2023年3月26日日曜日

KORGのアナログモジュラーシンセ(volca modular)を使ってみる

最近、KORGvolcaシリーズに注目しているところですが、以前紹介したvolca fm2」の次に購入したのが「volca modular」でした。KORGのアナログモジュラーシンセといえば、「MS-20」「MS-10」辺りが思い浮かびます(現在なら「MS-20 mini」かな)が、その昔、憧れはあったものの簡単に手が出るものでもなく、私の周りは既に「DX-7」などのデジタルへ移行していたこともあってすっかりスルーしておりました。(私の愛機は「JUNO-106」でした←今はSoft synthエミュレータもあります)

月日は経って、昔のシンセサイザーが「ヴィンテージ」として注目されるようになった流れで、何を血迷ったか「DS-10」なるものが発売されて、ようやく私でも手に入る状況(今はiOS用の「iDS-10」があります)になりました。私もDS-10を購入していろいろいじって楽しみましたが、やはり操作性がイマイチなので本物感がなく、長らく放置した状態になっています。(後に「M01」も購入しました←現在は3DSダウンロード専用となっています)

そんな中で入手したvolca modularですが、いわゆる標準TSケーブルで接続するのではなく、ジャンパーワイヤーで接続するというユニークな仕様になっています。使い方がわからないところはマニュアル類を片手に格闘することに。思い描いた音に近づけるのには少々慣れが必要な感じですが、いじっていてただただ面白い。昔から、音を作りながら曲をイメージすることを楽しんでいるのですが、そういう使い方ができる楽器だと思いました。

問題は、曲を作るためには音を出す仕組みがイマイチだということ。簡易な鍵盤のようなタッチセンサーが付いているだけで、奏でるというレベルにはなりません。となると、キーボード(鍵盤)につないでみたくなります。DS-10(やM01)を購入した後、しばらく遊んで使わなくなったのは、キーボード(鍵盤)につなげられないという致命的な問題があったからでした。(もしかすると、iOS版でiPhoneなどにUSBとかBluetoothのキーボード(鍵盤)をつなぐと鍵盤で演奏できるのかもしれませんが)

次は、MIDI入出力のないvolca modularをUSB MIDIキーボードで操作できるかやってみようと思います。

2023年3月19日日曜日

LinuxのRosegardenで古いMIDI音源をコントロールできるかやってみる

Macに続いて、Linux Mint動かしているPCでも外部MIDI音源をコントロールできるかやってみることにしました。使ったUSB MIDIインターフェイスは、以前と同じ中華製のUSB MIDI InterfaceとRolandUM-ONE mk2です。

とりあえず、順番にPCに挿してみることにしました。中華製のUSB MIDI Interfaceの方は、「システムレポート」を起動させて「システムの情報」を見ると、「Audio:」の欄に「USB MIDI Interface」として認識されていました。RolandのUM-ONE mk2の方は、同じく「Roland UM-ONE」として認識されていました。これは行けるのではないかと思い、既にインストールしてあったRosegardenを起動して、適当なMIDI(.mid)ファイルを開いて再生ボタンを押してみました。MIDI音源などをつないでいない状態では全く音は出ませんが、MIDI出力側のインジケーターが点灯しました。(実は、内部音源ともつなげらず、シンセサイザープラグインもうまく機能させられていないため、しばらく放置していました)

内部の音源にさえうまくつながらないのに、外部の音源につなげられるのだろうかと不安に思っていたのですが、インジケーターが点灯したということは行けるんじゃないかと思い、前回も使ったSC-55mk II(←説明書のPDF)につないで外部MIDI音源を鳴らすことができるかやってみました。すると、中華製もUM-ONE mk2もあっさりと外部MIDI音源を鳴らすことができてしまいました。両方とも、ドライバーをインストールすることなくつながりました。もしかすると、標準のドライバーのようなものが組み込まれていて、中華製もUM-ONE mk2もそれに準拠して作られているのかなと思いました。UM-ONE mk2は、専用のドライバーがない場合は標準ドライバーを使う仕様になっているということなのかもしれません。Linuxでやった方が簡単にできるというのは、あまり多くない経験なのでちょっと拍子抜けしてしまいました。

ただ、MIDIファイルをLinux Mintの内部の音源で再生したい場合は、「Rhythmbox(ミュージック・プレイヤー)」とか「TiMidity++MIDIシーケンサ」あたりを使う方が簡単にできます。Rosegardenでもいろいろやってみて、もう一歩のところまではできていると思うのですが、私の環境では内部ソフトウエアシンセサイザーを鳴らすことには成功していません。

もう1つの注意点としては、RhythmboxやTiMidity++MIDIシーケンサは、中身がMIDIデータなら拡張子がなくても読み込むことができて再生できるのに対して、Rosegardenは、拡張子が対応するもの(今回は.mid)になっていないと読み込むことすらできないということです。

