2020年3月15日日曜日

Linux MintのWineでWindows版Scratch 1.4を動かす

Macの新しいOS(macOS Catalina 10.15.x)でScratch 1.4が動かないため、Linux MintPuppy Linuxなどの力を借りて、Scratch 1.4での開発をしている続きです。先日、Linux MintのScratch 1.4で作ったプログラムが、Scratch 3.0上で「コードが見えない」という不具合を発見しましたが、全てダメということではなく、どうやら日本語の扱いに問題があるということがわかってきました。

毎度のことながら、@abee2さんに助けていただき、Windows版のScratch 1.4で開いてみると「化けた文字」が含まれていると教えていただきました。自宅にあるパソコンは、デスクトップ・ラップトップ合わせて数十台にもなりますが、残念(意図的)ながら(我が子の学習用以外で)Windowsで動くものはありません。そこで、MintのWine上でWindows版Scratch 1.4を動かしてみてはと勧められたので、やってみることにしました。幸いなことに、別の需要があってWineはインストール済みでした。(「ソフトウエアの管理」からインストールしました)
#他にも、PlayOnLinuxもインストール済みですが、今回はあまり関係がありません。

Windows版Scratch 1.4のインストーラーをダウンロードして、Linux Mintでダブルクリックすると、難なくインストール作業が始まり、無事に完了しました。後は起動するだけ。ちょっとドキドキしましたが、無事にWindows版Scratch 1.4が起動しました。しかし、日本語が表示されず全て豆腐(□)になっています。これでは不具合を確認することすらできません。そこで、過去にWineの設定をしたときのことを思い出しました。Wine 4.0以降は、割と日本語表示が簡単になったという噂を目にしましたので、過去の経験を頼りにやってみましたが、うまくいきません。「Wine設定」自体がすべて日本語表示になっているし、デフォルトでインストールされている「メモ帳」もメニューの日本語表記や入力が日本語でできるというのに、Scratchだけは頑なに日本語を受け付けてくれないのです。

もう打つ手はないのかと絶望感に苛まれつつも、これはScratch 1.4自体のフォントの設定が問題なのではないかと考えました。過去の記憶を頼りに、フォントの設定を変えることができたような気がしてきたのです。localeの.poファイルにフォントの設定を書き込めることを教えていただき、過去にそんな設定をやったことを思い出しました。ja.poとja_HIRA.poの以下の部分を書き換えました。

  • 〈変更前〉
    # Font to use on a Windows system
    msgid "Win-Font"
    msgstr "Tahoma"
  • 〈変更後〉
    # Font to use on a Windows system
    msgid "Win-Font"
    msgstr "Takaoゴシック”

日本語フォントに何を使っているかによって設定が変わると思いますが、私の環境(Linux Mint)では「Takaoゴシック」が入っているためこのようにしました。これで、問題のあった.sbファイルを開くと、日本語文字列の後に豆腐(□)が見えるようになりました。デフォルトで日本語表記になっているもの(スプライトの名前など)には、特に問題がないため、Linux版Scratch 1.4で日本語入力ができないことと関係がありそうだと当たりをつけました。次は、なぜこのようなものが混じってしまうのか検証して行きたいと思います。

【追記】Windows版Scratch 1.4で日本語に豆腐(□)が交じる現象が起きる環境を特定しました。(2020.3.15)

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