散財がすぎるというのは自覚するところですが、またまたBehringerの小さなシンセサイザーシリーズ(勝手に命名)である「CZ-1 MINI」を購入してしまいました。「CZ-1」というのは、CASIOが製造販売していたPD(Phase Distortion)音源のデジタルシンセサイザーで、現在は、iPad用のソフトウェアシンセとして「CZ」があるものの、実機としては生産終了となっています。発売当時のDigitalシンセサイザーと言えば、YAMAHAのDX/TXシリーズがFM(Frequency Modulation)音源で、「TX81Z」を持っています。RolandのDシリーズがLA(Linear Arithmetic)音源で、「D-5」を持っています。PD音源には発表当時から興味をもっていて、いつかは使ってみたいと思っていたものの入手できていませんでした。最近になって、Behringerが「CZ-1 MINI」を製造販売していることを知り、もう我慢ができずに購入してしまったのでした。
#CZシリーズのことについては、「Casio CZ-1」(Vintage Synth Explorer)に取り上げられていました。
CZシリーズと言えば、その開発から関わっていたと言われている冨田勲さんの名を思い出します。(CMにも出ていたようです)デジタルシンセサイザーでありながら、音作りのわかりやすさや特徴的な音にファンも多かったシンセサイザーだと思います。遠い過去のことなので時期までは覚えていないのですが、「PD音源」の原理を知ったときに「数学的に音を創る」ということに感動を覚えた記憶があります。
#冨田氏とCASIOのシンセサイザーについては、「キーボード・マガジンとカシオ電子楽器」に、PD音源については、「PD音源」にそれぞれ記事がありました。
#CASIO CZのCMは、高橋幸宏さんが出ていたCMもありました。
能書きはこのくらいにして、音の確認をしていきたいと思います。JT MINIのときと同じように、自作の左右2 Wayスピーカー(「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-CUBE」の完成まで」)とサブウーファー(「サブウーファー用のエンクロージャーを作ってみた〜ウーファー用のスピーカーユニットを使って」)の構成でスピーカーシステム(「LP-838(Lepy)2.1 chのD級アンプを試してみる」)を組んで音を出してみました。デジタルでありながら、太くて印象的な音が出ます。プリセットされている音だけでも個性的で楽しくなってきます。そこから、音色のエディットを始めていくと、まさに時間泥棒です。DCO(Digitaliy Controlled Oscillator)、DCW(Digitally Controlled Wave)、DCA(Digitally Controlled Amplifier)がそれぞれ2系統あり、それを組み合わせて1つの音として鳴らすことができます。(もちろん片方ずつ鳴らすことも可能です)アナログフィルタ(CUTOFFとRESO(Resonance))やエフェクターのChorus(RATEとAMT(=AMOUNT))も付いているので、音づくりの楽しさも十分に味わえる楽器になっていると思いました。
#PD音源の音づくりについては、DTM STATiONの「カシオのシンセサイザの原点はCZ-101にあり。PD音源とは何なのか」に記事がありました。
これだけ音づくりが楽しいと、つくった音を保存しておきたいと思うのですが、CZ-1 MINIを古いiMacにつないで「SYNTHTRIBE(Ver.2.9.9)」が使えるか試してみることにしました。結論から先に言うと、残念ながらPro VS MINIのときとまったく同じで、電源を入れるとSYNTHTRIBEが落ちるという現象が発生してしました。やり方も同様にいろいろと試してみましたが、うまくいくことはありませんでした。SYNTHTRIBEがまともに動いてくれた場合は、もしかするとつくった音のデータをMacに保存できるのではないかと思うのですが、どうなんでしょうね?JT MINIは、SYNTHTRIBEでシーケンスデータの読み書きができそうな雰囲気はあるものの、つくった音の保存はどこにもできない感じがするのですが、Pro VS MINIとCZ-1 MINIは、そもそもつくった音を本体に保存しておく機能があるので、これらの違いがSYNTHTRIBEと接続したときの不具合の違いと関係しているのかもしれません。いずれにしても、やはりAppleシリコンのMacを買うべきなんでしょうね…。