2022年7月31日日曜日

SATA用Hard Drive Docking StationでRaspberry PiのSDカードを複製できるかやってみる

Raspberry Piは、microSDカードにOSを入れて動かす仕様になっていますが、ご存知の通りSDカードには寿命があります。これまで、SDカードのバックアップは、ddコマンドを使ってMacLinux Mintで動かしているPCにドライブのイメージファイル(.dmgとか.imgとか)を保存し、再びSDカードに戻すという作業を行っていました。

これをもう少し簡単にできないものかと思っていろいろと情報を探し回っているとき、ふと「Hard Drive Docking StationでHDDやSSDと同じようにコピーができないかな?」と思い立ち、やってみることにしました。
(Windowsでは、SDカードを簡単にコピーするソフトがあるというのは知っています)

Docking Stationは、AmazonWAVLINKWL-ST334Uを購入しました。当然ですが、これだけではSDカードのコピーはできません。そこで、SDカードをSATAに変換するカードを使います。これもAmazonで購入したのですが、基盤むき出しの変換カードで、シルク印刷で「SDSATAVHO」と書かれているものでした。

Raspberry Pi OSをインストールしたmicroSDカードをSDカードアダプタに入れて、このSD→SATA変換カードに挿し込みました。一方、コピーするmicroSDカードも同じように準備してDocking Stationに挿し、コピーボタンを押しました。(3秒押すことになっている)変換カードをDocking Stationに挿すとLEDが点灯するのでSATAのドライブとしては認識されているようなのですが、全く動きがありません。変換カードを抜き挿ししてみたり、電源を入れ直したり、いろいろとやってみましたがダメそうです。そこで、どのようなものならコピー可能なのか検証してみることにしました。

まず、microSDカードを入れたSATA変換基盤はまともに動いているのか検証します。SATA(2.5 inch)をUSBに変換するケーブル(ELUTENGというブランドのもので以前にAmazonで購入した)を使って検証しました。SDカードを挿したSD→SATA変換カードをSATA→USB変換ケーブルにつないでMacBook Proに挿したところ、USBドライブとして認識されました。ここにいくつかのファイルを入れて、Docking Stationでコピーすることも試してみましたが、これはダメでした。コピー元をSD→SATA変換カードにしてコピー先をSSDにしたり、コピー元をSSDにしてコピー先をSD→SATA変換カードにしてみたりとやってみましたが、いずれもダメでした。両方ともSSDの場合は問題なくコピーができたので、機械の問題というよりはSD→SATA変換カードがうまく認識されていないか、そもそもこういう使い方は想定されていないので対応していないという可能性があります。

次に、ベンチ台に載ったLinux MintのPCでもいくつか実験してみました。今回使ったものは、Linux対応を謳っているSD→SATA変換カードなのですが、SATA→USB変換ケーブルを介して認識されませんでした。SD→SATA変換カードをマザーボードのSATAに直接つなぐと認識されます。また、SDカードをUSBカードリーダーに入れればLinux Mintでも問題なく認識されました。

Docking Stationの方もSATA接続のドライブをUSB接続のドライブとして認識させることができるものなので、まともに動いているのかをチェックしてみました。MacBook ProでもLinux Mintでも2つのドライブベイにSSDを挿して同時に認識させることができました。しかし、SD→SATA変換カードをDocking Stationに挿したものをUSBでつないでみたところ、両方とも直接認識されませんでした。Macの「ディスクユーティリティ」やLinuxの「ディスク」で見ると一応認識しているようなのですが、フォーマット形式が不明でフォーマットのやり直しもできませんでした。

というわけで、当初の目的は達成できませんでしたし、SD→SATA変換カードも万能ではなかったということで、特殊なことをしようとするとこういうことになるという教訓になりました。(こういうの何度目だ?)

2022年7月17日日曜日

ベンチ台でGTX 670の動作実験(続き)

前回の続きです。旧メインPCのマザーボード(GIGABYTEGA-B75M-D3H)を取り出して、長尾製作所SMZ-2WBT-ATXという2WAY(縦置き横置き対応)ベンチテーブルに載せました。今回は、最小構成にしてからNVIDIA GeForce GTX 670ZOTAC)がまともに使えるのかチェックをします。そのため、DVDドライブ(SATA接続)や各種カードリーダー(内部USB接続)などは取り外し、Linux Mintが入っているSSD(SATA接続)だけを取り付けました。

電源は、このGTX 670を買ったところとは違うHard Offで500円で購入したOEC(岡谷エレクトロニクス株式会社)のMAGNIシリーズの560W電源(これも動作未確認ジャンク)を使ってみることにしました。しかし、組み終わっていざ電源をONにしたところ、ビープ音が鳴って全く起動せず。電池を抜いて入れ直したり各種コネクタを抜き差ししたりしてみましたが改善されず。仕方がないので、もともと使っていた玄人志向の500W 80+ BRONZEの電源につなぎ直しました。最小構成だからか、問題なく動きました。

Linux Mintで動かしているので、Linux版の測定ツール(CPU-X)で確認すると、「GTX 670」と正しく認識されていて、35度前後で動いていることがわかりました。TDP 170Wなので電源効率の良い電源ユニットを選ぶか、容量の大きな電源ユニットを選ぶか(500W以上推奨とか、650W以上じゃないと安心できないとか、いろいろ情報がありました)というところが重要かもしれません。とは言え、性能的にはGTX 1050 Tiと同等くらいなので、消費電力から考えると現役ではないかもしれないと思いました。少し落ち着いてきたとは言え、少々高値状態が続いているグラフィックボードなので、低消費電力の新しいものを買うまでのつなぎとしては使えるかもしれません。そもそもこのPCでゲームをしない私にとっては、あまり役に立つものではありませんでした。せっかくだから3Dレンダリングでもやってみましょうかね。

