2022年1月8日土曜日

Raspberry Pi 2BとScratch 3のデジタルサイネージを最適化する

これまでRaspberry Pi 2BScratch 3(オフライン)で構築してきたデジタルサイネージのシステムですが、勤務校ではSHARPの32型液晶モニタに表示させています。デフォルトのままでも表示はするのですが、Scratchの最大化表示のあと全画面表示にしてもモニタいっぱいに表示されません。モニタ自体が古いので細かな仕様がわからないのですが、モニタのアスペクト比は16:9で、Scratchの画面が4:3であるという問題だけでなく、全画面表示されるはずのScratchの画面周りに余白が多い状態になっていました。
(Scratchの最大化表示のボタンを押して、ウィンドウの「^」←RPiの全画面表示を押している)

試行錯誤しながらいろいろいじっているうちに、上下の余白はほぼ無くすことができた(Scratchは4:3だから左右は仕方がない)のでその設定について備忘のためにまとめておきます。

  1. パネル(タスクバー)の設定
    • パネル上(アイコンがないところ)で右クリックをして「パネルの設定」を選択する。
    • 「高度な設定」タブを選んで、「自動的に隠す」の「使わないときはパネルを最小化する」のチェックボックスにチェックを入れる。
  2. 解像度の設定
    • RPiメニューから「設定」→「Raspberry Piの設定」→「ディスプレイ」タグを選択し、「解像度の設定」を選択する。
    • 「解像度」を「DMT mode 81 1366×768 60Hz 16:9」にする。(RPi OSの状態によっては、この選択肢がない可能性があります)
    • 再起動を求められるので「はい」をクリックする。
  3. デスクトップの設定
    • デスクトップ上で右クリックをして「デスクトップの設定」を選択する。
    • 「外観の設定」ウィンドウが開くので「デフォルト」タグを選択する。
    • 「大きな画面向け」の「デフォルト設定にする」をクリックする。

これでとりあえず満足できる表示になりました。環境が違うとあまり参考にならないかもしれませんが、2と3はそれぞれ設定をしなければならないところがポイントかなと思います。私自身も、どの組み合わせならどのような表示になるのかということを一つ一つ確認しながら設定をしていきましたので、地道な努力が必要かもしれません。

【追記】この設定で運用していたところ、データが重いせいもあってかフリーズするようになってしまいました。仕方がないのでデフォルトの設定に戻しました。ふりだしに戻りました。(泣)(2022.2.6)

【追記】この後、あまりにも動きが鈍くなってしまったため、ハードウエアの不具合を疑って3Bに変更しました。順調に動作しています。(2022.3.1)