままの状態になり、大丈夫か心配になるくらい時間がかかりましたが、どうにかアップデートを終わらせることができました。古いOSのサポートを続けてもらえるのは本当にありがたいと思いましたが、スタッフ側の負担を考えると順次新しいOSへの移行を進めていく必要があるのかもしれないとも思いました。

実は、過去のRaspbianでしか使えないアプリケーションソフトがあって、できれば動作確認なども考えて動態保存しておきたいと思っています。OSをインストールしているSDカード自体も消耗品なので、バックアップを取って複製ができるようにしておくなどの対策もしなければならないと思います。手間がかかる作業なので、なかなか取り組めないのが現状ですが…。orz

「Raspberry Piの古いOS(Raspbian)のアップデートを試みる」

2026年5月1日金曜日

micro:bitのAボタンとBボタンを大きくする試み

特別支援学級で、「micro:bitで楽器作り」の授業をやったことをきっかけに、合理的な配慮の一環として、小さなAボタンとBボタンではうまく操作できない人のために、大きなAボタンとBボタンにするにはどうしたらよいかと考えていました。そもそも、micro:bitのAボタンとBボタンは、一般的なタクティルスイッチがそのまま載っているだけなので、小さくて押しにくいという課題があります。ある程度使い慣れてくれば使えないとまでは言えないレベルではあるのですが、手先の動かしが苦手な人にとっては、それだけでハードルが高くなってしまいます。micro:bitが教育用途で広く使われることを想定して開発されていることを考えれば、汎用性のある一般的な電子部品で作ることにより、コスト削減につながっているであろうことは容易に想像がつきますが、使いやすさとコストのトレード・オフな関係は、許容しなければならないことも多いので、使う側でどうにかできないものかと考えてみました。

すぐに思いついた方法として、micro:bitの基板から、AボタンとBボタンのタクティルスイッチを取り外して、使いやすいスイッチに載せ替えてしまえばよいのではないかと思いました。しかしそうなると、配慮が必要な状態が判明するたびに、micro:bitそのものを改造する必要が生じてしまいます。改造micro:bitを作り続けるのは、どう考えても合理的かつ効率的とは思えません。

そこで、micro:bit自体はそのままで、アタッチメントのようなものを取り付けて、必要な機能を付加するようなことはできないかと考えました。micro:bitには、さまざまな拡張モジュールやブレイクアウトボードと呼ばれるものが開発・販売されていますが、こうしたものを参考にしながらAボタンとBボタンだけを大きなものにするような拡張モジュールを作ることを考えて、試作してみることにしました。今回準備したパーツは、以下のとおりです。

〈使用パーツリスト〉

  • micro:bit用カードエッジコネクタ
  • ユニバーサル基板(ブレッドボードを模したもの)
  • 大きなタクティルスイッチ*2
  • 整流ダイオード*2(1N4002)

まずは、micro:bitのAボタンとBボタンは、どこの端子につながっているのかを確かめます。micro:bitのピンアウトの情報を確認すると、AボタンはP5に、BボタンはP11につながっていることがわかりました。あとは、これらの端子を大きなタクティルスイッチとつなぐようにして、反対側をGNDに落とすようにすれば大きなボタンで操作ができるようになるはずです。簡易的につないで動作確認をしてみたところ、問題なく操作することがわかりました。あとは、モジュール化するだけです。
#「Edge Connector & micro:bit pinout」では、新旧micro:bitのピンアウトが確認できます。

今回使ったカードエッジコネクタのピン配置は、ユニバーサル基板よりもピッチが狭い(半分の幅になっている)ので、そのままではユニバーサル基板に取り付けられません。できれば、カードエッジコネクタのピンを間引いて、うまくユニバーサル基板にはめてしまいたいところです。そこで、micro:bitの各ピンとカードエッジコネクタの各ピンがどのように対応しているのかを確認してみました。micro:bitのピンを見ると、広いピン(「0」「1」「2」「3V」「GND」)1つ分の幅は、狭いピン4つ分の幅と同じになっていて、数えていくとmicro:bitのP5のピンとP11のピンにつながるカードエッジコネクタのピンは、交互に残しながらカードエッジコネクタのピンを間引く(つまり、ユニバーサル基板のピッチに合うようにする)ことで、両方とも使える状態にすることができがそうだということがわかりました。


