前回の続きです。Pd(Pure data)という音楽に特化したプログラミング環境を使ってシンセサイザーを作っているのですが、なかなかクセの強いソフトなので一度整理しておきたいと思います。Pdでプログラミングをする際に最もよく使われるのが「配置」メニュー内の部品たち。この部品たちの役割がわかってくるとPdのプログラミングがスムーズになっていくと思います。そんな訳で、この部品たちの役割などについて整理していきたいと思います。
#今回は、Pure Data Japanの「オブジェクトの種類」を参考にしてまとめました。
オブジェクト | オブジェクト名(※)を入力し、様々な機能を実現する部品。 | |
メッセージ | 数値データや文字列データなど、出力するものを入れておく部品。 | |
ナンバー | 数値データを入れておく部品。実行モードでは、マウス操作で数値を変更できる。 | |
シンボル | 文字列データを入れておく部品。 | |
コメント | コメントを入力しておく部品。日本語的には、「メモ」と言った方がわかりやすいかもしれない。 | |
Bang(バン) | クリックでスイッチONのデータを出力する。モーメンタリースイッチのような挙動。 | |
Toggle(トグル) | クリックでスイッチON/OFFのデータを出力する。オルタネートスイッチのような挙動。 | |
ナンバー2 | 「ナンバー」部品と似ているが、プロパティの設定項目が違うので、扱える数値の幅が広い感じ。 | |
垂直スライダ | スライダスイッチ(垂直方向)。「ナンバー」部品などの数値を操作的に変化させることができる部品。 | |
水平スライダ | スライダスイッチ(水平方向)。挙動は「垂直スライダ」部品と同じ。 | |
垂直ラジオボタン | ラジオボタン(垂直方向)で値を変更するスイッチ。プロパティでボタンの個数や挙動を変更できる。 | |
水平ラジオボタン | ラジオボタン(水平方向)。挙動は「垂直ラジオボタン」部品と同じ。 | |
VUメータ | 見た目通りの「VUメータ」部品。 | |
キャンバス | プロパティを見るとグラフ表示ができそうな部品であることがわかる。詳細はわからず…。 |
※_noteで見つけた「puredataのオブジェクト一覧」やこじ研(小嶋研究室)さんの「Pure Data小辞典」には、さらに細かいコマンドなどの情報がありました。モジュラーシンセのように様々なモジュールを作って、それをつないで本格的なシンセサイザーを作ることができたら面白いと思いました。それに、外部からMIDIキーボードなどでコントロールするところまでできたらやってみたいと思います。
「Pd(Pure data)でシンセサイザープログラミング」