2020年6月18日木曜日

Raspberry Pi 2BとScratch 3でデジタルサイネージに挑戦

今の職場にも屋上に太陽光発電システムが導入されていて、その発電状況をモニタリングするための液晶モニタが校内に設置されています。これを使って学校の様々な活動を紹介するスライドショーのようなことができないかということになりました。

この液晶モニタにはDVDプレーヤーがつながっていて、写真をCD-Rに焼いて再生すると液晶モニタに表示されるというシステムになっています。これを使うのが一番手っ取り早いのは間違いないのですが、全く面白くない。今の職場の環境ではデータの持ち出しが厳しく制限されているため、CD-Rに焼くまでの手順が尋常じゃないほど面倒くさいのです。しかも、ミスを修正したり部分的に更新したりすることが容易ではなく、その度に新しいCD-Rに焼く作業をしなければなりません。これでは、効率が悪い上にエコでもない。

幸いなことに、DVDプレーヤーはアナログ3ピン(赤、白、黄)で接続されていて、液晶モニタのHDMI入力が2つもあまっていました。しかも、HDMIケーブルが挿さったまま何にもつながっていません。さらに、液晶モニタの近くには電源も引かれているからまさにおあつらえ向きです。早速、Raspberry PiScratchでデジタルサイネージを作ってみることにしました。

まずは、表示するものを作ります。Scratch 1.4を使ってご当地キャラクターの動きに合わせて背景の写真が切り替わるという簡単なプログラムを作りました。しかし、出来上がったものを作業をしていたPC画面で確認すると、写真の解像度がイマイチで、かなり画像が荒くなってしまうことが判明しました。これでは、大型の液晶モニタには耐えられないだろうと判断。Scratch 3を使う計画に切り替えました。
Raspberry Pi BlogScratch 3 Desktop for Raspbian on Raspberry Piを参考にさせていただきましたが、結論から言うと、最新のRaspbian(Raspberry Pi OS)を使えばScratch 3も一緒にインストールされていることがわかりました。

(1) Raspbian Buster以降のOSを使うことと、(2) 1GB以上のメモリを載せていることが最低条件らしいので、自宅にある各世代のRPiの中からRPi 2Bをチョイスしました。そして、使い慣れたNOOBSをダウンロードして、解凍したファイル&フォルダを在庫していた16GBのSDカードにコピーして起動SDカードを作りました。SDカードは、事前にSDFormatterで初期化しておくことをお勧めします。
#RPi 2Bは、3B以降のようなWireless LANやBluetoothは搭載されておらず、消費電力も抑えられるので割り切った使い方をするのにはちょうどよいと思っています。

NOOBSを入れたSDカードをRPi 2Bに挿して起動すると、Raspbianのデスクトップが表示されて無事に起動することができました。ちなみに、現在推奨されている方法は、Raspberry Pi Imagerを使う方法のようです。最近購入したRPi 4Bのセットアップをするときには、こちらを使おうと思います。

セットアップとアップデート作業(少々時間がかかる)が終わったら、インストールされていたScratch 3 Desktopを使ってデジタルサイネージプログラムの動作確認です。(ついでに、日本語入力環境「fcitx-mozc」もインストール済みでした)実際に動かしてみると、液晶モニタがワイドサイズだったためか、表示画面が小さくて見にくいことがわかりました。せめてタスクバーを隠してその分だけ画面を広くしようと考えて、タスクバー上で右クリックをして、出てきたプルダウンメニューから「パネルの設定」を選んでタスクバーを隠す設定にしました。(「高度な設定」タグの中に「自動的に隠す」という項目があるので、「使わないときはパネルを最小化する」にチェックを入れたら完了です)

なかなかの仕上がりになりました。今後の課題としては、電源を入れるだけでScratch 3まで起動することと、シャットダウンボタンを設置することです。時間を見つけてやってみます。

【追記】シャットダウンスイッチの設定をしました。(2020.6.21)
Raspberry Pi 2BとScratch 3でデジタルサイネージ(シャットダウンスイッチをつける)

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