Rosegardenは多機能ではないですが、外部MIDI音源を鳴らす環境としては使えると思いました。これからは、いろいろなMIDI音源を鳴らす実験に使っていきたいと思います。

2023年3月11日土曜日

Macから古いMIDI音源をコントロールする

今どき、「MIDI(Musical Instrument Digital Interface)」とか「DTM(Desktop Music)」とか言って分かる人がどれだけいるのかもわからないですが、私がはじめてMacを買ってやりたかったのが楽曲の作成や電子楽器の演奏だったので、今回は、かなり久しぶりに活動を再開することにしたという話です。(これを音楽活動と言ってよいかどうかは賛否がありそうですが…)

教員になってからも細々と続けていた楽器の演奏も、超多忙になってからは金管バンドクラブの指導くらいでしかやることがなく、立場が変わってその金管バンドからも離れてしまってからだいぶ年月が経ってしまいました。その昔は、Macから様々な電子楽器をMIDIでコントロールして楽曲を作ったり音を鳴らしたりして楽しんでいましたが、ほぼ1からやり直し状態です。(そう言えば、かなり昔のことになってしまいましたが、macOS に付属してくる「GarageBand」でMIDIが使えないかやってみたことがありましたが、多忙を理由に放置したままになってしまっています)

今回の目標は、MacからUSBでMIDI信号を出力して、電子楽器を鳴らせるのか試してみます。手元には、いつ頃どこで買ったかもわからなくなっているUSB MIDIインターフェイス(メーカー不明の中華製で型番らしきものさえない)とRolandUM-ONE mk2というUSB MIDIインターフェイスの2つがあります。これらをMacに挿して「システム情報(「このMacについて」から辿れる「システムレポート」も同じ)」の「USB」の項目を見ると、前者は、「USB MIDI Interface」として認識されていて、後者は、「UM-ONE」として認識されていました。USB MIDI Interfaceの方は、「Audio MIDI 設定(「ユーティリティ」フォルダ内にある)」でも認識されていることがわかりましたが、UM-ONE mk2の方は認識されていませんでした。

そこで、UM-ONE mk2のドライバーを見つけてインストールすることにしました。ややこしいのは、UM-ONEという同メーカーの別商品があったことです。こちらは既に販売終了となっているのですが、mk2とシルエットがよく似ています。さらに調べていくと、EDIROLブランドで販売していた「UM-1(←説明書のPDF)」というシリーズもあって、手元にあるのがどれなのかよく確かめる必要があります。mk2は、本体表には「UM-ONE」と書いてあるのですが、裏側には「MODEL:UM-ONE-MK2」と刻印されているので、これで確認することができました。

mk2用のドライバーをダウンロードしてインストールし、再起動して「Audio MIDI 設定」で確認すると、「UM-ONE」として認識されるようになりました。この状態でLogic ProとGarageBandからMIDI音源をコントロールできるかやってみます。使った音源は、Rolandの「SC-55mk II(←説明書のPDF)」です。少し調べてみると、GarageBandはMIDI音源出力には対応しておらず、過去にあった「midiO 」というプラグインも現在では使えない状態なので使用を断念しました。Logic Proでは、いろいろと苦労しましたがようやく仕組みがわかったのでまとめておきます。
(「dtm driver!」さんの「Logic ProからMIDI信号を外部音源(シンセ)に送って演奏録音する方法!」を参考にしました)

  1. USB MIDIインターフェイスを使ってMacと外部MIDI音源を接続します。(外部MIDI音源は、接続が終わってから電源を入れます)
  2. Logic Proを起動して、適当なMIDI(.mid)ファイルを開きます。(自分で1から曲を作って鳴らす場合は、この作業は不要です)
  3. Logic Proの「トラック」メニューから「新規外部MIDIトラック」を選択して、新しいトラックを作ります。
  4. 読み込んでいたMIDIファイルの任意のトラックを新しいトラックにドラッグします。(自分で作っても良いです)
  5. 再生ボタンを押すと外部MIDI音源が鳴ります。

中華製のUSB MIDI InterfaceもRolandのUM-ONE mk2も両方とも外部MIDI音源を鳴らすことができました。USB MIDI Interfaceの方は、ドライバーのインストールが不要なことも素晴らしいと思いました。注意点としては、MIDI IN/OUTの接続を間違わないようにすることです。USB MIDI Interfaceの方は、ケーブルのコネクター部分にそれぞれ「IN」と「OUT」と書いてあり、外部MIDI音源の「IN」に「OUT」のケーブルを挿します。MIDIキーボードがあれば、そのMIDI出力である「OUT」に「IN」のケーブルを挿せばよいというわけです。しかし、UM-ONE mk2の方は、「CONNECT TO MIDI IN」と「CONNECT TO MIDI OUT」という表記になっており、接続する電子楽器側のコネクターに対応した表記になっています。INとOUTの関係を整理しながら接続してください。