2023年3月11日土曜日

Macから古いMIDI音源をコントロールする

今どき、「MIDI(Musical Instrument Digital Interface)」とか「DTM(Desktop Music)」とか言って分かる人がどれだけいるのかもわからないですが、私がはじめてMacを買ってやりたかったのが楽曲の作成や電子楽器の演奏だったので、今回は、かなり久しぶりに活動を再開することにしたという話です。(これを音楽活動と言ってよいかどうかは賛否がありそうですが…)

教員になってからも細々と続けていた楽器の演奏も、超多忙になってからは金管バンドクラブの指導くらいでしかやることがなく、立場が変わってその金管バンドからも離れてしまってからだいぶ年月が経ってしまいました。その昔は、Macから様々な電子楽器をMIDIでコントロールして楽曲を作ったり音を鳴らしたりして楽しんでいましたが、ほぼ1からやり直し状態です。(そう言えば、かなり昔のことになってしまいましたが、macOS に付属してくる「GarageBand」でMIDIが使えないかやってみたことがありましたが、多忙を理由に放置したままになってしまっています)

今回の目標は、MacからUSBでMIDI信号を出力して、電子楽器を鳴らせるのか試してみます。手元には、いつ頃どこで買ったかもわからなくなっているUSB MIDIインターフェイス(メーカー不明の中華製で型番らしきものさえない)とRolandUM-ONE mk2というUSB MIDIインターフェイスの2つがあります。これらをMacに挿して「システム情報(「このMacについて」から辿れる「システムレポート」も同じ)」の「USB」の項目を見ると、前者は、「USB MIDI Interface」として認識されていて、後者は、「UM-ONE」として認識されていました。USB MIDI Interfaceの方は、「Audio MIDI 設定(「ユーティリティ」フォルダ内にある)」でも認識されていることがわかりましたが、UM-ONE mk2の方は認識されていませんでした。

そこで、UM-ONE mk2のドライバーを見つけてインストールすることにしました。ややこしいのは、UM-ONEという同メーカーの別商品があったことです。こちらは既に販売終了となっているのですが、mk2とシルエットがよく似ています。さらに調べていくと、EDIROLブランドで販売していた「UM-1(←説明書のPDF)」というシリーズもあって、手元にあるのがどれなのかよく確かめる必要があります。mk2は、本体表には「UM-ONE」と書いてあるのですが、裏側には「MODEL:UM-ONE-MK2」と刻印されているので、これで確認することができました。

mk2用のドライバーをダウンロードしてインストールし、再起動して「Audio MIDI 設定」で確認すると、「UM-ONE」として認識されるようになりました。この状態でLogic ProとGarageBandからMIDI音源をコントロールできるかやってみます。使った音源は、Rolandの「SC-55mk II(←説明書のPDF)」です。少し調べてみると、GarageBandはMIDI音源出力には対応しておらず、過去にあった「midiO 」というプラグインも現在では使えない状態なので使用を断念しました。Logic Proでは、いろいろと苦労しましたがようやく仕組みがわかったのでまとめておきます。
(「dtm driver!」さんの「Logic ProからMIDI信号を外部音源(シンセ)に送って演奏録音する方法!」を参考にしました)

  1. USB MIDIインターフェイスを使ってMacと外部MIDI音源を接続します。(外部MIDI音源は、接続が終わってから電源を入れます)
  2. Logic Proを起動して、適当なMIDI(.mid)ファイルを開きます。(自分で1から曲を作って鳴らす場合は、この作業は不要です)
  3. Logic Proの「トラック」メニューから「新規外部MIDIトラック」を選択して、新しいトラックを作ります。
  4. 読み込んでいたMIDIファイルの任意のトラックを新しいトラックにドラッグします。(自分で作っても良いです)
  5. 再生ボタンを押すと外部MIDI音源が鳴ります。

中華製のUSB MIDI InterfaceもRolandのUM-ONE mk2も両方とも外部MIDI音源を鳴らすことができました。USB MIDI Interfaceの方は、ドライバーのインストールが不要なことも素晴らしいと思いました。注意点としては、MIDI IN/OUTの接続を間違わないようにすることです。USB MIDI Interfaceの方は、ケーブルのコネクター部分にそれぞれ「IN」と「OUT」と書いてあり、外部MIDI音源の「IN」に「OUT」のケーブルを挿します。MIDIキーボードがあれば、そのMIDI出力である「OUT」に「IN」のケーブルを挿せばよいというわけです。しかし、UM-ONE mk2の方は、「CONNECT TO MIDI IN」と「CONNECT TO MIDI OUT」という表記になっており、接続する電子楽器側のコネクターに対応した表記になっています。INとOUTの関係を整理しながら接続してください。

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