2025年7月25日金曜日

本棚に入るドールハウスを作ってみる〜準備から作り始めた手応え

以前から、「箱庭的な世界観」には強い魅力を感じていて、それこそ「ジオラマ」は大好物な部類に入ります。しかしながら、作ったところで飾るところもないし、大好きな城のプラモデルすら組み立てられずに「大切に保管」されている有り様。作っても邪魔な大きさにならず、それでいて作り上げた満足感と出来上がったあとの実用性を兼ね備えたようなものがあればと思っていたところ、ドンピシャなものを見つけてしまいました。「Book Nook(ブックヌック)」というらしいのですが、「本棚に入るドールハウス」として一部で話題になっていたようで、Amazonで見つけて衝動買いをしてしまいました。
#「Book Nook」が一般名詞なのか商品名なのかはイマイチよくわかっていません。

これを見たとき、直感的に「フィジカル・コンピューティングに使えるのではないか。」と思いました。この本棚ドールハウスにはLEDを仕込むことができて、本棚に入れて暗くなっても中を見ることができます。ということは、Raspberry Pi Pico系のものやArduino系、micro:bitなどのマイコンボードを仕込めばもっといろいろな表現ができるのではないか、音を鳴らしてみたり、中の物を動かしてみたりと、フィジカル・コンピューティングを含む電子工作の素材や改造ベースとして使えるのではないかと思ったのでした。

とは言え、初めてのチャレンジでもあり、写真や文章だけでは情報が足りず、実物で確かめてみようと考えてAmazonでセールをしていたものをいくつか購入してみました。そのうちの1つで一番シンプルそうなもの(「Bakery Shop」風のもの)を選んで作る準備を始めました。今回購入したものは中国製で、中国から日本の代理店のようなところが輸入して販売しているようです。日本語の案内書のようなものは付属していましたが、肝心の説明書は全て中国語表記だったので、写真を見ながら想像力を働かせてどうにか組み立て作業を進めることにしました。

まずは道具の用意から。細かな作業をするためにピンセットやデザインナイフ、スチール定規、ハサミ、工作マット、木工用ボンドなどの道具を用意していきました。

シンプルとは言え、やはり小さなものを組み立てていくので、精度にはそれなりにこだわらないといけないと思います。よく考えたら、自宅にあるハサミは精密な作業に向いているものがなく、紙工作用のハサミを購入するところから始めました。今回購入したのは長谷川刃物RMF-170KDSB-100です。

さて、準備ができたので作業を開始します。説明書に従って、手始めにデクスチャーシートを木製(MDF材を含む)に貼り付けます。セメダイン社の木工用速乾ボンドを使用しました。スポンジ刷毛を使って(少々の水分を含ませて)木材側にボンドを薄く塗ってテクスチャーシートを貼り、おもしを乗せて圧をかけて接着します。テクスチャーシートとのズレは0.2~0.3mm程度でしたが、組み立てる前にハサミで切った方が良さそうでした。

次に、細かな部品の中で、フェルト生地を使って部品を作る作業をやってみました。説明書には、型紙を使ってフェルトを切り取り、別に切り取ったテクスチャーを貼り付けるような手順が書かれていました。そこで、私が考えた手順は以下の通りです。

  1. 型紙に両面テープを貼り付けて、フェルト生地に仮付けする。(「はがせる両面テープ」を使用)
  2. 型紙に沿ってフェルト生地を切り取る。
  3. 型紙をはがしてフェルト生地にテクスチャーをボンドで貼り付ける。(工作マットで上下から挟んでおもしを乗せて圧着する)

はがせる両面テープでも長時間放置するとはがれにくくなるので、切り取った後は、貼り付けた型紙をできるだけ早くはがした方がよいと思います。

実は、はじめからテクスチャーを貼り付けて切る方法でもやってみたのですが、型紙よりもテクスチャーの方が余白が広く、その分フェルト生地を多く消費してしまうという問題がありました。試しに、いくつかの部品を型紙を使わずにやってみました。やってみて思いましたが、テクスチャーの紙は型紙の紙より硬いので、フェルトに貼り付けた状態だと切りにくいという問題があるのかもしれません。

この後も様々な部品を作っていきましたが、説明書のとおりに作っていくだけなので取り立てて難しいことはなく、ひたすら地味な作業をこつこつと行っていく感じです。正直なところ、完成図を見てちょっと変更したいところもあるので、どのあたりから改造を始めるか(一度全て完成させてからとか、飾りつけを省いて大枠を作ってしまってからとか…)考え中です。続きは後日ということにします。

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