2022年11月13日日曜日

IchigoJamを楽器として使うことはできるのか

ScratchPicoBoardで楽器を作る活動(平成20年度21年度←PDFがダウンロードされます)からプログラミング(フィジカル・コンピューティング)の授業を本格的に始めた私としては、Scratchを活用して楽器を作って演奏したり、シーケンサーのように音楽を自動で奏でたりすることを学習活動に取り入れたいし、欲を言えばMIDIなどのインターフェイスを介して外部入出力にも対応させて、様々な楽器をコントロールするところまでやらせてみたいところです。(Extensionを作っている人はいるらしい)

しかし、多くの人が経験している(?)ように、Scratchで曲を演奏させるというのはそう単純なことではなく、遅延やズレなどがなくうまく演奏させるためにはかなり工夫しないといけません。小学校の学習活動として子どもたちに取り組ませるとなると、子どもたちにとってもハードルが高く、かなりの下準備が必要です。

そんな折、そう言えばと思い出したのがIchigoJamでした。その安さと電子工作好きが講じて、手元にはIchigoJam系のものが10個以上(そんなにあって何に使うの?というツッコミはなしで)があります。そこで、このIchigoJamを楽器として使うことはできないかやってみることにしました。(以前、ファームウェアのアップデートをしていたのは、こうした需要があったためでした)

今回使ったIchigoJamは、圧電スピーカーが組み込まれているIchigoJam SSkyBerryJam栃木県立栃木工業高等学校の生徒さんが作ったもの=自宅には赤との2種類ともあります)です。参考にしたのは、「IchigoJamで音を鳴らしてみよう」です。

言うまでもありませんが、BEEPやPLAYコマンドで音を鳴らす方法では、簡単に音が出ました。SNDとGNDに別の圧電スピーカーをつないでみると、基盤に組み込まれている圧電スピーカーと同時に音が出ました。

〈音を出したコマンド例〉

  • BEEP 1 〜 255
    ※1〜255までのいずれかの数値を入力すると音が出る。1が一番高く、数値が大きくなるにつれて低い音になる。
  • PLAY “C” 〜 ”B”
    ※MML(Music Macro Language)によりプログラムできる。C(ド)〜B(シ)までの12音のいずれかを入力するとその音が出る。半音上は「+」、音符の長さは「数値」(2=二分音符、4=四分音符…)、「T数値」はテンポ、「O数値」は音域(オクターブ)の設定ができる。連続した音をプログラムすることができるので、楽曲の演奏も可能。

耳で確かめた感じだと、「BEEP 60,30」と「PLAY “C”」が同じ音かなというところ。単音なので、この程度ならScratchでやっても同じかなと思いました。曲の演奏にも挑戦してみましたが、IchigoJamの方がテンポやリズムに安定感があるように思いました。(音程は?)音を出す仕組みがScratchとは全く違うから、楽器のベースにするのはIchigoJamの方が向いているのかもしれません。(電子工作好きの個人的な感想かもしれませんが)

さて、圧電スピーカーから音が出るということは、何らかの電気が流れているということなので、その正体がわかれば楽器への応用が可能かどうかもわかりそうです。テスターとかオシロスコープとかで調べてみたいと思います。(テスターはすぐに使える状態だけど、組み立てキットで購入したオシロスコープが不調で調整が必要なため、すぐにはできませんorz)

DTMへの道として和音が鳴らせると良いなと思って調べてみると、PanCakeを使った「4和音ミニDTM」というやり方や「PWM機能による2和音」というやり方もあるようで、だんだん沼にハマっていく予感がしています。一方で、MIDIインターフェイスへの出力が可能という情報もあり、IchigoJamから他の楽器をコントロールすることもできそうです。

0 件のコメント: