2023年9月23日土曜日

中古で格安のi7-3770kを入手したので動作確認してみる

以前の続きです。SilverStoneの80PLUS SILVERフルプラグイン電源(SST-ST75F-P)を購入したのは、実は数ヶ月前で、多忙を理由にしばらく放置していたのでした。先日、いつものHARD OFFで中古のIntel Core i7-3770kを見つけて衝動買いしてしまったので、Core i3-3240を載せていたベンチ台PCのCPUを載せ替えて動作確認してみようと、まずは電源を交換することにしたというのが前回です。

i3-3240で使っていた環境からいきなりi7-3770kにすると、一番心配なのはi3で使っていたCPUクーラーでi7が冷やしきれるかということ。中古で手に入れたのはCPU単品で、CPUクーラーは付属していません。そこで、TDP 95W対応を謳っているAINEXCC-06Sを購入して使ってみることにしました。i7-3770kのTDPは、77Wとなっているので、これで十分だと思います。トップフロー型なので、上からの見た目はi3-3240についていたリテールクーラーと似ているのですが、ヒートシンクの高さは3倍くらいあります。(あえてLEDなしのものを選びました)

i3-3240を取り外してi7-3770kに載せ替えて、グリスも塗ってCPUクーラーを取り付けて電源を入れてみました。しかし、通電はするものの起動が途中で止まってしまっている感じ。CPUがうまく認識されていないような感じです。仕方がないので、i3-3240に戻してBIOSの確認をしました。使っているマザーボードはGIGABYTEGA-B75M-D3Hで、BIOSのバージョンは「F11」となっていました。GIGABYTEのサイトCPUのサポートを見ると、「F4」でi7-3770kに対応していることになっていました。「F11」でダメとはどういうことかと思いながら、最新(最終)バージョンのBIOS「F15」をダウンロードしました。ダウンロードされたファイルは、拡張子が「.exe」となっていましたが、macOSでもダブルクリックで解凍され、拡張子が「.F15」のBIOSデータが出てきました。これを、FAT32でフォーマットされたUSBメモリに保存しておきました。

次に、ベンチ台PCを起動しながらキーボードの「Del」or「F2」連打でBIOSに入ります。この状態でマザーボードのUSB 2.0のポートに、BIOSデータを保存したUSBメモリを挿しました。画面上の「Q-Flash」をクリックすると、BIOSアップデート用のプログラムが起動し、USBメモリ上のBIOSファイルを選択して無事にBIOSのアップデートができました。この状態でi3-3240での起動は問題なくできましたので、i7-3770kに載せ替えて電源を入れてみます。

電池を抜いたり、CMOSクリアをしてみたり、いろいろやってみましたが、通電して動き出そうとしている気配はあるものの、起動してくれませんでした。CPU裏面の表面実装部品の配置には問題が見当たらず、単にCPUが壊れているのか、そもそも殻割り品か何かなのか、簡単には判断ができませんでした。IntelのサイトでBOX版の確認をしてみましたが該当はなく、本物かどうかの判断はできません。仕方がないのでHARD OFFに連絡をして、返品・返金対応をしていただくことになりました。(10日間の返金保証付きだったので)すると同じ店舗に別のi7-3770kがさらに安く展示されていたので、性懲りもなく購入して来てしまいました。(お店では、動作未確認とのこと)

自宅に持ち帰って動作確認してみたところ、あっさりと起動してくれました。(期待をしていなかったので驚いてしまいました)4コア8スレッドですので、単純に考えてi3-3240(2コア4スレッド)の倍ということになります。そのせいか、i3-3240のときよりCPUファンの音が若干大きいので、発熱が大きいのだと思います。Linux Mintで確認すると、4コア8スレッドで動いていることが確認できました。第3世代ではありますが、新しい動作確認環境ができあがって、まだまだ使えそうです。

【追記】ついでに、RAMの交換をしました。今までは、4GB*2枚と2GB*2枚の12GBで運用していましたが、8GB*4枚の32GBにしました。私史上最強の環境になりました。(2023.9.24)

2023年9月16日土曜日

ベンチ台PC(i3-3240搭載)の電源をフルプラグイン電源(SST-ST75F-P)に換えてみた

2020年には現役を退いて、ベンチ台(SMZ-2WBT-ATX)の上で余生を送っていたIntel Core i3-3240を載せているベンチ台PCですが、現在は諸々の検証用PCとして使っています。(最近は、日の目を見ることが少なくなりましたが)

