2026年10月28日水曜日

BehringerのMINIシリーズとSYNTHTRIBEの動作確認まとめ

これまで、BehringerのMINIシリーズ(小さなシンセサイザー)を使ってみたことについて記事にしてきましたが、これらのシンセサイザーの設定を変更したり保存したりする「SYNTHTRIBE」というソフトが上手く動いたり動かなかったりしたので、まとめて検証することにします。動作確認は、Intel Mac世代の古いiMacをメインに使用し、必要に応じてMacBook Pro(結構古いけど現行macOSのサポート内)を使うことにします。既に、SYNTHTRIBEのVer.3.x以上のものは、Appleシリコンを積んだMacでしか動作しないと言われていたので、古いSYNTHTRIBEを探していたところ、redditに「古い macOS(Intel搭載)のノートPC/デスクトップ向け Behringer SYNTHTRIBE」というまとめ記事があるのを見つけたので、ここからダウンロードして動作確認をしていきます。
#本家のダウンロードサイトは「wave DOWNLOADS」のようです。

古いiMacでの動作確認の結果を以下にまとめておきます。左側の数字は、SYNTHTRIBEの各バージョンの番号を表しています。それぞれの略記号は、Pro VS MINI=PVM、JT MINI=JTM、CZ-1 MINI=CZMとしています。
#USB-Cケーブルは、3.0対応のものを使用しました。できるだけ、周辺機器を取り外した状態で動作確認をしています。

〈SYNTHTRIBE〉
2.9.0 PVM…✗ JTM…○ CZM…?(認識されず)
2.9.6 PVM…✗ JTM…○ CZM…?(認識されず)
2.9.7 PVM…✗ JTM…○ CZM…?(認識されず)
2.9.9 PVM…✗ JTM…○ CZM…✗
3.0.0 PVM…✗ JTM…○ CZM…✗
3.0.1 PVM…✗ JTM…○ CZM…✗
3.0.2 PVM…✗ JTM…○ CZM…✗

「✗」は、エラーでSYNTHTRIBEが落ちました。SYNTHTRIBEとの接続が可能だったJT MINIについては、SYNTHTRIBEから「OSが古いので新しいのにしろ」という趣旨のメッセージ(アラート)が出ました。仕方がないので、MacBook Proでも同じようにPro VS MINI、JT MINI、CZ-1MINIの順で試してみましたが、「OSが古い…」のエラーが出ないだけで結果は同じでした。
#JT MINIだけは、ファームウェアのアップデートも終わっている(最新版になっている)感じでした。

仕方がないので禁を破ってWindowsを使うことにします。Windows版のSYNTHTRIBE(3.2.5)をダウンロードして、Windows上で動かしてみます。まずPro VS MINIを接続してみましたが、悔しいくらいあっさり認識されてSYNTHTRIBEが動いてしまいました。ファームウェアのアップデートを促されたので、それに従ってアップデート画面に切り替えてみましたが、何となくうまく行っていない感じがしたのでDFUモード(「+」ボタンと「-」ボタンを押しながら電源を入れる)でやってみました。時間はかかりましたがアップデート作業をすることができました。CZ-1MINIもWindows版のSYNTHTRIBEでは問題なくが動きました。DFUモード(やり方は同じ)でのファームウェアのアップデートも無事完了し、問題なく使えるようになりました。

ファームウェアアップデートが終わったところで、再びMacでも動くかと思ってチャレンジしてみましたが、うまく動きませんでした。ということで、JT MINIだけはMacでも使えることがわかりましたが、Pro VS MINIとCZ-1 MINIは、うちのMacでは使えないことがわかりました。どうしてものときは、Windowsに頼るしかないというのが不本意ではありますが、楽器としては使えるので我慢することにします。

