2014年1月17日金曜日

管楽演奏発表会終了

本市の小学校の管楽器を演奏するクラブが集まって毎年行っている「管楽演奏発表会」が、昨日(1/16)行われました。例年よりも1週間も早い(過去にもそんなことがありましたが…)ために、冬休前は個人面談期間中に、冬休み明けからは放課後毎日練習し、当日を迎えました。

今年は音楽クラブの出番が多く、5月末の運動会に始まり、10月のPTAバザー、12月の地元の子ども音楽祭とたびたび発表の機会を頂いてきました。今回の管楽演奏発表会は、市内で同じような活動を行っている小学生が演奏をし、お互いに聴き合う機会として毎年行われているもので、子どもたちにとっても、一年の活動の集大成という意味で大きなヤマ場となっています。

今年発表した曲は2曲。「風になりたい」と「星に願いを」でした。全く曲想の違う2曲ですが、子どもたちの上達具合を考えながら選んだ曲です。星に願いをの方は、音の重なりが複雑でゆったりとした曲ですし、知っている人も多い曲ですからごまかしがききません。毎度のことではありますが、特に音の重なりをていねいに練習しました。低音パートがメロディを取るところは、音を安定させることが難しいところなのですが、何とかやり切ることができました。

風になりたいの方は、南国風の伸びやかな雰囲気も大切にしながら、リズムやタイミングを合わせることをていねいに練習しました。難しい曲を先に練習していたためか、こちらは出来上がるのが早くなり、良い音で演奏できるようになりました。何よりも、これだけ練習時間がない中で、よくできたなと感心するばかりです。

最近の小学生は、学校以外にも忙しいことがあって、なかなか練習に参加できなかったり、自分の技術がなかなか伸びないことがイヤになって練習に参加したくない気持ちになってしまったりするのですが、よくここまでがんばってくれたと思いました。これを機会に、また一つ大きな成長を遂げることができたのではないかと思っています。お疲れ様でした。保護者のみなさんにも参観していただけてよかったと思っています。ご理解とご協力に感謝しております。

2014年1月12日日曜日

Scratch Catに百人一首の読み札を読ませる

このところScratchプログラミングしたものを教材として利用することに挑戦をしているところなのですが、この時期の取り組みとして「百人一首」に挑戦してみようと考えました。実は、昨年の同じ時期に「百人一首を読み上げる」プログラムを作りたいと思っていたのですが、残念ながら途中で挫折。「音声が出るものを」と考えていたのが自分の能力に合わず、いつまでたってもできないまま年度を越えてしまいました。今年は、とりあえず読み札を表示するものだけでも作ってみようと考えて、作業に取りかかりました。

そもそもこのプログラムを作ろうとしたのは、昨年度、一緒に学年を組んでいた先生と「百人一首を子どもたちにやらせてみよう」ということになったのがきっかけでした。大切なのは百人一首を覚えることではなく、こうした活動に挑戦する中で自信をつけたり、みんなで遊んだり競い合ったりすることの楽しさを味わわせたりすることではないかと考えています。実際のゲームでは、子どもたちを3人のグループにして、グループごとに1組の取り札をわたします。がんばれば十分に良い成果が得られる程度の人数にすることで、根気よく取り組めるようになることも狙いました。

百人一首とは…などと書かなくてもご承知の通り、読み札には1枚につき一首の歌が書かれていて、一般的には漢字が使われています。これが子どもたちには読みにくく、グループごとに読み手を決めても、読み方によって差が出てきてしまうことが課題でした。また、子どもたちは読み手よりも取る方をやりたがり、読み手になれる子が少ないことも課題でした。そこで私が読み手をやり、それぞれのグループで取るという形を採っていたのですが、毎回私がいなければできないのでは困ると考えて、自動で読み上げるプログラムが出来ないかと考えたのです。
#プログラムが自動で読み上げれば、個人でも練習ができますからね。

「ならばCDでも良いのでは…」と考えられなくもないところですが、学校にあるCDラジカセにはシャッフル機能がなく、毎回同じ読み札を読んだのでは、ゲームにならないという問題が発生します。「iPodなどでシャッフルさせれば良いのでは…」ということも考えましたが、私物を教室においたままにするのはいささか勇気のいることです。という訳で、普段子どもたちに使わせているPCを活用することを考えてプログラミングにとりかかりました。

まずは、全ての読み札をひらがな(仮名遣いは古いまま)に直して、テキストファイルを作りました。これをUTF-8で保存しておいて、リストに読み込みました。つまずいたのはシャッフルをどうするかということ。実際のプログラムをご覧いただければわかると思いますが、読み札のリストからランダムに1つを選んで一番先頭にコピーし、その後コピー元(順番は選んだ時よりも1つ増えている)を削除することで入れ替える作業をしています。これをゲームのはじめに行い、後はスペースキーを押すごとに次々と読み札を表示する(Scratch Catがしゃべる)という仕組みになっています。

今後は、これに音声も付け加えられたらと考えていますが、作業の見通しは立っていません。もしかすると、このようなリストの使い方だと余計に複雑になるのかもしれないという予感はしています。良い方法が見つかったら、改良に取り組んでみたいと思います。

MacでArduBlockを使えるようにした

ArduBlockを活用した教育実践をやっている中学校の先生がいらっしゃるという話を聞いて、Macを新しくしてからArduBlockを入れ直していなかったことに気づいて作業を行いました。
情報コミュニケーション教育研究会(ICTE)って知らなかった。orz

Arduino IDEでのプログラミングを、Scratchのようにブロックを組み合わせて作業ができるようにするのがArduBlockなのですが、本家のサイトからダウンロードしたものは、日本語表記が何だかおかしくて実用的には微妙な感じ。カッコ書きで平仮名表記があるのも、親切なようでレイアウトが崩れる原因になっていて使い勝手が悪い。中国語が混じったようなところもあるし、日本語化が完全にできていない感じでした。

日本語表記を改める方法があるのではないかと思ってググってみたところ、そのものズバリ日本語プロジェクトが見つかりました。Javaなのにプラットフォーム依存があるというのは、理想と現実の問題(いつものこと)なので良いとして、早速Mac版をダウンロードして、先のArduBlockのサイトにあった方法で使えるようにしました。一応、日本語で手順を解説しておきます。

  1. ArduBlock日本語版をダウンロードする
  2. Arduinoのスケッチが保存されるフォルダ内に「tools」→「ArduBlockTool」→「tool」という順で階層的にフォルダ(ディレクトリ)を作る
    ※スケッチが保存されるフォルダを調べる方法は、本家のサイトを参照のこと
  3. でき上がった「tool」フォルダの中に、先ほどダウンロードした「ardublock-all-[日付].jar」を入れる
    ※Beta版があるので、そのうち更新されるものと思われる

これで作業は完了です。Arduino IDEを起動すると、「ツール」メニューから「ArduBlock」が使えるようになっているはずです。使い方は、手始めにIDEA★HACKの「Arduino初心者にオススメ!GUIで積み木のようにスケッチする『Ardublock』の使い方」を参考にしながらやってみて、足りない情報はググりながらということにしようと思っています。