2026年6月7日日曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜Arduino(互換機を含む)用のシールドを試作する

前回の続きです。これまで、株式会社アクエストが開発している「音声合成LSI(「ATP3011(←データシートPDF)」と「ATP3012(←データシートPDF)」)」を試用してきました。前回は、ATP3011からも音声を出すことができて、仮称「ATP301x音声ボード」まで作ることができました。(ATP3012系で音声が出ない問題は解決していませんが…)この勢いの乗って、今回は「Arduino ATP301x音声シールド」を作っていきたいと思います。
#この音声合成LSIの詳細は、公式Webサイトの「音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」」をご覧ください。

前回までに、Arduino互換機の「Seeeduino XIAOSeeed Studio)」を使ってATP3011で音声を出して、一つの基板にSeeeduino XIAOとATP3011を載せた音声ボードを作るところまでできました。この知見を活かして、せっかくなら各種Arduinoに載せられるようなシールドを作ってしまおうと考えました。

Arduinoのシールドについては、フィジカル・コンピューティングを始めた初期の頃からいろいろとやっていたのですが、このところすっかりご無沙汰状態でした。シールドを載せるArduinoは、Arduino UNO R3(互換機)を選びました。そもそも、前回から参考にしているmisawa @ELIXIRさんの「1000円で作る日本語音声合成装置」には、Arudino UNOでの使用例が示されています。この回路をシールドにするだけなので、それほど難しいことはないと思って作業を始めました。

自宅に在庫があったArduino用ユニバーサルシールド基板は、サンハヤトの「UB-ARD03」でした。Arduinoの独特なピン配置を一般的な2.54mmピッチに変換しながら、ユニバーサル基板部分には様々な電子部品を載せられるようになっています。ただし、ピンの変換をした内側の1列は、それぞれVCCとGNDになっているので、純粋にユニバーサル基板として使えるところは少し狭くなっています。しかも、ゼロプレッシャーICソケットを載せるので、使えるところは限られてしまいます。表裏を何度も確認しながら、狭いところに配線を取り回してどうにか回路を組むことができました。

できあがった自作シールドをArduino UNOに載せて動作確認をしてみましたが、うまく動いてくれません。はじめは、RX/TXの配線あたりに原因があるのではないかと考えて、被覆付きのケーブルを使って最短距離でつないでみましたが、出力されているはずの「音声」を聞き取れるようにはなりませんでした。テスターをあてて導通を確認したり、デジタル顕微鏡ではんだブリッジやハンダ不良がないか確認をしてみました。ところどころで導通が不安定に感じるところはありましたが、概ね導通に問題はなく、原因を特定することができませんでした。

半分ヤケ○ソになりながら、かつてブレッドボードを載せたArduinoシールドがあったことを思い出して、ユニバーサルシールド基板に小さなブレッドボードを載せてやってみることにしました。先に作った自作シールドのときと同じように、Arduino UNOとATP3011との間で通信が行われているであろう雰囲気(定期的にパルスのようなノイズが出る)は感じられるのですが、残念ながら音声を出すことができませんでした。

ATP3011のデータシートには、もう少し複雑な回路例が示されているので、こちらを参考にしてチャレンジしてみるのもよいかもしれません。そもそも今回の動作確認では、本家版のArduino UNO R3ではなくその互換機を使っていますが、本家版のArduino UNO R3だったらどうなるのか、Arduino UNO R4でやってみたら…と試行錯誤は続きそうです。

「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」

2026年6月1日月曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜Seeeduino XIAO(Arduino互換機)でコントロールしてみる

以前の続きです。株式会社アクエストが開発している「音声合成LSI(「ATP3011(←データシートPDF)」と「ATP3012」(←データシートPDF)」)」を試用しているのですが、ATP3011からは音声を出すことができていませんでした。今回は、「ATP3011を使って音声を出す」ことを目標にして、動作実験を進めていきたいと思います。
#この音声合成LSIの詳細は、公式Webサイトの「音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」」をご覧ください。

これまでは、Arduino IDEなどを使ったシリアル通信で音声を出す方法で動作実験をしてきましたが、Arduinoの互換機や自作互換マイコンボードなどにATP3011やATP3012を載せ替えて動作実験をすると、ATP3012系のLSIでは音声が出せるものの、ATP3011系のLSIでは音声が出せていませんでした。別の方法として、Arduino(互換機含む)にプログラムして、これらの音声合成LSIをつないでコントロールする方法があるので、今回はそちらで試してみることにします。
#Arduinoのプログラム方法は、misawa @ELIXIRさんの「1000円で作る日本語音声合成装置」を参考にしました。

今回選んだArudino互換機は、Seeed Studioの「Seeeduino XIAO」です。自宅に在庫があったのと、小さいので回路設計が簡単にできて動作実験環境が楽に構築できると思ったからでした。Seeeduino XIAOの設定等については、公式サイトにガイドがありましたので参考にしてください。

Arduino IDE(2.3.8)を起動して、「Arduino IDE」メニューから「基本設定…」をクリックします。すると、基本設定の窓が開くので、「設定」タグの「追加のボードマネージャのURL:」以下に、

https://files.seeedstudio.com/arduino/package_seeeduino_boards_index.json

と入力します。既に入力されているURLがある場合には、URLを入力するテキストフィールドの右にあるボタン(複数のURLを入力する窓を開くためのボタン)をクリックすると、2つ以上のURL(1行に1つ)を入力することができるようになります。入力が終わって「OK」ボタンをクリックすると、ボードマネージャで「Seeed SAMD Boards」を検索してインストールすることができました。(作業時のバージョンは、1.8.5でした)インストールが終わったら、「ツール」メニューから「ボード:」→「Seeeduino SAMD Board」→「Seeeduino XIAO」を選択します。
#Arduino IDEの動作環境は、いつものMacBook Proを使用しています。

ここでSeeeduino XIAOをUSB-CケーブルでMacBook Proにつなぎます。すると、「ツール」メニューの「ポート:」から、「/dev.cu.usbmodem******(Seeeduino XIAO)」を選ぶことができるようになるので、これを選んで準備完了です。動作確認のため、「ファイル」メニューから「スケッチ例」→「01.Basics」→「Blink」を開いて「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックすると、問題なくコンパイルと書き込みが完了してLチカ動作確認ができました。

次に、先程紹介した、「1000円で…」のWebページで紹介されていたサンプルスケッチを参考にして、Arduino IDEでプログラムをしていきます。変更したところは、RXとTXのピンを「2」と「3」に設定しました。そもそもSeeeduino XIAOのRX/TXの入出力ピンは、「6」と「7」に割り振られています。Arduino UNOの場合は、「0」と「1」に割り振られていて、サンプルスケッチでは、「12」と「13」にRXとTXを設定していました。サンプルスケッチでRX/TXの入出力ピンを避けていることを考慮して、Seeeduino XIAOで他の役割をあまり与えられていない「2」と「3」に設定しました。(「6」と「7」に設定しても、問題はありませんでした)プログラムを書き終えたら「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしてプログラムを書き込むと、アンプ内蔵スピーカーから音声が出ました。

今回は、一連の動作実験をブレッドボード上で行っていましたが、この環境を残しておきたいと考えて、ユニバーサル基板とピンソケット、ゼロプレッシャーICソケットなどを使って、仮称「ATP301x音声ボード」を作ってみました。

切り替えスイッチを付けてATP3011とATP3012の両方に対応できるようにしようと思いましたが、今度はATP3012の方が動いてくれませんでした。orz(しばらくは、試行錯誤が続くかも…)今回作った自作ボードは、スピーカーの中に組み込んでも使える大きさだし、教材としても使えてしまうのではないかと妄想がふくらみます。(PCB設計にも興味が向いてしまうところですが…)

「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」

2026年5月23日土曜日

エレキベースで”小さなエフェクター”を試してみる

DELAYの自作(「DELAY2399」を作ってみた)をやったときに少しだけ紹介しましたが、Amazonで”小さなエフェクター”を見つけて急に興味が湧いてしまい、勢いでいくつか購入しています。見た目も可愛いので飾っておくだけでもよいのですが、それだけではやはりもったいないので、愛用のエレキベースにつないで1つ1つ音を出して遊んでみました。音の変化を楽しみながらエフェクターをいじってみましたが、エフェクターを使う醍醐味は、並べてつなげたときの音の変化を楽しむことではないかと考えてやってみることにしました。自室にあるエレキベースとギター&ベースアンプを使って試聴してみることにして、必要なものを買い揃えてみました。

今回購入したのは、エフェクター同士をつないでいくパッチケーブルとエフェクターに電源を供給するための分岐ケーブル(デイジーチェーンケーブル)、ACアダプターのDC出力極性変換ケーブルです。DC9V出力のACアダプターは手元にあったのですが、センター+のものだったため、DC出力の極性を逆にする変換ケーブルを使ってセンター-にしてエフェクターにも使えるようにしました。
#エフェクターを含む楽器系のACアダプターは、センター-のものが多いですが、「エフェクター電源はなぜセンターマイナス仕様なのか」に詳しい解説がありました。根本的で決定的な理由があるわけではなさそうですが、最終的には「業界標準に従う」ということなのではないかと思います。

準備が整ったところでエフェクターをついでいきます。つないだエフェクターとつないだ順番は以下のとおりです。
#エレキベースは、2025年に破産したらしいFERNANDES社(←アーカイブのため重いです)のもので、中古で購入した詳細不明のものです。ギター&ベースアンプは、キョーリツの「Photogenic PG-10」を使っています。

  1. エレキベース=FERNANDES社
  2. Dynamic Wah=DONNER(Donnermusic社)
  3. FC13 Analog Phaser=FLAMMA(Shenzhen Flamma Innovation社)
  4. LEF-304 Analog Chorus=Rowin(Rowin Music社)
    ※ラベルには「LEF-300」と印刷されている
  5. Analog Delay(Echo)=iSET(ISET Audio社)←YouTubeのチャンネル
  6. LN-319 Noise Gate=Rowin(Rowin Music社)
  7. ギター&ベースアンプ「Photogenic PG-10]」=キョーリツコーポレーション

エフェクターをつなぐ順番については、SOUND HOUSEさんの「エフェクターのつなぎ方と順番 | 空間系~補正系まで」やFFECTORPRESSさんの「【エフェクター入門】エフェクターの繋ぎ方編」を参考にしました。つないだことで面白い音の変化も感じましたが、効果が実感できないつなぎ方や設定もあって、なかなか思ったように簡単には行かないものだということがわかりました。シンセサイザーも自作してみたいという気持ちはあるのですが、まだまだ知識や技能が足りなくて躊躇しています。しばらくは、エフェクターの仕組みを勉強しながら、応用範囲を広げていければと思っています。