2026年10月20日火曜日

Behringer CZ-1 MINIを使ってみる

散財がすぎるというのは自覚するところですが、またまたBehringerの小さなシンセサイザーシリーズ(勝手に命名)である「CZ-1 MINI」を購入してしまいました。「CZ-1」というのは、CASIOが製造販売していたPD(Phase Distortion)音源のデジタルシンセサイザーで、現在は、iPad用のソフトウェアシンセとして「CZ」があるものの、実機としては生産終了となっています。発売当時のDigitalシンセサイザーと言えば、YAMAHAのDX/TXシリーズがFM(Frequency Modulation)音源で、「TX81Z」を持っています。RolandのDシリーズがLA(Linear Arithmetic)音源で、「D-5」を持っています。PD音源には発表当時から興味をもっていて、いつかは使ってみたいと思っていたものの入手できていませんでした。最近になって、Behringerが「CZ-1 MINI」を製造販売していることを知り、もう我慢ができずに購入してしまったのでした。
#CZシリーズのことについては、「Casio CZ-1」(Vintage Synth Explorer)に取り上げられていました。

CZシリーズと言えば、その開発から関わっていたと言われている冨田勲さんの名を思い出します。(CMにも出ていたようです)デジタルシンセサイザーでありながら、音作りのわかりやすさや特徴的な音にファンも多かったシンセサイザーだと思います。遠い過去のことなので時期までは覚えていないのですが、「PD音源」の原理を知ったときに「数学的に音を創る」ということに感動を覚えた記憶があります。
#冨田氏とCASIOのシンセサイザーについては、「キーボード・マガジンとカシオ電子楽器」に、PD音源については、「PD音源」にそれぞれ記事がありました。
#CASIO CZのCMは、高橋幸宏さんが出ていたCMもありました。

能書きはこのくらいにして、音の確認をしていきたいと思います。JT MINIのときと同じように、自作の左右2 Wayスピーカー(「NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-CUBE」の完成まで」)とサブウーファー(「サブウーファー用のエンクロージャーを作ってみた〜ウーファー用のスピーカーユニットを使って」)の構成でスピーカーシステム(「LP-838(Lepy)2.1 chのD級アンプを試してみる」)を組んで音を出してみました。デジタルでありながら、太くて印象的な音が出ます。プリセットされている音だけでも個性的で楽しくなってきます。そこから、音色のエディットを始めていくと、まさに時間泥棒です。DCO(Digitaliy Controlled Oscillator)、DCW(Digitally Controlled Wave)、DCA(Digitally Controlled Amplifier)がそれぞれ2系統あり、それを組み合わせて1つの音として鳴らすことができます。(もちろん片方ずつ鳴らすことも可能です)アナログフィルタ(CUTOFFとRESO(Resonance))やエフェクターのChorus(RATEとAMT(=AMOUNT))も付いているので、音づくりの楽しさも十分に味わえる楽器になっていると思いました。
#PD音源の音づくりについては、DTM STATiONの「カシオのシンセサイザの原点はCZ-101にあり。PD音源とは何なのか」に記事がありました。

これだけ音づくりが楽しいと、つくった音を保存しておきたいと思うのですが、CZ-1 MINIを古いiMacにつないで「SYNTHTRIBE(Ver.2.9.9)」が使えるか試してみることにしました。結論から先に言うと、残念ながらPro VS MINIのときとまったく同じで、電源を入れるとSYNTHTRIBEが落ちるという現象が発生してしました。やり方も同様にいろいろと試してみましたが、うまくいくことはありませんでした。SYNTHTRIBEがまともに動いてくれた場合は、もしかするとつくった音のデータをMacに保存できるのではないかと思うのですが、どうなんでしょうね?JT MINIは、SYNTHTRIBEでシーケンスデータの読み書きができそうな雰囲気はあるものの、つくった音の保存はどこにもできない感じがするのですが、Pro VS MINIとCZ-1 MINIは、そもそもつくった音を本体に保存しておく機能があるので、これらの違いがSYNTHTRIBEと接続したときの不具合の違いと関係しているのかもしれません。いずれにしても、やはりAppleシリコンのMacを買うべきなんでしょうね…。

