前回、「2014-06-20-wheezy-raspbian.img」を使ってRaspbianの起動SDカードを作りましたが、Raspberry Piにこれを挿して起動すると、はじめに「Raspi-config」が起動します。これは、RPiの各種設定をするものなのですが、はじめて起動した時に設定をしてしまうと、2回目以降の起動時には見ることができなくなります。(コンソール画面から「sudo raspi-config」コマンドでいつでも設定を変更できます)
今回は備忘の意味も込めて、英語のメニューの意味と最低限設定をしておきたいところについてまとめておきます。
- Expand Filesystem … SDカードを容量いっぱいまで活用するために使用します。特に設定をする必要はなく、このメニューを選んで「enter」キーを押して少し待てば作業完了です。
- Change User Password … ユーザーのパスワードを変更するときに使用します。常用したり持ち出したりする場合には、変更しておくとよいでしょう。
- Enable Boot to Desktop/Scratch … 起動画面をコンソールにするかGUIにするかScratchにするかを選択する必要がある時に使用します。
- Internationalisation Options … ロケール(Locale)、タイムゾーン(Timezone)、キーボードレイアウト(Keyboard Layout)を変更するときに使用します。ロケールでは、「ja_JP.EUC-JP」と「ja_JP.UTF-8」を追加で選択しておきましょう。日本語設定が終わるまでは、デフォルトの「en_GB.UTF-8」は変更しないほうが無難です。
タイムゾーンでは、「Asia」→「Tokyo」と設定し、キーボードレイアウトでは、お使いのキーボードに合わせて設定しましょう。 - Enable Camera … RPi用のカメラを接続して使う場合に使用します。
- Add to Rastrack … Rastrack Mapへの参加を設定するときに使用します。(たぶん)
- Overclock … CPUのOverclockを設定するときに使用します。
- Advanced Options … その他のオプション設定をするときに使用します。「Hostname」や「SSH」の設定もここにあります。「raspi-config」の「Update」もここからできます。
- About raspi-config … 「raspi-config」の説明を見るときに使用します。
というところで設定を終えたら再起動してください。よくわからないところは触らない方が良いです。
次に、日本語環境を設定します。日本語入力を可能にするだけなら過去にもやったことがありますが、今回はもう少し本格的にやってみようと思います。
今回はmijyuさんのブログにあった「Raspberry Piの日本語表示と日本語入力」を参考にしながら作業を進めました。
はじめにフォントのインストールをして、
$ sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname
次に日本語入力のインストールと設定をします。
$ sudo apt-get install jfbterm uim uim-anthy
※今回は、jfbtermとuim-anthyをインストールしました。
その後、「generic-key-custom.scm」を開いて「"<Shift>"」を「"<Control>"」に変更します。
$ sudo vim /usr/share/uim/generic-key-custom.scm
※(define-custom 'generic-on-key '("zenkaku-hankaku" "<Shift>")→"<Control>"
※(define-custom 'generic-off-key '("zenkaku-hankaku" "<Shift>")→"<Control>"
→ vimがインストールされていなければ「sudo apt-get install vim」で。
これで、日本語入力が使えるようになりました。またCUI環境でもjfbtermを使うと日本語表示ができるようになりました。ここで再び「sudo raspi-config」を使ってロケールを「ja_JP.UTF-8」にすると、GUI環境のメニューが文字化けなく日本語になりました。
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