2022年8月30日火曜日

Bluetooth対応でないオーディオ機器をBluetoothでつなぐには

様々な機器に囲まれて生活していると、機器の数だけ線(ケーブル)が増えるという状態になることがあります。しかも、電源ケーブルとオーディオケーブルが必要な機器だと、1つの機器から複数の線が出てしまって整頓がさらに難しくなります。そこで、できる限り無線にしていきたいのですが、LANやキーボード・マウスなど、比較的無線が当たり前のものはかなり無線化できたのですが、オーディオ系はまだまだ有線のことが多く線がごちゃごちゃになりがちです。

そんなことを考えながら、仕事帰りによく行くリサイクルショップに立ち寄ったところ、「RYECHER K16株式会社日進商事)」というオーディオ信号をBluetoothで飛ばす機器を見つけて衝動買してしまいました。早速自宅で使ってみたところ、DAISO300円スピーカーと相性がよく、電源(USB)とオーディオケーブルをつないでLinux Mint PCとペアリングして簡単に使うことができました。そもそも、DAISOのBluetoothスピーカーもいくつか持っているので、軽く使い勝手を比べてみることにしました。

〈比較に使ったDAISOのBluetoothスピーカー〉

K16以外は、全て内蔵バッテリー式であるため、接続が切られている状態では数分の待機時間後に自動的に電源が切れる仕様になっています。つまり、接続していた機器を起動してBluetoothで「接続」しようとしても、Bluetoothスピーカー側の電源を入れ直す作業をしないと再接続が簡単にはできないのです。K16はリモコン等で電源を落とさなければ勝手に電源が落ちることはなく、接続していた機器を起動してBluetoothで「接続」すればすぐに使えます。(電源スイッチについては、SR9910とBTS-032Aはスライドスイッチで、DAISO_WS001はタクティルスイッチ(長押し)となっています)

いずれのBluetoothスピーカーも、接続したり切断したりを頻繁に行うようなことはあまり想定されておらず、1度ペアリングしたら、それ以降も同じ相手とペアリングされることが想定されているようです。そのため、別の機器とつなぐために接続と切断を行う場合は、出力機器側で接続/切断の操作を行うだけでなく、スピーカー側の電源を切って再び電源を入れる作業をする方が結果的に早く繋げられるようでした。そこまで考えると、コンセント(outlet)に直接つないで使うことができるK16(バッテリーを備えていない)は、リモコンも付属しているので電源のON/OFFも簡単に行えるし、ボリュームコントロールなどもできることから、使い勝手が良いと思いました。

そもそも、Bluetoothスピーカー自体、接続が不安定なところがあって接続するだけでもちょっと苦労することがあります。そのため、様々なオーディオ出力を頻繁に接続し直して使うような使い方をしたい場合は、有線でミキサーとか切替器とかを使ってオーディオ信号を1つにまとめてからBluetoothで飛ばすような使い方が良いと思いました。(ケーブルの数はあまり減りませんが、試してみたいと思います)

もう一つ、K16からBluetooth機器に音声信号を送信できるので、Bluetoothスピーカーへ送信するというのも試してみたいと思います。

2022年8月27日土曜日

ベンチ台PC(Linux Mint)で廉価なグラフィックボードの動作確認をする

前回メインPCにインストールしたGreenwithEnvyベンチ台PCにもインストールしてグラフィックボードの動作確認環境にします。はじめに、電源を強化するため650W電源を用意しました。COUGARVTE X2シリーズから650Wのものを選びました。静音で価格が安かったのですが、80+ BRONZE認証ということで購入を決めました。これを、もともと使っていた玄人志向の500W(80+ BRONZE)電源から換装しました。これまで使ったことがないメーカー(中国製)なので、様子を見ながら使っていきたいと思います。

この状態で、GreenWithEnvyをインストールしてグラフィックボードの動作確認をしてみました。試した結果は以下のとおりです。(試したのは、全てNVIDIA GeForceシリーズのGPUを載せたグラフィックボードです)