2026年5月16日土曜日

Raspberry Piの古いOS(Raspbian)のアップデートを試みる〜Raspbian 10(buster)でのリポジトリ設定など

前回の続きです。初代Raspberry Piのアップデート作業が終わったので、残り12個の歴代Raspberry piのアップデート作業をしていきます。2年前のアップデート作業のときは、10個のRaspberry Piを紹介していましたが、数え忘れていたものと新たに買ったものとを併せて13個のRPiがあります。これを順番にアップデートしていくのですが、ちょっとずつ用途を変えているので微妙に使用環境やOSなどの状態が違うため、アップデート作業にはかなり時間がかかります。心が折れないように、気持ちを奮い立たせて作業を進めていきます。(^^;;;

アップデートを進めていくと、前回の作業でリポジトリの設定を変更した「Raspbian GNU/Linux 9.13 (stretch)」だけでなく、「Raspbian GNU/Linux 10(buster)」をインストールしていたRPiでも、「sources.list」の設定を変更しないとアップデートできないことがわかりました。早速心が折れそうになりましたが、”stretch”のときと同じように、「sources.list」と「raspi.list」内の設定を変更すればよいのではないかと考えて、作業を進めていくことにしました。「LXTerminal(←GitHubのページ)」を起動して、「/etc/apt/sources.list」を「sudo vi 」コマンドを使って開き、(「sudo vi /etc/apt/sources.list」)viの「i」コマンドで文字入力モードにしてから、「deb http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi」をコメントアウトします。(「#deb …」のようにする)viでの作業が終わったらESCキーを押してから「:wq」コマンドで保存&終了します。

次に「/etc/apt/sources.list.d/」ディレクトリ内の「raspi.list」を「sudo vi 」コマンドで開いて、(「sudo vi  /etc/apt/sources.list.d/raspi.list」)viの「i」コマンドで文字入力モードにしてから、「deb http://legacy.raspbian.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi」と追加します。viでの作業が終わったら、ESCキーを押してから「:wq」コマンドで保存&終了します。

リポジトリの設定変更を終えたところで「reboot」コマンドで再起動して、再び「LXTerminal」で「sudo apt update」コマンドを実行すると、エラーは出なくなりました。アップデートが確実に行われているか確認するために「アップデート」アプリも動かしてみましたが、タイミングの問題かもしれませんがアップデートが残っている感じがしました。少し時間をおいて「sudo apt update」をしてみたところ、アップデートが行われている感じになったので大丈夫ではないかと判断しました。(^^;;;

作業をした時点で、「Raspbian  GNU/Linux 11(bullseye)」や「Debian GNU/Linux 12(bookworm)」で動かしているRPiは、タスクバー内の「アップデート」アイコン(アップデートが可能なときだけ表示される)からのアップデートが可能でした。また、「パッケージアップデーター」からのアップデートも可能です。Raspbianメニューから「設定」→「Main Menu Editor」を開いて、「システムツール」内の「パッケージアップデーター」にチェックを入れておくと、Raspbianメニューからも「パッケージアップデーター」を起動することができます。「LXTerminal」を使って、ターミナル上で「$ sudo apt …」で作業した場合は、コマンドの履歴が残って2回目以降はターミナルでやる方が簡単かつ確実になるので、私はターミナルでやることが多いです。(^^;;;
#OSのバージョンは、ターミナルで「lsb_release -a」コマンドで確認します。RPiのモデル名は、同じく「pinout」コマンドでPRiのGPIOピンアサインとともに確認することができます。「$ cat /proc/cpuinfo(「 | grep Model」をつけるとリビジョンのところだけが表示される)」でもモデル名を確認することができます。

今回の作業をしていく中で、RPi B+に入れていたmicroSDカードが破損してしまったため、「Raspberry Pi Imager」を使って起動microSDカードを作り直しました。破損してしまったmicroSDカードは、フォーマットすらできないくらい壊れていました。非力なB+でも、最新の「Raspbian GNU/Linux 13 (trixie)」の32-bitバージョンが使えることがわかりました。

ついでに、「sudo rpi-update」コマンドですべてのRPiのファームウェアをアップデートしておきました。実用としては、反応速度なども考えるとRPi 3以上は必要かなと思うところですが、コンパクトさを活かした使い方を考えるのも楽しいので、面白い使い方を考えていきたいと思います。

「Raspberry Piの古いOS(Raspbian)のアップデートを試みる」

2026年5月8日金曜日

Raspberry Piの古いOS(Raspbian)のアップデートを試みる〜Raspbian 9.13(stretch)でのリポジトリ設定変更

このBlogでもたびたび紹介しているRaspberry Piの話です。久しぶりにRaspberry Piを使う用事ができてしまったため、しまい込んであった歴代のRaspberry Piたちを出して、ついでにOSのアップデートをしておこうと思い立ちました。中でも、初代Raspberry PiにインストールしていたRaspbianがアップデートできなかったことを思い出しました。古いRaspbianでも、リポジトリの設定を変更すればアップデートできるのではないかと考えて、やり方を調べてアップデートしてみることにしました。

作業を始めた時点での状況は、初代Raspberry PiにインストールされているRaspbianでは、「sudo apt update」コマンドが通りません。「404 Not Found」のエラーが出て、アップデートができませんでした。Google先生を頼ってネットで情報を探すと、ビューローみかみさんの「古いRaspbian Stretchでパッケージがインストールできない時の対処方法」 というページを見つけました。私がアップデートしようと思っている初代Raspberry Piで「LXTerminal(←GitHubのページ)」を起動して、「lsb_release -a」コマンドを使ってインストールされているOSを確認すると「Raspbian GNU/Linux 9.13 (stretch)」となっていたので、まさにこのページに書かれたとおりにやっていけばよいだろうと考えて、リポジトリの設定変更に取りかかりました。
#歴代のRPiについては、「Raspberry Pi computer hardware」に情報があります。

以下の作業は、「LXTerminal」でのコマンドを打ち込んで行う作業になります。難しくはないですが、コマンドでの作業に慣れていない場合は、手順などをよく確認して、それぞれのコマンドによって何が行われるのかを理解しながら作業を進めていただければと思います。

まず、「/etc/apt/」ディレクトリ内にある「sources.list」を「sudo vi」コマンドを使って開きます。(「sudo vi /etc/apt/sources.list」)viの「i」コマンドで文字入力モードにしてから、「deb http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ stretch main contrib non-free rpi」となっている行の先頭に「#」を入れて(「#deb …」のようにする)コメントアウトします。ESCキーを押して文字入力モードからコマンド入力モードに切り替えて、「:wq」コマンドで変更内容を保存すると同時にviを終了させます。

次に「/etc/apt/sources.list.d/」ディレクトリ内に「raspi.list」というファイルがあった(なければ作る)ので、これを「sudo vi」コマンドで開いて、(「sudo vi  /etc/apt/sources.list.d/raspi.list」)同様にviの「i」コマンドで文字入力モードにしてから、「deb http://legacy.raspbian.org/raspbian/ stretch main contrib non-free rpi」と書き加えます。最後に、ESCキーを押してから「:wq」コマンドで保存&終了しました。この状態で「reboot」コマンドで再起動してから、「sudo apt update」コマンドを試してみたところ、無事にアップデートができるようになりました。
#アップデート作業の詳細は、拙Blogの過去記事をご参照ください。

溜まっていたアップデートを一気に行ったので、ただでさえ非力な初代Raspberry PiのCPU使用率が100%にはり付いたままの状態になり、大丈夫か心配になるくらい時間がかかりましたが、どうにかアップデートを終わらせることができました。古いOSのサポートを続けてもらえるのは本当にありがたいと思いましたが、スタッフ側の負担を考えると順次新しいOSへの移行を進めていく必要があるのかもしれないとも思いました。

実は、過去のRaspbianでしか使えないアプリケーションソフトがあって、できれば動作確認なども考えて動態保存しておきたいと思っています。OSをインストールしているSDカード自体も消耗品なので、バックアップを取って複製ができるようにしておくなどの対策もしなければならないと思います。手間がかかる作業なので、なかなか取り組めないのが現状ですが…。orz

「Raspberry Piの古いOS(Raspbian)のアップデートを試みる」

2026年5月1日金曜日

micro:bitのAボタンとBボタンを大きくする試み

特別支援学級で、「micro:bitで楽器作り」の授業をやったことをきっかけに、合理的な配慮の一環として、小さなAボタンとBボタンではうまく操作できない人のために、大きなAボタンとBボタンにするにはどうしたらよいかと考えていました。そもそも、micro:bitのAボタンとBボタンは、一般的なタクティルスイッチがそのまま載っているだけなので、小さくて押しにくいという課題があります。ある程度使い慣れてくれば使えないとまでは言えないレベルではあるのですが、手先の動かしが苦手な人にとっては、それだけでハードルが高くなってしまいます。micro:bitが教育用途で広く使われることを想定して開発されていることを考えれば、汎用性のある一般的な電子部品で作ることにより、コスト削減につながっているであろうことは容易に想像がつきますが、使いやすさとコストのトレード・オフな関係は、許容しなければならないことも多いので、使う側でどうにかできないものかと考えてみました。

すぐに思いついた方法として、micro:bitの基板から、AボタンとBボタンのタクティルスイッチを取り外して、使いやすいスイッチに載せ替えてしまえばよいのではないかと思いました。しかしそうなると、配慮が必要な状態が判明するたびに、micro:bitそのものを改造する必要が生じてしまいます。改造micro:bitを作り続けるのは、どう考えても合理的かつ効率的とは思えません。

そこで、micro:bit自体はそのままで、アタッチメントのようなものを取り付けて、必要な機能を付加するようなことはできないかと考えました。micro:bitには、さまざまな拡張モジュールやブレイクアウトボードと呼ばれるものが開発・販売されていますが、こうしたものを参考にしながらAボタンとBボタンだけを大きなものにするような拡張モジュールを作ることを考えて、試作してみることにしました。今回準備したパーツは、以下のとおりです。

〈使用パーツリスト〉

  • micro:bit用カードエッジコネクタ
  • ユニバーサル基板(ブレッドボードを模したもの)
  • 大きなタクティルスイッチ*2
  • 整流ダイオード*2(1N4002)

まずは、micro:bitのAボタンとBボタンは、どこの端子につながっているのかを確かめます。micro:bitのピンアウトの情報を確認すると、AボタンはP5に、BボタンはP11につながっていることがわかりました。あとは、これらの端子を大きなタクティルスイッチとつなぐようにして、反対側をGNDに落とすようにすれば大きなボタンで操作ができるようになるはずです。簡易的につないで動作確認をしてみたところ、問題なく操作することがわかりました。あとは、モジュール化するだけです。
#「Edge Connector & micro:bit pinout」では、新旧micro:bitのピンアウトが確認できます。