※ブレッドボードユニバーサル基板を裏表逆に使っているのは、回路としてどのようにつながっているのかわかりやすくしたかったためです。

地道な作業ではありましたが、どうにか加工を終えてユニバーサル基板にカードエッジコネクタを載せることができました。横幅はうまくユニバーサル基板のピッチ似合わせることができましたが、縦の幅は少し狭かったので、無理やり広げて挿し込みました。配線も済ませて動作確認をしてみると、無事にAボタンとBボタンとして機能してくれました。これで、大きなAボタンとBボタンが必要になったときには、この拡張モジュールを使えばよいことになります。作り方も簡単だし、安価な部品しか使っていないので、材料さえ揃えられれば誰にでも作れると思います。(本音としては、カードエッジコネクタ付きのユニバーサル基板があるとありがたいところですが…)
#よろしければ、このBlogのmicro:bitに関する過去記事もご覧ください。

2026年4月21日火曜日

松江訪問記〜松江歴史館と車窓見学

松江訪問も最終日となりました。前日に「松江城」へ行きましたが、「松江歴史館」は、月曜日だったため休館日でした。せっかく松江市まで来たので、松江歴史館には行っておこうと思って、再び松江城方面を目指しました。流石に2回目の徒歩移動はやめて、「ぐるっと松江レイクライン(バス)」を利用することにします。1回の乗車でどこまで行っても210円。1日乗車券は520円なので、3回乗るなら1日乗車券の方がお得になります。今回は、目的地が松江歴史館だけなので、1回毎の支払いを選ぶことにしました。JR松江駅を30分おきに出発するということで、バスの時間に合わせてホテルを出発します。チェックアウトは、自動機で簡単に完了しましたが、フロントで荷物だけ預けてホテルを出ました。

予定通り、駅前のバス停に少々レトロな雰囲気のペイントが施されたコミュニティバスサイズの小さなバスがやってきたので、観光客風の方数名と一緒に乗り込みます。運転士さんの語りとバスに設置されたモニタから流れるガイドVTRの解説を聞きながら、10分程度で目的地のバス停に到着しました。少し歩いて松江歴史館に入ると、平日の朝でもあるので来館者は2名くらいしかいませんでした。時間があるので基本展示と企画展示の両方のチケットを購入(前日の松江城観覧券での割引あり)し、松江城や城下の町などの歴史や地域の文化・くらしについての展示を見たあと、「ばけばけ」にちなんだ「連続テレビ小説「ばけばけ」の世界と小泉セツと八雲の時代」の展示も観ました。

本来の目的である、「江戸始図」のことが知りたかったので、売店で「松江歴史館 研究紀要 第6号」を購入しました。それ以外には「江戸始図」の資料がなく、「極秘諸国城図」の資料はあっても、図録のようなものが見当たりません。受付の方にお願いをして学芸員さんに確認していただいたところ、過去に「極秘諸国城図」の館蔵品展を行ったことはあるが、再度行う予定がありそうだということまで教えていただきました。その際に、図録も再販するかもしれないとのこと。ただ、はっきりとしたことは決まっていないとも聞きましたので、今後の動きに注目していきたいと思います。

見学の目的を終えて松江歴史館を後にして、再び「ぐるっと松江レイクライン」に乗って、続きの解説を聞きながら車窓見学をすることにします。松江の観光地をぐるっと回って解説をしてくれましたが、小泉八雲・セツ夫妻の縁の場所について詳しく解説していただきました。温泉に行けなかったことが若干心残りではありましたが、車窓見学を終えて、松江駅まで戻ってきました。

松江駅に戻ってからは、ひたすらお土産選びをしました。予算と相手のことを考えると、悩みに悩むところはありましたが、たっぷり時間を使ってお土産を選ぶことができました。お土産の購入を終えて、ホテルに預けていた荷物を取りに戻るついでに、「オープンソースラボ」前で写真を取りました。中の様子も見てみましたが、高校生らしき先客数名が勉強をしている雰囲気だったので、邪魔をしてもいけないので帰ることにしました。

