2023年7月26日水曜日

MacでArduino UNO R4 MINIMAを動かしてみました

Arduino UNOの現時点での最新版として、R4シリーズ(MINIMAWiFi)がリリースされています。少し前にアナウンスがあったので知ってはいたのですが、買ってしまうと本業に支障が出ると思ったため購入を控えておりました。ここに来て、仕事が一段落したタイミングで入荷のお知らせがあったため購入してみました。
#R4シリーズには、ルネサスRA4M1チップ(32bit Arm® Cortex®-M4内包)が使われています。

まずはMacBook Proにつないで動作確認をしてみます。インストールしてあったArduino IDEは、ver.1.8.16でした。Arduino IDEのダウンロードサイトからver.1.8.19をダウンロードしてインストール(zipを解凍してアプリケーションフォルダ内に上書きするだけ)しました。

次に、Arduino UNO R4 MINIMA(以下「R4 MINIMA」と略記)をUSB-C↔USB-AケーブルでMacとつないだ状態でArduino IDEを起動します。(既にLチカプログラムがインストールされているようで、給電すると自動でオンボードのLEDが点滅します)すると、Arduino IDEからR4 MINIMAを使うためにはパッケージのインストールが必要というような案内が表示されます。リンクになっている文字列をクリックすると、「ボードマネージャ」のウィンドウが開いて「Arduino UNO R4 boards」パッケージが表示されます。「インストール」ボタンをクリックしてインストールスタート。特に問題なくすぐにパッケージがインストールされ、R4 MINIMAが認識されるようになりました。

この状態で、「ツール」メニューから「ボード」→「Arduino Renesas UNO R4 Boards」とたどって「Arduino UNO R4 Minima」を選択します。「シリアルポート」の方は、R4 MINIMAを抜き挿しして確認すると「usbmodem141201」として認識されているようなのでこれを選びました。試しにLチカプログラムの点滅時間を変更して何回か書き込んでみましたが、問題なく書き込めました。
#しばらくいじっていると、「usbmodem141201(Arduino UNO R4 Minima)」と表示されるようになりました。これなら迷わなくてよいです。

以前はベータ版だったArduino IDE ver.2.xが、現在はver.2.1.1になってむしろ主流になっているようなので、ArduinoのダウンロードサイトからmacOS用のものをダウンロードしてインストールして試してみました。こちらは、すんなりと「Arduino UNO R4 Minima」を選ぶことができて、同時に接続先として「usbmodem141201」と表示されていました。1ステップで簡単に設定ができるようになって便利になりました。同じようにLチカプログラムを書き込んでみましたが、問題なく書き込めました。Arduino IDEは、インターフェイスがわかりやすく進化したver.2.1.1の方が使いやすいように感じました。ver.2.xを使っていろいろと試してみたいと思います。

2023年7月17日月曜日

古いMebius(Puppy Linux)でBluetoothやWi-Fiが使えるかやってみる

このところ、BluetoothやWi-Fiで試行錯誤することが多くなっている気がしますが、だいぶ昔に情報処理推進機構(IPA)の「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用にむけての実証実験(「教育現場におけるデスクトップ Linux 導入の実証実験を開始」PDF)」に参加した際に導入していただいた、SHARPMebiusPC-AL50G5)が十数台、諸事情により手元にあります。これまでは、小学生向けの学習活動にプログラミングを含むフィジカル・コンピューティングを持ち込む研究にも活用してきましたが、最近では時々ピンチヒッター的にパソコンクラブなどで活用していただくのみで、ほとんど余生を送る状態になっております。

OSは、自分でカスタマイズしたPuppy LinuxPhysical Computing Puppy)で動かしています。だいぶ古いPCですのでどこまで使い続けられるかわからないのですが、これまでも、様々なメンテンナンスをしながら使い続けていて、壊れていないので捨てるのはもったいないが、用途が限られているという状態になっています。当然のことながら、CPUも古いシングルコアのAthlon(Athlon XP-M 2000+)ですし、骨董的な価値もなく、悪く言えば不良在庫でしかありません。もうこれ以上延命措置を施すのもどうかと思うのですが、大変な状況をともに乗り越えてきた愛機たちでもあるため、簡単に手放すことができないでいます。

そんな中、「せめてBluetoothや無線LANが使えたなら…」と思い、ダメモトで試してみることにしました。試したのは、USB接続のBluetoothドングルとWi-Fiドングルです。

〈Bluetooth〉

〈Wi−Fi〉

結論から言うと、「HardInfo(USB Devices)」からは見えるものの、「ネットワークの設定」などで認識されることはなく、機能させることはできませんでした。私が作ったPhysical Computing Puppyは、Wary-511-01jをベースにしていて、このPuppy Linuxの無線接続に関する情報が全くと言っていいほどありません。見つかったのが、「ぱそとら」さんの「PUPPY LINUX 無線lan接続」という記事くらいでした。
#ここで使われているのは、Precise-550JP版だったようです。Puppy Linux日本語版サイトでは、Precise-571JP(2014.1.18)が最新版のようです。

いろいろと調べて回ると、特にBluetoothはLinuxカーネルレベルで対応していないものがあって、Bluetooth 5.x系は新しいカーネルが必要な感じでした。やはり、新しいPuppy Linuxを使う方が良い気がしてきました。別の需要があって複数台あるこの古いMebiusの内、近々10台程度を使う予定があります。久しぶりにScratch 1.4もいじっているのですが、これとは別に新しいPuppy Linuxを試す環境を作らなければならないことになります。ちょっと頑張ってみようと思いますが、続きは別の機会に。

2023年7月2日日曜日

カブトムシの世話(2023初夏)〜ベランダ飼育(1年間)の成果は

昨年の秋の世話からだいぶ時間が経ってしまったカブトムシ飼育ですが、冬の間にも時々飼育コンテナを開けて霧吹きで水分補給をしたり、GW明け頃から加水した朽木を投入したりして様子を見ていました。今年は、大きな飼育用コンテナに18頭の幼虫しかいない状態だったため、クヌギと腐葉土を混合したマットは餌としても十分と考えて、春の時期に掘り出す作業を止めていました。(仕事が忙しかったというのもあったけれど)

とは言え、6月中旬を過ぎてもなかなか羽化の様子が見られなかったため、少し心配になっていたところ、6月下旬になってマットからカブトムシの匂いがしてきました。羽化直後のカブトムシは、すぐにはマット上に現れません。その後も、昼間はマットの中にいることが多く、夕方から早朝でないと見ることができません。羽化の手がかりになるのは、カブトムシの独特の匂いです。マットを注意深く観察すると、今までなかったカブトムシが通った穴が1つ見つかりました。夏のカブトムシゼリー給餌をスタートします。

翌日の朝、ゼリーの減り具合を見たところ、あまり減っている様子がなくてちょっと残念な気分になりました。ちょっと早かったかもしれないと思いつつ、さらに翌日からの雨もあって数日放置してしまいました。そして、7月になったところで様子を見てみると、4頭のオスのカブトムシがマットの上に出てきていました。餌はすっかり食べきっていて、大きな角の1頭が残念なことになっていましたが、後は元気に動いていました。

急いで給餌を再開したところ、1頭のカブトムシがすぐに餌に寄って来ました。夕方再び様子を見てみると、大きな角のカブトムシが2頭、小さな角のカブトムシが2頭、メスのカブトムシが2頭の合計6頭を確認することができました。どれも元気で飛び出そうとするくらいでした。大きなコンテナで18頭の飼育だったためか、以前よりサイズが大きいように思いました。夏の暑さ対策を考えながら、飼育を続けていきたいと思います。