今回使ったカードエッジコネクタのピン配置は、ユニバーサル基板よりもピッチが狭い(半分の幅になっている)ので、そのままではユニバーサル基板に取り付けられません。できれば、カードエッジコネクタのピンを間引いて、うまくユニバーサル基板にはめてしまいたいところです。そこで、micro:bitの各ピンとカードエッジコネクタの各ピンがどのように対応しているのかを確認してみました。micro:bitのピンを見ると、広いピン(「0」「1」「2」「3V」「GND」)1つ分の幅は、狭いピン4つ分の幅と同じになっていて、数えていくとmicro:bitのP5のピンとP11のピンにつながるカードエッジコネクタのピンは、交互に残しながらカードエッジコネクタのピンを間引く(つまり、ユニバーサル基板のピッチに合うようにする)ことで、両方とも使える状態にすることができがそうだということがわかりました。


※ブレッドボードユニバーサル基板を裏表逆に使っているのは、回路としてどのようにつながっているのかわかりやすくしたかったためです。

地道な作業ではありましたが、どうにか加工を終えてユニバーサル基板にカードエッジコネクタを載せることができました。横幅はうまくユニバーサル基板のピッチ似合わせることができましたが、縦の幅は少し狭かったので、無理やり広げて挿し込みました。配線も済ませて動作確認をしてみると、無事にAボタンとBボタンとして機能してくれました。これで、大きなAボタンとBボタンが必要になったときには、この拡張モジュールを使えばよいことになります。作り方も簡単だし、安価な部品しか使っていないので、材料さえ揃えられれば誰にでも作れると思います。(本音としては、カードエッジコネクタ付きのユニバーサル基板があるとありがたいところですが…)
#よろしければ、このBlogのmicro:bitに関する過去記事もご覧ください。

2026年4月21日火曜日

松江訪問記〜松江歴史館と車窓見学

松江訪問も最終日となりました。前日に「松江城」へ行きましたが、「松江歴史館」は、月曜日だったため休館日でした。せっかく松江市まで来たので、松江歴史館には行っておこうと思って、再び松江城方面を目指しました。流石に2回目の徒歩移動はやめて、「ぐるっと松江レイクライン(バス)」を利用することにします。1回の乗車でどこまで行っても210円。1日乗車券は520円なので、3回乗るなら1日乗車券の方がお得になります。今回は、目的地が松江歴史館だけなので、1回毎の支払いを選ぶことにしました。JR松江駅を30分おきに出発するということで、バスの時間に合わせてホテルを出発します。チェックアウトは、自動機で簡単に完了しましたが、フロントで荷物だけ預けてホテルを出ました。

予定通り、駅前のバス停に少々レトロな雰囲気のペイントが施されたコミュニティバスサイズの小さなバスがやってきたので、観光客風の方数名と一緒に乗り込みます。運転士さんの語りとバスに設置されたモニタから流れるガイドVTRの解説を聞きながら、10分程度で目的地のバス停に到着しました。少し歩いて松江歴史館に入ると、平日の朝でもあるので来館者は2名くらいしかいませんでした。時間があるので基本展示と企画展示の両方のチケットを購入(前日の松江城観覧券での割引あり)し、松江城や城下の町などの歴史や地域の文化・くらしについての展示を見たあと、「ばけばけ」にちなんだ「連続テレビ小説「ばけばけ」の世界と小泉セツと八雲の時代」の展示も観ました。

本来の目的である、「江戸始図」のことが知りたかったので、売店で「松江歴史館 研究紀要 第6号」を購入しました。それ以外には「江戸始図」の資料がなく、「極秘諸国城図」の資料はあっても、図録のようなものが見当たりません。受付の方にお願いをして学芸員さんに確認していただいたところ、過去に「極秘諸国城図」の館蔵品展を行ったことはあるが、再度行う予定がありそうだということまで教えていただきました。その際に、図録も再販するかもしれないとのこと。ただ、はっきりとしたことは決まっていないとも聞きましたので、今後の動きに注目していきたいと思います。

見学の目的を終えて松江歴史館を後にして、再び「ぐるっと松江レイクライン」に乗って、続きの解説を聞きながら車窓見学をすることにします。松江の観光地をぐるっと回って解説をしてくれましたが、小泉八雲・セツ夫妻の縁の場所について詳しく解説していただきました。温泉に行けなかったことが若干心残りではありましたが、車窓見学を終えて、松江駅まで戻ってきました。

松江駅に戻ってからは、ひたすらお土産選びをしました。予算と相手のことを考えると、悩みに悩むところはありましたが、たっぷり時間を使ってお土産を選ぶことができました。お土産の購入を終えて、ホテルに預けていた荷物を取りに戻るついでに、「オープンソースラボ」前で写真を取りました。中の様子も見てみましたが、高校生らしき先客数名が勉強をしている雰囲気だったので、邪魔をしてもいけないので帰ることにしました。

ホテルで荷物を受け取って再び松江駅まで戻ってから、近くの「松江テルサ」で空港行きのバスが来るのを待ちました。寒さを凌ぐにはとてもありがたいと思いました。(中央の吹き抜けに設置されている「からくり時計」が音楽演奏をしてくれました)バスの時間が近くなってくると、人がどんどん集まってきたので、全員乗れるのか心配なくらいでしたが、席は十分にあったため、2人並びの席のとなりは座る人がいない状態で乗ることができました。空港までは、山陰道を使いながら35分の道のりで、雲間から宍道湖に陽光がさす幻想的な景色も見ることができました。

出雲縁結び空港についてからは、スサノオラーメンを食べて、自動チェックイン機でチェックインをしてから荷物を預けて、最後にもう一度お土産を見ました。松江駅で散々迷って買ったので、ここでは買い物をしませんでしたが、もう一度行く機会があったら買いたいと思うものはありました。(^^;;;

見るところもなくなってきたので、保安検査を通ってから、搭乗ゲートのフロアに入りました。搭乗まで1時間弱の時間があったので、まったりしながら携行していた本を1冊読み終えて、搭乗案内に従って飛行機に乗り込みました。行きの飛行機では、隣に空席がある通路側にしたのですが、帰りはほぼ満席で、夜景が見たかったので窓側の席にしました。飛行機からの夜景も好きですが、実は翼が動いているのを見るのが好きなので、子供のような気分で翼の動きを見ながら羽田空港に向かいました。ちょうど満月の夜だったので、太平洋側に翼と海と月を見ることができて、なかなか印象的な光景でした。

到着は、予定より10分早かったらしく、スムーズな運行で焦る必要もありませんでした。荷物を受け取ってから、帰りのリムジンバスを予約するために、チケット売り場へ直行しました。券売機で、無事にリムジンバスのチケットを購入して、さらに待ち時間があるくらい余裕がありました。

ということで、無事に自宅に戻ってきましたが、翌日も1日休みを取っていたので、思い出を整理しながら少しずつ現実に戻っていきました。10年前にも思いましたが、知的好奇心に従って、気ままに一人で散策しながら旅をするというのもなかなか良いものです。

「松江訪問記」

2026年4月13日月曜日

松江訪問記〜松江城と小泉八雲(ばけばけ)ゆかりの地へ

松江城」訪問本番の日。これまでの城跡訪問でも同じですが、城跡までの道のりを歩いて移動し、周辺の地勢も含めて城跡を味わうようにしています。いくつかの橋(くにびき大橋、向島橋、東橋)を渡りながら、過去に堀として利用されていたであろう京橋川が縦横に通っているのをたどって、京橋川沿いを城に向かって歩きました。(京橋川は、剣先川、大橋川とつながっている)大手前通りに入って松江城へ一直線に向かうと、その先に天守が見えてきました。平山城と聞いていたので、山があるのだろうと思っていたのですが、山全体が石垣で囲まれているような造りになっていて、見事な石垣を見ることができました。京橋川の堀と合わせて、堅牢な城であったことが伺えました。街中に堂々と構えた城のイメージで、島根県庁(三の丸だったところに建てられている)と隣接する位置にありました。堀尾吉晴公像に迎えられて、馬溜を通って大手門から入城しました。
#可能な限り早い時間に行くようにしているのですが、空いている時間に見学した方が観たいものをじっくり見ることができるのでオススメです。

二の丸(上の段)に上がると、城壁と3つの櫓が見えます。櫓の中にも入れるので太鼓櫓、中櫓、南櫓と順番に見学し、本丸方面に向かうことにします。一ノ門を通って本丸に入ると、東側に天守閣がありました。本丸自体が山の頂上部にあるため、既に城下がよく見える状態ではありましたが、更に上を目指して天守閣に向かいました。あらかじめ購入しておいた電子チケット(スマホ)を使って受付を済ませると、天守閣によくある急な階段を上がって行く構造になっています。1,2階は空間が広くなっていて、武器を蓄えたり兵を集めたりするスペースや、下から来る敵を迎え撃つ構造など、天守を守る工夫が随所に見られました。更に上がっていくと少しずつ狭くなっていきますが、城主(藩主)が通る階段とは別に小姓が通る階段らしきものもあって、城主が別格の存在であったことを思わせられました。また、他の天守と比べると珍しい藩主用の便所があったとされていて、籠城戦を見越した工夫もされていました。

天守閣最上階に上がると、城下を一望できる立地になっていて、宍道湖まで見渡すことができました。この天守は、慶長16年(1611年)に完成したもののようで、過去に存在した唐破風や千鳥破風が外されたところがあって、その痕跡も見ることができます。他の城でも同じことが言えますが、城はつくっておしまいなのではなく、そこから年月を経て様々な修繕や変更が加えられます。藩の財政上、手入れが行き届かず放置されたり、廃城等によって取り壊されたりする城もありました。戦のない期間が長く続いた江戸時代は、天守を維持する理由が薄れてしまい、手入れもされずに荒廃していった天守(城)も多かったようでした。松江城天守自体も幕末から明治期にかけてかなり荒廃していたらしく、小泉八雲が観た天守は、壊れかけた建物だったとか。それを復興し、戦災は免れたものの、今日まで残してきた地元の方々の熱意も感じられました。

天守閣の見学を終えて、しばらく本丸内を散策して周りの景色も見て回りました。その後、二の丸まで戻ったところで、「松江神社」の隣に建つ「興雲閣」にも行きました。明治36年(1903年)に完成した和洋折衷の建物で、松江市の工芸品陳列所として使われていたとのこと。平成途中までは、「松江郷土館」としても使われていた歴史ある建物です。現在は、資料展示室や大広間なども見学することができますし、カフェもあるので明治期の建物で歴史に思いを馳せるのもよいかもしれません。先を急ぐ私は、足早に見学を済ませて「ぶらっと松江観光案内所」に立ち寄りました。(ちょっと雨が強かったので雨宿りも兼ねて)ここでは、松江城のリーフレットだけでなく、これから行きたいと思っているところのリーフレットを入手して、松江市教委がまとめた松江城の研究資料も購入しました。こうした、現地でしか入手できない”紙もの”を入手することも、現地に行って見学するよさだと思っています。

続いて、松江城から北へ降りていったところにある「小泉八雲記念館」へ行きました。チケットは、松江城の見学チケットと一緒に購入していた電子チケットを使いました。NHKの朝ドラ「ばけばけ」で注目を集めているため、松江市自体が「ばけばけ」推しになっています。私自身も小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)や「怪談」についての基礎知識はあるものの、それ以上のことは知らないことが多く、「怪談」が夫婦二人三脚で作った作品であったことも知ることができました。隣接する「小泉八雲旧居」も見学し、ドラマのセットと似ている(ドラマのセットがこれを参考にしている)ことがわかりました。
#小泉八雲記念館のチケットを見せたら、小泉八雲旧居の入場料金が割引になりました。