OECの電源の方を解体してみると、電解コンデンサが膨らんでいるのがいくつかあって、使えないことがわかりました。見た目がきれいだったのでかなり期待をしていたのですが、見た目に騙されてはいけないという教訓を得ることができました。500円なら授業料としても高くはないので諦めることにしました。

2022年7月4日月曜日

ジャンクのGeForce GTX 670を入手したので使えるかやってみる

YouTubeでジャンク系の動画を見ていて自分でも掘り出し物を探してみたくなっていたところ、近所の某リサイクルショップで、動作未確認ジャンクのNVIDIA GeForce GTX 670ZOTAC)という古いハイエンドグラフィックボードを見つけて衝動買してしまいました。値段は税抜2,500円。同じところにGTX 760が税抜6,000円で売っていたのですが、両方は手が出なかったので670の方だけ購入してきました。

とは言え、事情によりこれをすぐに試す環境が用意できず、かなりホコリが目立ったので、お掃除をするところからスタートすることにしました。まずは外側から全体を刷毛と掃除機を使って丁寧にホコリを取り除きました。シロッコファンの部分は無水エタノールと細い綿棒できれいになるまで掃除をしました。

次は、グリスの塗り直しに挑戦することにして解体作業を行いました。ネジを外して外側のプラスチックカバーを外すと、中にも結構なホコリがありました。それらを掃除機や刷毛、エアダスターなどで掃除して、一つ一つきれいにしました。GPUのヒートシンクは、少々歪みがある(もともと?)ものの使える状態であると判断しました。ヒートシンクをはすずと、グリスはやはり完全に乾いていました。これを、KUREエレクトロニッククリーナーで完全に除去して、ThermalrightTF8を塗布して元の状態に戻しました。

これを、現役引退をしていたIntel Core i3-3240を搭載した自作PCLinux Mintで運用)のGT 710から換装することにしました。

グラボ自体がかなり大きいため、配線の接続の仕方を変更したり取り回しを入れ替えたりして何とか収めることができました。電池を抜いて挿し直し、キーボードやマウス、LANケーブルやHDMIケーブルを繋いで最後に電源ケーブルをつなぎました。この状態で電源を入れると、エラー音が鳴って起動しません。しばらく経つと電源が落ちて再起動しているようでした。何度かやっていればそのうちイケるかもと思っていましたが、何度も繰り返されるため一度電源を落として電池を抜き、そのままで電源を入れてみました。すると、普通に起動をはじめましたが画面が映りません。再度電源を切って電池を挿れて電源を入れたところ、無事に起動することができました。音(サウンド)も問題なく快適な環境になりました。

しばらく使っていると、電源が落ちるという現象再び。どうやら、電源周りに問題がありそうです。そもそも、TDP 170Wのグラボなので、この自作PCに載っている電源(玄人志向の500W 80+ BRONZE)で容量が足りているのかというところから検証しないといけないかもしれません。いろいろと繋がっているものを一度取り外して、最小構成にしてから検証しなければならないかもしれないので、長尾製作所のベンチ台(SMZ-2WBT-ATX=購入済み)に載せていろいろいじっていこうかと思っています。

2022年7月2日土曜日

今夏のカブトムシ〜猛暑のせいか…

先週の土日に 、そろそろカブトムシの様子を確認せねばとコンテナの蓋を開けてびっくり。10頭程度のカブトムシたちが既に腐葉土&クヌギマットの上でゴソゴソしているではありませんか。前回の世話から半年以上経過しておりますが、年明けから例の感染症の影響で激務の日々が続き、気がついたら年度をまたいでいて、自宅の引っ越しもあってほとんど放置状態になっていたのでした。

急いで餌を用意してマットの上に並べて様子を見ていました。結構元気な個体が多く、まずは一安心と思っていました。

例年だと6月の下旬から羽化した個体がマットの上に出てくるのは当たり前なのですが、今年はその時期と梅雨明け(早すぎ)が重なり、気温上昇が気になっていました。案の定、このところの「猛暑日」のせいか、急に餌のヘリが悪くなりました。 洗濯物の日陰の下で飼育中とは言え、これだけの暑さなので心配していましたが、それが的中してしまいました。

オス・メス合わせて13頭のカブトムシが亡くなってしまい、せっかく子どもたちに見せようと思っていた立派な角の個体もダメになっていました。(累代飼育のためか角の小さいオスが結構な割合で存在します)仕方がないので、亡くなっていた個体を取り除き、加水した朽木を3本入れておきました。また、地面から少し浮かせて空気の通り道を作るために、板を並べてその上にコンテナを置き、コンテナ内の温度上昇を防ぐようにしました。子どもたちに見せるための個体は、少し掘り起こして見栄えのする個体を探してみたいと思います。

昨年秋の時点で57頭を確認していますので、幼虫のまま亡くなっていた2頭と今回の13頭で残りは42頭いることになります。(マットの中までは見ていないので希望的観測ではありますが)冬のマット掃除(フンを取り除いて腐葉土&クヌギマットを追加する)をしていないので、夏を終えて生まれた卵から孵化する幼虫の餌も心配です。昨年のうちに準備していて使わなかったものも残っていますが、今年は早めに秋冬飼育の準備をしていきたいと思います。