  • GT 210(玄人志向(Point of View):動作未確認ジャンクでHARD OFFで購入)…メインPC及びベンチ台PCのLinux Mintでは、古すぎて適切なドライバが当たらない。(標準のドライバで使うことは可能)
  • GT 710MSIAmazonで購入)…Intel Core i3-3240組んだPC(現在はベンチ台PC)で使っていた。
  • GT 1030(MSI:Amazonで購入)…Intel Core i3-9100組んだPC(現在のメインPC)で使っていた。
  • GTX 1650(MSI:Amazonで購入)…現在のメインPCで稼働中
  • GTX 670ZOTAC:動作未確認ジャンクでHARD OFFで購入)…ベンチ台PCで動作確認した。
  • GTX 1050Ti(MSI:Amazonで購入)…低消費電力でGTX 670相当のグラフィックボードとして比較するために購入した。

酷かったのはAmazonアウトレットで買ったGTX 1050Tiの状態。箱がグニャっと曲がっているのは仕方がないとして、ヒートシンクのアルミの板が歪んで中央に寄っていたり、その周辺のプラスチックの筐体(ファンがついているところ)まで歪んでいるし、何ならボード自体も反り返っていました。ブラケットを取り付ける部品も足りず、安価になっているとは言えこれで「非常に良い」で売るのはダメだろうと思いました。(「可」レベルではないかと)

もしかしたら、CPU詐欺(正規のCPUを購入してダメなCPUと交換して返品するという手口があるらしい)と同じような手口でやられたやつかもと思いつつ、面倒なので自力で直すことにしました。

まず、ファンの部分を外して中の掃除(結構ホコリが溜まっていた)をしつつ、ヒートシンクを平たいベントノーズタイプのラジオペンチ(Pro‘sKit PK-27)を使って真っ直ぐに戻していきました。筐体のプラスチックは、ファンにかかっていないのでそのまま使うことにして、ブラケットを取り付ける部品(DVI出力端子を止めるネジ)が1つ足りなかったので、在庫してるものの中から適当なものを選んでつけました。

これをベンチ台PCに組み込んで動作確認してみましたが、問題なく動いてくれました。音も静かだし、快適そのもの。GreenWithEnvyでGTX 670と比べると以下のような違いがありました。(それぞれにデータが表示されないところがあって、比べられないところがありましたし、公式のデータシートのような値が見当たらないところもありました)

〈GTX 670〉

  • CUDA…1344
  • Memory…1998 MiB
  • Graphics Clocks(MAX)…1202 MHz
  • Memory Clocks(MAX)…3004 MHz

〈GTX 1050Ti〉

  • CUDA…768
  • Memory…4038 MiB
  • Graphics Clocks(MAX)…1911 MHz
  • Memory Clocks(MAX)…3504 MHz

体感的には、GTX 670の方が若干動きが良い感じがしました。TDP 170Wというのを気にするかどうかで、使い続けるか決まるような気がします。ちなみに、GPUの情報は、「GPUZoo」というサイトがよくまとまっているので、とても参考になりました。

2022年8月21日日曜日

Linux MintでNVIDIA系グラフィックボードのセッティングをする(GreenWithEnvyを使う)

このところ、Linux Mint運用しているPCNVIDIA系のグラフィックボードを載せて動作確認をしたりベンチ台で実験したりしています。グラフィックボードのセッティングを確認したり変更したりするソフトとして、WindowsだとMSIAfterburnerが有名なようですが、Windowsを使っていない私には何物なのかさっぱりわかりません。そこで、同じようなことができるLinuxのソフトがないか探していると、「GreenWithEnvy」というのがあることを知り、どのくらい使えるものか確かめてみることにしました。

