2009年2月14日土曜日

ブルーマンと明和電機

顔面や手を青く塗り、無表情で音楽的、ビジュアル的なパフォーマンスをする集団として人気を集めているブルーマンですが、今日はちょっと彼らの音作りに注目してみたいと思います。

彼らが使っている楽器は、廃材を利用したような自作の楽器が中心です。面白いかも知れないけれどちょっとチープな感じで、そうしたものを使って音楽を演奏しただけでは、これほど注目を集めなかったと思います。一見チープな楽器を独特の演出の中に埋め込んで、まるでそれが当たり前であるかのように演奏してしまうところにブルーマンの魅力があるのではないかと思います。

何と言っても、言葉を使わずパフォーマンスだけで面白さが伝わってくる上に、音作りについても妥協がない。単純なもので作られた楽器というのは、音を安定させるのが難しく、演奏者泣かせなところが多々あるのですが、そういう雰囲気を感じさせないところからも、パフォーマンス集団としてのレベルの高さを感じ取ることができると思います。

翻って、日本では明和電機という手作り楽器を使ったパフォーマンスをするグループがあります。ブルーマンのような、ビジュアルに訴えるものは「?」ですが、高度成長期の日本的な雰囲気を出していて、独特な面白さを持っていると思います。

いずれも、音楽や楽器というものを通した、「科学的な実験」のニュアンスが感じられて、とても魅力的に感じています。と同時に、子どもたちがこうしたパフォーマンスを通じて、音楽や楽器に興味をもち、それを「まねぶ」ことで科学的な興味へと発展させることができたら面白いのではないかと思っています。

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