2026年10月12日月曜日

Behringer JT MINIを使ってみる

このところ、いささかハマり過ぎている感じがしているBehringer製の楽器たちですが、「Pro VS MINI」に続いて「JT MINI」も購入してしまいました。JTというネーミングは、Rolandが製造していたアナログ・シンセサイザーの「Jupiter」シリーズに由来するものです。YAMAHAの「DX」シリーズ(デジタル・シンセサイザー)も人気がありましたが、Jupiterを使うミュージシャンも多く、様々な楽曲でその音を聴くことができました。懐かしい音を自分で再現できるのではないかと期待して、我慢ができずに購入してしまったというわけです。

USB電源を使って電源を入れてみようと、USB-Cのケーブルを何種類か用意して試してみました。すると、USB 3.0対応以上のものでなければ電源が入らないことがわかりました。このことは、仕様にも書かれておらず、Pro VS MINIはUSB 2.0のケーブルでも電源が入るので、「初期不良では?」とも思いましたが、次に購入したCZ-1 MINI(詳細は後日)でも、USB 3.0対応のケーブルでないと電源が入らないので、同じ仕様と思われます。それでも、JT MINIの方がケーブルにシビアな感じがするので、個体差なのか仕様なのか初期不良なのかわからない状況です。
#電源が落ちる原因が、電圧不足かもしれないと思ってUSB PD対応電源を用意して試してみました。症状としては変化はなかったので、5V給電自体は問題ないようです。(仕様でも「5V」となっているので)

しばらく使っていると、電源が入っている状態で動かしたり、振動を与えたりすると電源が落ちやすいことがわかってきました。こうなると、初期不良の可能性が高いのではと思われるのですが、USB-Cコネクタ周りのはんだ不良のような簡単なことなら直してしまえるかもしれないので、自力で直してしまうことも考えています。

電源の謎が解けてきたところで、改めて電源を入れて、音を確かめながらいろいろといじってみました。はじめのうちは、なかなか思ったようには音を作ることができませんでしたが、言うことを聞かないシンセサイザーと格闘するのもまた楽しいもので、しばらくいじっているうちに何となく音の作り方がわかってきました。作った音を記録しておく機能がないのが残念ですが、気に入った音ができたときには写真でも撮っておくことにして、より効率の良い記録方法を考えていきたいと思います。
#本当は、「SYNTHTRIBE」あたりでエディットした音を保存したり読み込んだりできるとよいと思うのですが。

Jupiterの音と言えば、土橋さんを思い出すのは世代の問題かもしれませんが、シンセサイザーの存在感を意識させるような印象的な音作りをされていたという記憶があります。そんな記憶を頼りに、音作りをしながら懐かしい曲のイメージを思い出してみました。せっかくなので、自作の左右2 Wayスピーカー(NFJのスピーカーエンクロージャーキットでスピーカーを作ってみる〜「MODEL-CUBE」の完成まで)とサブウーファー(サブウーファー用のエンクロージャーを作ってみた〜ウーファー用のスピーカーユニットを使って)の構成でスピーカーシステム(LP-838(Lepy)2.1 chのD級アンプを試してみる)を組んで音を出してみました。

サブウーファーを入れない状態でも十分にアナログシンセ的な音を出すことができて、懐かしい楽曲のフレーズを思い出しながら、しばらくJT MINIの音と戯れてみました。エフェクター(Reverb)を入れると自室の狭さでも広がりのある音になるのかもしれませんが、できるだけ楽器からの音をそのまま聴いて確認することにしました。若かりし頃から様々なシンセサイザーをいじってきましたが、中でも一番世話になったのがJUNO-106(←「VINTAGE SYNTHESIZER GALLERY」の記事)でした。その感覚で音作りをしていくと、JUNO-106の方が音作りはやりやすかったように思います。また、JT MINIには「POLY」モードと「UNI」モードがあり、どちらを選ぶかによって音作りが大きく違って楽しめます。メインの音源として使うのならPOLYモードで演奏したいし、バックで装飾音を鳴らすのならUNIモードでシーケンサーに任せるというような使い方もありではないかと思います。この他に、「ARP(Arpeggiator)」モードが4種類用意されていて、自動的にアルペジオを鳴らすことができます。