ホテルで荷物を受け取って再び松江駅まで戻ってから、近くの「松江テルサ」で空港行きのバスが来るのを待ちました。寒さを凌ぐにはとてもありがたいと思いました。(中央の吹き抜けに設置されている「からくり時計」が音楽演奏をしてくれました)バスの時間が近くなってくると、人がどんどん集まってきたので、全員乗れるのか心配なくらいでしたが、席は十分にあったため、2人並びの席のとなりは座る人がいない状態で乗ることができました。空港までは、山陰道を使いながら35分の道のりで、雲間から宍道湖に陽光がさす幻想的な景色も見ることができました。

出雲縁結び空港についてからは、スサノオラーメンを食べて、自動チェックイン機でチェックインをしてから荷物を預けて、最後にもう一度お土産を見ました。松江駅で散々迷って買ったので、ここでは買い物をしませんでしたが、もう一度行く機会があったら買いたいと思うものはありました。(^^;;;

見るところもなくなってきたので、保安検査を通ってから、搭乗ゲートのフロアに入りました。搭乗まで1時間弱の時間があったので、まったりしながら携行していた本を1冊読み終えて、搭乗案内に従って飛行機に乗り込みました。行きの飛行機では、隣に空席がある通路側にしたのですが、帰りはほぼ満席で、夜景が見たかったので窓側の席にしました。飛行機からの夜景も好きですが、実は翼が動いているのを見るのが好きなので、子供のような気分で翼の動きを見ながら羽田空港に向かいました。ちょうど満月の夜だったので、太平洋側に翼と海と月を見ることができて、なかなか印象的な光景でした。

到着は、予定より10分早かったらしく、スムーズな運行で焦る必要もありませんでした。荷物を受け取ってから、帰りのリムジンバスを予約するために、チケット売り場へ直行しました。券売機で、無事にリムジンバスのチケットを購入して、さらに待ち時間があるくらい余裕がありました。

ということで、無事に自宅に戻ってきましたが、翌日も1日休みを取っていたので、思い出を整理しながら少しずつ現実に戻っていきました。10年前にも思いましたが、知的好奇心に従って、気ままに一人で散策しながら旅をするというのもなかなか良いものです。

「松江訪問記」

2026年4月13日月曜日

松江訪問記〜松江城と小泉八雲(ばけばけ)ゆかりの地へ

「松江城」訪問本番の日。これまでの城跡訪問でも同じですが、城跡までの道のりを歩いて移動し、周辺の地勢も含めて城跡を味わうようにしています。いくつかの橋(くにびき大橋、向島橋、東橋)を渡りながら、過去に堀として利用されていたであろう京橋川が縦横に通っているのをたどって、京橋川沿いを城に向かって歩きました。(京橋川は、剣先川、大橋川とつながっている)大手前通りに入って松江城へ一直線に向かうと、その先に天守が見えてきました。平山城と聞いていたので、山があるのだろうと思っていたのですが、山全体が石垣で囲まれているような造りになっていて、見事な石垣を見ることができました。京橋川の堀と合わせて、堅牢な城であったことが伺えました。街中に堂々と構えた城のイメージで、島根県庁(三の丸だったところに建てられている)と隣接する位置にありました。堀尾吉晴公像に迎えられて、馬溜を通って大手門から入城しました。
#可能な限り早い時間に行くようにしているのですが、空いている時間に見学した方が観たいものをじっくり見ることができるのでオススメです。

二の丸(上の段)に上がると、城壁と3つの櫓が見えます。櫓の中にも入れるので太鼓櫓、中櫓、南櫓と順番に見学し、本丸方面に向かうことにします。一ノ門を通って本丸に入ると、東側に天守閣がありました。本丸自体が山の頂上部にあるため、既に城下がよく見える状態ではありましたが、更に上を目指して天守閣に向かいました。あらかじめ購入しておいた電子チケット(スマホ)を使って受付を済ませると、天守閣によくある急な階段を上がって行く構造になっています。1,2階は空間が広くなっていて、武器を蓄えたり兵を集めたりするスペースや、下から来る敵を迎え撃つ構造など、天守を守る工夫が随所に見られました。更に上がっていくと少しずつ狭くなっていきますが、城主(藩主)が通る階段とは別に小姓が通る階段らしきものもあって、城主が別格の存在であったことを思わせられました。また、他の天守と比べると珍しい藩主用の便所があったとされていて、籠城戦を見越した工夫もされていました。

