2014年1月12日日曜日

Scratch Catに百人一首の読み札を読ませる

このところScratchプログラミングしたものを教材として利用することに挑戦をしているところなのですが、この時期の取り組みとして「百人一首」に挑戦してみようと考えました。実は、昨年の同じ時期に「百人一首を読み上げる」プログラムを作りたいと思っていたのですが、残念ながら途中で挫折。「音声が出るものを」と考えていたのが自分の能力に合わず、いつまでたってもできないまま年度を越えてしまいました。今年は、とりあえず読み札を表示するものだけでも作ってみようと考えて、作業に取りかかりました。

そもそもこのプログラムを作ろうとしたのは、昨年度、一緒に学年を組んでいた先生と「百人一首を子どもたちにやらせてみよう」ということになったのがきっかけでした。大切なのは百人一首を覚えることではなく、こうした活動に挑戦する中で自信をつけたり、みんなで遊んだり競い合ったりすることの楽しさを味わわせたりすることではないかと考えています。実際のゲームでは、子どもたちを3人のグループにして、グループごとに1組の取り札をわたします。がんばれば十分に良い成果が得られる程度の人数にすることで、根気よく取り組めるようになることも狙いました。

百人一首とは…などと書かなくてもご承知の通り、読み札には1枚につき一首の歌が書かれていて、一般的には漢字が使われています。これが子どもたちには読みにくく、グループごとに読み手を決めても、読み方によって差が出てきてしまうことが課題でした。また、子どもたちは読み手よりも取る方をやりたがり、読み手になれる子が少ないことも課題でした。そこで私が読み手をやり、それぞれのグループで取るという形を採っていたのですが、毎回私がいなければできないのでは困ると考えて、自動で読み上げるプログラムが出来ないかと考えたのです。
#プログラムが自動で読み上げれば、個人でも練習ができますからね。

「ならばCDでも良いのでは…」と考えられなくもないところですが、学校にあるCDラジカセにはシャッフル機能がなく、毎回同じ読み札を読んだのでは、ゲームにならないという問題が発生します。「iPodなどでシャッフルさせれば良いのでは…」ということも考えましたが、私物を教室においたままにするのはいささか勇気のいることです。という訳で、普段子どもたちに使わせているPCを活用することを考えてプログラミングにとりかかりました。

まずは、全ての読み札をひらがな(仮名遣いは古いまま)に直して、テキストファイルを作りました。これをUTF-8で保存しておいて、リストに読み込みました。つまずいたのはシャッフルをどうするかということ。実際のプログラムをご覧いただければわかると思いますが、読み札のリストからランダムに1つを選んで一番先頭にコピーし、その後コピー元(順番は選んだ時よりも1つ増えている)を削除することで入れ替える作業をしています。これをゲームのはじめに行い、後はスペースキーを押すごとに次々と読み札を表示する(Scratch Catがしゃべる)という仕組みになっています。

今後は、これに音声も付け加えられたらと考えていますが、作業の見通しは立っていません。もしかすると、このようなリストの使い方だと余計に複雑になるのかもしれないという予感はしています。良い方法が見つかったら、改良に取り組んでみたいと思います。

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