さて次は、Pro VS MINIで試みた「SYNTHTRIBE(Ver.2.9.9)」でJT MINIをコントロールできるかやってみます。古いiMacにつないで「SYNTHTRIBE」を起動しました。すると、JT MINIが認識されて、アップデートを促す画面が表示されました。ならばと、アップデートを試みました。しかし、エラーが発生してアップデートは正常に終了しません。アップデートを諦めて、何か使えないかといろいろといじっていると、やはりうまくデータのやりとりができていないことがわかってきました。
#ケーブルを換えたりMacBook Proでもやってみたりと試行錯誤してみましたが、結果は同じでした。

こちらも、強制的にDFU(Device Firmware Update)モードに入る方法があったので、ダメ元で試してみました。電源ボタンを押しながら、iMacにつながったUSB-Cケーブルを挿し込むだけです。この状態で、「SYNTHTRIBE」を起動してみました。これまでと同じようにJT MINIが認識されてUpdateタブ内に「UP to date」ボタンが表示されたので、クリックしてそのまま放置。しばらく放置しても動く気配はありませんでした。やはりAppleシリコンのMacを買わないといけないのではないかと。orz

【追記】試行錯誤を続けているうちに、ふとファームウェアの最新バージョンの番号を確認したところ、いつの間にか最新バージョンになっていました。(驚)データのやり取りもできる感じになっていてさらに驚きましたが、うまく行った原因はわかりません。(2026.10.19)

2026年10月5日月曜日

Behringer Pro VS MINIに対応しているはずのSYNTHTRIBEを試してみる

7月頃のことです。BehringerのWebサイトの構成が変更され、今まで使えていたURLがことごとく使えないことに気づきました。そもそもこのBlogは、個人的に興味をもったことを中心に、自分なりにやってみたことなどをまとめて公開しているものですが、私自身にとっては、備忘録のような意味もあります。そのため、できるだけこのBlogに載せている情報は使える状態にしておきたいと考えているので、リンク切れのURLを修正する作業を行いました。その過程で、エレクトリ(Behringerの日本輸入代理店)の「リソースセンター」に新しいSYNTHTRIBE(3.0.2)が公開されていることに気づきました。これまでのSYNTHTRIBEでは、「Pro VS MINI」をコントロールすることができなかったのですが、新しいバージョンのものならコントロールできるかもしれないと考えて、早速ダウンロードして試してみることにしました。
#作業時点での最新版のバージョンは「3.2.0」となっていましたが、こちらは「Appleシリコン」専用のようです。

ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックで開いて、格納されていた「SYNTHTRIBE」をiMac(macOS 13.x)の「アプリケーション」フォルダにコピーします。古いバージョンのものもアプリケーションフォルダに入っていたので、今回は上書きしました。コピーが終わったところでSYNTHTRIBEを起動してみると、問題なく起動しました。何も接続しないでSYNTHTRIBEを起動すると、Behringer社製のSynthesizerでSYNTHTRIBEが対応しているSynthesizerの画像がスライドショーのように表示されます。その中に、「Pro VS MINI」が表示されたので、ますます期待が高まります。

一度SYNTHTRIBEを終了させてからPro VS MINIをiMacにつないで、再びSYNTHTRIBEを起動します。すると、すぐにSYNTHTRIBEが落ちてしまいました。SYNTHTRIBEの起動とPro VS MINI本体との接続の順番を替えても症状は変わらず。セルフ電源のUSBハブを使ってもダメ。できるだけUSB接続のものを外してPro VS MINIだけでつないでもダメでした。ソフトが落ちたときに、その症状をAppleに通報するアラートが出るので、わからないなりに読んでみましたが、やはり理由はわかりませんでした。(^_^;;;

仕方がないので、MacBook Pro(macOS 15.x)の方でもやってみましたが、USB-Cケーブルで直でつなげると確認すらされず、USB-CハブをはさむとiMacのときと同じ症状が再現して、結局使うことができませんでした。症状をまとめると以下のようになりました。(以下、「Pro VS MINI」=「PVM」と略記します)