天守閣最上階に上がると、城下を一望できる立地になっていて、宍道湖まで見渡すことができました。この天守は、慶長16年(1611年)に完成したもののようで、過去に存在した唐破風や千鳥破風が外されたところがあって、その痕跡も見ることができます。他の城でも同じことが言えますが、城はつくっておしまいなのではなく、そこから年月を経て様々な修繕や変更が加えられます。藩の財政上、手入れが行き届かず放置されたり、廃城等によって取り壊されたりする城もありました。戦のない期間が長く続いた江戸時代は、天守を維持する理由が薄れてしまい、手入れもされずに荒廃していった天守(城)も多かったようでした。松江城天守自体も幕末から明治期にかけてかなり荒廃していたらしく、小泉八雲が観た天守は、壊れかけた建物だったとか。それを復興し、戦災は免れたものの、今日まで残してきた地元の方々の熱意も感じられました。

天守閣の見学を終えて、しばらく本丸内を散策して周りの景色も見て回りました。その後、二の丸まで戻ったところで、「松江神社」の隣に建つ「興雲閣」にも行きました。明治36年(1903年)に完成した和洋折衷の建物で、松江市の工芸品陳列所として使われていたとのこと。平成途中までは、「松江郷土館」としても使われていた歴史ある建物です。現在は、資料展示室や大広間なども見学することができますし、カフェもあるので明治期の建物で歴史に思いを馳せるのもよいかもしれません。先を急ぐ私は、足早に見学を済ませて「ぶらっと松江観光案内所」に立ち寄りました。(ちょっと雨が強かったので雨宿りも兼ねて)ここでは、松江城のリーフレットだけでなく、これから行きたいと思っているところのリーフレットを入手して、松江市教委がまとめた松江城の研究資料も購入しました。こうした、現地でしか入手できない”紙もの”を入手することも、現地に行って見学するよさだと思っています。

続いて、松江城から北へ降りていったところにある「小泉八雲記念館」へ行きました。チケットは、松江城の見学チケットと一緒に購入していた電子チケットを使いました。NHKの朝ドラ「ばけばけ」で注目を集めているため、松江市自体が「ばけばけ」推しになっています。私自身も小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)や「怪談」についての基礎知識はあるものの、それ以上のことは知らないことが多く、「怪談」が夫婦二人三脚で作った作品であったことも知ることができました。隣接する「小泉八雲旧居」も見学し、ドラマのセットと似ている(ドラマのセットがこれを参考にしている)ことがわかりました。
#小泉八雲記念館のチケットを見せたら、小泉八雲旧居の入場料金が割引になりました。

「八雲庵」で出雲そばを食べてから、「地ビール館」と「武家屋敷」の見学に行きました。地ビールには多大な魅力を感じましたが、散財が激しいので少々我慢をして、後ろ髪を引かれつつ「武家屋敷」へ向かいました。この「武家屋敷」は、松江藩士が入れ替わり住んでいた屋敷だったようで、立派なお屋敷であったことが伺えました。帰りがけに雨が降ってきてしまったので、堀(川)に沿って歩きながら「カラコロ工房」に立ち寄りました。ここは、「日本銀行松江支店」だったところを改装して、飲食店や工芸品、お土産などを販売する場所になっていました。その地下で「ばけばけ展」をやっていて入場無料とのことだったので入ってみました。地下には大きな金庫があり、分厚い扉を見ることができました。そんなところを通り抜けて、NHKの朝ドラ「ばけばけ」の衣装や小道具、役者さんたちのサイン入りポスターなどが展示されていました。一番の見所(?)は、建物セットの設計図でした。ほとんどが写真撮影禁止だったので、一部だけ写真に収めて帰ってきました。

我ながら、盛りだくさんの一日になりました。雨風が強くなってきてしまったので、早めに宿に戻って一休みしてから夕食のためにJR松江駅へでかけました。駅の反対側で「中村製麺所」というラーメン屋を見つけて衝動的に入店。のぼりに「しじみラーメン」とあったので、迷わずこれを注文しました。細く少し硬めの麺で、博多豚骨ラーメンに近いのかと思いきや、あっさりした透明に近いしじみ出汁が麺とマッチしていてずっと食べていられるレベルの美味しさでした。スープまで完食して大満足でホテルに戻りました。…続く。

「松江訪問記」