先日、CQ出版社から発売された「2枚入り!組み合わせ自在!超小型ARMマイコン基板」(トランジスタ技術4月号増刊)に、NXPセミコンダクターズの32ビットワンチップマイコン: LPC1114が搭載された超小型マイコン基板が2枚付属しています。
LPC1xxxと言えば、以前からLPC1768を載せたmbedに注目していました。mbedは、この手のマイコンボードにありがちな開発環境を整える手間を省くために、開発環境は全てネット上にあるという面白いコンセプトを持ったマイコンボードで、買ってすぐに使える手軽さが人気となっているようです。ネットにつながったパソコンから、Webブラウザを通して開発環境にアクセスすればよいのですから簡単ですし、マルチプラットフォームだというのも嬉しいところです。しかし、若干高い。
同じNXPのワンチップマイコンを搭載した、LPCXpresso NXP LPC1769(1768)評価キットや同LPC1343評価キット、同LPC1114評価キットが秋月で販売されています。こちらはそれなりにリーズナブルなお値段です。開発環境としては、code_redのLPCXpressoを使います。まだこの評価キットを入手していないので、そのうち購入したいと思っているのですが、それよりも魅力的だと思ったのが「MARY基板」だったのです。
1つの基板は、「こんなので何が出来るんだろう?」と思わせるほどサイズが小さいのですが、複数の基板をつないで連携させることができるというのが最大の魅力です。つまり、基板を増やすことで表現の幅が広がるということです。付属基板や拡張基板、その他の関連部品などがマルツパーツ館で販売(もう少し安いとありがたいのですが…)されています。一目惚れ状態で2冊(MARY基板4枚分)購入しましたが、説明を読みながらWin環境のないことに気づいて我にかえりました。開発環境のLPCXpressoは、WinもLinuxも同じように使うことができそうですが、Flash-ROMに書き込むFlash MagicというソフトがWin専用なのです。ネットでいろいろと探し回りましたが、有用な情報を見つけることができなかったので、Twitterでつぶやいてみました。すると、なんと著者から「LPC21ISP」で書き込めると教えていただくことができました。(なんともありがたい話です)
#これがダメなら、Flash MagicをWineで動かすという方法もあるようです。
早速zipファイルをダウンロードして展開し、解凍されたフォルダに入って「make」して出来上がった実行ファイルを「sudo cp lpc21isp /opt」でコピーしました。(ダメもとでやってみたらMacでも出来ました←驚き!)/optにパスが通っていない場合はパスの設定(.bash_profileや/etc/profileあたりで)をする必要がありますが、簡単に使えました。これからいろいろと試してみたいと思います。
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