Macの新しいOS(macOS Catalina 10.15.x)で32bitソフトであるScratch 1.4が動かなくなり、Scratchでの教材開発を1.4で続けていくためにはLinuxに頼らざるを得ない状況になっています。(自宅でWindowsは使いません)1.4を使い続けているのは、学校の特殊な事情により、1.4の出番がまだまだあるからです。そんな折、Scratch 1.4で音を再生しようと考えて、ネットにあったフリーの音源(mp3)を読み込ませようと思ったところ、「Unrecognized audio file format」というエラーが出て読み込むことができませんでした。どういうことかわからなかったのでネットで訪ねたところ、いつもお世話になっている@abee2さんより、いくつかヒントをいただきました。mp3のサンプリングbitの問題がありそうだというところに絞って検証をはじめました。
まずは、Scratch 1.4に入っている音で検証してみようと考え、いくつかのファイルを読み込んでみましたが、読み込めないものがあることが判明。これは詳しい検証が必要だと考えて、自宅にあるLinux系OSで動いているいくつかのマシーンで検証することにしました。
- Linux Mint 19.3 Tricia(MATE 64bit)
- フリーのmp3ファイル … ×
- ScratchのAnimalフォルダ内の「Cat」「Sealion」 … ×
- その他のAnimalフォルダ内のファイル … ○
- Linux Mint 19.3 Tricia(Xfce 32bit)
- フリーのmp3ファイル … ×
- ScratchのAnimalフォルダ内の「Cat」「Sealion」 … ×
- その他のAnimalフォルダ内のファイル … ○
- Raspbian 9.8(「$ cat /etc/debian_version」にて確認)
- フリーのmp3ファイル … ×
- ScratchのAnimalフォルダ内のすべてのファイル … ○
- Puppy Linux 5.1.1 Wary(日本語版にScratchなどを入れたものを使用)
- フリーのmp3ファイル … ○
- ScratchのAnimalフォルダ内のすべてのファイル … ○
フリーのmp3ファイルは、サンプリングbitが32bitらしいことがわかりました。だからLinux MintでもRaspbianでも使えないのは納得できたのですが、なぜPuppy Linuxで使えてしまったのかは謎です。Puppy Linuxでフリーのmp3ファイルを読み込んでプログラムを完成させて、そのプログラムをLinux Mintに持ち込んでも問題なく音が出るようになりました。こんな奇跡的なことがあって良いのだろうか。1つ問題が解決したので良いのですが、普段遣いのLinux Mintで使えないのは困るので、Audacityを使うことにしました。(サンプリングbitを変更するため)否、先述のPuppy Linuxは、私がいろいろいじってCD-Rに焼いたものがあるので、CDブートで使うという手もあります。…う~む、悩ましい。
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