2019年5月6日月曜日

カブトムシの世話(2019・令和元年春)〜腐葉土は土の代わりにはなりません

10連休とは言え、この時季は大量の仕事をこなさなければならないため、遠出の計画を立てることができず、(だいたい、連休前に無理やり仕事を終わらせて、力尽きて体調を崩す)ちまちまとした仕事をこなしながら体調を整えて、のんびりと過ごしておりました。また明日から仕事なので、いろいろと段取りを考えないといけないところではあるのですが…。

ということで、前回の世話から冬を越えて春を迎えました。かなり暖かくなっているので活発に動き始めている頃です。毎年恒例とはなりましたが、カブトムシ(幼虫)の様子を確認しながらフンの除去とマットの交換をしました。
#フンは、いつものように花の肥料にします。

腐葉土とクヌギマットを混ぜ合わせたマットをコンテナに詰めて飼育していますが、表面は、とても乾燥した状態になっていました。昨秋から今春の間も様子を見ながら加水していたのですが、表面はどうしても乾きやすいという問題があります。これは、腐葉土飼育にしたことによる変化と言えるかもしれません。 当然のことながら、この乾燥したところに幼虫はいませんでした。

深さ5cm程度マットを取り除くと、フンの層が現れました。これより下は、フンが大量にあって、幼虫たちがゴロゴロと出てきました。予め用意しておいた新しい腐葉土&クヌギマットの方に移し替えながら数を確認しました。サイズとしては大きくない幼虫が多く、栄養が足りていないのかもしれないと感じました。ふるいにかけながらフンを取り除き、幼虫を移すという単純作業を繰り返し、残りの深さが20cmくらいになったところで腐葉土だけの層が現れました。腐葉土は、圧縮されていて水分が多く、大きな幼虫がたくさん集まっていました。フンもたくさんありましたが、腐葉土の分解が進んでいて、かなり黒土に近い状態になっていました。これも、クヌギマットに比べて大きな違いだと感じました。

どうやらカブトムシの幼虫たちは、餌としても腐葉土を食べますが、その後のすみかとして、より固まりやすくて保水力のある黒土を好んでいることがわかりました。確かに、クヌギマットだけでは固さが足りず、蛹化不全や羽化不全を起こす個体が多くなっていました。 カブトムシにとっては、土も大事だということがわかりました。

とは言え、土になってしまったら餌としては使えません。黒土になってしまった部分を半分程度取り除き、ふるいにかけたマットと新しく用意した腐葉土&クヌギマットをコンテナに戻して、幼虫たちを入れました。全部で65頭いました。一緒に、加水したクヌギの朽木や食べ残されていたクヌギの朽木も入れておきました。これで今回の世話は完了です。時々様子を見ながら、夏を待ちたいと思います。