mbed(詳しくは「mbedを始めましょう!」を参照)用評価ベースボードとして開発された、☆(Star)Board Orange(以下「☆Board」)というのがあります。これは、私も先日購入して使い始めたmbedを載せて様々な実験をすることができる評価ベースボードです。今回は、スイッチサイエンスで「☆Board Orange 単体基板」を購入しました。同完成基板もあるのですが、部品リスト(PDFです)を見ながら自宅の部品箱の中を確かめると、あるものが多かったので、足りない部品だけを買い揃えて作ってみることにしたのでした。
組み立て方法は、「ハンダ付けステップバイステップ」のページを参考にしました。表面実装部品のmicroSDカードコネクタは既についていましたので、その先からスタートでした。部品リストには、秋月の商品番号が書かれていたので、足りなかった部品はそれを参考に買い足しました。部品点数もそれほど多くなかったので、ハンダ付け作業はだいたい2時間程度で、無事に☆Boardが完成しました。
動作確認のために、「mbed評価用ベースボード」のページにある「4.評価済み Cookbook サンプルプログラム」を参考にして、サンプルプログラムを動かしてみました。ちょっと難関だったのは、ジャンパの設定でした。一応、以下のように書かれているのですが、LCDのデータシートと合わせて確認しなければなりません。(写真も若干あてにならない)
ジャンパ | 説明 | 上側選択 | 下側選択 |
J1 | LCDモジュールの電源電圧を選択します。 | +3.3V | +5V |
J2 | LCDモジュールの2番ピン機能を選択します。 | J1で選択した電源電圧を供給。 | グランドに接続。 |
J3 | LCDモジュールの1番ピン機能を選択します。 | J1で選択した電源電圧を供給。 | グランドに接続。 |
J4 | LCDモジュールのコントラストピンに対する設定です。 | -2Vを供給。 | グランドに接続。 |
J5 | LCDモジュールのR/W-ピンに対する設定です。 | R/W-ピンをmbedに接続。 | R/W-ピンをグランドに接続。 |
「上側・下側」というのは、mbedを下方向、LCDを上方向に置いた時の上下関係を意味しています。ジャンパの設定については、基板上にもシルクでそれらしきことが書いてありますので参考になります。私の設定は、以下の通りです。
- J1…+5V
- J2…2番ピンGND
- J3…1番ピンVdd
- J4…-2V
- J5…GND
はじめは、なぜかうまく動かなかったのですが、mbedを抜いたり挿したりしながら、何度かコンパイルし直してプログラムファイルを入れ替えたりしているうちに、無事に表示するようになりました。(もしかすると、半固定抵抗の設定が間違えていただけだったのかも…)
動かしたサンプルプログラムは、次の通りです。
#include "mbed.h"
#include "TextLCD.h"
TextLCD lcd(p24, p26, p27, p28, p29, p30); // rs, e, d0-d3
int main() {lcd.printf("Hello World!\n");}
「TextLCD.h」は、mbedのWebサイトから「Compiler」に入り(ログインが必要)、「Import」を選択して「Libraries」の中から「TextLCD」を探して入れました。いろいろと試行錯誤したおかげで、mbed Compilerの使い方もだいぶ覚えました。☆Boardは、かなり便利な評価ベースボードだということがわかってきました。これから時間を見つけて試用していきたいと思います。
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