調べてみると、このGreenWithEnvyは「Flatpak」で簡単にインストールできることがわかりました。(Flatpakは、アプリケーションやランタイムを管理するツールです)自宅で使っているLinux Mintには、Flatpakがインストールされていました。はじめに、GreenWithEnvyのインストールイメージをダウンロードします。ダウンロードが終わったら、「ダウンロード」フォルダ内のGreenWithEnvyインストーラのアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択します。「パーミッション」タグを選択して、「プログラムとして実行可能」にチェックを入れます。(これをやっておかないと、インストール後にうまく起動しませんでした)プロパティウインドウを閉じて、再び右クリックして「別のプログラムで開く」→「Software Manager」を選択します。(右クリックで「Software Manager」がトップに表示されている状態は、パーミッションの「プログラムとして実行可能」がチェックされていないかもしれません)あとは、ソフトウェアマネージャーからインストールすることができるようになりますので、「インストール」ボタンをクリックして待つだけです。

軽く使ってみましたが、グラフィックボードの状態がわかるだけでなく、消費電力やGPU Fanの動作についてのセッティングが可能なようです。オーバークロックの設定ができそうなところもありますが、メインPCのGTX 1650では設定ができないようでした。何かの条件が合えば設定ができるようになるのかもしれません。また、画面表示はすべて英語で、部分的に文字化けしているところがあるので、部分的に日本語に対応しようとしてフォントがうまくあたっていない状況なのかなと推察しました。今後は、ベンチ台に載っているマザーボードのSSDにインストールして、いろいろなグラボの動作確認をする際に活用したいと思います。

2022年8月19日金曜日

カブトムシの世話(2022晩夏)〜冬と春の世話をサボったせいか…

立秋を過ぎたとは言え暑い日が続いております。前回にもお伝えしましたが、今年は今までとは違うことが多く、気になっていたカブトムシたち。これまでは、冬と春にマットの状態を確認して、状況に応じてフンの多くなった古いマットを捨てて新しいくぬぎマットや腐葉土に入れ替える作業を行うのですが、昨年度はそれができず、マットの状態に不安を感じていました。(腐葉土が土化しやすいことは、これまでの経験で承知しています) そこで、例年より早いのですが、成虫がいなくなったコンテナ内のマットを確認することにしました。

コンテナ内のマットを上(腐葉土の乾いた葉が多い)から順に取り除いていくと、中間層辺りから土に近い層が現れました。フンは少なく、予想通り餌となるものが少なかったことがわかりました。この中間層に、十数頭のカブトムシがいました。湿り気も十分に感じました。さらに取り除いていくと、底に近いところは完全に黒土になっていて、その中にも数頭見つけました。水分が多くかなり固まっている印象でした。合計で20頭程度の2令幼虫が見つかりました。マットの状態がこれだけ悪い中でも、生き残ってくれたことに驚くとともに懺悔の気持ちになりました。

今年は、6月下旬に羽化した個体が出てきて、その後の天候不順の時期に成虫が死滅してしまいました。その後、再び暑くなってから何度か成虫を見ましたが、餌の減りが悪く、羽化に成功したものがどの程度いたのかはっきりと確認することができませんでした。土化したマットの中には、成虫の遺骸が多く見つかったので、成虫になったものは私が見たよりは多かったと考えられます。成虫の遺骸の中に幼虫がいたというパターンもいくつかありましたので、もしかすると成虫の遺骸が幼虫の餌になった可能性もあります。(これは食糧不足を反省するところです)蛹のまま羽化しなかった個体の遺骸も7〜8頭分くらいあったので、うまく羽化できなかったものも多かったようです。

確認作業が終わったところでカブトムシたちを戻していきます。コンテナに腐葉土を25L程度敷き詰めて、その上にくぬぎマットを同じく25L敷いて加水します。そこへカブトムシの幼虫と朽木を入れました。さらにその上に腐葉土を20Lかぶせて軽く加水しました。しばらくは、この環境がカブトムシの幼虫に合っているかどうか毎日確認しながら飼育を続けていきたいと思います。この作業で出た土は、職場の花壇で活用する予定です。

