2024年1月27日土曜日

ワイヤレス対応の6 key+ダイヤルのミニキーボードを使ってみる

以前SIKAI CASEの4 keyミニキーボードを楽器のインターフェイスのように使ってみました(Scratchプログラムも作りました)が、このミニキーボードはUSBケーブルをつながなければならないため、楽器のインターフェイスとしての操作性(演奏性)を損なうと思い、ワイヤレスに対応しているものを探していました。否、ワイヤレスのものがあることは知っていたのですが、有線のものに比べて高額なことに頭を悩ませていたのでした。そんな折、Amazonのタイムセールで安くなっていたワイヤレス対応のミニキーボードを見つけて即買いしてしまいました。

購入したのは、Bluetooth/2.4G/USB接続に対応した6 key+ダイヤルスイッチを搭載したミニキーボードです。このメーカーのミニキーボードは、キーの設定をするのにWindowsで動く「MINI keyboard」というソフトが必要だったですが、調べてみると「SIKAI CASE マクロキーボード専用ソフトウェアの使用説明【日本語】」という記事が見つかり、その中にMac版のソフトが公開されていました。しかも、以前に使ったWindows版のソフトに比べて、格段に使いやすくなっていました。
#このミニキーボードは、いわゆるマクロキーボードでキーの設定がキーボード側に保存されます。一度設定をしてしまえば、OSの種類に関係なく使うことができます。

新しい設定ソフトを使って、各キーの設定を行うことにします。ミニキーボードをUSB-CでMacに接続し、設定ソフト(MINI keyboard)を起動します。 「Reading Device」ボタンをクリックしてデフォルトのキーキー設定を読み込んだら、「clear」もしくは「Clear All」ボタンをクリックして、元の設定を消去してから新しい設定を入力します。Mac(PCの場合も同じ)のキーボードではなく、画面上のキーボードで入力しなければならないところが注意点です。いろいろ悩んだ結果、シンプルに以下のような設定にしました。

1
2
3
- +

4

5

6
Space

以前の4 keyミニキーボードのときは「1」「2」「4」「8」に設定したので、同じように「1」「2」「4」「8」「16」「32」としようかと思いましたが、Scratchで「〈( )キーが押された〉」を使う場合には、2桁以上の数字は扱いにくくなるのでやめました。このミニキーボードには、3パターンまで設定を記憶させておくことができるので、別のパターンを記憶させておいてどのパターンが使いやすいか実験することもできそうです。
#ついでに、以前の4 keyミニキーボードもこの設定ソフトで設定ができるのか試してみましたが、残念ながら対応していないようでした。

ワイヤレス接続では、2.4G接続に対応しているとのことなのですが、MacもLinux Mintも現段階では接続がうまくいきませんでした。(2.4GのUSBドングルは、キーボードとして認識されているようなのですが…)Bluetoothでの接続は問題なくできた(昨年末に苦労した甲斐がありました)ので、ワイヤレスの方はBluetoothでやることにしました。

4 keyのミニキーボードに比べて少々重いのですが、楽器(プログラム)のインターフェイスとしてどこまで使えるか試してみたいと思います。

2024年1月20日土曜日

用途に合わせてジャンパワイヤーを自作する

これまで、様々な電子工作をやってきましたが、回路を確かめるためにブレッドボードジャンパワイヤー(「ジャンプワイヤー」とも)にはかなりお世話になってきました。こうしたものを使って回路を確かめて、ユニバーサル基板などに電子部品を配置して、ハンダ付けしてつないで完成させたモジュール類がいくつもあるのですが、これらのモジュール類を組み合わせてロボットなどを組み上げるのに使うことができないかと考えました。

モジュールとして作ったものを組み合わせるのですから、導線をハンダ付けしてつないでしまうと別の用途に使うことができなくなってしまいます。そこでジャンパワイヤーの出番なのですが、市販のものは1パッケージに様々な色のものが1〜2色程度ずつ入っているものが多かったり、ほしい長さにぴったり合うものがなかったりして使い勝手が悪く、どうしたものかと思案していました。

そんな折、Amazonで「QI(デュポン)コネクタ(←IoT本舗さんの記事)」のセットが販売されているのを見つけて「これだ!」と思って購入してしまいました。以前、USB DACの電子工作キット(トランジスタ技術の付録かなにかだったと思う)をハンダ付けした後、配線するためのジャンパワイヤーを作るところで止まってしまっていて、圧着ペンチ(エンジニアPA-09)も購入していました。
#調べてみたら、10年以上前(MTDAS-01)のだったのね。

今回必要なのは、赤黒のジャンパワイヤー(オス-オス、オス-メス)なので、在庫していた赤と黒の導線にQIコネクタを取り付けていきます。作り方はデジットblogの「【Tips】電子工作でよく使う『QIコネクタ』の圧着方法」に詳しく紹介されていました。オス‐オスは、赤黒80mm程度のものを数組、オス‐メスは、赤黒130mm程度のものを2組ほど作成しました。でき上がったものは、2本の導線がばらばらにならないように熱収縮チューブでまとめました。先ほど紹介したMTDAS-01のジャンパワイヤー作りを練習としてやってみてから作業をしたので、かなりスムーズに作ることができたと思います。