  • iMac…USB-C→USB-C…PVM=ソフトが落ちる
  • iMac…USB-A→USB-C…PVM=ソフトが落ちる

ケーブルは、USB2.0対応ケーブルでもUSB3.0対応ケーブルでもダメでした。続いて、MacBook Pro(「MBP」と略記)での結果は以下のとおりです。

  • MBP…USB-C→USB-C…PVM=ソフトが落ちる
  • MBP…USB-Cハブ→USB-A→USB-C…PVM=ソフトが落ちる
  • MBP…USB-Cハブ→USB-C→USB-C…PVM=そもそも電源が入らない

こちらも、ケーブルの種類を変えてもダメなのは同じでした。

念のために、強制的にDFU(Device Firmware Update)モードに入る手順も試みてみました。iMacとUSB-Cケーブルで接続した状態で「+」と「ー」ボタンを押しながら電源を入れます。すると、本体はDFUモードになっている感じなのですが、やっぱりSYNTHTRIBEは落ちてしまいます。こうなると、Mac版で使えている人が本当にいるのだろうかと疑いたくなりますね。AppleシリコンのMacを購入しないとダメなのかもしれません。もちろん欲しいことに違いはないのですが、そう簡単には購入できませんので…。orz
#エレクトリの記事に「macOSにてSYNTHTRIBEアプリケーションをご利用のお客様へ」というニュースがありました。Ver.3以上は、Appleシリコンのみ対応とのこと。残念…。

2026年9月28日月曜日

古いサブノート(acer)で軽量Linux(Linux LiteとZorin OS)の起動確認をする

過去の研究の中で購入していただいた超古いPCたちをLinuxなどを使って延命する連載(?)の3回目です。acerのASPIRE one D250(PC Watchの記事)という、IntelのAtom N280(32bit) (←TECH POWER UPの記事)を載せたサブノートの延命に取り組んでいます。
#「Atom N280の実力を検証」(日経XTECHの記事)に詳しい情報があります。

軽量で古い32bitのPCをサポートするLinuxディストリビューションを探して起動確認をしている中で、これまで触れることがなかったディストリビューションをいくつか試してみることにしました。今回試用したのは、「Linux Lite」と「Zorin OS」です。いずれも軽量Linuxとして、古いPCの再生や延命のために選ばれているようです。基本的な情報をまとめておきます。

〈Linux Lite〉※公式サイトは広告だらけで見にくいです

  • 現在のバージョン…Linux Lite 8.0(2026.6.1)→8.2(2026.11.1)
  • ベースのLinux…Ubuntu
  • デスクトップ環境…Xfce

※「Linux Lite WiKi」より

〈Zorin OS〉

  • 現在のバージョン…Zorin OS 18.1(2026.4.15)、
  • ベースのLinux…Ubuntu
  • デスクトップ環境…GNOME Shell、Xfce

※「Technical details about Zorin OS.」より

それぞれの最新バージョンは、64bitサポートになっていて、32bitには対応していません。そこで、少し古いバージョンではありますが、32bitに対応しているLinux Lite-3.8-32bit(←SOURCEFORGE)とZorin OS Lite 15.3(←SOURCEFORGE)を使うことにしました。それぞれダウンロードサイトから.isoファイルをダウンロードして、.isoファイルの上で右クリックして出てきたプルダウンメニューから、「起動可能なUSBメモリの作成」という項目を選択して「USBイメージライター」を起動して、ブータブルUSBメモリをつくってみました。それぞれ、別のUSBメモリを使ってブータブルUSBメモリを作りました。

できあがったブータブルUSBメモリをASPIRE oneに挿して、電源を入れて起動確認をしてみました。まず、Linux Liteの方は、起動するとPC本体へのインストールを含めた設定ウィザード「Welcom to Linux Lite」が表示されます。また、デスクトップ上には、PC本体に内蔵しているVolume(ドライブ)とインストールアプリ、「Help Manual」のアイコンが並んでいました。