そんな折、何気なく寄ったHARD OFFSilverStoneの80PLUS SILVERフルプラグイン電源(SST-ST75F-P)を見つけて衝動買いしてしまいました。ジャンクコーナーにあったのですが、動作未確認ジャンクとなっていたので動いてくれたらラッキーです。(過去にジャンクの電源を買って失敗した記憶が…)
#ケーブル類が欠品していたので、Amazonでケーブルセット(SST-PP05-E)を購入しました。

見た目はとてもきれいでしたが、一応エアダスターで軽くホコリを飛ばして、マザーボード24PINとCPU補助電源8PIN、Linux Mintが入ったSSDをつないで電源を入れてみました。すると、問題なく起動してくれました。ベンチ台に載せているのでファンの音は直接聞こえますが、うるさいというほどではないかなという印象です。ケーブルが足りずに動作確認ができなかったためのジャンクということだったようです。(他のものをつないだらダメなところはあるかもしれませんが)ちょっと久しぶりにベンチ台PCを起動したため、Linux Mintのバージョンが古くてアップデート作業に時間がかかりましたが、電源自体は問題なく使えました。

検証用に使うため、GreenWithEnvyCPU-XVLCAudacityBlenderGIMPLMMSScratchArduinoProseccingVisual Studio Codeなど、いつも使っているものを「システム管理」→「ソフトウエアの管理(ソフトウエアマネージャ)」からインストールしました。

ベンチ台PCは、ただでさえごちゃごちゃした感じになりやすいのですが、フルプラグインであれば必要なケーブルだけを挿しておけば良いので、すっきりとした印象になります。750W、80PLUS SILVER、フルプラグイン、いずれもはじめてですが、しばらくはこれを使っていこうと思います。

2023年9月9日土曜日

Behringerのアナログドラムマシーン(RD-6)を使ってみた

前回BehringerというメーカーのSWINGというMIDI&CV/Gateに対応したミニキーボードのことを紹介しましたが、今回は同じメーカーのアナログドラムマシーン(RD-6)を入手したので、その使用感などを紹介してみようと思います。

これまで、KORGSQ-1やvolcaシリーズを使って新しい音楽環境を作ってきていたので、同じメーカーで統一するということも考えたのですが、このRD-6が様々なカラーバリエーションが用意されていて、Amazonで手頃なお値段で出ていたので(結局は衝動買いですが)買ってしまったのでした。

最近知ったことですが、このBehringer というメーカーは、ビンテージなアナログシンセサイザーのクローンも製造していて、RD-6はRolandTR-606のクローンです。それ以外にも、名機と言われたアナログシンセサイザーのクローンも作っていて、「ヤオヤ」の愛称で有名なTR-808のクローンも作っているようです。(手放しで喜んでいられないこともあるようですが…)
#ちょっと古い記事ですが、DTM Hackerさんの「Behringer ベリンガーのクローン・シンセの一覧」がわかりやすいと思いました。

自宅には、YAMAHADD-12(←説明書のPDF)やKORGのKR miniもあるのですが、DD-12はパッドが付いているので練習や簡単な演奏に向いていて、KR miniは手軽に遊べる良さがあります。RD-6はこれらとは違い純粋なドラムマシーンという感じ。PCやMacともつなぎやすいイマドキな仕様になっているため、今買うなら使い勝手という面でも選択肢としてありだと思います。volcaシリーズよりも倍くらい大きく筐体もしっかりした印象なので、カラーバリエーションからおもちゃな雰囲気を感じなくもないですが、volcaシリーズほどのチープさ(それはそれで魅力ではあるのですが)はありません。

手始めに、RD-6とSWINGをつないで同期させながら、SWINGにvolca fm2をつないで演奏してみました。音としては、1980年代の懐かしい感じが味わえて、音作りや音楽づくりに夢中になっていた頃を思い出し、ちょっとワクワクした気持ちになりました。操作をしながらどうなるか確認していくと、いじっていてとても楽しいしわかりやすいと思いました。

自室には、まだ古い機材もあるので、いろいろとつないでどんな雰囲気になるのかやってみたいと思います。(そろそろ新しい録音機材がほしいかな…)