2022年8月17日水曜日

32bit CPUの古いサブノートPCにLinux Mint(LMDE 5)をインストールして延命を図る

普段からLinuxを常用する私ですが、先日Chromebook化できなかったAcer古いサブノートPCが複数台あるので、そのうちの1台を最新のLinux Mintにしてやろうと思い、MintのWebサイトを覗きに行くと、もはや32bitのCPUは蚊帳の外の扱いになっていて、ほとんど対応していない状況になっていることがわかりました。(常用しているのは、64bit版なので気づかなかった)ウインドウシステムによるいくつかのバージョンがあるLinux Mintですが、いろいろと調べていると、それとは別にLMDE 5というのがあることを知り、今回はこれを使ってみることにしました。

LMDE 5のダウンロードサイトへ行くと64bitと32bitのバージョンがあることがわかりました。「32-bit」のタグを選び、インストールイメージ(.iso)をダウンロードします。次に、Linux Mint PCの「USB イメージライタ」を使って起動USBメモリを作りました。これを使ってサブノートPCを起動すると、(少々エラーが出るものの)何とか無事に起動してくれました。
#ついでに、このサブノートPCのHDDをSSD(120GB)に換装してからインストール作業をしました。

デスクトップに「Install Linux Mint」というアイコンが出ているので、これを起動してインストール作業をはじめます。問題は、画面が小さいためにインストーラのウインドウが切れてしまう(ウインドウの下の部分が見えない)ことでした。ウインドウサイズの変更を試みたり、画面の解像度を変更してみたりしたのですが、全く効果はなし。仕方がないのでTABキーを使って見えない「次へ」スイッチを探りながら(何度も間違えて戻ったり進んだりしながら)ようやくインストールが進むところまでたどり着くことができました。後はインストールが終わるのを待つだけです。 SSDにしたからか、かなりスムーズにできた気がしました。

インストールが終わって再起動すると、次は長いアップデート作業を行います。マルチメディア関係、使用言語関係の追加インストールを終えて、(リポジトリを近くのミラーサイトに変更して)アップデートマネージャーのアップデートを終えると、長いアップデート作業の時間になりました。(こちらは別の仕事をしながらですが)アップデートが終わると、取りあえず使える環境が整いました。使用感としては、メインPCで使っているCinnamon Editionとほぼ同じで、全く違和感はありませんでした。今後これをどう使おうか考え中です。

2022年8月11日木曜日

古いAcerのサブノートPCにChromeOS Flexをインストールできるのか?

数年前に古いAcerのサブノートPC(Aspire One)にCloudReadyをインストールしてChromebook化したことを書きましたが、日本全国の小中学校にChromebookが導入される事例が増えて来て、この古いサブノートPCを本格的に活用できないかと考えていました。

そんな折、CloudReadyを開発していたneverwareGoogleに買収され、Googleから公式にCloudReadyの後継であるChromeOS Flexが配布されることになりました。そもそもCloudReadyでChromebook化していたサブノートPCは、Intel Atom N280という32bitのCPUを載せているものなので、CloudReadyのサポートも終了しています。無理を承知で、このサブノートPCにChromeOS Flexをインストールできないのか確認してみることにしました。試した手順は以下の通りです。

〈Chrome OS Flex インストールガイド〉

今回できたのはここまででした。サブノートPCに載っているCPUが64bit対応のCPUでないため、起動できない旨のメッセージが表示されて先に進むことができませんでした。わかっていたこととは言え、残念でした。今後、開発側の気が変わって、あるいは、半導体不足で古いPCに注目が集まって、または、熱狂的な32bit CPUユーザーががんばって、などの理由から32bit CPUに対応したものが出てくることも考えられる(?)かなとも思うので、この古いサブノートPCは、CloudReadyでこのまま使っていくことにします。