2008年7月20日日曜日

自宅サーバの再構築

Fedora(もとはRHLから)でサーバを運用しつづけているのですが、Fedora 4で運用していたサーバが昨年秋頃から動かなくなり、ハードウエアの問題を解消して再インストールするもソフトウエアのサポートが終了していたためFedora 8をインストールして運用を続けていました。しかし、どこもかしこも勝手が違うため、使いにくさを感じておりました。

そんな折り、Fedora 9が出たということで、早速雑誌付録からインストールしました。 日本語環境に問題があって、いくつかのパッケージを追加インストールしなければならないのが痛いところですが、それ以外は、とても快適になってきました。ソフトウエアの追加が容易になったことは、一定の評価をしたいと思います。

ただ、やはり今までのものと比べて各種サーバの設定もかなり変更されているため、そう簡単には本格運用は難しいようです。そもそも、テレビサーバとして運用したいためにカーネルレベルでテレビカードに対応したものを探していたのですが、まだまだうまくいっていません。そればかりか、NetatalkやDHCPサーバもうまく動かせていません。

こんなことで夏休みを無駄にしたくないので、もっと簡単な方法はないか思案中です。

OpenSUSE 11.0の使い心地

インストール作業後、YaSTを使ってソフトウエアのインストールをしてみました。はじめのころは、どのように使ったらよいのかわからなくて困ったものだが、今回は自分が慣れてきたこともあって非常に使いやすく感じました。オープンソースソフトウエアの場合、ソフトウエアの供給がネットを介して行われるのが当たり前(パッケージとして店頭に並んだものを買うことは稀れ)なので、こういうインターフェイスがあるのはとてもありがたいと思います。

早速、最近お気に入りのFreecivをインストールしました。これはとても快適に動作してくれて、すっかりはまりそうな気配。次にEclipseをインストールしました。こちらも問題なく使えました。さらに欲を出して、Rosegradenをインストールしてみましたが、これは動きませんでした。Jackが必要なのはわかっていましたが、どのように設定するのかがわからずとりあえず保留して他のMIDI関連のソフトウエアを探してインストールしてみました。しかし、やはりどれもまともに動きませんでした。Jackがポイントになりそうです。
#ノーテーションソフトは使えそうですが。

ソフトを物色してる過程で、OpenOffice.org(OOo)にWebページを作成する環境が出来上がっていることに気づきました。早速試してみるも、今時Webページを一ページずつ作るだけのソフトウエアでは、あまり役に立たない気がしました。個人的には、OSSでサイト管理ができるくらいのソフトウエアが出来上がってくれるとうれしいなぁと思っています。

もう一つ気がついたのは、OpenSUSE 11.0では、オートログインの設定がデフォルトになっていることです。セキュリティーのことをろくに考えていないWinユーザーのことを考えたら、オートログインであることが敷居を下げることになるという発想は理解できなくはありません。しかし、そのことでセキュリティーを考えることを止めさせてしまうのなら、この仕様は頂けないと感じました。対処方法としては、コントロールセンターから「ユーザとグループの管理」を選択して、「熟練者用オプション」にある「ログイン設定」で設定を変更すれば、オートログインされません。是非、仕様の変更をお願いしたいところです。

Macユーザの思い出話(2)Newton

「PDA(=Personal Digital Assistant)」という呼び名を最初に与えられた機器として、Newton(←IT用語辞典の記事)の名を記憶している人は多いと思います。残念ながら、ジョブスのApple復帰とともに開発が凍結されたものの一つとなってしまいました。
http://www.apple.com/jp/support/datasheet/others/Newton120.html#tokuchou
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3

今でも、熱狂的なファンを抱えるNewtonですが、私自身は使ったことがありません。私が、PDAを購入しようと決意した時には、既にNewtonの開発・販売は中止されていて、入手することができなかったのです。私が買ったのはPalmOS(←Lenovoの記事)を載せたハンドスプリング社製のVisorというものでした。
http://www.geocities.jp/yhousako/mac4.html#20001004(←サービス終了につき閲覧不可)

もし、当時Newtonの開発・販売が継続されていて、今後も使える見通しがあったなら迷わずNewtonを買っただろうと思いますが、1998年のNewton凍結の発表は、ユーザーでない私にとっても残念なものでした。Newtonの魅力は、Macでは実現できなかった直観的な操作性とコンセプト的に洗練されたソフトウエアの存在にありました。そもそものコンセプトから考えると、Newtonは「新しい操作性を持つパソコン」というイメージで、PDAのカテゴリーに収まるようなものではなかったように思います。理想はとても高かったのですが、現実のハードウエアもソフトウエアもそううまくは機能してくれず、結果的には失敗に終わってしまいました。

時代が変わって、今日皆さんがご存知のとおりiPhoneの売れ行きが世間を賑わせています。さまざまな理想を抱えたNewtonがその理想故に商業的に失敗し、それから10年の時を経て、再びその理想を世に問うために開発されたのがiPhoneなのではないかと思います。iPhoneには、Newtonでは実現できなかった理想を感じるのです。できることなら、Newtonに学校教育向けバージョン(eMate)があったことを踏まえて、iPhoneのエデュケーションバージョンを作っていただければありがたいと思うところです。

openSUSE 11.0をインストールしました。

openSUSEの11.0が出たので、インストールすることにしました。WebサイトからDVD-ISOイメージをダウンロードするのに約1日かり、DVDに焼いてインストールディスクが完成しました。しかし、インストールを開始するも、日本語でのインストールに難があるとのことで、しかたなく英語でインストール作業を進めました。インストールに必要な設定をすべて終了し、HDへのインストール直前の最後の確認画面で英語から日本語へ変更すると、日本語環境でのインストールが成功します。(何とややこしい仕様なのだろう…)

この一事を持って全てを判断することは早計のそしりを免れませんが、Fedora 9の日本語入力設定にも問題があるなど、オープンソースを使う日本のユーザーに対してあまりにも不親切な対応が続いているようにも思われます。このことは、日本国内に根強いオープンソースユーザーがいる半面、頑としてオープンソースを受け入れようとしない日本の社会的な構造や風土に、世界中のオープンソースソフトウエア開発者・利用者などから「愛想をつかされた」と考える方が正しいような気がしています。本当に嘆かわしいことです。

インストールのややこしさを除けば、その後の使用はかなり快適でした。ソフトウエアの追加も楽になったし、インターフェイスはGNOME好き、ソフトウエアはKDE好きの私にとっては、両方の環境のよいところを取ることができて大変満足です。KDE 4を試してみたい気もしますが、いずれKNOPPIXあたりが採用するでしょうからそちらで試用してみようと思っています。