八雲庵」で出雲そばを食べてから、「地ビール館」と「武家屋敷」の見学に行きました。地ビールには多大な魅力を感じましたが、散財が激しいので少々我慢をして、後ろ髪を引かれつつ「武家屋敷」へ向かいました。この「武家屋敷」は、松江藩士が入れ替わり住んでいた屋敷だったようで、立派なお屋敷であったことが伺えました。帰りがけに雨が降ってきてしまったので、堀(川)に沿って歩きながら「カラコロ工房」に立ち寄りました。ここは、「日本銀行松江支店」だったところを改装して、飲食店や工芸品、お土産などを販売する場所になっていました。その地下で「ばけばけ展」をやっていて入場無料とのことだったので入ってみました。地下には大きな金庫があり、分厚い扉を見ることができました。そんなところを通り抜けて、NHKの朝ドラ「ばけばけ」の衣装や小道具、役者さんたちのサイン入りポスターなどが展示されていました。一番の見所(?)は、建物セットの設計図でした。ほとんどが写真撮影禁止だったので、一部だけ写真に収めて帰ってきました。

我ながら、盛りだくさんの一日になりました。雨風が強くなってきてしまったので、早めに宿に戻って一休みしてから夕食のためにJR松江駅へでかけました。駅の反対側で「中村製麺所」というラーメン屋を見つけて衝動的に入店。のぼりに「しじみラーメン」とあったので、迷わずこれを注文しました。細く少し硬めの麺で、博多豚骨ラーメンに近いのかと思いきや、あっさりした透明に近いしじみ出汁が麺とマッチしていてずっと食べていられるレベルの美味しさでした。スープまで完食して大満足でホテルに戻りました。…続く。

「松江訪問記」

2026年4月6日月曜日

松江訪問記〜松江に行きました

長年の念願であった、島根県松江市に行って来ました。目的は、松江城に行くこと。よく考えると、山陰へは行ったことがなく、せっかくなら城を含めた歴史や文化にも触れておきたいと考えて、旅行の計画を立てました。NHKの「連続テレビ小説(朝ドラ「ばけばけ」)」でも取り上げられていた小泉八雲も気になりましたが、本職も忙しいのでじっくり吟味している暇はなく、ざっくりとやりたいことや行きたいところを決めて、ぶらりと思うままに見て回ろうということにしました。
#よろしければ、これまでの城跡訪問記事もご覧ください。

松江城は、日本に現存する12天守の内の1つで、中でも国宝に指定されている5つの天守の最後に加わえられたのが松江城です。国宝5天守については、10年前のリフレッシュ休暇で訪問した犬山城彦根城を含めて、松本城姫路城の4天守は、既に訪問済みです。つまり、今回の松江城訪問で、国宝5天守を制覇できるということになります。

そもそも、初任者のころに学校の近くにあった城跡に出会ってから、「城跡の教材化」の研究を始めました。必ずしも天守を含む建物がある城跡だけを教材化の研究対象とするのではなく、むしろ「城跡とは、『土木建築』である」と考えていて、「地勢を利用した『コミュニティを守る』営み」の方に注目しています。

今回の松江城訪問は、2017年に「松江城から江戸城の初期の図面が見つかった」との報道があり、各地の城の図面が保管されていた城として強く興味をもったことからはじまっています。また、島根県松江市といえば、プログラミング言語で有名なRubyを開発されたまつもとゆきひろ氏(松江市の名誉市民)がいらっしゃる地でもあります。JR松江駅前には、「オープンソースラボ」があり、「情報」という切り口で見ても、とても興味深いところだと思っていました。
#私自身も「オープンソースの教育利用」を研究をしていることに対して、島根県議会議員さんからの訪問取材を受けたことがありました。

そんな訳で、縁浅からぬ場所として、島根県の特に松江には行っておかなければならない気持ちになっていました。陸路を使ったのでは行きにくいことがわかっていたので、JALのブラックフライデーセールのバナー広告に誘惑されて、JAL ONLINEを利用して飛行機を予約しました。
#もともとANA派だったのに、魔が差したか…。(^^;;;

目的地は少ないので、ゆっくり行ってゆっくり帰ってくる計画を立てました。昼過ぎの飛行機で出発して夕方までに松江市に到着し、翌日1日ゆっくり探索を楽しんで、3日目は行きそびれたところへ行ったり、お土産を購入したりして夜の飛行機(昼間より安い)で帰宅する計画にしました。前日までに準備や予習を終えて、当日はゆっくり家を出て、フライトの2時間前には羽田空港に到着しました。飛行機旅行は久しぶりだったのですが、チェックインだけでなく荷物を預けるのもスマホの2次元コードを使って無人機で行えるようになっていることに感心しました。身軽になったところで遅い昼食をとって少し食休みをした後で、保安検査に向かいました。ここでもスマホの2次元コードでチケットを確認されましたが、全てスマホだけで完結していて快適の一言。(電車もスマホだけで乗れてしまうので、スマホの便利さとなくしたときの怖さを感じました)

搭乗口の近くで搭乗開始を待ちながら、松江城を含む3館(松江城・小泉八雲記念館武家屋敷)をまとめたアソビュー電子チケットをスマホで購入。思いついたときに自分のタイミングでスマホから購入できるというのは、とても便利だし、いきあたりばったりな旅でもお得なチケットを購入できるのはとてもありがたいと思いました。その後、搭乗した飛行機は、全て定刻通りで全く問題なし。飛行機中央に席を取っていたので外の景色は見えませんでしたが、久々の空の旅を楽しみました。

出雲縁結び空港に到着して荷物を受け取った後、しばらく空港内を探索してまわりました。帰りのことを考えて、お土産を買いそびれたときの保険として、空港で何が買えるのかを確認しておきたかったのです。それに、帰りの便は夜になるので、空港内で食事ができたらよいと考えていたので、飲食店も確認しました。地方の空港なのでそれほど広くはありませんでしたが、お土産は結構充実していました。しばらくすると、松江駅方面の空港バスが出発する時刻が近づいてきたので、出口のフロアに移動してバス乗り場へ向かいました。あらかじめスマホで購入しておいたバスチケットを使って乗車しましたが、予約制ではないので、当日の乗車時にクレカ払いの方が楽だったかもしれないと思いました。

松江駅に付いた頃には、外がだいぶ暗くなっていたので夕食を食べることにしました。松江駅のショッピング施設「シャミネ松江」にあった居酒屋で、出雲そばのセットとハイボールをいただきました。夕食が済んだところで、松江駅近くに予約していたホテルへ向かいました。チェックインの予定時刻を知らせてあったのですが、だいたい予定通りでした。1日目は、ほぼ移動だけということになりましたが、慣れないところへ行くのにバタバタするのもどうかと思うので、ホテルでのんびり翌日の準備を整えてから松江城訪問に備えて予習と経路の確認をしておきました。…続く。

「松江訪問記」

2026年4月1日水曜日

エフェクター(DELAY)の自作に挑戦してみる

購入したときには、何かに使いたいと思って購入したものの、忙しさを理由に放置しているうちに、いつの間にか購入したことすら忘れてしまうということがよくあります。やることが溜まりすぎてしまうとやってくる「片付け衝動」の中で、急に気になりだして作り始めてみるものの、途中でつまずいてまた放置してしまうということを繰り返す。結局、片付けも中途半端になってしまう情けない有り様。

そんなものの1つとして、共立エレショップで販売していた「DELAY2399」というエフェクター(DELAY)キットがあります。今回は、これを使ってエフェクター(DELAY)を作ってみたという話をします。
#この記事自体も、やりながら記事にまとめているうちに放置してしまい、またやりはじめて書き直して…を繰り返しているので、まとまりがないかもしれません。m(_ _)m

この「DELAY2399」を購入したあと、公開されているキットの説明書(PDFファイル)を見ながら組み立てはじめたものの、楽器のエフェクターとして使えるようにするためには、ボリュームやコネクタなどを追加で接続しなければならず、部品を揃えようと思っているうちに別のものにも興味が湧いてしまって放置してしまったんだと思われます。(当初のことは、すっかり記憶にないですorz)再びこの「DELAY2399」の存在に気づいて、部品を買い揃えて組み立て作業を進めてみたのですが、どうにも思い通りに動いてくれなくてまたまた放置してしまっていました。

そんな中、Amazonで小さなエフェクターを見つけて衝動買いをしてしまいました。FLAMMAとか、DONNERとか、ISET(iSET←公式サイトは見つからず=ISET Audio社のブランドらしい)とか、Rowin(一般向けの公式サイトは見つけられず=深圳の楽器周辺機器のメーカー(Rowin Music)で、日本ではサウンドハウス正規輸入代理店のようです)といった、中華メーカーが開発している小さなエフェクターです。これがあまりにも可愛らしいので、並べて愛でてみたくなりました。もちろん、買ったからには試してみたくなるもので、自分のエレキベースとギター&ベースアンプの間につないでいろいろいじって楽しんでいるうちに、やはり自分で作り始めた「DELAY2399」を完成させようと三度目の挑戦をはじめたのでした。

まずは、もう一度原点に立ち返って、キットの説明書を読み込んで回路や部品の見直しからはじめることにしました。エレキベースを弾くことはあっても、エフェクターは使ってこなかったので、使用する部品の目的がよくわかっていませんでした。そのため、自分の解釈で勝手に変更してしまっていたところがありました。(自分の生活圏では、入手しにくい部品があったということもあります)これを見直して、指定されている部品を買い揃えることにしました。当初は、楽器からのIN側とアンプへのOUT側の両方にモノラルジャック(TSコネクタ)を使ってしまっていましたが、IN側をステレオジャック(TRSコネクタ)に交換しました。このことで、(楽器につないだ)シールド線(TSケーブル)のモノラルプラグ(TSプラグ)をステレオジャック(IN側)に差し込むことで電源が入る回路になります。これだけではまだうまく動かなかったので、はんだ付けをもう一度やり直して、配線が外れやすそうなところをホットボンドで固めたり、熱収縮チューブで保護したりして断線を防ぐようにしました。

ここまで組み上げることができたので、自分の楽器(エレキベース)とアンプの間に入れて動作確認をしてみたところ、無事にDELAYとして動作してくれました。現在は、基板むき出しで配線がごちゃごちゃに見える状態なのですが、時間を見つけてケースに収める作業をしていきたいと思います。実は、「DELAY2399」を収める筐体(エンクロージャ)として、アルミケースを購入してあります。HAMMOND 1590Bというタイプ(筐体内側に「BT-B」と刻印されていた)のようです。これまで、あまり精密な金属加工をやってこなかった(単に穴を開けるとか切断する程度ならやったことはありますが)ので、もう少し作業環境を整えなければならないと思っています。(続きは、いつになることやら…)