左下の「Menu」から起動するソフトを選べるところやタスクバーに並んだアイコンを見ると、Linux Mintにも似ていて操作性はよい感じです。LibreOfficeやVLCなどもインストールされているので、ちょっとした作業でも使うことができると思いました。Bluetoothも動作させることができるので、フィジカル・コンピューティングにも活用可能だと思いました。次に、使用感を確認するためにWebブラウザー(Firefox)を使ってみました。日本語サイトは日本語フォントが入っていないため文字化けだらけでしたが、閲覧することは可能だということはわかりました。(このBlogと阿部寛のサイトで確認しました)一方で、残念ながらYouTubeを開こうとすると、セッティングの変更(ブラウザーの更新)を促されてしまいました。

Zorin OSの方は、Linux Liteよりも起動が少し速かったように思います。起動時には、Linux Liteのような設定ウィザードは表示されず、デスクトップ上には、起動USBメモリとPC本体に内蔵しているVolume(ドライブ)、インストールアプリが並んでいました。デスクトップ環境は、Linux Liteとは操作感が異なりますが、使いにくいとは感じませんでした。左下の「Zorin」メニューからは、LibreOfficeや動画再生ソフト、動画作成ソフトなども使うことができて、教育用途向けなのではないかという雰囲気を感じました。現在では非力となったPCで、どれだけのことができるのかは未知数(期待は薄い?)ですが…。Bluetoothにも対応しているというのもポイントが高いです。Webブラウザーは、Firefoxがインストールされていますが、日本語表示にも対応していて問題なく閲覧することができました。予想外で嬉しい誤算でした。YouTubeは、こちらもダメでしたが…。

いずれにしても、デスクトップの見た目は大きく違いますが、両方とも特に問題なく動くことがわかりました。共通の大きな課題としては、32bit版のサポートが終了していること。これから長く使えるものではないので、PC本体へのインストールは現実的ではないと思います。両方ともUbuntuベースなので、本家が32bitをサポートしないとなれば、致し方がないと思います。その上で、どちらを使い続けたいかと問われたら、どちらかというとZorin OSを選びたいと思いました。

2026年9月21日月曜日

古いサブノート(acer)で軽量Linux(Puppy)の起動確認をする

過去の研究の中で購入していただいた、超古いPCたちの延命を図る話の続きです。今回もacerのASPIRE one D250(PC Watchの記事)という、IntelのAtom N280(32bit) (←TECH POWER UPの記事)を載せたサブノートの延命に取り組みます。
#「Atom N280の実力を検証」(日経XTECHの記事)に詳しい情報があります。

私が愛用しているLinux Mintも、その本家であるUbuntu(Debianベース)が32bit CPUのサポートを終了してしまったため、32bit CPUで動く新しいものは存在しません。これまで、32bitのLinux Mintで動かしていたサブノートたちも、軒並み「サポート切れ」の警告が出るようになってしまいました。ネットにつないで動かしたいこともあるので、無視して使い続けるわけにも行きません。そこで、32bit CPUに対応したLinuxディストリビューションを探すことにしました。
#これまで、Linux Mint(LMDE 5)を使っていた話は、「32bit CPUの古いサブノートPCにLinux Mint(LMDE 5)をインストールして延命を図る」をご覧ください。既にLMDEにも32bit版がなくなっています。

前回は、Slaxを使って起動確認をしてみました、今回は、これまでにもたびたびお世話になっている、Puppy Linuxを使って起動確認をしてみたいと思います。ちょっと調べてみると、bitWalk’sさんの「Puppy Linux」を紹介する記事でも、Puppy Linuxですら64bitがメインになっている状況。そもそも、Puppy Linuxは他のディストリビューションとの違いが大きくて、独立独歩のイメージだったのだけれど、他のディストリビューションを取り入れることになってから、「Puppyでなければならない」と思えることが少なくなってしまったり、これまでの使用感が大きく変わってしまってやりにくさを感じてしまったりで、ちょっと遠ざかっていました。しばらくぶりにPuppy Linuxの現状を確認しながら、サブノートの延命に取り組んでみたいと思います。

