以前から気になっていた、Microchip社製のマイコンであるPICを使った電子工作やフィジカル・コンピューティングに挑戦してみようと思い立ち、MacやLinuxで何ができるのか調べてみました。Winなら簡単にPICの開発環境が構築できるようですが、MacとLinuxしか使っていない私は、まずはメインで使っているMacでPICの開発環境を構築するために、あっちこっち調べ回って次のサイトを見つけました。
ここに書かれていることから、とりあえずMacでPICの開発環境を構築することが無理なことではないということがわかったので、教材として「プリント基板で作るPIC応用装置」を購入し、部品を集めて電子工作することにしました。抵抗やコンデンサなどは自宅に在庫があったので、重複して買うのはもったいないと思い、キットではなく足りない部品だけを買い集めることにしました。
#詳しくは、ラトルズのサポートページをご覧ください。
PIC開発環境の構築は、HI-TECHソフトのWebサイトからPIC用のCコンパイラ(正しくは「HI-TECH C for the PIC10/12/16 MCU Family」という名前で公開されている)をダウンロード(ユーザ登録してからログインする必要あり)して展開するところから始めました。すると、「picc-pro_9…」からはじまる.run実行ファイルが現れるので、これをコンソールで「chmod +x(実行権限を加える)」して「./」をつけて実行します。これで、自動的にインストール作業が進んで行くのですが、途中、ライセンスについて同意を求められたり、自分の環境に合わせてどこにインストールするのか聞かれたりするだけで、無事にインストールは成功しました。
#「久世に訊け!!ver.2008」の「HI-TECH C PRO for the PIC10/12/16 MCU family(Lite)」を参考にして作業を進めました。
#「./docs/licence.txt」と表示されたら、キーボードの下向き矢印を押すと続きが表示されます。
ここで、HI-TIDEを探しましたがいくら探しても見つけることができなかったので、「久世に訊け!!…」の記述を信じてXcodeでPIC用Cコンパイラを動かすことにして、先に進めることにしました。
次に、秋月で購入したPICkit2でPICにプログラムを流し込むソフトを導入します。PICkit2のWebページの下の方にある、「pk2cmd(Mac版およびLinux版は非サポートでVer.1.20)」というコマンドラインベースのソフトウエアをダウンロードして展開します。ありがたいことに、先の「久世に訊け!!…」のサイトに、「KnutPK2(クヌートピーケーツー)」というGUIツールが公開されているので使わせてもらうことにしました。
これで、「プリント基板で作るPIC応用装置」で紹介されているいくつかのものは、作れそうです。問題は、KnutPK2がサポートしているPICマイコンの種類が少ないこと。きっと、よく使われるものだけに限定しているのだろうと思いますが、「プリント基板で作るPIC応用装置」で紹介されているものの中に、サポート外のものがあります。また、Gainer miniで使われているPIC18F2550も使ってみたいと思っていますが、これもサポート外です。GUIのツールがダメなだけなので、コマンドラインで使えばよいのかもしれませんが、Macらしくない感じがして微妙な気分です。
【追記】PICのユーザーズガイドを読んでいて、「Eclipse」で開発環境を構築できることがわかってきました。早速、Mac&LinuxでEclipseを導入し直して、PIC開発環境を構築してみました。「POINT YOUR DRAGON」(英語)というサイトがとても参考になりました。これを見ると「GPUTILS」や「SDCC」を使うとよい感じだということがわかりました。幸い、UbuntuのSynapticパッケージマネージャからダウンロード&インストールが簡単にできたので、これを使ってみようと思っています。MacでのSDCCの使い方は、「久世に訊け!!…」がわかりやすいです。ちょっと古いのですがsdcc 3.x系を使えば問題ありません。(2010.11.10)
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