2026年3月23日月曜日

NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜真空管ハイブリッドプリメインアンプで聴き比べる

前回の続きです。North Flat Japan(NFJ)製のスピーカーエンクロージャーキット「MODEL-PLS(←Amazonの販売ページ=以下「PLS」)と「MODEL-CUBE(←Amazonの販売ページ=以下「CUBE」)の2種類を購入して、スピーカーとして完成させるところまでの話を書きました。今回は、同じくNFJの真空管ハイブリッドプリメインアンプ「FX-AUDIO TUBE-04J」を使って2つのスピーカーを聴き比べてみたいと思います。

今回の聴き比べに選んだ「FX-AUDIO TUBE-04J」は、真空管とデジタルのハイブリッドプリメインアンプで、デジタルパワーアンプ部には、YAMAHAの「YDA138(←Datasheet)」というデジタルアンプICが使われています。同じYDA138を載せたデジタルパワーアンプは、以前にもこのBlogで紹介した、デジタルアンプ自作キットを組み立てたものがあります。プリアンプだけの真空管アンプも販売されているので、真空管プリ/ラインアンプを追加で購入して組み合わせて使うという方法も考えられます。自作したデジタルパワーアンプの方は、電子楽器たちのモニタアンプとして使っているので、こうした動作確認をするたびに付け外しを繰り返したくなかった(「ものぐさ」とも言う)のでデジタルパワーアンプ内蔵のものを買いました。

もともと真空管アンプには、漠然としたあこがれがありました。FX-AUDIOのTUBEシリーズには、もう少し高価なものもありますが比較的安価で入手しやすいラインナップになっていて、「真空管アンプ=高価」というイメージから考えると、「こんな値段で大丈夫なの?」と思えるくらいの値段で入手することができます。FX-AUDIO TUBE-04Jは、TUBEシリーズの中でもコンパクトでありながらパワーアンプが組み込まれている真空管アンプです。YDA138を内蔵していること以外の仕様は以下のとおりです。

  • 対応真空管:6K4/6J1(6K4真空管2本付属)
    (別途6J1は購入済み)
  • ゲイン設定:18/24/30/36dB(底面DIPスイッチ)
  • 最大出力:12W+12W
  • 対応スピーカー:4Ω〜16Ω
  • 入力端子:ステレオRCA端子
  • 電源:定格電圧DC12V(電源容量2A以上推奨)
    (ACアダプター別売)

「PLS」で作った方は、音の輪郭ははっきりしている感じですが、音の数が多くない感じに聴こえるので、以前にも書いた通り、ラジオや有線を流すような放送用のスピーカーのように感じました。とは言え、バスレフポートからもしっかり低音が出てくれているので、チープな感じには聴こえませんでした。店舗や工場、オフィスなどでBGMを流しつつ連絡などを放送するような用途に向いていると思います。(となると、自宅での出番はあまりなさそうですが…リビングで喫茶店ごっこでもやりますか(^^;;;)

「CUBE」で作った方は、2 Wayにしたこともあって、音の表現が豊かになった感じがしました。音の再現性ということで言うと、以前に自作した2 Wayスピーカーと似ていると感じました。(クロスオーバーフィルターも同じですので)その意味では、良いスピーカーを作れたと思いましたが、欲を言えば低音がもう少しあった方がよいように感じました。サブウーファーを入れてスピーカーをシステムを組んだらもっと良くなる気がしました。

「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる」

2026年3月16日月曜日

NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-CUBE」の完成まで

前回の続きです。North Flat Japan(NFJ)製のスピーカーエンクロージャーキット「MODEL-PLS(←Amazonの販売ページ=以下「PLS」)と「MODEL-CUBE(←Amazonの販売ページ=以下「CUBE」)の2種類を購入して、スピーカーを作ろうという話です。前回は、「PLS」を使ってスピーカーを完成させたところまで書きましたが、今回は、「CUBE」を完成させるところまでやってみたいと思います。

「CUBE」の方は、2 Wayスピーカーにする計画なので、ツイーターにはACROPIXで取り扱われている(らしい)車載用と謳われた高周波ツイータースピーカーユニット(型番等詳細不明←Amazonで購入)を使うことにして、中低音域を、「JZ4-725-1H(100mm 8Ω 10W)」というNFJ製のファイバーコーン&ウレタンエッジのフルレンジスピーカーユニットを使うことにしました。クロスオーバーフィルターは、以前にも使ったことがある「WEAH D224」(詳細不明←これもAmazonで購入)というクロスオーバーフィルタ基板を使用することにします。

「PLS」に比べて「CUBE」は容積が大きいので、作業そのものはスムーズに進めることができました。エンクロージャーづくりの手順は、「PLS」のときとほとんど同じです。大きな違いは、「WEAH D224」をどこに固定して、配線をどのように取り回すかということを考えて組み立てなければならないことです。今回は、背面に取り付けたプッシュ式のスピーカーターミナルの近くに「WEAH D224」を固定することにしました。背面板には、吸音材を貼ることにしたので、背面板←吸音材←クロスオーバーフィルター基板の順になるように取り付けていきます。この基板の固定には、スペーサーを挟んで少し隙間を作って固定することにしました。クロスオーバーフィルター基板は、表面に並んだ電子部品などが裏面ではんだ付けされているので、裏面側が凸凹になっています。平面の基板に固定することが難しいため、スペーサーで高さをそろえて固定しました。

2 Wayにするためには、エンクロージャーキットに付属していたケーブルだけでは足りないので、在庫していたケーブルなども使って配線用のケーブルを用意して、平型端子を付けたりはんだ付けをしたりして、組み立てやすく作業効率をよくすることを考えて回路を組んでいきました。

あとはスピーカーとして組み立てていきます。あらかじめ組み立てて接着しておいた筐体(両側面と天面・底面)部分に、背面とバッフル面の板を取り付けていきます。背面には、バスレフポートとブッシュ式のスピーカーターミナルも付けてあります。筐体の背面板を接着するところに木工用ボンドを塗ってから、位置合わせをしながら背面板を接着します。マスキングテープで仮止めしてから、バッフル面の板を同じ手順で接着します。今回は、エンクロージャーが完成したあとにスピーカーユニットの配線ができるように、接続は平型端子でできるようにケーブルを加工しておきました。
#一部配線を間違えて、一度最後まで組み上げたものを途中まで分解して、配線をやり直すという無駄な作業をしました。あまりの凡ミスに、頭が真っ白になりましたが…。orz

今回使用したスピーカーユニットは、ツイーターもフルレンジもビス止めをするところがないものだったので、屋外でも使える細くて強力な両面テープを使って固定しています。テープが定着するのに少し時間が必要だろうと考えて、配線に問題がないことを確認してから、1日程度放置しました。しっかりと固定されたところで、アンプにつないでエイジング作業をしてみると、音の鳴り具合は好みな感じ。DTMだけでなく、音を楽しみながら演奏に没頭するのもよい使い方かもしれないと思いました。これで2種類のスピーカーが完成したので、本格的に聴き比べをやっていきたいと思います。

「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる」

2026年3月9日月曜日

NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-PLS」の完成まで

これまでにも、このBlogで紹介してきた「自作スピーカー」の話です。これまでは、100円ショップとか、リサイクルショップなどで材料を入手して、安価にスピーカーのエンクロージャーを自作してきました。それはそれで、心置きなく実験的なことにチャレンジできて、意外と良い音になって驚いたり失敗から様々なことを学んだりすることができて、「スピーカーを自作する」ことの楽しさを味わっています。今回は、これまでのノウハウを活かして、North Flat Japan(NFJ)製のスピーカーエンクロージャー自作キットを使ってスピーカーを自作してみることにしました。

購入したのは「MODEL-PLS(←Amazonの販売ページ=以下「PLS」)と「MODEL-CUBE(←Amazonの販売ページ=以下「CUBE」)の2種類です。「PLS(完成サイズ:高122*幅104*奥140)」の方は、122*104のMDF板が12枚入っていて、「CUBE(完成サイズ:高168*幅150*奥186)」の方は、168*150のMDF板が12枚入っています。一見すると、「同じサイズの板しか入っていないから、どの板をどの部分に使えばいいの?」とか、「そもそも、同じサイズの板だけで直方体が作れるの?」という疑問が湧いてしまいそうですが、MDF板の厚みが9mmとわかると「なるほど!」となると思います。補足をすると、「PLS」の方で言えば、「104+9*2=122」「122+9*2=140」(直方体にするためには、1枚の板に対して平行にもう1枚板があることになります。つまり「9*2」です)となるので、どの板をどの部分にしても直方体になるのです。
#スピーカー自作の沼にハマると、究極的にはエンクロージャーの形状や容積、筐体の材質などなど、事細かのことまで考慮する必要が出てくるようですが、「同じサイズの板で作る」という考え方は、タイパ的にもコスパ的にも良いアイデアだと思います。

今回のスピーカー自作の計画としては、「PLS」の方をフルレンジスピーカーユニットに背面バスレフポートを付けたものにすることにして、「CUBE」の方をフルレンジ+ツイーターと背面バスレフポート付きのものにすることにして2種類のスピーカー作りを始めました。

暑い時季や寒い時季を避けたいと思っていたので、なかなか作業が進みませんでしたが、休みを取った最終日(立春)の昼下がりに、大小8個の穴あけ作業をすることにしました。工作作業台を出して、板を固定しながら穴を開けていきます。電動ドリルドライバーにホールソーや自在錐を付けて穴を開けました。本当は、3mmくらいのドリルで下穴を開けてからの方が良いのですが、大きさの違う8個の穴を開けるとなると作業手順が多くなるので、手を抜いてしまいました。スピーカーターミナルの取り付け位置には、2.5mmの下穴を開けてから、4.5mmの穴をを2つずつ開けておきました。MDF板は、密度が高いので切りくずが飛び散りにくいのがありがたいところですが、掃除機は必須だと思います。切ってみると「ちょっと穴位置が縁に近いな…」などと心配なところも出て来たのですが、外側からはめれば良いと考えていたので、穴あけ作業自体は準備・片付けを含めて1時間半程度で終了しました。(掃除機の掃除が一番大変でした…orz)

ここからは、組立作業に入ります。はじめに、小さい「PLS」を組み立てます。筐体(両側面と天面・底面)部分を作るために、4枚の板を組み立てて接着し、クランプを使って強く接着させます。背面の板には、バスレフポートとプッシュ式のスピーカーターミナルを取り付けます。併せて付属していた吸音材を適当な大きさに切って貼り付けました。吸音材は、バスレフポートやスピーカーターミナルとスピーカーユニットの配線に干渉するので、バスレフポートの部分は十字に切込みを入れておき、スピーカーターミナルの配線は、穴を開けて対応することにしました。

