前回の続きです。自室のマイコンボードたちを整理していて、10年くらい前に思いつきで購入していた「Digispark(←GitHub)」という小さなArduino互換機(ATtiny85が載っている)を発掘してしまってLチカ実験をはじめました。これまでは、Linux Mintで動かしている自作PCで動作確認をしてきましたが、うまく動かすことができませんでした。今回は、古いiMacを使うことにします。
#ATtiny85は、旧Atmel(現在はmicrochip社が買収)が開発・製造していたマイコンです。
プログラムに使うArduino IDEは、v2.3.10を使います。以前と同様にdixhomさんの「Digispark(ATTiny85) Arduino開発環境にてLチカ [2024年版]」を参考にして、Arduino IDEの設定をしていきます。Arduino IDEを起動して、「ファイル」メニューから「基本設定…」を開きます。「設定」タグの「追加のボードマネージャのURL:」以下に、
http://drazzy.com/package_drazzy.com_index.json
と入力して、「OK」ボタンをクリックします。ボードマネージャ(窓の左に並んだアイコンをクリック)を開いて「ATTinyCore」を検索します。別のものも出てきますが、「ATTinyCore by Spence Konde」のバージョンを選ぶプルダウンメニューから「1.4.1」を選んでから「インストール」ボタンをクリックします。バージョンの新しいものは、(メンテナンス中なのか?)選んでもエラーが出てインストールができません。これで、無事にインストールが完了しました。
準備ができたら、Arduino IDEの「ツール」メニューから「ボード:」→「ATTinyCore」→「ATtiny85」(Micronucleus/Digispark)」を選択します。次に「ポート:」を選択しようと思ったときに違和感を覚えました。Digisparkをつないだ状態でポートを選択しようとしているのに、Digisparkが認識されていない(「…Bluetooth…」しか選択できない)感じがしました。仕方がないので、「ポート:」には何も選択しないまま、Lチカ実験を進めることにしました。Lチカプログラムは、先程紹介したdixhomさんのものを参考にしました。一度Digisparkを抜いて、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックして、「…60 seconds)」と表示されたところで再びDigisparkを挿し込みます。すると、Linux Mintのときと同じように「書き込み完了」のメッセージが出るのですが、やはり書き込まれている感じがしません。
更にネットで情報を探してみると、「CH34x」のドライバが必要というような情報をちらほら見つけたので、若干眉唾な感じはしたのですがやってみることにします。中国WCHのサイトから、macOS用のCH34xドライバをダウンロードしてインストールします。zipファイルを展開してから、フォルダ内のpkgファイルをダブルクリックしてインストール作業を行いました。
念のためにiMacを再起動して、Arduino IDEを起動してDigisparkを挿し込みます。同じ手順で「ボード:」の設定を「ATtiny85」(Micronucleus/Digispark)」にして、「ポート:」を選択しようとしましたが、USB接続のものは何も表示されません。やはりダメなのかと半分諦めながら、「ポート:」には何も設定せずにLチカプログラムを開きました。一度Digisparkを抜いて、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックして、「…60 seconds)」と表示されたところで再びDigisparkを挿し込みます。すると、これまでと違っていくつかのメッセージが並んだ最後に「Thank you!」まで表示されて、プログラムが書き込まれました。Lチカもタイミングをずらしたプログラムにして何度かやってみましたが、この方法で使えることがわかりました。
実のところ、なぜこれでできるようになるのかということについては、私自身もはっきりとしたことは言えません。そもそも、Digistumpが活動を停止していて公式Webサイトも閉鎖されています。情報が失われているため、今から使いはじめるのは全くおすすめできません。この記事を参考にする場合も、自己責任でお願いします。とは言え、これだけ小さなボードで用途は限られるにしても、コスパもよいので何に使えるか考えてみたいと思います。
#今でも流通しているDigisparkのクローンの中には、粗悪品もあるようなのでご注意を。

