2020年11月20日金曜日

中華製ビデオキャプチャーボードでChromebookの画面をキャプチャする

衝撃的な値段の例のビデオキャプチャボードが有名なようですが、そんなこととはつゆ知らず、よんどころない事情があってAmazonで安価なものを探していたところ、電源もドライバーのインストールも必要なく、さまざまなOSに対応していると謳ったビデオキャプチャボードを見つけて即買い。例のビデオキャプチャボードの2倍くらいのお値段でしたが、USBコネクタ部分がケーブルになっているので負荷が軽減できると考え、「良い買い物をした」と自分で納得させながら使ってみることにしました。

「よんどころない事情」というのは、「Chromebookの画面をキャプチャして教材を作る」ということ。GIGAスクール構想の関係で1人1台のChromebookが導入されるのは良いのですが、現場の環境に合わせて、あるいは授業や教材に合わせて簡易なマニュアルやワークシートなどの教材を作ってあげなければなりません。ところが、セキュリティで固められたChromebookは、スクリーンショットを外部ストレージに保存することができません。クラウドを使っているので、その中に教材類を入れておくという使い方を想定しているのかもしれませんが、今回導入されたChromebookとクラウド上でファイル共有が許されている授業用PCは、授業を行う全員の教職員分はありません。(学級数にも満たない)その上、教職員もChromebookの使い方を研修しなければならない状態のため、教職員向けの研修教材(あまり児童には知られたくないことも含まれる)も作らなければならず、これをクラウドに置いておくことは管理上の問題が生じるので避けたいところです。

そこで、校務用のPC(教職員にほぼ1人1台分導入されている)でも教材づくりができるように、Chromebookの画面をキャプチャするビデオキャプチャボードを使ってみることにしたわけです。これまでは、画面をデジカメで写真にとってごまかしていた(!)のですが、写真だと光の具合できれいに見えないし、レンズの関係で水平・垂直がきれいに出ないので加工がしにくいという欠点があります。今回使ったビデオキャプチャボード(VENKIMというメーカー(セラー)の商品)は、HDMIからの信号をUSBカメラのように変換するもので、Webカメラ(UVC)に対応しているソフトで観ることができます。VENKIMは中国の企業のようですが、商品自体に商品名や型番等の記載はなく、似たような形状のものがたくさんあることからどれも似たようなものなのではないかと推察。カメラの名前として「HD31(video)」と出てきますが、後でわかったことですがこの名前は同じような機能を持つ他のメーカー(セラー)のものでも同じなので、形状だけでなく中身も似たようなものなのだと思われます。Amazonの商品ページに書かれていた仕様は以下の通りです。

  • PS4XboxNintendo Switchなどのゲーム機(HDMI出力のある各種機器)から、ビデオ/音声をPCに表示したり、録画/ライブ配信(ライブ)したりすることができる。
  • USB 2.0
  • HD 1080p/30fps
  • 最大入力解像度:3840x2160@30Hz
  • 最大出力/録画解像度:1920x1080@30Hz、1280x720@60Hz 1600x1200@60Hz
  • WindowsMacAndroid OSで使用可能
  • VLCメディアプレーヤーOBSスタジオXSplitなどのライブビデオ録画アプリケーション対応
  • プラグアンドプレイ対応

今回は、Webcamoidで使ってみることにして、試しにこれを使ってRaspberry PiのHDMI出力をMacBook ProにインストールしたWebcamoidで見てみましたが、特に問題なくRPiの画面をキャプチャすることができました。これはなかなか便利です。

早速これをChromebookで試してみようと思ったのですが、HDMI出力がなかったので、USB 3ポートかUSB-CポートからHDMI出力に変換するケーブルが必要だということがわかりました。またまたAmazonで探してQGeeMというというメーカーのUSB-CからHDMIを出力する変換ケーブルを購入しました。ようやくこれでChromebookの画面をキャプチャして画像ファイルとして保存することができるようになりました。多少の遅延はありますが、ライブ配信をするような使い方をするわけではないので、十分実用的だと思います。今後は、これらに類似したものを公費で購入して、先生方にも使っていただこうと思っています。