筐体部分が十分に乾いたところで、先程の吸音材のあまりと在庫していたフェルトを内側に貼り付けました。「PLS」には、北日本音響(NJS)製の「F02408H0(←秋月電子通商のページ:77mm 8Ω 10W)」という広帯域スピーカーユニットを使うことにして、筐体に背面とバッフル面を取り付ける前に配線を済ませておきます。スピーカーユニットとスピーカーターミナルとの接続は、平型端子を使うことにしました。スピーカーユニットに付いていたケーブルの先端に平型端子を圧着して、さらに圧着した部分をはんだ付けして抜けないようにしておきました。この状態から、筐体を背面とバッフル面の板ではさむように接着してクランプでしっかりと固定し、十分に乾いたところでスピーカーユニットを取り付けました。
#仮止めには、マスキングテープを使いました。

スピーカーユニットの各部分のサイズは、データシートでも確認できたのですが、実物の径を測った方がより正確な穴を開けられるだろうと考えて、デジタルノギスで測った数値で自在錐を調整して穴を開けています。思ったよりもシンデレラフィットで、自分でも驚いてしまいました。気が向いたらニスを塗ってみるのもよいかと思っていますが、音の方が気になっているので、アンプにつないでエイジング作業をしてみました。実は、片方のスピーカーから音が出ないという問題が発生していました。スピーカーユニットとスピーカーターミナルを外してみたところ、スピーカーユニットからの平型端子がスピーカーターミナルから外れていました。orz

つなぎ直しは一苦労でしたが、どうにかつなげることができたのでラジオペンチでかしめて外れないようにして、組み立て直すと無事に音が出るようになりました。エイジングを兼ねて試聴してみましたが、特に問題はないようでした。音のイメージとしては、放送用のスピーカーのような感じでした。…続く。

「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる」

2026年3月1日日曜日

M5Stamp PICOを使ってみる

これまで、このBlogでもたびたびM5Stack関係のことを話題にしてきましたが、今回は、「M5Stamp PICO」を入手したので、その使用感などについてまとめておきたいと思います。今回試用するM5Stamp PICOは、自分で購入したのではなく、CQ出版さんからいただいたものです。(案件ではありません。念の為)こんな活動をしていると、お世話になることの多いCQ出版さんが刊行している「トラ技Jr.」の懸賞付きアンケートに答えていたのですが、当選の報とともにSwitch Scienceさんご提供の「M5Stamp PICO DIY kit」が送られてきたのでした。
#CQ出版さんからは、以前にもTHERMOSのマグカップ(「トランジスタ技術」のロゴ入り)もいただいているし、別の懸賞にも当たったことがあったように記憶しているので、大変お世話になっております。m(_ _)m

「M5Stamp PICO DIY Kit」は、はじめに組み立て作業をする必要があります。このKitには、ピンヘッダとピンソケットが付属していましたが、ピンソケットの方をはんだ付けすることにしました。付属していた六角レンチを使ってカバーを取り外し、ピンソケットをはんだ付けをしてからカバーをもとに戻しました。やることはこれだけ。M5Stamp PICOは、USBシリアル変換が内蔵されていないので、外付けする必要があります。付属していた小さなUSBシリアル変換ボードを接続して、プログラムを書き込むという使い方が一般的だと思います。

ここまで準備ができたので、M5Stamp PICOのプログラム方法について確認します。M5Stackシリーズの公式Webサイトでは、UiFlow 1UiFlow 2Arduino IDEの3つのプログラミングツールが紹介されています。UiFlow 1/UiFlow 2の使用感についても興味があるので、やってみたい気持ちは多々あるのですが、今回も環境が整っていて使い慣れているArduino IDEで試用するところからはじめてみたいと思います。
#動作確認には、今回もMacBook Proを使います。

公式Webサイトの「クイックスタート」で紹介されている「Arduino IDE」→「Stamp-Pico Arduino プログラムのコンパイルとアップロード」を参考にしながら動作確認作業を進めます。Arduino IDEのバージョンは、2.3.7を使います。ボードマネージャには、「esp32」(2.0.18)がインストール済みなので、「ツール」メニューから、「ボード:」→「esp32」→「M5Stamp-Pico」を選択します。次に、M5Stamp PICO+USBシリアル変換ボードをMacBook ProにUSB-Cケーブルで接続すると、「ポート:」から「/dev/cu.usbserial-***********」が選択できるようになるので、これを選択すれば準備完了です。
#ボードマネージャに「esp32」をインストールしていない場合は、先にインストールしておく必要があります。

先程の「クイックスタート」→「Arduino IDE」のページで紹介されているサンプルプログラムを使って動作確認をしてみます。説明を読んでいくと、このプログラムを動かすためには「FastLED」ライブラリーが必要と書かれていたので、Arduino IDEの「ライブラリーマネージャー」から「FastLED」(3.10.3)ライブラリーをインストールしました。その上で、サンプルプログラムをコピー(「コピー(マーク)」をクリックすると簡単にコピーが可能)してArduino IDEに貼り付けて、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしてコンパイルと書き込み作業をします。しばらく待つと、書き込みが終了してM5Stamp PICOのRGB LEDが点灯して、プログラムどおりに色が変わっていくことが確認できました。

M5Stamp PICOにはバッテリーが付属していないので、USBシリアル変換ボードを使わないで動作させたい場合には、Groveポート(白)から給電する方法が現実的ではないかと思います。Google先生で検索してもあまりフィットする情報が得られないので、Groveポートに対応したコネクタを使って、5Vを供給するバッテリーをつないで自作してしまうのがよいのかもしれません。バッテリー絡みの自作は、発火などのリスクもあるので、ちょっと勉強してからの方が良いかもしれません。

2026年2月21日土曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜Arduino UNO互換機を改造してみる

前回の続きです。株式会社アクエストが開発している「音声合成LSI(「ATP3011(←データシートPDF)」と「ATP3012」(←データシートPDF)」)」を、秋月電子通商で購入して試用しています。簡単な使い方は、公式Webサイトの「音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」」で確認することができますが、いろいろと試用しているうちに一筋縄ではいかないことが判明してきて、試行錯誤と悪戦苦闘の真っ最中です。

前回は、音声合成LSIの抜き挿しが簡単にできるように、セロプレッシャーICソケットを利用した「Arduino互換機」を自作したところまで書きました。このArduino互換機は、「Diavolino」を参考にして作っていて、設計としてはArduino ProDuemilanoveなどに近いものとなっています。このArduino互換自作マイコンボードは、USB-TTLシリアル変換ケーブルをつないでMacやPCと接続しています。ATP3012系の音声合成LSIでは問題なく使えたのですが、ATP3011系ではうまく動いてくれませんでした。そこで、かなり力技ではありますが、Arduino UNO R3の互換機を購入して、基板上のICソケットを取り外して、ゼロプレッシャーICソケットに載せ替えてしまおうと考えました。

幸い、UNO R3の互換機ならかなりお安く出回っているので、実験に使っても心(懐?)の痛みが少なくて済みます。ATmega328P-PU(28ピンDIP形状)を載せたものであれば、ATP3011やATP3012を載せ替えて使うことができるはずです。Amazonでお安く手に入れたUNO R3互換マイコンボードからATmega328Pを外して、ICソケットもハンダ吸取り機で外します。そこに、ゼロプレッシャーICソケットを載せられればよいのですが、他の部品と干渉するため、ピンソケットを取り付けて高くしてからゼロプレッシャーICソケットを挿し込んでみます。実際には、この方法にたどり着くまでいろいろと試行錯誤の末ではありましたが、どうにか使えそうな状態にすることができました。

この状態で、もとのUNO R3互換機に載っていたATmega328を取り付けてArduinoとして動くかどうかやってみました。Arduino IDEで「ボード:」を「Arduino UNO」に、「ポート:」を「/dev/cu.usbmodem…」に設定をしてから、Lチカプログラムを「コンパイル&書き込み」で流し込んだところ、無事に動いてくれました。これで、ICソケットの代わりにゼロプレッシャーICソケットを換装しても、Arduino UNOとして問題なく動くということが確認ができました。次に、ATP3012系の音声合成LSIを載せて動作確認をすると、問題なく動くことがわかりました。満を持して、ATP3011系の音声合成LSIが動くかどうかやってみましたが、こちらはどうやってもコントロールすることができませんでした。

若干ヤケ○ソ気味になって、もう一つ買っておいたUNO R3互換機のICソケットに直接ATP3011を挿してコントロールできるかやってみましたが、それでもうまく動かないことが判明しました。結局、ATP3011系は、どうしてもコントロールすることができませんでした。以前にやったときは、ATP3012系の「ロボットのような音声」が出たのですっかり満足してしまい、他のものも同じ方法で音声が出るとばかり思い込んでいたのが甘かったようです。

いろいろと調べているうちに、うまく行かない原因を紹介するページもみつけたのですが、私が遭遇しているバターンとはちょっと違う気がしていて、どうしたものかと頭を悩ませているところです。ATP3012系のときとATP3011系のときの大きな違いは、Arduino IDEで「ボード:」と「ポート:」を設定したあと、「シリアルモニタ」を使える状態にして、ATP3011に何かメッセージを送ろうとすると、意味不明な(文字化けした)文字列が返ってくることです。macOS付属の「ターミナル」を使って「screen」コマンドでの接続も試みてみましたが、これもうまくいきませんでした。根本的に、別のアプローチを考えないといけないのかもしれません。orz

「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」

2026年2月11日水曜日

音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる〜USBシリアル変換モジュール+自作マイコンボードで動かす

以前にこのBlogで紹介した音声合成LSIを使った動作実験の続きです。株式会社アクエストが開発している音声合成LSIの「AquesTalk pico LSI」(「ATP3011(←データシートPDF)」と「ATP3012(←データシートPDF)」)を使ってみる実験をしています。前回までの動作実験から得られた知見をもとに、この音声合成LSI用のマイコンボードを自作してみようと試行錯誤していましたが、なかなかうまく行かずに時間がかかってしまっていました。

当初は、ユニバーサル基板に電子部品を配置して、回路を設計して自作マイコンボードを組み上げてみようと思って取り組み始めたのですが、どうにもうまくいきません。回路に誤りがあるのか、ハンダ付けに不良があるのか、ゼロプレッシャーICソケットを使ったのがいけなかったのか、いろいろと試行錯誤したもののうまくいく見通しが立ちませんでした。そこで、秋月電子通商の「AE-ATmega基板」を使ってみようと思い立ちました。そもそも、ユニバーサル基板で自作マイコンボードを作ろうと思ったのは、ゼロプレッシャーICソケット(28Pで600mil)を使おうと思っていたので、これがAE-ATmega基板には載らないことが1番の理由でした。ゼロプレッシャーICソケットには、28Pで300milのスリムなものもあるので、これを買い直して使ってみることにしたのでした。AE-ATmega基板と28PゼロプレッシャーICソケット(300mil)以外に用意したパーツのリストは以下の通りです。

