制御やプログラミングの学習環境として、Scratchを使う研究をしています。これまでに行ってきた諸々の実験的な取り組みは、このために行っていたのでした。そろそろ、授業の準備も大詰めを迎えて、子どもたちに実際に使わせるための環境ができあがったのでまとめておきたいと思います。
今回使うKNOPPIXは、CECのOSP基本パッケージv2(以下「OSPv2」と略記)というKNOPPIX5.1.1ベースのものです。うちの学校に導入されているPCでは、5.3.1ベースのものがまともに動かなかったためです。
このOSPv2で継続的なKNOPPIXイメージを作り、そのホームフォルダ内にScratchを動作させる環境を構築しようと考えました。多くのみなさんのご協力の下、最終的には以下の3つのファイルをダウンロードしてインストール作業を行えばよいようにして頂きました。
- http://info.scratch.mit.edu/@api/deki/files/698/=Scratch1.3.1Linux.tar.gz
- http://squeakland.jp/plugin/installers/SqueakVM3.7-7-JPatched.tgz
- http://squeakland.jp/abee/tmp/ScratchSourceCode1.3.1synth.zip
行った作業の手順は以下の通りです。
【手順】
- OSPv2を起動する際、ブートオプションを入力するところに「lang=ja.UTF-8」と入力してから起動して、継続的なKNOPPIXイメージを作る。(再起動)
- ホームフォルダに上記の3つのファイルを保存し、Scratch1.3.1Linux.tar.gzを展開してインストールする。(Scratch1.3.1Linuxフォルダ内のscratch_installer.plファイルをコンソールから起動する)
- SqueakVM3.7-7-JPatched.tgzを展開(3.7-7フォルダができる)して、Scratchフォルダ内のSqueakフォルダに入れる。合わせて、Scratchフォルダ内のPluginファイルをSqueak/3.7-7フォルダにコピーする。
- ScratchSourceCode1.3.1synth.zipを展開して、これらのファイルをScratchフォルダにコピーする。
- Scratchフォルダ内のrunscratch.shファイルを、構築した環境に合わせて書きかえる。変更点は、「3.9-8→3.7-7」「Scratch.image→ScratchSourceCode1.3.1synth.iamge」
以上でメニューなどの日本語化(始めに起動した際に、languageメニューから日本語を選ぶ)とファイル名などの日本語入力が可能になります。若干粗末な感じが否めませんが楽器音も出ます。Picoボードも使えます。(録音と音量の不具合は直っていませんが)
この環境を利用して、どのような授業を展開するか考えていきたいと思っています。
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