2020年1月12日日曜日

Linux Mint 19.3でファイルサーバを構築する

ファイルサーバとしてしか使わなくなっていた古いPC(以前は、自作Webサイトの動作テストや様々なLinux系OSの動作確認環境として使っていた)を処分して、以前に紹介したHTPC(Celeron J1800)でLinux Mint 19.3を動かして、ファイルサーバにしてしまうことを計画しました。

このHTPCには、CFカードをSATA接続のSSDとして使うための変換ボードを載せています。今回は、こちら側にOSを入れて、前回までに使っていた120GBよりも大きな480GBのSSD(Kingmax KM480GSMV32)を入れて、ファイルサーバにすることにしました。しかし、16GBのCFカードでは容量が小さすぎるし、割高なCFカードを買うのはちょっともったいない。そこで、安価なSDカードをCFカードTYPE Ⅰに変換するアダプタ(FUJITEKのSDXC-CF1/T5というものらしいが既に生産中止か?)を使ってSDカードをCFカードに仕立てて、Linux Mint 19.3 64bit Xfceをインストールすることにしました。

このSDカードをSATA接続SSDに変換するボードとファイル保存用のSSDをHTPCに組み込んでハードウエアは完成。使用したSDカードは、32GBのものにしました。16GBでもLinux Mintのインストールは可能でしたが、アップデート作業中に容量が足りなくなるという問題に遭遇しました。Linux Mint 19.3のインストールとアップデートをしてから、必要なソフトウエアのインストール作業を行いました。
#SD-CFカードへのLinux Mint 19.3のインストールは、ちょっとコツが必要みたいで、予めSDカードをFATでフォーマットしておくとスムーズにインストール作業ができました。(本来なら、余計なソフトを削除する作業をするべきなのかもしれませんが、変に削除して不具合が発生しても面倒なので、デフォルトでインストールされるものはそのままにしてあります)

続いて、ファイルサーバシステムとしてsambaをインストールします。
LinuxMint 19 [Japanese]というWebサイト下の「LinuxMint 19: SMBサーバのsambaをインストールする」を参考にしました。

$ sudo apt install -y samba

これは、結構簡単できました。次に、pdbeditでユーザーの設定をします。

$ sudo pdbedit -a <ユーザーネーム>

このとき、パスワードを2回訊かれるので、2回とも同じパスワードを入力します。ユーザーネームに使えるのは、そのLinux Mintに登録されているユーザーでなければならないので、もし登録されていないユーザーにファイルサーバ(samba)を使わせたい場合は、次のコマンドでユーザーを追加しておく必要があります。

$ sudo useradd -m <登録したいユーザーネーム>

次に、共有ディレクトリーの設定をします。今回は、先程のサイトを参考にしながら、ユーザーのホームディレクトリと内臓SSDを共有することにしました。(「/etc/samba/smb.conf」に必要な設定を書き込む。)主に内臓SSDを共有フォルダとして使用し、各パソコンからアクセスしてファイルを保存することにします。

さて、これで無事に自宅LAN内のMac & Linuxのファイル共有環境が整いました。別のLinuxマシーンからもアクセスすることができることも確認できましたし、ついでに、無線LANで接続されているプリンター(CANON TS6130を使用中)も使えることがわかりました。快適な環境ができて大満足です。

【追記】32GBのSDカードでは、少々手狭であることがわかってきたので、128GBのSDカードに変更しました。なかなかうまく行かなかったのですが、GA-J1800-D2Hマニュアルを見て、CMOSクリアをしてみたら起動USBメモリから無事に起動してくれて、exFATでフォーマットしたSDカード(CFカードに偽装してさらにSSDに偽装している)にインストールすることができました。(2020.2.23)