〈パーツリスト〉

  • DF06M(ブリッジダイオード)
  • L7805CV(三端子レギュレータ)
  • 電解コンデンサ(100μF25V)*2
  • 積層セラミックコンデンサ(0.1μF)*4
  • セラミックコンデンサ(22pF)*2
  • 水晶振動子(16MHz)
  • タクトスイッチ
  • 抵抗(1kΩ)茶黒赤金
  • 抵抗(10kΩ)茶黒橙金*2
  • LED(何かの基板から外してストックしていたありあわせ)*2
  • スライドスイッチ
  • DCジャック

幸い、ゼロプレッシャーICソケット以外は、すべて自宅に在庫があったのでさくっと組み上げることができました。AE-ATmega基板を使った電子工作は久しぶりでしたが、出来上がりのイメージとしては、以前に紹介した「Diavolino」の回路設計を参考にして、部分的に模倣しながら作っていきました。USB-TTL変換ケーブルを使うArduinoだと、「LilyPad Arduino Main Board」や「LilyPad Arduino Simple」、SparkFunで製造販売されている「Arduino Pro」もありますが、作りやすさ、わかりやすさという意味から、Diavolinoが一番だと思っています。
#AE-ATmega基板を使った電子工作については、拙Blogの過去記事を御覧ください。

部品への干渉を防ぐために、ICソケットを取り付けるところに、ピンソケットを取り付けてゼロプレッシャーICソケットを載せています。はじめは、普通のICソケットを取り付けた上からクランプを使って力ずくでゼロプレッシャーICソケットを押し込んでみたのですが、ピンが曲がってしまったり本体が歪んでしまったりして実用には適さないと判断しました。これを使って、以前の動作実験の手順を参考にしながら動作確認をしてみましたが、ATP3012系では載せるLSIを交換しても全く問題なく動いてくれました。ATP3011系は、シリアル通信がうまく通っていない感じでエラーを吐いている感じでした。

いろいろと設定を変えて試してみましたがATP3011系ではうまくいきません。そもそもATP3011系は、水晶発振子を必要としないので、回路上で切り替えられたらうまくいくのかもしれません。今回作った自作マイコンボードは、ATP3012系専用ということになってしまいそうです。水晶発振子を付けないでマイコンボードを自作するという手もあるかもしれませんが、今回作った自作マイコンボードは、Arduinoのブートローダを書き込んだATmega168328を載せたらそのままArduino互換機としても使えるというメリットがあります。水晶発振子を使わないでArduino互換機を作ることも可能ですが、それだと精度に問題が生じることがあるようです。何かよい方法がないか考えてみたいと思います。

余談ではありますが、今回使用したUSB-TTLシリアル変換ケーブルが、Amazonで購入したもので、手頃なお値段だったためかピン配列が全くデタラメで、自力で確認しながら並べ直して使いました。そのため、一般的(?)なUSB-TTLシリアル変換ケーブルのカラー(配色・配列ともに)とは違う感じになっていると思います。
#自力でピンアサインを確認するのは、かなり骨の折れる作業でした。orz

「音声合成LSI(ATP3011とATP3012)を使ってみる」

2026年2月4日水曜日

macOSで「ESP32」を使ってみる〜ESP32 DevKitV1にWi-Fiからアクセスしてみる

前回の続きです。Wi-FiやBluetoothに対応したESPRESSIF Systems社のマイコン「ESP32」シリーズを使ってみるという話です。前回は、「ESP32 DevKitV1(以下「DevKitV1」と略記)」を使って、Lチカ動作確認を行いました。今回は、無線でのコントロールをやってみたいと思います。プログラミング環境としては、これまでと同じくMacBook ProArduino IDE 2.3.7を動かして使うことにします。

Wi-FiとBluetoothのどちらを先にやるかを考えながらネットで情報を集めていたところ、carterさんの工作室というサイトに「ESP32で『LチカWebサーバ』を作る」というページを見つけました。Wi-Fi経由でのLチカができるWebサーバをDevKitV1にプログラムしておいて、これをWi-Fiを使ってLAN接続して、別の端末からWebブラウザでアクセスするようなイメージです。これならば簡単にできるのではないかと考えて、これを参考にしてWi-Fiでの動作実験をやっていくことにしました。
#他に「ESP32で『LED点滅サーバ』を作る」や「ESP32で『なんちゃってWebサーバ』を作る」というページもありました。手順を追ってやってみたい場合は、参考にされるとよいと思います。

プログラムのポイントとなるのは、Wi-FiでLANに入る設定の仕方とWebブラウザでレスポンスを受け取って、どのように処理するのかといったところではないかと思います。参考にしたプログラムでは、「wifisecret.h」という.hファイルを作っておいて、その中に「SSID(「_SSID」の行)」と「パスワード(「_PASS」の行)」の設定を書き込んでいます。実際には、自分が使っているLAN環境に合わせて設定を書き込む必要があります。その上で、LANに入るためには「IPアドレス」が必要になるのですが、それをメインプログラム内の「IPAddress …」以下の3行で設定しています。一般的には例として示されている設定のままでも大丈夫ではないかと思いますが、こちらも自分が使っているLAN環境に合わせて変更する必要があるかもしれません。
#「リスンポート」は、23番ではなく80番(listenPort=80)で正しいと思います。

次に、別の端末からWebブラウザでアクセスした際に、レスポンスがどのように処理されるのかということですが、Arduino IDEでのプログラムは、「C++」が使われているので、さまざまなWebブラウザで利用されているような「スクリプト言語」などを介さずに、直接「/on」や「/off」を返してLEDをコントロールするような仕組みになっているようです。ここまでで、プログラムの仕組みが読み取れたので、実際にコンパイル&書き込みをやってみます。「ボード:」を「ESP32 Dev Module」に、「ポート:」を「/dev/cu.SLAB_USBtoUART」に設定してから「→(コンパイル&書き込み)」をクリックしました。終わったところで、DevKitV1側には見た目上の変化はありません。MacBook ProでWebブラウザを開いて「http:」でIPアドレスを開くと、しばらく待たされたあと、無事にWebページが表示されてLEDのON/OFFができるようになりました。

※LEDは、何かから外してストックしていたありあわせのものです。(^^;;;

気持ちがよくなって、Wi-FiだけならESP8266(ESP12)系でも動くのではないかと考えて、自宅に在庫があったOSOYOOの「NodeMCU v1.0」でもやってみました。設定などの違いについては、「ArduinoIDEを使ったNodeMCUの入門編」に詳しく書かれていたので、簡単に置き換えることができました。変更したところは以下のとおりです。
#ボードマネージャで、「esp8266」をインストールしておく必要があります。

〈Arduino IDE設定〉

  • 「ボード:」…「esp8266」→「NodeMCU 1.0(ESP-12E Module)」
  • 「ポート:」…「/dev/cu.usbserial-xxxxx」

〈プログラム変更〉

  • 「#include "WiFi.h”」→「#include "ESP8266WiFi.h"」
  • 「#define LED_PIN 12」→「#define LED_PIN 8」

コンパイル中に若干エラーは出たものの、最後までコンパイルされて書き込みも終了しました。しかし、Webブラウザーでアクセスを試みると、「ページを開けません。」とメッセージが出てしまいました。Wi-Fi側のLEDが点滅しているので、つながっているかどうかは別にして、Wi-Fi自体は動いている雰囲気には見えます。今回は、ここまでで手詰まりな感じです。
Qiita@kudo453さんの「WIFI Lチカ ESP8266 NodeMCU1.0(ESP-12E)」というページを見つけました。時間をみつけてやってみたいと思います。

「macOSで「ESP32」を使ってみる」

2026年1月24日土曜日

macOSで「ESP32」を使ってみる〜ESP32 DevKitV1を使えるようにする

以前の続きです。Wi-FiやBluetoothに対応したマイコンとして有名なESPRESSIF Systems社の「ESP32」シリーズを使ってみるという話です。前回は、私が持っている「ESP32」シリーズが載っているのマイコンボードを整理してみましたが、今回は、実際に使えるように環境を整えていきたいと思います。プログラミング環境としては、MacBook ProArduino IDE 2.3.7を動かして使うことにします。

まず大前提として、ESP32を載せたマイコンボードを使うには、USBからシリアルへ変換するIC(「CP210x」や「CH340」が使われていることが多いようです)のドライバが必要です。普通に使っていれば(自動的に?)インストールされているようですが、もしうまく接続できない場合には、USBシリアル変換ICのドライバが上手くインストールされていないのかもしれません。「CP210x」は、Silicon Laboratories社の製品で、「CP210x USB to UART Bridge VCP Drivers」→「Download and Install VCP Drivers」から必要なドライバをダウンロードして使うことができます。また、「CH340」は、Nanjing Qinheng Microelectronics社の製品で、「CH341SER.ZIP」から必要なドライバをダウンロードして使ってください。
#マイコンボードに載っているUSBシリアル変換ICは、ボードごとに違うことがあるので、ご自身でのご確認をお願いします。

手始めに、前回紹介したESP32搭載のマイコンボードの中から、「ESP32 DevKitV1(以下「DevKitV1」と略記)」を使えるようにしていきます。いわゆる「Lチカ」まで動作確認して、うまく行ったらWi-FiやBluetoothを使った動作確認までやっていきたいと思います。Arduino IDEには、「esp32」ボードマネージャがインストール済みです。
#ボードマネージャのインストール方法は、拙Blogの過去記事を参照してください。

DevKitV1をmicroUSBケーブルでMacBook ProにつないでからArduino IDEを起動します。「ツール」メニューから「ボード:」→「esp32」→「ESP32 Dev Module」をクリックして選択します。USBシリアルポートの方は、同じく「ツール」メニューから「ポート:」を選択したいところなのですが、DevKitV1を接続すると「/dev/cu.usbserial-xxxx」と「/dev/cu.SLAB_USBtoUART」の2つのポートが出現するので、どちらを選択したらよいかわかりません。そこで、USBシリアル変換チップの刻印を確認しました。すると「CP210」と刻印されていたので、「/dev/cu.SLAB_USBtoUART」の方を選ぶことにしました。
Google先生に尋ねたところ、古い記事ですが、「ArduinoIDE インストールして ESP32 使って LED 光らせるまで」と「macOSでESP32-dev-moduleを実験する。」の2つのページを見つけたので、部分的に使えそうなところを参考にしながら動作確認をしていきました。

接続が終わったら、「Blink」ができるかやってみます。「ファイル」メニューから「スケッチ例」→「01.Basics」→「Blink」とたどってLチカプログラムを開きます。そのまま「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしても、コンパイルに失敗をしてしまってうまく動きません。そこで、先程紹介したWebサイトの情報から、プログラム内の「LED_BUILTIN」と記述されているところを、すべて「2」に変更してコンパイル&書き込みをやってみました。すると無事にコンパイルが通って書き込みが完了しました。プログラムの通りオンボードのLEDが点滅を繰り返して、Lチカ動作の確認をすることができました。