Puppy Linuxのフォーラムでは、現行の「Puppy Linux Distro Collection」のページがありました。この中で候補になるものは、Debianベースの「TrixiePup32_Retro(32-bit)」、Ubuntuベースの「NoblePup32(32 bit) +Debian」、Slackwareベースの「S15Pup32(32 bit)」の3つに絞ってみました。
#寿命という意味では、DebianとUbuntuは両方とも32bitのサポートを終了しているので、最終的にはSlackwareベース一択になるのかなと思われます。

「Puppy Linux Distro Collection」から、それぞれのディストリビューションの.isoファイルをダウンロード(各ファイルは、SOURCEFORGEにあります)したら、ブータブルUSBメモリを準備していきます。今回は、自宅に在庫があった1GBと2GBのUSBメモリを使うことにしました。作業は、いつものLinux Mintで動かしている自作PCで行います。Linux Mintのメニューから「アクセサリ」→「USBメモリフォーマッター」を起動して、USBメモリを「exFAT」でフォーマットしておきました。

手始めに、「S15Pup32」の.isoファイルを使ってブータブルUSBメモリを作ります。.isoファイルの上で右クリックして出てきたプルダウンメニューから、「起動可能なUSBメモリの作成」という項目を選択して「USBイメージライター」を起動ブータブルUSBメモリをつくってみましたが、サブノートに挿して起動すると、起動プロセスが表示された後、「grub >」と表示されて操作を促される状態になりました。grubのコマンドはあまり使ったことがなかったので、「help」コマンドで確認をしてみたのですが、あまりにも手がかりがなさすぎて手詰まりな状態になってしまいました。ブータブルUSBメモリを自作PCに挿して中身を確認してみると、ドライブ直下に「README.txt」がありました。Google翻訳にもお世話になりながら読んでみましたが、システムの構成について記述されているだけで解決のヒントになるような情報がありませんでした。残り2つのディストリビューションでも試してみましたが、結果は同じでした。

LinuxでもブータブルUSBメモリは当たり前のように使われているので、これでうまく行かないということが頭の中で受け入れられず、起動には成功したのでしばらくいろいろと調べて試行錯誤してみましたが、「grub >」より先に進むことができませんでした。ならばと、Slaxのときと同じようにブータブルCDを作ればうまくいくのではないかと考えて、やってみることにしました。Linux MintにインストールしているK3bを使って「S15Pup32」のブータブルCDを作りました。ASPIRE one D250には光学ドライブが付いてないので、USB接続の外付CD/DVD/Blu-rayドライブを使って起動確認をしてみます。すると、問題なく起動してくれました。ブータブルUSBメモリでのGrubのつまずきは、menu.lstなどが見つからずに起動が止まってしまっていたようで、ブータブルCDからならすんなり起動したので、ここにも乗り越えられない壁があったのかもしれないと思いました。(時間があれば、もう少し追究してみたい気もしますが)

起動したS15Pupは、RAMに保存された状態で動いてくれるので快適そのものでした。起動時に、設定を日本語にすると再起動を促されるので指示に従いました。諸々足りないためか、表示される日本語に文字化けがあったり、日本語化できていないところが多かったりしましたが、取りあえず使えることがわかりました。USBメモリから起動することができれば、改造が容易なPuppyをより便利なものに変更することができて、そのままPC本体にもインストールできてしまう気がしますが…。Puppy Linuxの日本語フォーラムには、日本語化に関する記事(「日本語で使えるパピーの一覧」など)があったので、これらを参考にしながら日本語が使えるように挑戦していきたいと思います。

2026年9月13日日曜日

古いサブノート(acer)で軽量Linux(Slax)の起動確認をする

過去の研究の中で購入していただいた超古いPCたちをLinuxなどを使って延命しています。今回は、acerのASPIRE one D250(←PC Watchの記事)という、IntelのAtom N280(←TECH POWER UPの記事)(32bit)を載せたサブノートの延命に取り組んでみます。
#より詳しくは「Atom N280の実力を検証」(日経XTECHの記事)に紹介記事がありました。

