前回までに、常用しているLinux MintのWine上で、Windows版Scratch 1.4を動かして、Scratch 3.0でスクリプト(コード) が見えなくなる原因を突き止めました。Linux版Scratch 1.4では直接日本語入力ができず、テキストエディタなどの別のところで日本語文字列を作り、それをコピペして日本語を入力するという手順を踏まなければなりません。この過程で変換不可能な文字列(これが何かはわかりませんでしたが)が紛れ込み、これをScratch 3.0で開くとコードが見えなくなることがわかりました。Scratch 2.0は、この不具合を解消する処理をしているらしく、Scratch 1.4で作ったものを2.0で読み込んで保存もしくはアップロードすると、3.0でも問題なくコードが見えるようになるのでした。
検証した環境と結果は以下のとおりです。(改行コードのせいもあると考えて、改行を含むものと含まないものとを並べてみました)(1)アルファベットのみ、(2)日本語(改行なし)、(3)日本語(改行あり)の順です。
- Linux Mint 19.3 Tricia(MATE 64bit)
- 〈Wine上のWindows版Scratch 1.4で見ると…〉
- Raspbian 9.8
- 〈Wine上のWindows版Scratch 1.4で見ると…〉
- Puppy Linux 5.1.1 Wary(日本語版にScratchなどを入れたものを使用)
- 〈Wine上のWindows版Scratch 1.4で見ると…〉
今回は、Raspbianだけ不具合がありませんでした。MintとPuppyでは、改行ありだと明らかに見た目がおかしいので、気づくのではないかと思います。とは言え、改行なしでも文字化けが含まれてしまうのですが。
今後のScratch 1.4での開発は、Wine上のScratch 1.4か、RaspbianのScratch 1.4で行うようにするか、日本語を使わないようにするかという選択になりました。
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