今回作ったものは、ロボットカーづくりなどで活用するつもりです。

2024年1月6日土曜日

Linuxからの印刷について振り返りとまとめ

古くからのLinuxユーザーの中には、過去にLinuxからの印刷に苦労した経験をおもちの方もいらっしゃるかなと思います。かく言う私もLinuxのOSとしてのポテンシャルを認識しつつも、プリンタ関係でつまずくことが多くて全面的に推すことができなかった頃のことを覚えています。

このBlogでも過去の記事(2007年2011年)を見るとプリンタとUSBケーブルで直接つないでプリントアウトすることはできるようになっても、Apple製品をベースとしたネットワーク上のプリンタにアクセスすることが難しい状態があったことが伺えます。私が長年CANONのプリンタを愛用しているのは、昔からMacとの相性が良い(かつてCANON販売が日本でのApple総代理店だったことも関係があるかも)からというところが大きいのですが、実は、Linux用のドライバが提供されていることも選択の理由になっていました。

その後のBlog記事(2020年)には、Raspberry PiからCUPSでのネットワークプリンタへのアクセスが可能になっていることが書かれているので、少なくとも4〜5年ほど前には、LinuxからApple製品をベースとしたネットワーク上のプリンタへのアクセスが簡単にできるようになっていたものと思います。これは、macOSでもLinuxでも、CUPSを使うことがポイントになっていると思います。
#確認すると、2016年には、Linux MintでApple製品のネットワークにアクセスできるようになったことを書いていました。

過去には、Apple製品のファイル共有やプリンタ共有が独自の規格で運用されていた時期がありました。ネットワークでの共有に不慣れな人にとってはとても便利だったのですが、これをWindowsやLinuxと一緒にネットワークを組もうとすると、できないことが多くて難儀をすると言われていたことを覚えています。私自身もAppleの独自規格でファイル共有やプリンタ共有を使っていたため、Linuxからのアクセスにつまずいていたのでした。

それが、いつ頃か忘れてしまったのですが、ファイル共有にCUPSが使えるようになり、プリンタも簡単に共有することができるようになりました。このことに気づいたときには、とても感動して今では当たり前のようにLinux Mintで動かしている自作PCからも印刷ができています。

ということで、Linuxの実用性がこれだけ高まってきたことを振り返ってみました。私がLinuxを使い始めたのは20世紀末のことですから、ChromeOSを搭載したchromebookが学校に導入されている現在を考えると、当時「学校教育で使えるLinuxができないものか」と考えていたことを感慨深く振り返っています。

2024年1月1日月曜日

Linux Mint PCにBluetoothマウスがつながらなかった→「Blueman」を使いました

自宅で常用しているLinux Mint(現在は21.2を使用)で動かしている自作PCのBluetoothがおかしくなってしまい、いろいろやっているうちにBluetoothスピーカーだけはつながるようになったもののBluetoothマウスだけはどうしてもつながらなくて困っていました。以前は問題なくつながっていたのですが、思い出すとLinux Mint自体のアップデートを行っている中で、調子が悪くなった感じでした。
HTPC(こちらも21.2で運用中)で調子が悪かったときの記事

しばらくすればBluetoothマウスがつながるようなアップデートが行われるかなと思って放置していたのですが、一向に改善されず。しびれが切れてしまったので、ちょっと頑張ってみることにしました。

デフォルトでインストールされている「Bluetooth(Bluetooth support(metapackage)」があまり評判が良くないようなので、「ソフトウエアの管理(ソフトウェアマネージャー)」を開いて「Bluetooth」を検索し、これを削除して、その他にインストールされていたモジュール類についても見つかった範囲で削除しました。そして、改めて「Blueman」をインストールし直しました。(関連するモジュールのインストールが必要と言われたので一緒にインストール)念のために再起動しておきました。

PC側で使用しているのは、TP-LinkのBluetoothドングルで、Bluetooth 2.1対応のものとBluetooth 4.0対応のものの2つです。画面下のタスクバーからBluetoothマークをクリックすると、「Bluetoothデバイス」ウィンドウが開きます。Bluetoothマウスはまだ表示されていませんが、「検索」ボタンをクリックして、マウス側(今回はELECOMの「EX-G(M-XGL15BB=生産終了品)」を使用)の「PAIRING」ボタンを長押しすると、Bluetoothデバイスに表示されました。これをダブルクリックすると、接続するかどうか聞かれるので「接続」をクリック。
#「アダプター」メニューから接続先を選ぶと、それぞれのBluetoothドングルがどのデバイスと接続できるか確認することができます。

その後は、無事にBluetoothマウスが使えるようになりました。先程の「Bluetoothデバイス」の窓にも表示されるようになり、タスクバーのBluetoothマークにマウスの矢印を近づけると接続されているデバイスが数で表示されるのと、Bluetoothマークを右クリックして出てくるメニューの中にBluetoothマウスの切断を選択するメニューが表示されるので、認識&接続されていることがわかります。以前と同じように、起動と同時にBluetoothマウスが使えるようになりました。
#Bluetooth 2.1ドングルにBluetoothマウス、Bluetooth 4.0ドングルにBluetoothスピーカーを接続しています。マウスは、Bluetooth 2.1ドングルからは認識されず、スピーカーはBluetooth 4.0ドングルにつなぐとノイズが入るためです。

自宅の大掃除をしていたついでに、PCの中身も掃除してきれいにしました。2ヶ月前に購入したままになっていた16GB*2枚のSDRAMも換装して、新年を迎える準備(?)が完了しました。今年も良い年になりますように。