2011年5月25日水曜日

市販の古いPCにLinuxをインストールする

ある研究に参加したことで手に入れたHPPen 4 2.8GHzを積んだマシーンを、日常的に使えるようにしようと考えていろいろ試してみました。

まず、自宅でも常用しているUbuntu 11.04のインストールを試みました。インストール作業自体はスムーズに終了しましたが、どうしてもXウィンドウシステムが動かないので、コンソールモードでの起動となってしまいます。何がいけないのだろうと思って設定を見てまわろうとしましたが、時間がかかる上に本職が忙しいので断念。自宅サーバのOSをopenSUSE 11.1から11.4にバージョンアップしようとしたときに似たような経験をしていた(このときは、ビデオボードを別のものに挿し替えた)ので、ビデオボードが未対応なのだろうと考えて本体を開けてみましたが、マザーボード上にはPCIスロットしかなく、しかもロープロファイルにしか対応していないので選択肢が狭く、ビデオボード増設も断念して別のディストリビューションを入れることにしました。

次に試したのは、これもよく使っているKNOPPIX 6.4.4でした。こちらもインストール作業は順調に終了し、HDDからの起動もできましたが、画面の動きが妙ですぐに固まってしまいます。どうやらcompiz-fusionが原因のようでしたが、ちょっと使うとすぐに画面が固まってしまうので設定の変更もままなりません。少々イラつきながら他のものも試そうかと、手持ちのInstall CD(Live CDを含む)を見回してみましたが、常用に耐えるものが思いつかず、作業が中断してしまいました。

自宅に帰って久しぶりに「ライブCDの部屋」を眺めていくつかのディストリビューションをダウンロードしてCDに焼いてみましたが、この中に「KNOPPIX 6.4.4/CD版(スモール版)」というのを見つけました。Webページの説明によると、無駄に重たいcompiz-fusionを削除してあるらしく、これなら行けるかもしれないと思いました。早速ISOファイルをダウンロードしてCDに焼いて自宅のPCで試してみました。起動はスムーズだし、使いやすくカスタマイズされているし申し分有りません。

祈るような気持ちでHPマシーンへのインストール作業をしました。すると、見事に使える状態になりました。(感謝感激)問題は、LibreOfficeも削除されているのでインストールし直さなければならないこと。職場に持ち込んだPCはネットにはつなげないので、自宅のUbuntuでインストールパッケージをダウンロードしておいてこのマシーンに持ち込み、コンソールから展開したフォルダ内に入って「sudo dpkg -i *.deb」でインストール作業を行いました。
#LXDEのメニューに登録されない問題は、Ubuntuから「.desktop」ファイルとicon(png)ファイルを持ち込んで対処しました。

【追記】メニューにアプリケーションのアイコンを登録する.debファイルも付属していて、簡単に設定ができることがわかりました。orz(2011.11.27)

これで無事に常用環境が整いました。次の課題はプリンタの設定ですが、本職が忙しいのでとりあえずここまでということで。

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