軽量で古い32bitのPCをサポートするLinuxディストリビューションを調べていくと、「Slax」がヒットしました。遠い過去に少し触れたことがあるかなくらいの認知でしかありませんでしたが、これを機会にちょっと使ってみようと考えて、早速.isoファイルをダウンロードしてみました。1つ目は、Slackwareベースのもので、現在でも32bit CPUのサポートを継続中とのことでした。2つ目は、Debianをベースにしたもので、既に本家では32bit CPUのサポートを終了しているため、これからも継続して32bit CPUがサポートされるかどうかわからない感じです。使用感の確認もしたかったので、一応2つともダウンロードして動作確認をすることにしました。

はじめに、ブータブルUSBメモリを作成することにしました。作業は、いつものLinux Mintで動かしている自作PCで行います。ダウンロードした.isoファイルを右クリックすると「起動可能なUSBメモリの作成」という項目が表示されるので、これを選択すると「USBイメージライター」が起動します。「USBメモリ:」を選択するところで、ブータブルUSBメモリにするために用意したUSBメモリを選択します。今回は、2GBのUSBメモリを用意しました。「書き込み」ボタンをクリックしてしばらく待つと、書き込みが完了した旨のメッセージが出ます。これをASPIRE oneに挿して起動すればよいはずです。

BIOSの設定を確認して、USBメモリからの起動を優先にして起動を試みました。しかし、どちらの.isoファイルで作ったブータブルUSBメモリでも、USBメモリから起動しませんでした。Linux Mintで「ディスク(GNOME Disk Utility)」アプリを起動してUSBメモリの状態を確認しましたが、ブータブルになっていないし変更することもできません。つまり、ブータブルUSBメモリになっておらず、単に.isoファイルの中身がコピーされたUSBメモリになっていただけだったということです。理由がわからないまま試行錯誤して、「Raspberry Pi Imager」などの他の道具を使ってみたり、Macでもやってみたりしてみましたが結果は同じでした。

わかったこととしては、「ディスク」アプリを使ってUSBメモリのフォーマットを「FAT 32」や「exFAT」でフォーマットしたあと、「設定」マークから「パーティションを編集」を選択して「ブータブル」にチェックを入れても、.isoファイルでブータブルUSBメモリを作ろうとすると、ブータブルに変更できないフォーマットになってしまうということです。
#USBメモリのフォーマットを確認すると、「ISO 9660」になっていて、本来はCDやDVDなどに用いられるフォーマットになっていました。

USBメモリの中身を確認すると、ドライブの直下にreadme.txtファイルがあったので、Google翻訳にもお世話になりながら読んでみました。すると、USBメモリから起動させたい場合は、「boot」フォルダ内の「bootinst.bat」をWindowsで実行するようにというようなことが書かれていました。「boot」フォルダ内には、確かに「bootinst.bat」がありました。(Windowsがなければダメというのも如何なものかと…)これをテキストエディタで開いて読んでみましたが、「BOOTFLAG」を追加するためのbatプログラムが書かれていて、うまく動けばブータブルUSBメモリに変更ができるのだろうということくらいしかわかりませんでした。
#後に、そもそもブータブルUSBメモリの作り方が違うのだということがわかりましたが、詳述すると長くなるので、また後日。

仕方がないので、.isoファイルをCD-Rに焼くことにして、Linux MintにインストールしているK3bを使ってブータブルCDを作りました。ASPIRE one D250には光学ドライブが付いてないので、USB接続の外付CD/DVD/Blu-rayドライブを使って起動確認をしてみます。すると、Slackwareベースの方もDebianベースの方も問題なく起動することがわかりました。久しぶりにブータブルCDを作る作業をしたので、K3bの使い方も忘れかけていてうまくできているか心配でしたが、SlaxのGUI画面が起動してホッとしました。しかし、メニューの中にPC本体へのインストールを行うツールが見当たらないので、ここからさらに試行錯誤が続く模様。Slaxは、簡便なインストーラーがないことでも有名だったような…と古い記憶が蘇ってきました。このところしばらくは、親切設計なディストリビューションばかりを使ってしまっていたため、面倒な作業が必要なSlaxを使うとなると甘いことは言っていられません。orz