前回、メインPCにインストールしたGreenwithEnvyをベンチ台PCにもインストールしてグラフィックボードの動作確認環境にします。はじめに、電源を強化するため650W電源を用意しました。COUGARのVTE X2シリーズから650Wのものを選びました。静音で価格が安かったのですが、80+ BRONZE認証ということで購入を決めました。これを、もともと使っていた玄人志向の500W(80+ BRONZE)電源から換装しました。これまで使ったことがないメーカー(中国製)なので、様子を見ながら使っていきたいと思います。
この状態で、GreenWithEnvyをインストールしてグラフィックボードの動作確認をしてみました。試した結果は以下のとおりです。(試したのは、全てNVIDIA GeForceシリーズのGPUを載せたグラフィックボードです)
- GT 210(玄人志向(Point of View):動作未確認ジャンクでHARD OFFで購入)…メインPC及びベンチ台PCのLinux Mintでは、古すぎて適切なドライバが当たらない。(標準のドライバで使うことは可能)
- GT 710(MSI:Amazonで購入)…Intel Core i3-3240で組んだPC(現在はベンチ台PC)で使っていた。
- GT 1030(MSI:Amazonで購入)…Intel Core i3-9100で組んだPC(現在のメインPC)で使っていた。
- GTX 1650(MSI:Amazonで購入)…現在のメインPCで稼働中。
- GTX 670(ZOTAC:動作未確認ジャンクでHARD OFFで購入)…ベンチ台PCで動作確認した。
- GTX 1050Ti(MSI:Amazonで購入)…低消費電力でGTX 670相当のグラフィックボードとして比較するために購入した。
酷かったのはAmazonアウトレットで買ったGTX 1050Tiの状態。箱がグニャっと曲がっているのは仕方がないとして、ヒートシンクのアルミの板が歪んで中央に寄っていたり、その周辺のプラスチックの筐体(ファンがついているところ)まで歪んでいるし、何ならボード自体も反り返っていました。ブラケットを取り付ける部品も足りず、安価になっているとは言えこれで「非常に良い」で売るのはダメだろうと思いました。(「可」レベルではないかと)
もしかしたら、CPU詐欺(正規のCPUを購入してダメなCPUと交換して返品するという手口があるらしい)と同じような手口でやられたやつかもと思いつつ、面倒なので自力で直すことにしました。
まず、ファンの部分を外して中の掃除(結構ホコリが溜まっていた)をしつつ、ヒートシンクを平たいベントノーズタイプのラジオペンチ(Pro‘sKit PK-27)を使って真っ直ぐに戻していきました。筐体のプラスチックは、ファンにかかっていないのでそのまま使うことにして、ブラケットを取り付ける部品(DVI出力端子を止めるネジ)が1つ足りなかったので、在庫してるものの中から適当なものを選んでつけました。
これをベンチ台PCに組み込んで動作確認してみましたが、問題なく動いてくれました。音も静かだし、快適そのもの。GreenWithEnvyでGTX 670と比べると以下のような違いがありました。(それぞれにデータが表示されないところがあって、比べられないところがありましたし、公式のデータシートのような値が見当たらないところもありました)
〈GTX 670〉
- CUDA…1344
- Memory…1998 MiB
- Graphics Clocks(MAX)…1202 MHz
- Memory Clocks(MAX)…3004 MHz
〈GTX 1050Ti〉
- CUDA…768
- Memory…4038 MiB
- Graphics Clocks(MAX)…1911 MHz
- Memory Clocks(MAX)…3504 MHz
体感的には、GTX 670の方が若干動きが良い感じがしました。TDP 170Wというのを気にするかどうかで、使い続けるか決まるような気がします。ちなみに、GPUの情報は、「GPUZoo」というサイトがよくまとまっているので、とても参考になりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