この勢い(?)で、ワイヤレスでコントロールするにはどうしたらよいか調べてみます。ESP32は、Wi-FiとBluetoothが使えます。どちらを使うかは、目的に応じて決めればよいだろうと思いますが、動作確認をするにあたって、それぞれの使い方を確認しておいた方がよいだろうと思って、できるだけわかりやすく簡単にできる方法がないか調べてみました。Wi-Fiの場合は、ESP32で簡易なWebサーバを作って、LANなどを介して別の端末からアクセスするという方法が簡単そうです。Bluetoothの場合は、ESP32にBluetoothの設定をプログラムして、Bluetoothに対応した別の端末からBLEアプリを使ってアクセスする方法がよさそうです。やり方を調べながら動作確認の参考になりそうなサイトもいくつか見つけたので、参考にしながら試してみようと思います。…続く。

「macOSで「ESP32」を使ってみる」

2026年1月17日土曜日

Behringerの電子楽器をiMacからコントロールしてみる(TD-3)〜ベースパターンのプログラム

前回の続きです。BehringerTD-3(Analog Bass Line Synthesizer)をiMacにつないで、Behringerの「Download Center(リンク切れによる修正→リソースセンター) 」から入手した「SYNTHTRIBE」を使ってコントロールができるのか試してみようということで、SYNTHTRIBEとTD-3との接続までやってみました。今回は、実際にベースパターンをプログラムしていきたいと思います。

ベースパターンのプログラム(エディット)の手順としては、以下のような手順で行うとよいと思います。
#各ボタンの機能については、このBlogの前回記事を参考にしてください。

  1. 本体に保存されているすべてのベースパターンを「Dump」ボタンをクリックしてPC等に保存する
    ※必須ではありませんが、やっておくと変更前の元の状態に戻すのが楽になります。
  2. 自分でベースパターンをプログラムする
    ※任意のベースパターンをグループ、セクション、パターンの番号を指定して「Recall」ボタンをクリックして読み込むか、Mac(PCでも同じ)に保存してある「.seq」ファイルを「Import」ボタンをクリックして読み込むかしたものを改造することもできる。
  3. できあがったベースパターンを、グループ、セクション、パターンの番号を指定してから「Store」ボタンをクリックしてTD-3に書き込む
  4. 本体のグループ、セクション、パタンの番号を設定して「START/STOP」ボタンを押してベースパターンを再生する

「Sequencer」の使い方は、RD-6のときとほぼ同じと言って良いと思います。ベースラインシンセの場合は、同時に音が出る設定にはならないようで、ベースパターンと音のエディットくらいしかできず、ニッチな電子楽器であることは間違いないように思いました。ただ、ソフトウエア上ではTD-3の方がより細かな設定を行うことができるようになっていて、ソフトウエアを使うよさが感じられました。これは、とても便利でありがたいと思いました。
#TD-3には「FILTER IN」端子や「CV OUT」「GATE OUT」端子もあって、他の電子楽器との接続が意識されているのかもしれないと思います。というようなことを考えていたら、「Use the Behringer TD-3 Filter in for some nice sounds! (featuring the Limited Yellow Edition)」という記事を見つけました。ここで紹介されているYouTube動画が楽しそうで、やってみたくなりました。(^^)

これまで、RD-6とTD-3を専用アプリの「SYNTHTRIBE」でコントロールしてみましたが、「Logic Pro」などのシーケンスソフトを使ってコントロールすることも考えてみたいところです。以前、DTMに取り組んでいたときのこともすっかり忘れているし、その間にもいろいろと進化をしているだろうし、使い方を思い出したり調べ直したりする必要はあるかもしれませんが、新しく購入した電子楽器も増えてきたのでちょっと本腰を入れてやってみるのもよいかと思っています。
#そうです。一番のネックは、時間的な余裕がないということです。(涙)

「Behringerの電子楽器をiMacからコントロールしてみる(TD-3)」

2026年1月10日土曜日

Behringerの電子楽器をiMacからコントロールしてみる(TD-3)〜SYNTHTRIBEとの接続から

以前の続きです。BehringerRD-6(Analog Drum Machine)をiMacにつないで、Behringerの「Download Center(リンク切れによる修正→リソースセンター)」から入手した「SYNTHTRIBE」を使ってRD-6の設定などをいじってみました。実機だけ操作では分かりにくいことも、このソフトウェアで簡単に設定を確認・変更したりプログラムしたりすることができて、とても便利だと思いました。今回は、TD-3(Analog Bass Line Synthesizer)を使って、同じくiMacからコントロールしてみたいと思います。

TD-3とiMacをUSB-Bケーブルでつないでから、SYNTHTRIBEを起動すると、自動的にTD-3が検出されて「Get Started」ボタンが表示されます。これをクリックすると、「General」タグ内にTD-3の本体の情報が表示されます。RD-6と同じように、このタグ内で基本的な設定の確認・変更をすることができるようになっています。今回も、「Firmware update is available.」というアラートが表示されて、アップデートが自動的に検出されたので「OK」ボタンをクリックしてアラートの画面を閉じてから、SYNTHTRIBEのウィンドウ左側の「Update」タグをクリックして、ファームウェアを更新することにしました。「Update」タグ内の「Click to update」ボタンをクリックします。「In DFU mode」になったと表示され、再び「Click to update」ボタンをクリックします。しばらく待つと、アップデートが完了したことが表示されました。(今回は、1.2.6から1.3.7へのアップデートでした)指示の通り10秒程度待ったあと、電源を入れ直して再起動します。
#RD-6と同じように、「General」タグから工場出荷時の状態に戻すこともできるようになっています。その他、「PolyChain」タグと「Calibration」タグがあって、RD-6よりも多くの設定がこのソフトでできるようになっています。

アップデートが終わったところで、SYNTHTRIBEからベースパターンをプログラムしてみることにします。「Sequencer」タグをクリックしてシーケンス画面に移動すると、ベースラインシンセのベースパターンをプログラムしたり、PC等に保存したり、TD-3本体に書き込んだりすることができるようになります。RD-6のときと同じように、すべてが英語表記なので分かりにくいところもありますが、使ってみてわかったことをまとめておきます。(今回も正しいかどうかは無保証ですので、参考にする場合はご自身の責任でお願いします)

Pattern Group 「Ⅰ」〜「Ⅳ」
…パターングループを選択します。
Pattern Section 「A」or「B」
…パターンセクションを選択します。
Pattern 「1」〜「8」
…パターンの番号を選択します。

※4グループ2セクション8パターンで64パターンのベースパターンを本体に保存できることになります。

「Store」ボタン 本体にベースパターンを書き込む
…本体から読み込んだもの、PC等に保存された「.seq」ファイルを開いたもの、自分でプログラムしたものなどをグループ、セクション、パターンの番号を指定して書き込みます。
「Recall」ボタン 本体のベースパターンを読み込む
…本体に保存されているベースパターンをグループ、セクション、パターンの番号を指定して読み込みます。
「Import」ボタン PC等に保存されているベースパターンを読み込む
…「.seq」ファイルとして保存されているデータを「Sequencer」に読み込みます。
「Export」ボタン 「Sequencer」で表示(プログラム)されているベースパターンをPC等に保存する
…「Sequencer」上に表示(プログラム)されているベースパターンを「.seq」ファイルとしてPC等に保存します。
「Dump」ボタン 本体内のすべてのベースパターンをPC等に保存する
…本体に保存されているすべてのベースパターンを「.sqs」ファイルとしてPC等に保存します。
「Merge」ボタン PC等に保存されている「.sqs」ファイルのデータで本体のベースパターンを上書きする
…「Dump」で保存した「.sqs」ファイルのデータを本体に上書きします。

長くなってきてしまったので、実際のベースパターンのプログラムは、次回ということにします。

「Behringerの電子楽器をiMacからコントロールしてみる(TD-3)」

2026年1月3日土曜日

macOSで「ESP32」を使ってみる〜まずは情報の整理から

よんどころない事情により、「ESP32」を使ってフィジカル・コンピューティングに取り組んでみることになりました。「そんなことは、今までもやっていただろう?」というのは、ごもっともな話。このBlogでも度々話題にしてきたM5StackシリーズのCore Basicにも、ArduinoUNO R4 WiFiにもESP32が載っています。

ESP32は、中国のESPRESSIF Systems社が開発製造している無線通信(Wi-FiやBluetooth)に対応したマイコンで、小型のマイコンボードやマイコンモジュールのようなデバイスで使われることが多いようです。安価であることとArduino IDEでもプログラミングができることで、フィジカル・コンピューティングデバイスとして手軽に使えるメリットがあります。

ちょっとだけ歴史(?)をたどると、ESP32を使うようになる以前に「ESP-WROOM-02(ESP8266←Wi-Fiのみ対応でBluetoothは非対応)」の頃から購入して、いろいろと試してきました。このBlogでもMKZ4ワイルドミニ四駆を動かしたときにも使いました。

ESP32のプログラミングをはじめるにあたって、自宅にある「ESP32シリーズ…データシート(←PDF)」のマイコンを載せたマイコンボードで、Arduino(互換機を含む)やM5Stack以外のものを整理してみました。以下、左側に「ボード名(シルク印刷などを頼りにした)」を示して、右側に調べてわかった情報についてまとめておきます。

ESP32-DevKitV1
(公式のDevKitsの中にはない)
Amazonで購入
Aideepen
ESP32 CP2102 Wireless WiFi Bluetooth Development Board Micro USB Power Module Dual Core ESP 32 ESP 32S ESP 32 Similar ESP8266
※サイト内の検索窓で「ESP32」を検索して見つけました。シルク印刷の「DEVKITV1」では出てきません。
【刻印】ESP-WROOM-32…データシートは見つけられませんでした。
ESP32-CAM
(同名のボードが複数販売されている)
※Amazonで購入
DM社(詳細不明)
Ai-Thinker社製品の模造品か。Ai社なら技適は取得済み(刻印なしなので使用注意)
【刻印】ESP32-S…データシート(←PDF)
→技適「ESP32-S
Maixduino
(マイコンボード+小型液晶パネル)
※Amazonで購入
Sipeed
MaixDuino Development Board
【刻印】ESP32-WROOM-32データシート(←PDF)
XIAO ESP32-S3
(切手サイズのマイコンボード)
マルツで購入
Seeed Studio
Seeed Studio XIAO ESP32S3 シリーズの入門ガイド
【刻印】ESP32-S3データシート(←PDF)
XIAO ESP32-C3
(切手サイズのマイコンボード)
※マルツで購入
Seeed Studio社
Seeed Studio XIAO ESP32C3の使用開始
【刻印】ESP32-C3データシート(←PDF)
XIAO ESP32-C6
(切手サイズのマイコンボード)
※マルツで購入
Seeed Studio社
Seeed Studio XIAO ESP32C6の使用開始
【刻印】ESP32-C6データシート(←PDF)

私が所有しているESP32系のマイコンボードを整理すると、こんな感じになりました。長くなってきたので続きは次回以降にしますが、今後は動作環境を整えて動作確認などをしていきたいと思います。

macOSで「ESP32」を使ってみる」