前回の続きです。前回は、NUVOのRecorder+とDooD 2.0について紹介しました。今回は、歴史的に古くから今日に至るまで長く親しまれてきた楽器や民族楽器に分類されるような楽器を紹介していきたいと思います。
(1) ソプラノリコーダー(YAMAHA)
ソプラノリコーダーは、多くの人が「学校で学んだ」思い出の楽器ではないかと思います。「縦笛」を代表する楽器とも言えます。もともとは、中世ヨーロッパが起源のようですが、安価で音が出しやすい吹奏楽器として、日本では音楽教育に用いられる楽器として定着していると思います。「リコーダー誕生ストーリー」には、その歴史や構造などについての解説があります。海外でも使われている事例(取組)があるようですが、日本ほど普及をしている事例を見つけることができませんでした。「小鳥のさえずり(to record)」をイメージさせる音から「リコーダー」と名付けられたという説があり、楽曲の中でもそのイメージで使われる曲もあります。現在、普及しているリコーダーはABS樹脂で作られているものが多いですが、昔ながらの木製のものも作られているようです。指で抑える穴は、表側に7箇所(その内下から2箇所は穴が2つずつ)と裏に1箇所あります。
(2) ケーナ(A.Pintosアルノルド・ピントス=アルゼンチン)
ソプラノリコーダーよりも原始的な楽器で、フォルクローレでよく使われる楽器です。音を出す仕組みは、日本の尺八と同じなので日本人には馴染みのある音に感じるかもしれません。もともとは、南米ペルーのあたりで使われていた楽器だったようですが、民音音楽博物館の「ケーナ」のページには、「葦笛」と紹介されています。私が持っているものは竹製のもので、コンサートで音を聴いて欲しくなってしまって、物販コーナーでCDや教則本と一緒に購入したものです。(学生の頃だったか…)ケースを手作りして保管していたためか、年代物の割にきれいな状態で使えています。時々音を聴きたくなって、取り出して吹いては手入れをしてまたしまうというような程度の使い方なので、それほど使い込んではいません。吹き方が尺八と似ていると言われていますが、尺八を吹いたことがないのでどこまで似ているのかはわかりません。ケーナは、物悲しい雰囲気(主観です)の高い音が気に入っていますが、同じくらいの大きさの尺八もあるようなので、吹き比べる機会があったらやってみたいと思っています。(吹き口の形が違いますね)指で抑える穴は、表に6箇所と裏に1箇所あります。
(3) スリン(=バリ)
インドネシアの民族楽器です。民音音楽博物館の「スリン」のページには、ガムランの演奏などで使われている竹製の笛であることが紹介されています。私が持っているものは、バリ島へ旅行に行った際、お土産店で楽器として使えるものがないか探して購入したものです。現地でガムランの演奏も聴きましたが、そこではスリンを使っておらず、実際に吹き方もわからない状態で購入しました。(「簡単に音が出る」ことだけ教えてもらいました)実際に吹こうとすると、リコーダーやケーナとは吹き口の位置が大きく違うことに違和感を覚えると思います。リコーダーと同じようにラビューム(エッジ)があるのですが、下側に付いているので吹いた息は下から出てきます。とは言え、吹きにくいとか音が出しにくいということはなく、むしろ簡単に音を出すことができるというのがまた意外です。指で抑える穴は、表だけに6箇所で裏にはありません。楽器としては、とてもシンプルな楽器と言えると思います。
#余談ですが、購入時にケースが付属していなかったので、30cmものさし用の袋を購入して使ったところ、シンデレラフィットで我ながらGoodアイデアだと思いました。
(4) 篠笛(SUZUKI)
和楽器の一つでフルートと同じ横笛の仲間です。民音音楽博物館の「篠笛」のページでは、「篠竹」で作られたことから「篠笛」と呼ばれるようになったのではないかと書かれています。「篠笛文化研究社」に詳しくまとめられていて、日本の伝統的な楽器の一つで、さまざまな芸能に使われていることがわかります。私が持っているものは、SUZUKIの「篠笛」で「六本調子(SNO-04)」と「八本調子(SNO-02)」の2本です。六本調子は、B♭調なのでトランペットなどと同じです。八本調子は、C調なので学校でもリコーダーなどと一緒に使うことが楽にできると思います。ABS樹脂製なので手入れも楽です。反面、「音を出す」ということについては、なかなか安定させることが難しく、修練が必要です。指で抑える穴は、表に7箇所で裏にはありません。
(5) ティンホイッスル(アイリッシュ・ホイッスル)
リコーダーの歴史について調べていたときに、たまたま見つけてしまったのが「ティンホイッスル」という楽器です。現在は、アイルランドの民族音楽(ケルト音楽)で使われる楽器として、耳に馴染んでいると思いますが、リコーダーに比べて意外と歴史は浅く、19世紀にイングランドのロバート・クラークが、ブリキ(Tin)で安く作って売り出した笛が始まり(ケルトの笛屋さんの「ティン・ホイッスルの歴史」参照)とのこと。それがアイルランドで定着したというのも面白い話です。リコーダーに比べて演奏が簡単なため、踊りの曲など軽快な楽曲に向いている楽器とも言えます。私が持っているものは、SONDERYという中国の楽器メーカーのものです。吹き口はABS樹脂製で本体はアルミ製です。よく使われるC管とD管がセットになっているものを購入しました。作りとしてはしっかりとした感じで、雑味のない澄んだ音が出る楽器だなと思いました。指で抑える穴は、表に6箇所で裏にはありません。オクターブの調整は、吹く息の強さでコントロールします。
「笛」と呼ばれるものはまだまだ多くありますが、音を出すだけでもなかなか難しいものもあって、持っているものだけでも攻略しきれていません。今回のBlogをまとめるにあたって、全部引っ張り出して音を確かめようとしましたが、なかなか良い音が出ないものもあって、久々に練習をしたくなりました。ご近所迷惑にならない程度にやってみたいと思います。